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検索結果は108件です。

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の癌化の診断にEUS-FNAが有効であった一例
小野寺 学(網走厚生病院 内科消化器科)
【背景】IPMNの経過観察については,2012年に国際診療ガイドラインが改訂され,悪性化や併存癌への監視が系統化されつつある.しかし,実際の診療においては,診断やマネージメントに苦慮する場合も多く,IPMNへのEUS-FNAはコンセンサスが得られていないのが現状である.今回我々は,IPMNの癌化への経過を追え,的確に診断し得た症例を経験したので報告する.【症例】80代,男性.2010年8月直腸癌に...

第113回北海道支部例会

当院における総胆管結石例に対するEPLBD (Endoscopic papillary large balloon dilation) の治療成績
江藤 和範(苫小牧市立病院 消化器内科)
【背景】近年,巨大結石や積み上げ結石など排石困難例に対して,大口径バルーンを用いた乳頭バルーン拡張術 (Endoscopic papillary large balloon dilation ; EPLBD) の有用性が報告されている.【目的】当院におけるEPLBDの治療成績を報告し,その有効性と今後の課題を明らかにすること.【当施設におけるEPLBDの適応】1) 巨大結石 (短径15 mm以上)...

第113回北海道支部例会

ESD後幽門狭窄に対する予防的ステロイド局注の検討
栗原 弘義(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【背景】ESDの適応拡大に伴い、広範囲切除による狭窄が問題となる症例がしばしば経験される。当院ではESD後の狭窄が予測される幽門輪周囲病変に対してステロイド局注を行い、狭窄例に対しては内視鏡的バルーン拡張術(EBD)を施行している。【目的】ESD後幽門狭窄に対する予防的ステロイド局注の有用性・安全性についてレトロスペクティブに検討する。【対象と方法】2003年7月から2013年4月までに施行された...

第113回北海道支部例会

術後吻合部難治性狭窄に対してRIC(Radial Incision and Cutting)を施行した1例
栗原  弘義(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
症例は60歳台男性。平成24年12月20日、胃体上部を主座とする4型胃癌に対して前医で胃全摘術(R-Y再建)が施行された。病理結果はpT4a(SE)N0M0 stageIIBであり、治癒切除と判定された。平成25年1月につかえ感が出現。1月28日に上部消化管内視鏡検査(EGD)が施行され、食道空腸吻合部狭窄を指摘された。1月から2月にかけて計4回の内視鏡的バルーン拡張術が行われ、4回目の拡張時にp...

第113回北海道支部例会

膵の形態変化を観察しえた早期膵癌の1例
岡村 圭也(札幌厚生病院 第二消化器科)
症例は70歳、女性。C型肝硬変、肝細胞癌で当院に通院中であった。経過観察中に施行した腹部CTにて膵体部の限局性の萎縮、同部の造影低下を認め、精査目的に当科入院となった。MRIでは膵体部で一部主膵管が不描出となり、尾側主膵管の拡張を認めた。狭窄部の膵実質は委縮し、T1強調画像でlow intensity、動脈相での造影低下を認めた。EUSでは膵体部に14.5×8.6mmの境界不明瞭な低エコー領域を認...

第113回北海道支部例会

胃カルチノイド腫瘍(Neuroendocrine tumor:NET)の治療法の選択
柳原 志津妃(札幌厚生病院 第1消化器科)
目的:胃カルチノイド腫瘍は非常に稀な腫瘍である.また,その治療法についても一定の見解は得られていない.当院で経験した胃カルチノイド腫瘍の臨床病理的所見から今後の治療方針を検討する.方法:2006年から2012まで当院で診断,治療した胃カルチノイド,7例をレトロスペクティブに検討した.結果:主訴のすべては検診で上部内視鏡検査となった.性差,年齢は5:2,60.7±16.1.胃カルチノイド腫瘍の分類は...

第113回北海道支部例会

胃神経内分泌細胞癌(neuroendcrine carcinoma(NEC))6例の検討
中村 とき子(国立病院機構 北海道がんセンター消化器内科)
[背景] 2010年消化管系のWHO分類が改訂され、消化管神経内分泌腫瘍(NET)に関して大きく分類が改訂された。その特徴はENETSの増殖能のグレード判定を基盤とし、増殖能を非常に重視しているところである。このうち、神経内分泌細胞癌(NEC)は稀な腫瘍であるため、新WHO分類にそって、NCCNとESMOの治療ガイドラインは作成されているが、本邦ではいまだ作成されておらず病態の解明が待たれている。...

第113回北海道支部例会

ESD後、病理学的に側方断端陽性と診断された早期胃癌の取り扱いと経過の検討
中川 学(北海道大学病院 光学医療診療部, 中川胃腸科)
【目的】内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)も標準化され、多くの施設で行われるようになってきたが、切除標本にて側方断端陽性となった症例の取り扱いには一定の基準がない。今回我々は、当院にてESDを施行された早期胃癌症例で、側方断端陽性となった症例の術後の取り扱いと経過につき検討したので報告する。【対象と方法】当科の適応拡大は1)分化型優位m癌、UL(-)、size問わず、2)分化型優位sm1癌、また...

第113回北海道支部例会