セッション

検索結果は50件です。

当院における下痢をきたしたPEG患者5例へのPeptamenの使用経験
藤田 篤代(愛晋会 中江病院 内視鏡治療センター)
【目的】われわれはPeptamenが経腸栄養剤注入食開始後の下痢に効果的であった症例を経験し報告してきた(第110回日本内科学会総会)。今回われわれは最近の下痢をきたしたPEG患者へのPeptamenの使用経験を報告する。【対象と方法】2013年1月から3月までの5例の下痢を来したPEG患者にPeptamenを投与した。【成績】使用本数は1日1本から3本で期間は3日から32日間(現在使用中)であっ...

第099回近畿支部例会

魚骨による穿孔性腹膜炎を保存的加療しえた1例
末吉 由佳(独立行政法人 大阪南医療センター)
【症例】71歳の男性【既往歴】中枢性尿崩症・自己免疫性膵炎・甲状腺がん術後・陳旧性脳梗塞【主訴】腹痛【現病歴】平成25年4月6日 夕食にメバルの煮付けを食べ突然の下腹部痛と腹部膨満感が出現した。体温36.5°C、血圧127/80mmHg、 脈拍61回/分、腹部は板状硬で腹膜刺激症状があり、下腹部に特に強い圧痛 を認めた。血液検査:WBC 7170/mm3、 CRP 0.17mg/dL、Hb 15....

第099回近畿支部例会

上行結腸Dieulafoy潰瘍の2例
佐野 弘治(大阪市総合医療センター 消化器内科)
症例1:27歳女性。某年11/1から時々腹痛があり、11/8に2回血便がみられた。同日近医を受診し、S状結腸内視鏡検査を行ったが出血源が不明であった。同日当科外来紹介受診した。軽度の貧血があったが入院を拒否し帰宅した。ふらつきがみられたため、救急搬送され同日夕方入院となった。緊急上部と下部消化器内視鏡検査(CS)を行い、大腸に血液がみられたが出血源は不明であった。翌日前処置を行いCSを施行し、上行...

第099回近畿支部例会

肝転移破裂を契機に診断されたAFP産生胃癌の1例
三好 晃平(八尾市立病院 消化器内科)
【症例】71歳男性、既往歴は高血圧症 平成24年12月、突然の心窩部痛で本院に救急搬送された。受診時、血圧 144/93mmHg,心拍 88/min,SpO2 96% 腹部は平坦でやや硬、心窩部から左季肋部の圧痛認めた。腹部ダイナミックCTで肝に辺縁部多血性、内部乏血性の腫瘤が多発、左葉外側域辺縁の腫瘤に接して腹腔内に被包化された液体腔を認めた。肝腫瘤破裂からの出血が疑われたが、撮影時点では造影剤...

第099回近畿支部例会

腹腔内出血直後肝動脈塞栓術施行2年以上再出血を来していないC型肝硬変症を伴った肝細胞癌の1例
西内 明子(笹生病院内科)
症例は70歳代女性。既往歴:63歳気管支喘息。2002/7/25(69歳)に右頭部打撲、8/11に痙攣、急性硬膜下血腫(左)血腫除去術施行。現病歴:2002/8/21脳外科退院後、脳梗塞も合併、C型肝硬変症に伴う肝性脳症も判明、肝外来初診。以後アミノレバンの経口投与にて外来経過観察。脳梗塞には抗血小板薬服用。2004/10/8に画像検査で肝細胞癌(以下HCC)の出現を診断したが、家族は治療希望せず...

第099回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎に対する結腸亜全摘後に吻合部穿孔をきたしクローン病と診断するも治療に難渋する1症例
野上 晃司(兵庫医科大学 内科学下部消化管科 )
【はじめに】潰瘍性大腸炎(UC)の診断のもと手術を施行するも、術後に診断名が変更される症例は少なくない。今回、結腸亜全摘術後にクローン病(CD)と診断が変更され生物学的製剤を導入するも発熱・咽頭潰瘍が出現し、治療効果も乏しい症例を経験したので報告する。【現病歴】症例は60歳代男性、平成23年8月より下痢と粘血便を認め、同年9月全大腸炎型のUCと診断された。ステロイドパルス療法後、当院当科紹介転院し...

第099回近畿支部例会

慢性特発性大腸偽性腸閉塞症によりS状結腸軸捻転症をきたした一例
竹内 庸浩(川崎病院 消化器内科)
【症例】39歳女性.【主訴】下腹部痛、嘔吐【既往歴】原因不明の腸閉塞の既往がある.【現病歴】2011年8月中旬,激しい下腹部痛が出現し,嘔吐を伴ったため当院救急搬送後に入院となる.【現症】身長 162cm,体重 60kg,BMI 22.9kg/m2.バイタルサインに異常なく,腹部は著明に膨隆し,腸雑音は低下していた.【経過】腹部CTで,S状結腸間膜に捻転を示唆するwhirl ...

第099回近畿支部例会

Tocilizumabが著効した続発性消化管アミロイドーシスの1例
鋳谷 成弘(馬場記念病院 消化器科, 大阪市立大学消化器内科学)
[症例]60歳台、女性。[主訴]食思不振、水様便。[既往歴]腸閉塞のため20年前に手術。関節リウマチに対して約10年前から他院でサラゾスルファピリジンの内服治療を継続中。[現病歴]1か月前から食思不振と1日2~3回の水様便が出現し歩けなくなったため当院を受診し、精査加療目的で入院となった。[現症] 発熱なし。腹部は軽度の張りを認め、腸蠕動音は微弱で、圧痛は認めなかった。両手指PIP関節の変形性拘縮...

第099回近畿支部例会

回腸末端に発生したinflammatory fibroid polyp; IFPの1例
佐野村 誠(北摂総合病院 消化器内科)
【はじめに】inflammatory fibroid polyp; IFPは粘膜下腫瘍の肉眼形態を呈する良性腫瘍であり,小腸では回腸に発生することが多い.症状は,腹痛・嘔吐を来すことが多く,出血の頻度は低い.肉眼形態は亜有茎性または有茎の粘膜下腫瘍様隆起を呈し,表面にびらん・潰瘍を形成する.成因は反応性の炎症性ポリープ説が有力である.今回我々は,回腸末端の多結節性のIFPの1例を経験したので,その...

第099回近畿支部例会

原発性胆汁性肝硬変に合併した好酸球性胃腸炎の一例
橋本 学(兵庫医科大学ささやま医療センター 地域総合医療学)
【はじめに】好酸球性胃腸炎は末梢性好酸球増多に全消化管への好酸球浸潤を伴う比較的まれな疾患であり好酸球の浸潤する部位により粘膜主体型、筋層主体型、漿膜下主体型に分類される。消化管の浮腫に伴う蛋白漏出及び吸収不良による低蛋白血症、腹水等の症状が知られており、なかでも腹水を認める症例は漿膜下主体型の好酸球胃腸炎に分類される。病因としてはアレルギー、特に食餌性アレルギーの関与が想定されており基礎疾患とし...

第099回近畿支部例会

当科における原発性十二指腸癌12例の臨床学的検討
渡辺 昌樹(公益財団法人 田附光風会 北野病院)
【背景】原発性十二指腸癌は非常に稀な癌種であり、切除不能症例に対する標準的な化学療法は確立されていない。当院において経験した原発性十二指腸癌12症例についてその臨床的特徴についての検討を行った。【対象】2008年3月から2013年2月までに当科において病理組織学的に原発性十二指腸癌と診断された12症例。平均年齢は67歳(56-76歳)、男性7例、女性5例。【結果】腫瘍占拠部位:球部/下行脚/球部~...

第099回近畿支部例会

気道閉塞を来した食道アカラシアの1例
佐藤 克彦(大阪警察病院 内科)
【症例】54才、女性【主訴】呼吸困難感【現病歴】20歳頃より摂食時のつかえ感および呼吸困難感を自覚していたが、数分間で症状が改善していた。2009年、摂食時により強い呼吸困難感を数回認め、近医受診し、食道アカラシアの可能性を指摘されたが、放置していた。2012年9月初旬、食後に呼吸困難感が出現し、顔面蒼白となったため、当院に救急搬送された。【来院後経過】来院時はバッグバルブマスク (酸素10L/m...

第099回近畿支部例会

成人に発症した特発性腸重積症の1例
小山 真揮枝(公立学校共済組合 近畿中央病院 臨床研修医)
【症例】52歳男性【主訴】心窩部痛【既往歴】なし【現病歴】2013年4月16日、夜間から周期的な腹痛が出現し明け方より嘔吐症状も伴うようになった。その後も症状が増悪傾向を示したため当院へ救急搬送となった。【現症】血圧135/85mmHg、脈拍70回/分、体温36.4度、腹部平坦・軟・心窩部に圧痛あり・筋性防御なし・反跳痛なし【検査所見】血液検査では軽度CRP上昇のみであった。腹部エコー・腹部CT共...

第099回近畿支部例会

前治療(PEG-IFN+RBV)にて著効が得られなかったC型慢性肝炎、2型高ウイルスに対する再治療に活性型ビタミンD3製剤を併用し著効が得られた2症例の検討
石原 朗雄(大阪府立成人病センター 肝胆膵内科)
【背景】1型高ウイルスのC型慢性肝炎に対してPEG‐IFN+RBV治療に活性型ビタミンD3製剤を併用することでSVR率が上昇することが近年報告されている。今回、我々は前治療(PEG-IFN+RBV 48週)にてSVRが得られなかったC型慢性肝炎2型高ウイルス患者に対して再治療時にPEG-IFN+RBVに活性型ビタミンD3製剤を併用することでSVRを得られた2症例を経験した。【症例】<症例1>69歳...

第099回近畿支部例会

腸管子宮内膜症による腸閉塞の一例
遠藤 雄基(康生会武田病院)
【症例】37歳女性【主訴】:嘔吐、便秘【現病歴】平成23年10月の月経開始後に初発の腸閉塞で当院入院となる。腹部CTにて回腸末端が閉塞起点と考えられた。イレウスチューブ留置後、翌日には症状改善し退院とした。平成24年8月の月経開始後、イレウス症状で他院へ入院した。その時も回腸末端の壁肥厚を指摘され、イレウスチューブ留置後壁肥厚改善、産婦人科併診にて子宮内膜症の指摘はなく10日間で退院となった。平成...

第099回近畿支部例会

慢性膵炎に合併した膵液瘻に対して,ソマトスタチン誘導体が有効であった1例
神戸 大介(奈良県立奈良病院 消化器内科)
【症例】64歳男性。2007年に早期胃癌に対して幽門側胃切除術の既往があるが、術後再発なく経過していた。常習飲酒家で、2011年8月は特にアルコール多飲が目立ち、腹部膨満感を自覚していた。この頃より徐々に食欲低下、心窩部痛が出現し、同年8月下旬に当院を受診した。来院時、腹部は膨満し心窩部に軽度圧痛を認めた。血液検査では炎症反応(WBC 6300/μl, CRP 7.86mg/dl)、膵酵素上昇(A...

第099回近畿支部例会

肝膿瘍を合併した新規発症潰瘍性大腸炎の1例
山田 展久(松下記念病院 消化器科)
【症例】20代、女性【主訴】発熱、血便、腹痛【既往歴】特記事項なし【家族歴】母:潰瘍性大腸炎【現病歴】2013年1月に腹痛、血便を生じ、3月末に39度台の発熱を生じたため当院受診した。4月初旬に施行した下部消化管内視鏡検査にて、直腸から下行結腸まで連続した、血管透見の消失、びらんを認めた。便培養、生検検体鏡検にて、感染性腸炎、アメーバ腸炎は否定的であり、左側大腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断し(第0病日...

第099回近畿支部例会

中部胆管原発の癌肉腫の1例
久米井 伸介(IHI播磨病院 内科, IHI相生事業所 診療所)
【症例】70歳代女性【主訴】心窩部痛,黄疸【既往歴】胆石胆嚢炎で約10年前に腹腔鏡下胆嚢摘出術【現病歴】20××年1月下旬,持続する心窩部痛と黄疸を主訴に当院を受診された.【経過】血液検査で閉塞性黄疸の所見を呈しており,MRCPで中部胆管に結石様の欠損域を認め,上部胆管及び肝内胆管の拡張を認めた.内視鏡的逆行性胆管造影(endoscopic retrograde cholangiography;E...

第099回近畿支部例会

原発巣の術後、RFAと化学療法の併用により完全寛解・長期生存を得た小腸癌肝転移の一例
日下部 瑛(大阪厚生年金病院 内科)
【症例】60歳代男性【現病歴】検診にて便潜血陽性を指摘され、2009年12月当院受診した。上下部消化管内視鏡検査では異常を認めなかったが、経口小腸造影にて回腸に4.5cmにわたる全周性狭窄を認め、小腸内視鏡ではBauhin弁より約45cm口側の回腸に狭窄を認めた(生検は施行できず)。腫瘍マーカーはCEA、CA19-9ともに正常であった小腸癌の診断で2010年2月、当院外科にて回盲部切除術・リンパ節...

第099回近畿支部例会

急性膵炎後の膵液瘻に内視鏡的膵管ステント留置術(EPS)が有用であった一例
山本 守敏(NTT西日本大阪病院 消化器内科)
53歳女性。全身性エリテマトーデス(SLE)、気管支喘息にて他院通院加療中であった。平成24年10月、発熱と腹部全体の圧痛を認めたため腹部CT検査を施行。急性膵炎と膵仮性嚢胞の診断を受けた。入院の上、保存的治療行うも膵仮性嚢胞の増大を認めたため、11月に経皮的ドレナージ術が施行された。一時的に嚢胞の縮小は認めたが、6日後にドレーンの逸脱と嚢胞の再燃を認めたため、外科にて開腹ドレナージ術が施行された...

第099回近畿支部例会