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検索結果は50件です。

非典型的な所見を示し膵癌との鑑別に難渋した膵NETの一切除例
高田 良司(大阪府立成人病センター 肝胆膵内科)
症例:39歳 男性.主訴:特になし.既往歴:30歳時に脊髄腫瘍に対する手術歴あり.生活歴:機会飲酒.現病歴:健診で膵型アミラーゼ高値の指摘を受け前医受診となり,CT,MRCPで膵体尾部の主膵管拡張(5mm)を指摘され精査目的に当院紹介となった.腫瘍マーカーはCA19-9,CEAそれぞれ正常であった.膵精密超音波検査および超音波内視鏡検査にて膵体部に辺縁不整な10mm大の低エコー腫瘤を認め,同部位か...

第099回近畿支部例会

当院でのダブルバルーン使用の現状
印藤 直彦(淀川キリスト教病院  消化器センター 消化器内科)
ダブルバルーン内視鏡(以下DB)の登場によりこれまで困難であった小腸疾患の診断や治療、術後再建腸管に対するERCP等も可能となり、その有用性については現在まで多数の報告を認める。当院でも2012年8月よりDBを導入しその治療に当たってきた。2012年8月の導入から2013年5月まで当院で施行したDBの症例について報告する。使用している内視鏡はEN-450T5/W、EC-450BI5で、基本的に小腸...

第099回近畿支部例会

便潜血陽性で発見された消化管原発マントル細胞リンパ腫の一例
山崎 正美(箕面市立病院 消化器内科)
【症例】80歳代男性【主訴】便潜血陽性【現病歴】健診にて便潜血陽性を指摘され、当院紹介受診となった。特に自覚症状はなく、受診時の血液検査ではHb:10.3g/dlと軽度の貧血を認める他、LDH:229IU/L、CRP:0.55mg/mlと軽度上昇を認めるのみであった。大腸内視鏡検査を施行したところ、粘膜ポリープ様病変を多数認め、病理組織診断でマントル細胞リンパ腫であった。sIL-2R:3890/m...

第099回近畿支部例会

3重癌(前立腺癌・乳癌・膵腺房細胞癌)の1例
廣橋 研志郎(財団法人 田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター 内科)
【緒言】近年の高齢化、各臓器の癌における診断技術や治療法の進歩に伴い日常の診断においても重複癌の存在を念頭に置く必要がある。今回、前立腺癌・乳癌・膵腺房細胞癌の3重癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】76歳男性で1999年に前立腺癌に対し前立腺全摘術を施行され、PSA高値のため、2001年からLH-RH analogue内服中。2013年2月右乳房のしこりを主訴に当院乳...

第099回近畿支部例会

内視鏡的に切除しえた巨大結腸脂肪腫の1例
小嶋 和絵(市立芦屋病院 消化器内科)
【症例】80歳台女性【主訴】頻回の排便【既往歴】特記事項なし【現病歴】平成22年1月近医で大腸ポリープ切除術を施行。ポリープは腺腫で、同時に約2cm大の脂肪腫を指摘されるも経過観察されていた。その後、徐々に便が狭小化し、1日に数回に分けて排便するようになった。平成24年10月検診にて便潜血陽性のため、近医で大腸内視鏡検査施行したところ、盲腸に色素沈着を伴う約3cm大の粘膜下腫瘍を認め、当院に紹介さ...

第099回近畿支部例会

放射線併用動注化学療法が奏効した腫瘍塞栓にて門脈閉塞を伴う肝細胞癌の一例
大濱 日出子(大阪医科大学 消化器内科)
症例は60才代、男性。C型慢性肝炎にて近医でフォローされていた。平成23年11月頃に腫瘍マーカーが高値にて精査、腹部エコー検査で肝腫瘍を認め紹介。腹部造影CTにて肝右葉に境界不明瞭で動脈早期層で濃染し、平衡相でwash outするびまん性の肝腫瘍を認め、門脈左枝から本幹が腫瘍にて閉塞しており、肝細胞癌、Stage IVaと診断された。血液検査所見ではWBC 4290/ml, RBC 434万/ml...

第099回近畿支部例会

IPMN経過観察中に腹部超音波検査を契機に膵癌を早期発見できた症例
末吉 弘尚(大阪府立成人病センター 肝胆膵内科)
症例は70歳男性。2007年より混合型IPMNとして経過観察されていた。2012年10月の腹部超音波検査ではIPMNは不変で膵内に他の腫瘤は認めなかった。その後2013年1月の腹部超音波検査にて膵頭部腫瘍を指摘され精査入院となった。腹部超音波検査では頭部の多房性嚢胞の頭部寄りに接するように6mm大の境界明瞭で比較的内部均一な低エコー領域を認めた。ソナゾイド造影では造影早期に周囲膵とほぼ同様に造影さ...

第099回近畿支部例会

当院におけるPEG後急性期合併症の検討
滋野 聡(大阪府立急性期・総合医療センター 消化器内科)
【背景・目的】経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)は長期に渡り経腸栄養を必要とする症例において多くの利点を有することから、近年急速に普及しつつある。しかし一方でPEGは外科的手技によって栄養管を挿管するため、特有の合併症を有する。当院で施行したPEG症例について、その患者背景と術後急性期の各合併症頻度を明らかにし、現行のPEG周術期管理について検討する。【方法】2009年1月から2011年12月までに...

第099回近畿支部例会

腹痛を契機に発見された腹腔内原発Ewing肉腫の1例
山田 光成(近畿大学医学部附属病院 消化器内科)
【症例】30歳、男性【主訴】左側腹部痛【既往歴】特記すべきことなし【現病歴】1か月以上続く腹痛のため近医受診し腹部レントゲンでは異常を認めず、精査のために当院に紹介された。【理学所見および検査所見】腹部軟、左側腹部に軽度の圧痛あり、反跳圧痛なし。腸蠕動音は低下していた。血液検査ではRBC 526×104/μL、HGB 15.1g/dLと貧血を認めず、CRP 19.4mg/dL、WBC 11600/...

第099回近畿支部例会

肝内胆管癌に伴うTrousseau症候群の一例
加藤 孝太(関西医科大学香里病院 内科)
【症例】73歳女性【主訴】歩行時ふらつき 転倒 理解力低下【既往歴】63歳 右乳癌手術 2型糖尿病【現病歴】201x年3月に歩行時のふらつき、転倒、理解力低下を認め、当科受診。頭部MRI拡散強調画像で大脳、小脳右半球に多発する急性期梗塞像を認めた。血液検査で腫瘍マーカー高値(CEA 336.2ng/ml、CA19-9 100000.0以上)、肝機能障害、持続的な凝固因子の上昇(D-dymer 66...

第099回近畿支部例会