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検索結果は108件です。

乏血性結節から多血流性への経過を13年間観察し得た肝癌の1症例
田辺 利男(道東勤医協)
【目的】CTとMRで単純、早期動脈相、後期(細胞相)ともlowの所見を呈してから13年目に多血性のHCCに到った1症例を経験したので報告する。【症例】症例は76歳、男性。C型慢性肝炎,1型高RNA症例。1988年(51歳)に肝癌健診でS4区域に直径6cm大のHCCを発見され4回の肝動脈塞栓術でCRに至り、以後C型肝炎に対し、IFNのαとβで2回の治療を受けているが効果はNRであり肝機能は軽度変動。...

第113回北海道支部例会

当科における悪性大腸狭窄に対する大腸ステント6例の治療経験
廣岡 映治(イムス富士見総合病院 外科)
【はじめに】悪性大腸狭窄に対する大腸ステント治療が2012年1月より保険適応となり諸学会においてその治療成績が報告されるようになった。当科も2012年4月より緩和治療の一貫としてまた手術までのBTS: brigde to surgeryを目的に大腸ステントを導入し2012年1月まで6例を経験した。【症例1】64歳、男性。平成18年11月他院でS状結腸癌にて手術。平成22年5月腹膜播種、肝転移、肺転...

第113回北海道支部例会

カプセル内視鏡が診断に寄与した小腸アニサキス症の一例
和賀 永里子(小樽掖済会病院消化器病センター)
 カプセル内視鏡(以下CE)は非侵襲的に消化管粘膜の観察が可能で,小腸疾患の診断に有用な検査法である.今回我々は,CEにて小腸内のアニサキス虫体を確認し,診断に寄与した一例を経験したので報告する.
症例は67歳,男性.平成25年3月下旬から続く腹痛のためかかりつけ医を受診し,消化管精査目的に紹介となった.4月2日に上部,下部消化管内視鏡を施行したが異常を認めなかった.腹痛が継続するため腹部C...

第113回北海道支部例会

術前診断が困難であった早期胃癌の一例
小泉 忠史(北海道社会保険病院 消化器センター)
症例は70歳代男性。2006年7月に便潜血陽性を指摘され当科外来を初診した。CS,CT検査により直腸癌の診断で当院外科にて同月に低位前方切除術を施行した。その際の上部消化管内視鏡検査にてHP陽性の胃潰瘍を認め,同月に除菌治療を施行した。一時除菌は失敗し2007年8月に二次除菌を施行した。2008年8月にUBT陰性を確認した。以後定期的に内視鏡検査を行うも同じ部位に難治性の潰瘍を認めPPI内服を継続...

第113回北海道支部例会

吐血で発症した胃Burkittリンパ腫
中村 正弘(札幌しらかば台病院・消化器科)
胃悪性リンパ腫の中でもBurkittリンパ腫は極めて稀であり,かつ悪性度の高い腫瘍である.今回吐血で発症した症例を経験したので,本邦報告例と合わせ報告する.症例は61歳の女性,吐血を主訴に来院した.緊急内視鏡検査で胃体上部後壁に露出血管を伴う耳介状の潰瘍性病変を認め,クリップにて止血した.翌日の内視鏡検査で止血が確認されたが,さらに胃体部前壁にIIa+IIc病変と胃底部に粘膜下腫瘤様の隆起を認めた...

第113回北海道支部例会

集学的治療にて長期生存を得られた直腸癌、多発脳転移、肝転移の1例
藤澤 倫子(札幌社会保険総合病院 消化器内科)
症例は56歳女性。高血圧、高脂血症で前医通院中、肝機能障害を指摘され2011年3月当院紹介となる。CTで多発肝腫瘍と直腸壁肥厚を認め、下部消化管内視鏡検査で直腸に全周性狭窄を伴う3型腫瘍を認めた。直腸癌、肝転移の診断で通過障害も強く、外科にて低位前方切除術を施行。組織学的にはAdenocarcinoma(tub2) pSE,ly1,v1,pN1と診断された。術後2011年4月よりmFOLFOX6を...

第113回北海道支部例会

EUS-FNAが適切な治療選択に寄与した肺癌リンパ節転移の1例
羽場 真(NTT東日本札幌病院 消化器内科)
症例は62歳,女性.2012年1月,咳嗽を主訴に当院呼吸器内科を受診し,胸部X線で異常影を指摘された.経気管支肺生検で腺癌 (TTF-1陽性) を認め,原発性肺腺癌 (Stage IIIB) の診断で化学放射線療法を施行された.2013年4月のCTで腹部リンパ節の腫大を認め,PET-CTでは同部と胆嚢底部への集積亢進を認めたため,精査目的に当科紹介となった.血液検査では肺癌治療前に異常高値であった...

第113回北海道支部例会

早期大腸癌に対するESDの中長期予後
浦出 伸治(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【背景】早期大腸癌に対するESDは2012年4月に保険収載され、今後さらに普及していくことが予想されるが、その中長期成績に関しては未だ不明である。【目的】早期大腸癌に対するESDの予後について検討する。【対象と方法】2007年6月から2012年6月までに当センターでESDを施行した早期大腸癌患者94例を対象に、(1)ESDの治療成績、(2)再発例、(3)無再発生存率、(4)死亡例、(5)全生存率に...

第113回北海道支部例会

NBI拡大観察にて癌併存を指摘しえた胃過形成性ポリープの1例
安部 智之(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科)
 NBI併用拡大観察にて癌併存を指摘しえた胃過形成性ポリープの1例を経験した。 症例は72歳、男性。近医にてスクリーニング目的に施行された上部消化管内視鏡検査にて噴門直下にポリープを認めた。同医にて2年前にも上部消化管内視鏡検査を施行されており、その際には病変を認めなかったことから、増大傾向のあるポリープということで内視鏡治療を含めた精査加療目的に2011年11月に当科紹介となった。上部消化管内視...

第113回北海道支部例会

上部内視鏡検査中に発生した脳空気塞栓の1例
中嶋 駿介(旭川医科大学 内科学講座 消化器血液腫瘍制御内科学分野)
【はじめに】本邦では上部内視鏡検査における偶発症の発生は稀である.さらに偶発症として生じた脳の空気塞栓の報告は世界で28例(本邦6例,海外22例)認めるのみと極めて稀である.今回内視鏡検査中に脳空気塞栓を生じた1例を経験したため,文献的考察を踏まえて報告する.
【症例】60歳代男性.2012年10月総胆管結石のため入院し,内視鏡的乳頭切開術(EST)により排石した.入院中の超音波内視鏡(EU...

第113回北海道支部例会

低分化型肝細胞癌と肝内胆管癌の画像所見からの鑑別
荘 拓也(北海道大大学院医学研究科 消化器内科)
【目的】肝細胞癌の典型的なCT画像所見として,動脈相での早期濃染像及び平衡相での洗い出しが認められる.低分化型肝細胞癌では典型的な画像所見を示さず,肝内胆管癌との鑑別が困難となる症例も多く認められる.今回,我々はこれらの画像上の鑑別点を明らかにするために肝内胆管癌及び低分化型肝細胞癌の画像所見を比較検討した.
【方法】2003年7月から2011年12月までの当院で経験された644例の原発性肝...

第113回北海道支部例会

胆汁瘻に対する経乳頭的ドレナージの有用性に関する検討
小野 道洋(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
【背景】肝切除や外傷により生じる胆汁瘻において、瘻孔閉鎖のためには胆汁ドレナージが必要であるが、経皮的ドレーンのみでは治療に難渋することがある。経乳頭的ドレナージが有効な場合があるが、症例集積研究は乏しい。【目的】胆汁瘻に対する経乳頭的ドレナージの有効性について検討する。【対象と方法】2006年4月~2013年5月に手術あるいは外傷により、胆管損傷あるいはBilomaを発症し、当科で経乳頭的アプロ...

第113回北海道支部例会

内視鏡切除がされた十二指腸上皮性腫瘍の臨床的特徴
大野 正芳(北海道大学 消化器内科)
【目的】十二指腸の腫瘍性病変は報告例が増加しているが、内視鏡や生検による腺腫と癌の鑑別診断は困難とされている。今回我々は、十二指腸上皮性腫瘍に対し内視鏡治療を施行した症例を対象に、癌、腺腫それぞれの内視鏡的特徴を明らかにすることを目的とした。【方法】2009年4月~2012年5月まで当院で十二指腸上皮性腫瘍に対し内視鏡治療を施行した症例を検討した。【結果】対象症例は12例(男性:女性=7:5)、平...

第113回北海道支部例会

成因別に検討した肝細胞癌の年齢階層別特徴
山本 義也(市立函館病院 消化病センター 消化器内科)
【背景・目的】肝細胞癌は、B型/C型/非B非C型といった成因の違いで臨床背景や経過が異なるとの報告が多い。肝癌患者の高齢化が問題となっている一方、比較的若くして肝癌を発症している症例も散見され、効率的な囲い込みができていないのが現状である。今回、肝細胞癌症例を成因別年齢階層別に検討したので報告する。【方法】当院で診療した肝癌464例を対象とし、HBs抗原陽性(HBV群)、HCV抗体陽性(HCV群)...

第113回北海道支部例会

当院における大腸ESDの現状について
安部 智之(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科)
【背景】大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)の進歩は著しく、病変の局在、腫瘍径によらず高い一括切除率が得られ、詳細な病理学的検索が行える点で非常に有益な治療と思われる。2012年4月に保険収載され、標準化へ向け様々な取り組みが行われている。【目的】当院でも2008年から大腸ESDを導入してきたが、2013年3月に至るまでの大腸ESDについて比較検討した。【対象】2008年4月から2...

第113回北海道支部例会

当院での重症潰瘍性大腸炎に対する治療の検討
古川 滋(札幌東徳洲会病院 IBDセンター)
[目的]当科における重症潰瘍性大腸炎の治療経過と予後についてレトロスペクティブに検討する。[対象]H20年4月よりH25年5月までの期間において、重症潰瘍性大腸炎の基準を満たした27例について、患者背景、罹患範囲、治療内容、転帰、予後について検討する。[患者背景]潰瘍性大腸炎診断年齢は13-63(平均33.3)歳、重症潰瘍性大腸炎発症時年齢は14-64(平均34.9)歳。男性15例、女性11例。そ...

第113回北海道支部例会

繰り返す胃前庭部血管拡張(GAVE)からの出血に対し左右胃動脈塞栓術および部分脾動脈塞栓術が有効であった高齢者肝硬変の1例
高橋 稔(札幌共立五輪橋病院 消化器病センター内科)
症例は82歳女性。平成9年頃より近医にてC型肝硬変に対して加療中であった。平成20年頃より貧血を指摘される様になり上部内視鏡検査にて胃前庭部血管拡張(GAVE)および食道静脈瘤を認め前者に対してはAPC、後者に対してはEVLおよびEISを施行されていた。以後、これらに対して約2年間に3度のAPCおよびEIS/EVLを施行されている。また経過中、数度輸血を施行されていた。平成22年9月精査加療希望さ...

第113回北海道支部例会

Simeprevir(TMC435)を用いた3剤併用療法の有効性と有害事象について
中島 知明(札幌厚生病院 第三消化器内科)
【目的】C型慢性肝炎に対して第2世代のプロテアーゼ阻害剤であるsimeprevir(TMC435)を用いた3剤併用治療(TMC群)の有効性と有害事象発現について、PEG-IFN/RBV/telaprevir併用治療(TVR群)と比較検討を行う。
【方法】TMC群27例[男性13例、平均年齢56.4歳、IL28B TT 15例、ITPA CC 15例、coreアミノ酸70番(aa70)野性型 ...

第113回北海道支部例会

当科における悪性大腸狭窄に対する大腸ステントの使用経験
杉山 隆治(市立旭川病院 消化器病センター)
【はじめに】悪性大腸狭窄に対しては、これまで経肛門的イレウスチューブによる減圧や緊急手術を要することが多かった。最近、悪性大腸閉塞に対する大腸ステントの安全性や有効性の報告がみられるようになり、2012年1月から本邦でも保険適用となった。今回当センターで悪性大腸狭窄に対して施行された大腸用ステントの使用経験について報告する。【目的】悪性大腸狭窄に対するSelf-Expandable Metalli...

第113回北海道支部例会

膵炎をきたした膵体部動静脈奇形に対し尾側膵切除を施行した1例
松薗 絵美(札幌厚生病院 第2消化器内科)
【はじめに】膵動静脈奇形(arteriovenous malformation:以下AVM)は画像診断技術の進歩に伴い報告例は増加しているが、比較的稀な疾患とされている。膵炎や消化管出血をきたした報告もあり、有症状例は治療適応とされている。今回我々は膵炎、仮性嚢胞形成を伴発した膵体部AVMに対し、尾側膵切除を行った1例を経験したので報告する。【症例】60歳男性。上腹部痛にて前医受診。CTにて膵体部...

第113回北海道支部例会