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検索結果は50件です。

消化管出血を契機に診断し得た食道表在癌胃壁内転移の1例
上間 遼太郎(大阪警察病院 内科)
【症例】48歳、女性。嚥下困難、ふらつきおよび黒色便を主訴に当科受診。血液検査にてHb5.9g/dlと著明な貧血を認めたため、緊急上部消化管内視鏡検査を実施したところ、胃穹隆部に潰瘍を伴う巨大な粘膜下腫瘍様の隆起を認め、潰瘍の辺縁からの湧出性出血に対しアルゴンプラズマ凝固にて止血を行なった。入院後に再度施行した内視鏡検査にて、切歯25cmから食道胃接合部にかけて全周性の食道癌を疑う0-IIb+“0...

第099回近畿支部例会

食道癌の内視鏡治療に先行して食道静脈瘤治療を行った2症例
甲斐 優吾(大阪大学 消化器内科)
食道癌と食道静脈瘤は病態を異にする疾患であるが、稀に両者の合併がみられる。今回、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)による静脈瘤治療を先行して行うことで多量の出血を来すことなく表在食道癌の内視鏡治療を施行し得た2症例を経験したので報告する。【症例1】70歳代女性。NASH由来の肝硬変にて他院通院中、上部消化管内視鏡検査(EGD)にて表在食道癌と同病変直下の食道静脈瘤を認め当科紹介。EGDでは切歯23~2...

第099回近畿支部例会

早期に診断予測し治療を開始した好酸球性胃腸炎の1例
吉岡 靖索(服部記念病院)
(はじめに)好酸球性胃腸炎Eosinophilic Gastroenteritis(EGE)は、好酸球浸潤が消化管に特異的に生じ、腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状を特徴とする疾患である。今回我々は、過去に経験した2症例と対比することで、早期に診断を予測し得たEGEの1例を経験したので報告する。(症例)15歳の受験を控えた男子中学生。3週間前からの食後腹痛・嘔吐や下痢を認め、前医で治療を受けるが無効...

第099回近畿支部例会

膵頭部癌との鑑別に難渋したIgG4関連腫瘤形成性膵炎の1切除例
鯉田 五月(八尾徳洲会総合病院 肝臓センター )
【症例】77歳、男性【主訴】黄疸【現病歴】平成24年夏より倦怠感があった、H25年1月に眼球に黄染を認めたため近医受診、T-Bil 12.4mg/dlと高値であり入院。腹部超音波検査や造影CT検査にて膵頭部癌と診断され、手術加療目的にて当院紹介入院となった。【入院後経過】血液検査ではCA19-9 59.8U/ml、Span1 50.3U/ml、Dupan2 174U/ml、造影CT検査では膵頭部に...

第099回近畿支部例会

総胆管悪性リンパ腫の1例
若原 佑平(大阪市立総合医療センター)
【症例】64歳 男性.【現病歴】右上肢のしびれと脱力を主訴に当院神経内科入院. MRIで右腕神経叢の腫脹と上咽頭腫瘍を指摘され,さらに精査を進めていたところ閉塞性黄疸の出現を認めたため,当科転科となった.【転科時検査所見】AST 247,ALT 547,ALP 1418,T.Bil 4.7と肝胆道系酵素とビリルビンの上昇を認めた.CA19-9 291.2,DUPAN-2 246,SPAN-1 12...

第099回近畿支部例会

肝細胞癌、多発リンパ節転移に対してソラフェニブが奏功した1例
大川 雅照(市立貝塚病院 消化器内科)
症例は50代女性。20歳時HBVキャリア指摘されるも通院なく経過。201X年9月右季肋部痛自覚し近医受診、精査加療目的で当院紹介受診した。10月胸腹部造影CT、PET-CTにて肝門部に境界不明瞭な7cmの早期濃染域と両葉に2cm大の腫瘤多発、胸腹部に多数の腫大リンパ節と胸腹水の貯留を認めた。血液検査所見ではAlb3.4g/dl、T.Bil0.5mg/dl、ALT27U/l、PT71%、HBsAg(...

第099回近畿支部例会

胃癌リスク検診を契機に発見された早期胃癌の2症例
三上 貴生(大津赤十字病院 消化器科)
【はじめに】近年、血清ピロリIgG抗体の有無と血清ペプシノーゲン値による胃粘膜萎縮の程度を測定する胃癌リスク検診(いわゆるABC検診)が施行されている。今回、ABC検診を契機に内視鏡検査を施行され発見された早期胃癌の2症例を報告する。【症例1】50歳代女性、H.pylori抗体陽性、PG I/II 3.0でありC群と判定され紹介。上部消化管内視鏡を施行、背景は萎縮粘膜であり胃体中部小弯に軽度発赤調...

第099回近畿支部例会

診断に苦慮した膵癌による転移性虫垂腫瘍の一例
近藤 尚(市立豊中病院)
【症例】60歳代 女性【主訴】全身倦怠感・腹部膨満感・下腹部痛【既往歴】高血圧【現病歴】2012年6月頃より全身倦怠感・腹部膨満感が出現し、前医を受診。腹部単純CTにて虫垂腫瘍・腹膜播種疑いと診断され、精査加療目的に当院紹介となった。【経過】当院にて施行した造影CTでは虫垂に径15mm大の腫瘤影が指摘され、腸間膜・大網内・上腸間膜動脈根部に造影効果を伴う結節影が認められ、多発リンパ節転移・腹膜播種...

第099回近畿支部例会

乳糜腹水を呈した成人T細胞白血病(ATL)の1例
岡部 誠(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
【症例】60歳代 女性【主訴】食思不振・腹部膨満感【既往歴】子宮頚癌術後・びまん性汎細気管支炎・サルコイドーシス・ATLキャリア【現病歴】2013年1月頃より食思不振と腹部膨満感があった。徐々に悪化したため、2013年3月に当科初診となった。腹部超音波検査で多量の腹水を指摘され、精査目的に入院となった。【入院後経過】腹水穿刺を施行したところ、乳糜腹水を認めた。性状は滲出性であったが、細胞診では悪性...

第099回近畿支部例会

ステロイド投与を行った原発性胆汁性肝硬変(PBC)の2症例
伊藤 麻里(NTT西日本大阪病院 内科)
【症例1】67歳女性。1996年肝機能障害を認め、肝生検にて原発性胆汁性肝硬変と診断され、UDCA 300mgにて一旦軽快していた。2000年6月肝酵素上昇を認めたが、その際の肝生検で、薬剤性肝障害が疑われた。PSL40mgを併用し肝酵素は改善、その後PSLは漸減、中止したが肝酵素は正常範囲で安定していた。2012年6月AST 189mg/dl,ALT 249mg/dl,γGTP 105mg/dl...

第099回近畿支部例会

Budd-Chiari症候群による難治性腹水にTIPSが奏功した1例
伊藤 麻里(大阪大学医学部付属病院 消化器内科学, NTT西日本大阪病院 内科)
【症例】25歳男性【現病歴】生来健康。平成23年1月初旬から腹部膨満感を自覚し、急速に増悪したため近医を受診した。腹部CTで中等度の腹水、肝左葉の限局的な著明な腫大、さらに中肝静脈の閉塞を認め、Budd-Chiari症候群(BCS)が疑われた。2月初旬には吐血とともに肝予備能の悪化も認めたため、当院転院となった。【入院時現症】身長163cm、体重53kg、意識清明、羽ばたき振戦なし、眼球結膜黄染な...

第099回近畿支部例会

出血性ショックを来し、内視鏡的切除を施行した十二指腸GISTの一例
井上 浩一(大阪府立急性期総合医療センター 消化器内科)
【目的】十二指腸Gastrointestinal Stromal Tumor(GIST)は本邦では比較的稀な疾患である。今回我々は消化管出血を契機に発見され、かつ内視鏡的切除を施行した十二指腸GISTを経験したので報告する。【症例】78歳男性、当院心臓内科に急性心筋梗塞で入院中に突如黒色便出現し、当科紹介となった。同日緊急上部消化管内視鏡検査を施行し、十二指腸下行脚に約30mm大の粘膜下腫瘍を認め...

第099回近畿支部例会

EUSガイド下ランデブー法による胆道ドレナージを行ったBillrothII法再建術後閉塞性黄疸の1例
三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科)
【症例】86歳、男性。十二指腸癌による出血に対し姑息的胃空腸バイパス術(BillrothII法再建)後。術後2ヶ月の外来受診時の血液検査で、肝胆道系酵素上昇、黄疸が出現し、腹部超音波検査、CT検査の結果、肝内胆管、総胆管の拡張と胆嚢腫大、総胆管結石を認めた。胆道ドレナージ目的に、経乳頭的アプローチを試みたところ、細径大腸内視鏡(PCF-240L)を用いて乳頭に到達できたが、胆管挿管は、胆管との軸が...

第099回近畿支部例会

吐血を契機に診断した腹部大動脈瘤十二指腸穿通の1例
楠本 侑弘(NTT西日本大阪病院 消化器内科)
腹部大動脈瘤の消化管穿通は比較的稀な疾患であり、救命率も非常に低い。今回、吐血を契機に診断した腹部大動脈瘤十二指腸穿通の1例を経験したので報告する。症例は75歳男性。2012年11月16日、吐血にて近医救急搬送。緊急上部消化管内視鏡検査施行されるも明らかな出血源は認めず、十二指腸下行脚より肛門側の出血と考えられた。腹部造影CTにて上腹部に内部血栓形成を伴う腹部大動脈瘤が十二指腸水平脚に接する像を認...

第099回近畿支部例会

胃全摘・Roux-en Y法再建後の十二指腸に結石が嵌頓し閉塞性黄疸を来した一例
堀川 浩平(東大阪市立総合病院 消化器内科)
症例は81歳男性。胃全摘・Roux-en Y法再建後、細菌性肺炎、心原性脳梗塞にて当院通院中、十二指腸憩室内結石を指摘されていたが、心窩部痛と黄疸を認めた為当科紹介となった。入院時の造影CTにて、憩室内の結石が増大して総胆管を圧排し、閉塞性黄疸を来していた。絶食・補液・へパリン投与にて加療開始したが入院第3病日、十二指腸で出血を認め結石が憩室からトライツ靭帯の部位に移動して嵌頓し、さらに黄疸・肝機...

第099回近畿支部例会

転移性腫瘍との鑑別を要した肝腫瘤を合併した十二指腸乳頭部癌の1例
谷池 聡子(近畿大学医学部堺病院 消化器内科)
症例は70歳代男性,既往歴は高血圧.自覚症状はなくドック腹部エコーで主膵管拡張を指摘され受診した.身体所見に特記することはなく,血液検査ではアミラーゼ=212IU/mlと上昇を認めたが,肝胆道系酵素やCEA,CA19-9は基準値内でCRP=0.4mg/dlとわずかな上昇を認めた.CT検査およびMRI検査で乳頭部に腫瘤が疑われ,主膵管・胆管拡張を伴い,また肝S6に2cm弱の乏血性腫瘤を認め,SPIO...

第099回近畿支部例会

下血を主訴に発見された直腸GISTの2例
小牧 孝充(大阪府済生会 富田林病院 内科)
Gastrointestinal stromal tumor(GIST)は人口10万人に1~2人/年の頻度で全消化管に発生する消化管間葉系腫瘍の一つであり,そのうち直腸原発GISTの占める割合は5~10%と比較的稀である.今回下血を主訴に発見された直腸GISTの2症例を経験したため若干の文献的考察を加えて報告する.【症例1】54歳,男性.来院2週間前より下血を伴う下腹部痛,38度台の発熱と便通障害...

第099回近畿支部例会

Gemcitabin+S-1併用(GS)療法が奏功し十二指腸浸潤による消化管出血が止血した一症例
高田 良司(大阪府立成人病センター 肝胆膵内科)
症例:43歳 女性.主訴:体重減少,右季肋部痛.既往歴:8歳時 虫垂炎手術.生活歴:喫煙歴なし,飲酒歴なし.現病歴:2012年4月から右季肋部痛を認め,近医に受診されたが上部消化管内視鏡検査で異常所見を認めず経過観察となっていた.再度,近医で精査を受け腹部超音波で膵癌が疑われたため2012年10月に当科紹介となった.CTでは膵頭部癌,十二指腸浸潤,多発肺転移,多発肝転移,傍大動脈リンパ節転移が疑わ...

第099回近畿支部例会

投与11回目にInfliximab(INF)によるinfusion reaction(IR)のため、Adalimumab(ADA)に変更し、寛解維持しているクローン病(CD)の一例
曽我 幸一(西陣病院 消化器内視鏡センター )
【症例】21歳・男性【主訴】全身倦怠感・発熱【既往・現病歴】平成22年5月、回腸穿孔・後腹膜膿瘍に対して外科的手術を行い、その際CDと診断。術後、PSL、Mesalamine、INFで寛解導入し、Mesalamine(3000mg)、INF(250mg/body)で寛解維持していた。INFへの前処置は、mPSL125mg、SNMC40mg、Acetaminophen400mg、d-Chlorphe...

第099回近畿支部例会

巨大膵嚢胞が十二指腸に穿破したが、救命が得られ退院可能となった膵癌患者の一症例
高田 良司(大阪府立成人病センター 肝胆膵内科)
症例:66歳 女性.主訴:嘔吐,発熱.既往歴:高血圧,2型糖尿病(インスリン治療).現病歴:糖尿病,高血圧のため近医通院中に心窩部不快感を自覚し,腹部超音波で60mm大の膵嚢胞を指摘され,前医に紹介受診となる.膵体部癌および膵管閉塞による二次性貯留膵嚢胞が疑われ当院紹介となった.膵体部の径6cm大の充実性腫瘍に対して超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)を行い,浸潤性膵管癌と確定診断した.造影...

第099回近畿支部例会