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検索結果は108件です。
- 食道化膿性肉芽腫の一例
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吉田 武史(北海道大学院 消化器内科)
症例は60歳代の男性.2011年8月,高血圧症と脂質異常症で前医通院中に施行したスクリーニング目的の上部消化管内視鏡検査(EGD)にて,食道上部に約1cm大の隆起性病変を認め,生検にて血管腫が疑われた.精査加療のため同年11月に当科受診.外来で施行されたEGDでは,食道門歯から20cm下壁に22×11mm大の発赤調で光沢のある有茎性ポリープを認めた.ポリープは一部分葉状で白苔を有していた.前医で...
第113回北海道支部例会 >
- 上部消化管狭窄例に対するERCPの工夫 -ファーター乳頭到達困難例に対する回転把持鉗子先行法の有用性の検討-
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林 毅(札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座)
【背景・目的】多くの胆道・膵疾患にERCPが必要となるが、上部消化管狭窄によりファーター乳頭への到達が困難な症例が少なからず存在する。狭窄の状況に応じた種々の工夫で通過が可能となることがあるが、確立された方法がないのが現状である。当施設における困難例の対処を検討した。【方法】ERCP時に上部消化管の狭窄により十二指腸鏡の通過が困難と判断した時点で同部に回転把持鉗子(オリンパス社製, FG-44NR...
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- 当科における切除不能進行胃癌に対するConversion therapyの適応と治療成績
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大沼 啓之(札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座 (第四内科))
【目的】これまで我々は切除不能進行胃癌に対する一次治療としてDocetaxel+CDDP+S-1(DCS)併用療法を行い,conversionを達成し手術を施行後に長期生存が得られた症例を多数経験した.しかし,胃癌におけるconversion therapyの意義は未だ確立しているとは言えず,今回切除不能胃癌症例の背景・治療成績を後方視的に解析し,conversion therapyの可能性と至適...
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- 膵頭部癌術後11年7ヶ月後に診断した異時性膵癌の1例
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河本 徹(JA北海道厚生連 旭川厚生病院 消化器科)
症例は73歳男性。2000年7月に膵頭部癌に対してPPPDを施行し、pStageIII(Tublar adenocarcinoma, tub1, t2, 1.8x1.7cm, intermediate type, INFβ, ly2, v2, ne0, mpd(-), s0, rp0, ch2, du1, pv0, a0, p1(-), pw(-), bdm(-), n(+);#8a)であった。膵...
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- 胆管炎を繰り返した粘液産生胆嚢癌の一例
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岡川 泰(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
粘液産生胆嚢癌とは癌取扱い規約に明確な記載はないものの、腫瘍細胞から胆嚢内腔へ多量の粘液が分泌され、粘液閉塞により特有な臨床症状ないし特徴的画像所見を呈する胆嚢癌と定義され、非常に稀な疾患である。今回、胆嚢炎、胆管炎を繰り返し、精査の結果、粘液産生胆嚢癌が疑われ手術を施行した一例を経験したので報告する。症例は60歳台、男性。平成25年2月、胆嚢炎の診断で前医に入院した。胆嚢内に明らかな結石を認めず...
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- 肝内胆管から肝外胆管へ発育を来したmucinous cystic neoplasmの1切除例
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佐藤 大介(北海道大学病院 消化器外科II)
症例は49 歳,女性.嘔吐を主訴に近医を受診した.血液生化学検査で肝胆道系酵素の上昇,CTで肝内胆管の拡張を指摘され,肝門部胆管癌の疑いで当院消化器内科紹介となった.当院精査の結果,肝S4,S6の隔壁を伴った嚢胞性病変と,肝門部胆管の圧排性狭窄を指摘された.腫瘍性の嚢胞性病変と考えられたが,末梢性であり術前確定診断は困難と思われた.肝内胆管嚢胞腺腫との診断で前医初診より1ヶ月後,手術目的に当科紹介...
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- Patency capsuleの消化管開通性判定とCEの排出確認不能症例における低線量CTの有用性
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藤田 朋紀(小樽掖済会病院 消化器病センター)
【背景・目的】2012年7月よりPatency capsuleが保険収載となりCEの保険適応が広がった.しかし,既報では約30~40%とされる33時間以内にPatency capsuleが排出されなかった症例の大腸到達の判定は,腹部レントゲンの平面視では確実性に欠ける.一方,CTは,位置確認には有用であるが,レントゲン検査(1.2mSv)に比べ,被曝(7.6~15mSv)が懸念される.当院では20...
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- Stage4の胃癌の術後6.5年後に初めて、大腸に再発癌が見つかった1症例
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河原崎 暢(札幌逓信病院 第一内科)
【症例】75才男性。平成18年11月に3型胃癌の胃摘出手術を他院で施行されstage4と診断された。胃全摘を施行し、摘出病理所見は、UM pType3 por2>sig pSSでpP1だった。腹膜播腫部分は肉眼的には切除したが根治性が疑われ脾摘はしなかった。その後無治療で再発所見が無かったが、平成25年3月に大腸の脾わん曲部に非典型的な2型様腫瘍を指摘し生検でsigが検出され、4月22日に結腸切除...
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- 当院における胆道癌の治療成績
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志谷 真啓(札幌医科大学第一内科)
<目的>当院における胆道癌治療の成績データを解析し、他施設からの既報と比較検討する<対象と方法>2004年から2013年までに当院で治療を受けた胆道癌199例中、データ集計可能であった183例(男性114、女性69例;年齢中央値69歳)について治療成績を後方視的に検討した。<結果>内訳は病期別に、乳頭部癌1/2/3/4a/4b期:5例(26.3%)/2例(10.5%) /3例(15.7%)/5例(...
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- リュープロレリンの投与によりHBVの再活性化を来したと考えられた1例
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東 直樹(札幌徳洲会病院 消化器内科)
近年、多様な抗ガン剤やステロイドを含む化学療法でHBVの再活性化が知られている。今回、LH-RHアゴニストであるリュープロレリン酢酸塩の投与によりHBVの再活性化した症例を経験したので報告する。 症例は72歳男性。平成21年から前立腺癌でリュープロレリンを投与されていた。平成20年から当院で検診を受けており、平成20年3月、平成22年4月、平成23年3月の健康診断でHBs抗原・HBs抗体は陰性で...
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- 切除不能進行胃癌に対するDCS-Trastuzumab(DCS-T)療法によるconversion therapyの可能性
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佐藤 康史(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
【背景】近年、切除不能大腸癌においても化学療法により切除可能とする(conversion)ことが出来れば、予後向上が期待できることが明らかになってきた。しかし、胃癌治療におけるconversion therapyの意義は不明である。これまで我々は、Docetaxel/CDDP/S-1を併用したDCS療法を開発し高い奏効率を報告してきた。また、近年HER2陽性胃癌に対するTrastuzumabの有効...
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- 胆管狭窄に対する胆管内留置用チューブステントIT stentの有用性に関する多施設共同研究
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石渡 裕俊(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
【背景】胆管狭窄に対するチューブステント(TS)の胆管内留置法は,専用のTSがないことが問題の一つであったが,近年逸脱予防と抜去を考慮した胆管内留置用TS(IT stent、Gadelius Medical)が使用可能となり、札幌医大病院における切除不能悪性肝門部狭窄を対象とした後方視的な検討からは,その成績は良好であった(Digestive Endoscopy2013)。今回,前向きにIT st...
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- 内視鏡下で虫体の腸管吸着部を確認し,ガストログラフィンでの駆虫を行った広節裂頭条虫の1例
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藤田 朋紀(小樽掖済会病院 消化器病センター)
症例は35才男性.2010年11月便潜血を指摘され当院受診.下部内視鏡検査の前処置中に白色虫体を排出.そのまま予定通り下部内視鏡検査を施行したところ回腸末端部腸管に吸着している虫体を確認し, ガストログラフィンで駆虫を行った. 駆虫後の虫体の同定検査にて広節裂頭条虫と診断した. 消化管造影下にガストログラフィンで駆虫を行った症例報告は散見されるものの, 内視鏡下で虫体の腸管吸着部を確認し,さらに...
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- 当センターにおける経口腸管洗浄剤モビプレップの使用経験
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北岡 慶介(小樽掖済会病院 消化器病センター)
【目的】現在,下部消化管内視鏡検査を行うにあたり,前処置として腸管洗浄剤による洗浄を実施することが一般的である.しかし従来品においては2~4リットルの洗浄剤服用が必要であり,被験者にとって多大な負担となっている.平成25年6月に発売となった経口腸管洗浄剤モビプレップは腸管洗浄効果や電解質のバランス維持が従来品と同等であり,服用量や服用に要する時間は少ないとされている.今回当センターでは院内倫理委員...
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- 膵癌剖検例における胆道ステント留置症例の病理組織学的検討
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高木 智史(札幌社会保健総合病院 消化器科)
当院で過去10年間に施行された膵癌剖検例において、閉塞性黄疸のため胆道ステントが留置された症例が6例あった。いずれも内視鏡的胆道ドレナージ術が施行されており、臨床経過、および病理組織学的所見につき検討した。男性3例、女性3例であり、平均年齢は73.1歳であった。Plastic stent(PS)留置が2例、Uncovered MS(UMS)が3例、Covered MS(CMS)が1例であった。病理...
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- 胆嚢小細胞癌と右乳癌の重複癌に対してCBDCA+VP-16とHERの追加投与が有効であった一例
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藤田 弘之(網走厚生病院)
症例は73歳女性。201X年1月頃より右季肋部痛と嘔吐を認め、1月12日当院を受診した。造影CTにて胆嚢壁に造影効果を伴う壁肥厚と胆嚢周囲の肝への浸潤像と肝十二指腸間膜内リンパ節(#12)の腫大,右乳房C領域にφ38mm大の腫瘤と右腋窩リンパ節の腫大を認めた.初めに精査時のEUSにて#12リンパ節腫大に対してEUS-FNAを施行し,small cell carcinomaと診断した.次に肝腫瘤部...
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- 診断に苦慮したBMI32の膵Lymphoepithelial Cystの一例
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岡本 哲郎(清田病院 消化器内科)
症例は61歳男性。身長166cm、体重89kg。ビール500ml + 焼酎200mlの飲酒家。職場健診の便潜血陽性のため受診した際、肝機能障害の精査のために行った腹部CTで膵尾部に腫瘤が認められた。AST/ALT=41/71と上昇あり、γGTP=47, sAmy=57は正常でCA19-9=64と上昇していた。造影CTで腫瘤は膵尾部に直径約5センチの低吸収域として描出される多房性嚢胞性病変であった。...
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- 切除不能膵胆道癌における十二指腸狭窄へのSEMS留置術の検討
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羽廣 敦也(イムス札幌消化器中央総合病院 消化器病センター)
【目的】切除不能膵胆道癌ではしばしばGOO(Gastric Outlet Obstruction)を併発する。本検討では、膵胆道癌に併発したGOOに対するSEMS(Self-Expandable Metallic Stent)留置術施行例について検討を行った。【対象と方法】2011年1月~2013年6月までに、膵胆道癌によるGOOと診断され、SEMSを留置した24件(22例、平均年齢74.5±11...
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- 胃癌と胃原発悪性リンパ腫が併存した1例
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出水 孝章(市立稚内病院 内科)
症例は67歳の女性。2010年12月末に空腹時心窩部痛を主訴に近医を受診。上部消化管内視鏡検査を施行され、胃体下部2か所に2型腫瘍、胃体上部後壁に0-IIc病変を認めた。組織生検にて前者Group1、後者Group5 tub1の結果であり精査目的に当科紹介受診となった。当科にて上部内視鏡検査及び組織生検を再度施行したところ胃体下部の2型腫瘍よりCD20陽性、CD3陰性、Keratin陰性のB細胞悪...
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- 術前化学療法が奏功し治癒切除となった進行胃癌の1例
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馬場 英(北海道社会保険病院 消化器センター)
症例は60歳代男性。2012年10月に前医より貧血精査目的に上部消化管内視鏡検査を行ったところ、胃癌を認め精査加療目的に当院紹介となった。上部消化管内視鏡検査では噴門部直下から胃角部後壁にかけて3型腫瘍を認め、生検より低分化腺癌が検出された。CTでは局所の進達度はSE、大動脈周囲のリンパ節腫大を複数みとめN3と判断した。遠隔転移は認めなかった。以上からT4aN3M0stageIIICの胃癌と診断し...
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