セッション

検索結果は108件です。

pTS1膵癌42例の検討
松森 友昭(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【目的】pTS1膵癌におけるpStageIとII-IVbの臨床的特徴を比較検討する。【対象と方法】1997年4月から2013年4月までに切除した浸潤性膵管癌228例中、pTS1膵癌42例(男女比 17:25、年齢中央値68(49-88))をpStageI(以下、I群)13例(31.0%)とpStageII-IVb (以下、O群)29例(pStageII 2、III 22、IVa 4、IVb 1)に...

第113回北海道支部例会

自己免疫性肝炎に合併したAFPが著明な高値を示し鑑別に苦慮した肝炎症性偽腫瘍の一例
笠原 薫(函館五稜郭病院 消化器内科)
症例は63才女性。平成20年より自己免疫性肝炎のため当科外来フォロー中であった。プレドニン維持量で肝機能は落ち着いていたが平成24年12月頃からAST/ALTの軽度上昇を認めるようになり平成25年2月腹部CTを施行したところ肝S7に径50mm大の内部不均一な腫瘍性病変を認めたため3月4日精査加療目的に当科入院となった。血液検査でAFPが著明な高値を示しHCCが疑われたがdynamic CTでは腫瘍...

第113回北海道支部例会

胃内分泌細胞癌の一切除例
植村 尚貴(王子総合病院 消化器内科)
症例は76歳男性。1か月前からの心窩部痛、黒色便を自覚し、2012年10月近医受診。血液検査でHb 5.5g/dlと貧血の進行を指摘され、精査・加療目的に当科紹介。上部消化管内視鏡検査にて胃角部~胃前庭部後壁にかけて大きさ約6cmの2型腫瘍を認め、生検で低分化腺癌の診断を得た。CTでは胃前庭部に壁肥厚を認め、最外層に毛羽立ちを有し、膵臓への浸潤も疑われた。また、胃周囲に転移と思われる多発リンパ節腫...

第113回北海道支部例会

当院における大腸ステント留置症例の検討
成瀬 宏仁(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科)
【はじめに】大腸癌イレウスの治療では、緊急外科手術が困難な場合経肛門的イレウス管を留置してきたが、その減圧効果は不十分であった。2012.1月本邦でもThorough the scope(TTS)の大腸ステントが保険適応となり、臨床使用されている。当院での大腸ステントの使用成績について報告する。【対象】2011.10月~2013.5月までに、当科で大腸内視鏡、口径11.7mmが通過せず、大腸ステン...

第113回北海道支部例会

当院における大腸癌イレウスに対する処置の現況
金野 陽高(イムス札幌消化器中央総合病院 消化器内科)
【目的】大腸癌イレウスに対する腸管減圧処置として経鼻・経肛門的イレウス管や大腸ステント留置が行われ、その有用性が報告されている。そこで、当院における大腸癌イレウスに対する処置の現況を検討し、その有用性及び問題点を明らかにすることを目的とした。【方法】2010年3月から2013年5月までに当院で加療した大腸癌イレウス13症例、その処置15件を対象とし、患者背景、処置、有効性について検討した。【結果】...

第113回北海道支部例会

剖検にてEUS-FNAによる播種を確認した膵癌の一例
成瀬 宏仁(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科)
症例は、72才女性。糖尿病、高血圧症、高脂血症にて近医通院中、糖尿病の悪化を認めたため、2012.3月腹部CT撮像し、膵腫瘍疑われ当科紹介入院となった。造影CTにて、膵体に直径20mmの低吸収域を認め、腹部超音波検査にて肝内に直径10-15mmの低エコー腫瘤散在を認めた。MRIでは、Gd-EOB-DTPAの造影ダイナミック肝細胞相で肝S2、S7、S8に低信号域を認め、拡散強調像で同病変は高信号を示...

第113回北海道支部例会

胆嚢癌あるいは肝内胆管癌による悪性肝門部胆管狭窄に対する術前胆道ドレナージ
桑谷 将城(北海道大学 消化器内科)
【背景】胆嚢癌 (GBC) あるいは肝内胆管癌 (ICC)による悪性肝門部胆管狭窄 (MHBS) に対する術前胆道ドレナージ法(PBD)として,内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD),経皮経肝的胆道ドレナージ(PTBD),内視鏡的胆道ステント留置(EBS)のいずれが最も適切かについては,いまだ議論がある.
【目的】 GBCあるいはICCによる悪性肝門部胆管狭窄に対する適切なPBDを明らかにす...

第113回北海道支部例会

当科で施行した脳死膵/膵腎移植6例の検討
腰塚 靖之(北海道大学 消化器外科I)
【背景、目的】重症の1型糖尿病(T1DM)は、頻回の自己血糖測定や厳格な食事コントロール、インスリン療法によりQOLが著しく損なわれる。更に腎不全の合併や無自覚低血糖発作、自律神経障害による突然死の危機もみられる。その根治的治療として膵および膵腎同時移植が勧められている。当科では2005年10月14日に第1例目の脳死膵腎同時移植(SPK)を施行して以来、現在までにSPK4例、腎移植後膵移植(PAK...

第113回北海道支部例会

多発早期胃癌の危険因子の検討
水島 健(北見赤十字病院 消化器内科)
【背景】 ピロリ菌の除菌で胃癌発生のリスクを減少させる事が可能となり,DNAメチル化異常の蓄積の程度が多発胃癌のリスクである可能性が解明されつつあり,高リスク群の絞り込みが将来的には可能となっていく.一方で早期胃癌に対する治療は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD),腹腔鏡下手術などの縮小手術が普及し胃の温存が可能となったが,発癌母地が残存するため今後は同時性・異時性の多発胃癌の拾い上げが重要となる.【...

第113回北海道支部例会

比較的急速な再発をきたし、再内視鏡治療が不可能であった分化型早期胃癌の1例
安孫子 怜史(恵佑会札幌病院 消化器内科)
症例は76歳女性。進行食道癌(squamous cell carcinoma, T3, N2, M0, Stage III)と早期胃癌の精査加療目的に当院紹介入院となった。。胃癌の内視鏡治療を先行する方針となり、ESDが施行された。切除検体病理診断は、L, Ant, 38×16mm, 0-IIc+IIb, tub1>tub2, T1a(M), UL(-), ly(-), v(-), HM0(600...

第113回北海道支部例会

診断が困難であったIgG4関連硬化性胆管炎の1例
馬場 英(北海道社会保険病院 消化器センター)
症例は60歳代女性。2013年3月にめまいを主訴に前医受診した。前医の血液検査にて肝機能障害を認め当院紹介となった。初診時、眼球結膜に軽度の黄染を認め,血液検査にて胆汁鬱帯型の肝機能障害を認めた。腫瘍マーカーはCEA,CA19-9は正常、DUPAN-IIが1508U/mlと高値であった。血中IgGは2670mg/dl、IgG4も292mg/dlといずれも高値であった。アミラーゼは正常範囲であった。...

第113回北海道支部例会

切除例からみた分枝型IPMNの悪性化に関わる因子
金 俊文(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【目的】分枝型IPMN切除例の臨床・病理学的所見をretrospectiveに検討し、悪性化に関わる因子を明らかにする。
【対象】2013年5月までに当センターで診療した分枝型IPMN782例中、切除を行った91例(12%、外科手術 89、剖検 2)を対象とし、IPMN国際診療ガイドライン2012に応じ、良性としてlow/intermediate grade dysplasia(LD)とhi...

第113回北海道支部例会

難治性腹水に対するMidodrineの使用経験
土居 忠(札幌共立五輪橋病院 消化器病センター内科)
【はじめに】腹水貯留は非代償期肝硬変症患者のQOL (quality of life)を著しく低下させる病態である。α1-adrenergic agonistであるmidodrineが難治性腹水のコントロールに有効であったことが複数のpilot studyで報告されている。今回我々は難治性腹水患者にmidodrineの投与を行い、有効例を経験したので報告する。【対象・方法】対象は高血圧症の合併がな...

第113回北海道支部例会

多臓器播種を合併した肝膿瘍の1例
森園 竜太郎(勤医協中央病院)
【症例】65歳 男性【現病歴】2012年11月に細菌性肝膿瘍(Klebsiella pneumoniae)の診断で当院入院歴有り.2013年2月末に発熱を主訴に当院救急外来を受診.血液検査と腹部造影CTにて肝膿瘍の診断となり同日入院.【既往歴】2012年11月に細菌性肝膿瘍にて入院【経過】入院後より抗生剤(ABPC/SBT,その後PAPM/BPに変更)による治療を開始するも,第5病日目(3/4)の...

第113回北海道支部例会

アルゴンプラズマ凝固療法 ( APC ) により胃穿孔を認めた一症例
武藤 修一(北海道医療センター)
活動性消化管出血に対するAPCによる止血術や血管拡張症・食道静脈瘤の地固めなど予防的止血術は非常に安全であるとされている.今回,肝硬変患者に対する胃の血管拡張に対してAPCによる止血術を行い,その後穿孔し,死亡した症例を経験したので報告する.症例は80代男性.虚血性心疾患・うっ血性心不全,慢性心房細動,CKD(stage3a-4) ,腎性貧血と言う既往歴がある.胃や大腸の消化管出血を繰り返し,心不...

第113回北海道支部例会

カプセル内視鏡適応拡大後のPatency Capsuleの安全性、臨床的効果に関する検討
久保 智洋(国立病院機構北海道がんセンター 消化器内科)
【背景】小腸用カプセル内視鏡(CE)は2007年10月に本邦で保険承認されたが、臨床病像(腹部X線検査、腹部超音波検査)、病歴や手術歴、臨床所見などで消化管の閉塞、狭窄、瘻孔が既知又は疑われる症例は滞留の可能性があるため原則禁忌とされていた。この滞留を回避するために事前に消化管開通性を評価するPatency Capsuleが2012年7月に保険承認された。【目的】当院におけるPatency Cap...

第113回北海道支部例会

当院における同時性肝転移症例に治療成績
中西 一彰(北海道社会保険病院外科)
【背景】大腸癌研究会の集計によると大腸癌同時性肝転移は11.6%で転移程度もH3が最も多く、同時に肺転移や腹膜転移を伴う例が多いと報告されている。また進行癌が多く、大腸癌イレウスや多臓器浸潤、穿孔等の全身状態が不良な症例も多い そのため同時性肝転移症例に対する肝切除の適応や治療方針は異時性より明確ではない。【目的】当院における大腸癌同時性肝転移症例の臨床病理学的特徴や治療経過を検討する。【対象】2...

第113回北海道支部例会

当院におけるmalignant gastric outlet obstruction (mGOO)に対する緩和治療の検討
大和 弘明(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科)
【背景】malignant gastric outlet obstruction (mGOO)に対する緩和治療は,これまで胃空腸バイパス術が施行されてきた.一方で,2010年4月,内視鏡的十二指腸ステント留置術が保険収載され,施行する機会が増加した.【目的】mGOOに対する緩和治療を検討する.【対象と方法】当院で2010年4月~2013年3月の期間,胃幽門~十二指腸の範囲に狭窄を有するmGOOに対...

第113回北海道支部例会

アニサキスにて出血性胃潰瘍を発症した一例
小松 悠弥(小樽掖済会病院消化器病センター)
症例は71歳女性.黒色便を主訴とし,近医を受診.貧血を指摘され,当院へ紹介入院.入院当日に施行した上部消化管内視鏡検査にて胃体下部大弯に一部露出血管を伴う潰瘍病変を認めたため高周波凝固法にて止血処置を施行した.翌日止血確認の目的に上部消化管内視鏡検査を行ったところ,潰瘍辺縁にアニサキス刺入あり,鉗子にて摘出した.第9病日の上部消化管内視鏡検査では潰瘍病変はH1相当に改善したため,第13病日に退院と...

第113回北海道支部例会

当院におけるReduced Port Surgeryへのとりくみ
服部 優宏(札幌北楡病院 外科)
【はじめに】消化器外科領域における内視鏡外科手術の浸透と技術向上により、患者への侵襲をさらに縮小することを目的としてReduced Port Surgery(RPS)が普及してきている。当院でも2010年から腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)と腹腔鏡下結腸直腸切除術(LACR)でRPSを導入している。当院における腹腔鏡手術とRPS導入後の現状について報告する。【対象と方法】2010年1月から2012年12...

第113回北海道支部例会