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検索結果は31件です。

リザーバーポート下動注化学療法時に合併した膵膿瘍の一例
熊谷   知博(湘南鎌倉総合病院消化器病エンター)
【緒言】リザーバーポートによる動注化学療法は肝動脈化学塞栓療法不応例の肝細胞癌に対して有用な治療だが,効果的な薬剤投与のため,動脈塞栓による肝動脈血流改変が症例により必要となる.この際,肝細胞癌を伴う肝硬変患者は易感染性のため,塞栓術後に感染症を来した報告が認められる.この度われわれは塞栓術後に膵膿瘍を発症し,加療に苦慮した一例を経験したため報告する.【症例】75歳男性.B型肝炎を10年前に指摘さ...

第327回関東支部例会

Sweet病治療経過中に潰瘍性大腸炎と診断された1例
高橋 綾(東京歯科大学市川総合病院 消化器内科)
【症例】70歳代 男性【主訴】下痢、血便【既往歴】高血圧症【現病歴】2009年よりしばしば5-6行/日の下痢を認めていたが医療機関を受診していなかった。2011年10月に発熱・上肢を中心とする皮疹が出現したため当院皮膚科を受診し、皮膚生検を施行されSweet病と診断された。ヨウ化カリウムにて加療され皮膚症状は安定していたが、2012年12月より白血球増加を伴う発熱を認め、また下痢症状の増悪を認めた...

第327回関東支部例会

急激な画像変化を来した原発性硬化性胆管炎の一例
石川 将史(東京医科歯科大学 消化器内科)
症例は25歳女性。特記すべき既往歴、家族歴はない。2008年(20歳時)、健康診断で肝機能障害を指摘され、掻痒感を自覚し、当科紹介受診した。飲酒歴はなく、身長152 cm、体重 58 kg(BMI 25.1 kg/m2)であり軽度肥満を認めた。血液検査では、T-Bil 0.8 mg/dL、AST 89 U/L、ALT 139 U/L、γ-GTP 569 U/L、ALP 169...

第327回関東支部例会

C型慢性肝炎の経過観察中、胆管内乳頭状腫瘍の存在した可能性が疑われた症例
原田 崇弘(東京大学 医学部附属病院 消化器内科)
【症例】80歳女性【既往歴】1955年(23歳時)、左胸郭形成術、輸血(+) 2010年(78歳時)、早期大腸癌、他院にてポリペクトミー【現病歴】1991年より、C型慢性肝炎で当科通院中であった。2012年12月、エコー、CT上、尾状葉に長径4 cmの嚢胞性病変が認められ、CA19-9 4094と上昇しており、前年と比較して、嚢胞は明らかに増大していた。嚢胞内部に弱く不均一な増強効果を示す部分が認...

第327回関東支部例会

多発肝腫瘤を合併した門脈下大静脈シャントに対しコイル塞栓術を施行しえた一例
長谷川 宏子(自治医大 さいたま医療センター 消化器科)
【症例】47歳 女性 【主訴】なし(精査加療) 【現病歴】近医で子宮体癌を指摘され当院婦人科を紹介受診.術前CTで門脈下大静脈シャントおよび多発肝腫瘤が認められ,腫瘤は再生結節が疑われた.子宮全摘術後の2013年6月消化器科外来紹介.既往に心房細動あり,循環血流量増加による心機能増悪リスクや,シャントによる肝性脳症出現のリスクがあり,IVRを行う方針となり当科入院. 【既往歴】43歳 心房細動,甲...

第327回関東支部例会

H.pylori除菌後に発症した特発性肉芽腫性胃炎の1例
角 総一郎(茨城県立中央病院)
【はじめに】特発性肉芽腫性胃炎は、肉芽腫性変化を生じる胃疾患の中で、結核などの感染症、サルコイドーシス、クローン病等他疾患を除外することにより診断される疾患である。今回、我々はH.pylori除菌後に発症した特発性肉芽腫性胃炎の症例を経験したので報告する。【症例】40代女性【主訴】心窩部痛【現病歴】2012年11月8日、人間ドック受診した。血液検査でH.pylori抗体陽性、血清ペプシノゲン検査陽...

第327回関東支部例会

保存的治療にて軽快した小腸アニサキス症の1例
川瀬 圭祐(東京北社会保険病院外科)
症例は68歳、男性。受診2日前夕に生のホタルイカを食べ、前日夕より臍周囲の腹痛を自覚、当日朝下痢を一回認め、当院内科を受診した。腹部所見乏しく、急性腸炎を疑い外来観察となった。2日後嘔吐がみられ再受診し、採血にて軽度の炎症所見と脱水を認め、腹部レントゲンで拡張した小腸、CTにて十二指腸水平部から広範な小腸にかけ拡張と液貯留を認め、遠位回腸に壁肥厚とそれ以降の腸管腔虚脱、さらには右側腹部に腹水を認め...

第327回関東支部例会

B-RTO後に難治性の門脈血栓が消失して肝細胞癌に対するTACE治療が可能になったアルコール性肝硬変の1例
貫井 麻未(埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科)
60歳,男。15歳頃から焼酎1.8 L/日を飲酒している大酒家で,45歳時に腹痛を生じ,急性膵炎を併発したアルコール性肝硬変と診断された。慢性腎不全も合併しており,50歳で腎代替療法が導入された。52歳より肝性脳症で入退院を繰り返すようになった。門脈右枝が血栓で完全に閉塞しており,ダナパロイドによる溶解療法を実施したが無効で,高アンモニア血症のコントロールは不良であった。腹部CTでは肝右葉に10~...

第327回関東支部例会

消化管出血で発症し十二指腸癌との鑑別を要した膵癌の一切除例
久金 陽(東京逓信病院 消化器内科)
症例は67歳男性。2013年8月、黒色便を主訴に当院受診。貧血(Hb 8.4 g/dl)を認め、緊急入院となった。入院後すぐに吐血あり上部消化管内視鏡施行したところ、十二指腸下行脚に周堤を伴う潰瘍性病変を認めた。同部が出血源でありclippingによる止血術を行った。周堤を伴う潰瘍性病変は十二指腸潰瘍としては部位、形態共に非典型的であり原発性十二指腸癌が考えられた。CTで十二指腸壁肥厚を認めるが特...

第327回関東支部例会

経皮的ドレナージ及び薬剤注入で退縮を得た巨大感染性肝嚢胞の一例
大澤 翔(桐生厚生総合病院 内科)
【背景】肝嚢胞は良性疾患であり,多くの場合,治療は不要である.しかし有症状例では治療の適応となり,巨大肝嚢胞や嚢胞感染例で外科的治療が必要となることもある.今回,巨大肝嚢胞に感染を合併した症例に経皮的ドレナージ及び薬剤注入を行い,嚢胞の退縮を得られたため報告する.
【症例】60歳代女性
【現病歴】数か月前より背部痛を自覚,5日前から食思不振や全身倦怠感が悪化,発熱もみられた.近医にて肝...

第327回関東支部例会

難治性肝性胸水に対して胸腔-静脈シャントが有効であった一例
西川 圭太(東海大学内科学系 消化器内科)
症例はB型肝硬変(Child-Pugh分類B、score8)、肝細胞癌を有する60歳代男性。1997年に肝硬変と診断され、2010年に肝癌を発症し、これまでTAE、RFAを繰り返している。2011年3月頃から腹水貯留、右胸水貯留が出現し始めた。胸水の細菌培養検査は陰性、生化学検査では漏出性、細胞診で悪性所見は陰性であり、肝性胸腹水と診断した。塩分制限、利尿剤治療で奏功せず次第に胸腹水貯留による呼吸...

第327回関東支部例会