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検索結果は31件です。
- 広範な門脈系内腫瘍栓を認めた膵腺房細胞癌の1例
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大山 博生(東京大学 医学部 消化器内科)
【症例】症例は44歳、男性。2013年3月より心窩部痛が出現し、同年6月に近医にて腹部超音波検査を施行、膵腫瘍を指摘され当科紹介受診。入院時検査所見では、血清アミラーゼ値は正常であったが、リパーゼは7129 U/Lと高値を認めた。肝胆道系酵素の上昇を認めたが、黄疸は認めなかった。腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)は正常であった。腹部超音波検査では、膵頭部に境界明瞭で、辺縁不整な65×40mm大の...
第327回関東支部例会 >
- 盲腸癌による成人腸重積症の1例
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吉田 祐士(日本医科大学付属病院 研修医)
【はじめに】成人の腸重積症は比較的稀な疾患であり,器質的な疾患に起因することが多いとされている.盲腸癌・虫垂癌を先進部として下行結腸まで重積した報告は本邦における医中誌(1983年から2013年8月)で検索しえた範囲では5例のみである.【症例】56歳,女性【主訴】腹部膨満感,腹痛【現病歴】平成24年1月より慢性的な腹痛,下痢を認めていた.平成25年5月中旬から腹部膨満感と食欲不振が出現.7月主訴が...
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- 膵頭十二指腸切除後に発症した二次性非アルコール性脂肪性肝炎の一例
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木下 勇次(東京慈恵会医科大学附属第三病院 消化器肝臓内科)
【症例】63歳女性【主訴】倦怠感【既往歴】58歳高血圧、62歳膵性糖尿病【現病歴】2011年2月に当院外科で早期十二指腸癌、膵管内乳頭粘液性腺腫(IPMA)に対して膵頭十二指腸切除(PD)を施行した。手術後、倦怠感、嘔気、食思不振、体重減少を自覚し、定期診察時の血液検査にて、肝酵素上昇(AST/ALT 750/800)を指摘された。2011年7月に他院にて入院精査するも原因不明であった。以後、約2...
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- メシタット®(カモスタットメシル酸塩)による重症薬剤性肝障害の1例
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内田 晶子(聖マリアンナ医科大学病院)
症例は62歳、女性。主訴は全身倦怠感。2012年12月初旬にエソメプラゾール、ソファルコン、モサプリドクエン酸塩が近医より処方された。2013年1月初旬より胃炎に対してカモスタットメシル酸塩(メシタット®)が追加処方された。メシタット®内服開始1週後に尿の黄染を認めたが、そのまま4月初旬まで内服を継続した。4月初旬より倦怠感が出現し4月末...
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- 早期に脳症を合併し急激な転帰をとった病原性大腸菌O-157関連溶血性尿毒症症候群の一例
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笹川 麻由(横須賀共済病院消化器病センター内科)
【症例】82歳女性.刺身を摂取した5日後に出現した粘血便・発熱の主訴で当院救急外来を受診した.来院時,腹部全体に圧痛を認め,右腹部の反跳痛・筋性防御を認めた.血液検査:WBC 19300/μl, Hb 8.3g/dl, Plt 15.8万/μl, LDH 297U/l, T-Bil 1.8mg/dl, BUN 46mg/dl, Cre 2.77mg/dl.腹部CTにて上行結腸の著明な壁肥厚・腹水貯...
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- 化学療法が著効した転移性多発肝腫瘍の1例
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山田 志保(相模原協同病院 初期臨床研修医)
【症例】50歳、男性。【既往歴】平成18年4月に他院で胃癌(por)に対しESD施行。平成23年5月に近医で上部内視鏡(GIF)施行し、前庭部にSMTを認めEUS施行し迷入膵の診断となった。【現病歴】平成23年12月に吐下血認め当院搬送となり、出血性十二指腸潰瘍の診断で入院。その後外来で経過観察していた。平成24年3月、上腹部違和感および嘔気出現し近医受診したところ、腹部CTで多発肝腫瘍を認め転移...
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- 腰背部痛を主訴に来院した直腸神経内分泌癌の1例
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笠原 道(相模原協同病院臨床研修医)
腰背部痛を主訴に来院した直腸神経内分泌癌の1例1)相模原協同病院消化器病センター内科 2)相模原協同病院病理診断科 笠原 道1)、 長谷川 力也、三島 孝仁、矢野 貴史、中目 哲平、石黒 康浩、村田 東 荒木 正雄風間 暁男2) 【症例は】41歳、男性【既往歴】高血圧症【現病歴及び経過】2013年3月7日に腰背部痛を主訴に近医を受診。腰部X線で腰椎の骨吸収像を指摘された。腰椎MRIを施行したところ...
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- 術前に高分化型肝細胞癌との鑑別が困難であった腫瘤形成型胆管細胞癌の一例
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小林 久人(横浜市立市民病院 消化器内科)
症例は63歳女性。非B・非C肝炎、非アルコール肝硬変(Child-Pugh分類 A) にて当院通院中であった。2013年1月定期検査の腹部超音波検査にて肝右葉内側区に径12mmの辺縁低エコー帯を伴う腫瘤性病変を認めた。ヨードアレルギーのため造影CT検査は困難で、EOB・プリモビストによる造影MRIを施行。同部位にT1強調で低信号、T2強調で高信号、拡散強調で高信号を示す腫瘤を認めた。造影剤のwas...
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- 膵性腹水に対して内視鏡的膵管ステント留置術が奏功した一例
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渡邊 竜之介(筑波記念病院 消化器内科)
【症例】60歳代男性 【主訴】腹部膨満、食欲不振 【現病歴】約1か月間続く腹部膨満、食欲不振を主訴に当院外来を受診した。腹部造影CTにて多量の腹水貯留と膵仮性嚢胞を認め、試験穿刺による腹水の性状は血性であり、同日精査加療目的に入院となった。 【既往歴】慢性膵炎、脳梗塞 【生活歴】飲酒歴:ビール約1.5L+焼酎360mL/日(ほぼ毎日) 【身体所見】腹部膨満あり、腹痛なし
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- IgG4陰性自己免疫性膵炎の一例
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長瀬 秀顕(水戸済生会総合病院 消化器内科)
【はじめに】自己免疫性膵炎(AIP)の多くはIgG4関連疾患の膵臓病変と考えられている。しかし、稀にIgG4陰性のidiopathic duct-centric pancreatitis(IDCP)といわれる2型AIPが報告されている。【症例】60歳、男性。主訴:心窩部痛。既往歴:57歳から高血圧にて加療していた。アルコール歴:ビール 350ml/1日。現病歴:2013年2月から心窩部痛を自覚して...
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- 骨髄線維症に対する骨髄移植後、GVHD治療中に発症し、術前診断が困難であった良性肝内胆管狭窄の1切除例
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武田 鉄平(東京慈恵会医科大学 肝胆膵外科)
症例は65歳男性。既往歴は骨髄線維症に対して骨髄移植を受けている。移植後GVHDがあり、免疫抑制剤内服継続中であった。外来通院中、肝機能障害、閉塞性黄疸を指摘され、精査加療のため入院となった。腹部MRIでは、左肝管からB2、B3分岐部で胆管の描出が途絶、それより末梢の肝内胆管拡張を認めた。肝内胆管、総胆管に結石、また、胆管炎を反映すると考えられる門脈域の肥厚を認め、胆管炎を合併した肝内胆管癌または...
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- 保存的治療により治癒したイレウス症状を来した小腸アニサキス症
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鈴木 利直(君津中央病院 消化器科)
【症例】特に既往歴のない44歳女性。【現病歴】某日昼食中に腹痛を自覚した。数分で改善したが、夕方から間欠的疝痛が出現した。深夜になっても改善なく近医受診した。スコポラミン・ペンタゾシン使用されるも症状改善は得られず、翌日の外来紹介受診となった。受診時、腹部全体に強い疝痛を訴えており、血液検査上、炎症反応の軽度高値を認めたが、その他の検査結果に特に異常を認めなかった。発症前日夕食にしめさば・いわし・...
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- 突然の左下腹部痛を主訴に来院した下行結腸腹膜垂炎の一例
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大内 治紀(NTT東日本関東病院 消化器内科)
症例は65歳女性.主訴は左下腹部痛.高血圧,うつ病,不眠症,甲状腺機能低下症で当院各科にて加療中であった.平成25年5月下旬,朝方より突然の強い左下腹部痛を自覚し,その後改善を認めなかったため当科外来受診となった.現症は,身長152.0cm,体重63.4Kg,BMI 27.5kg/m2と肥満を認めた.左下腹部に限局した持続する強い疼痛と圧痛を認めたが,腹部は平坦・軟で腹膜刺激症状は認めず腸蠕動音は...
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- Telaprevir 3剤併用療法においてうつ症状を合併した症例に対しIFNβに切り替え治療を完遂した2症例
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大久保 知美(日本医科大学千葉北総病院 消化器内科)
症例1は64歳女性, IL28B genotype TT. 2年前のPEG-IFNα2a/ribavirin併用療法でrelapseであった. 前回治療中にうつ症状を認めており対象療法で治療完遂した. 前治療relapse例の3剤併用療法の成績が良好であると報告されていたことから同意のもと3剤併用療法を導入した. 治療開始day10より嘔気, 不眠があり対症療法施行, day28より心窩部痛, d...
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- 原発不明神経内分泌癌の肝転移、肺転移、多発骨転移に対し、放射線療法、カルボプラチン・エトポシド併用での加療を行い一定の治療効果をみた一例
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露木 和彬(防衛医科大学校病院 内科学講座2)
【症例】60歳代男性【主訴】腰痛【現病歴】平成25年4月上旬より腰痛のため近医を受診したが、症状が改善せず、6月下旬に市民病院を受診したところ、腹部CTで肝腫瘤、骨腫瘤を認め、精査加療目的で当院当科を紹介された【入院後経過】造影CTで肝右葉に10cm大、左腸骨に8cm大の周囲が濃染される中心壊死性の腫瘤を認めた。AFP、PIVKA-2の上昇を認め、HCCも鑑別に考えたが、他臓器への進展もあり手術適...
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- NASH肝硬変の難治性腹水に対して腹腔静脈シャントが奏功した一例
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宮川 真梨江(群馬大学 医学部 病態制御内科)
【症例】61歳,女性【現病歴】腹部膨満感を主訴に2007年7月当科を初診し,NASHによる肝硬変・腹水症と診断され,水分・塩分制限とアルブミン製剤・利尿剤投与にて腹水は消失した.2011年4月食道静脈瘤に内視鏡的静脈瘤結紮術を施行後,外来での腹腔穿刺・腹水排液の頻度が増えたため2013年6月に腹水濾過濃縮再静注療法(CART)を導入した.CARTを計4回施行したが,CART後1週で8-10kgの体...
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- アルコール性肝硬変に伴った十二指腸静脈瘤破裂により死亡した剖検の一例
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齋藤 洋子(大森赤十字病院)
肝硬変の患者の消化管出血の原因に食道や胃の静脈瘤破裂が原因となることは少なくない。今回我々はアルコール性肝硬変の患者に合併した十二指腸の静脈瘤破裂を経験したので報告する。 症例は71歳の男性。アルコール性肝硬変の診断で総合病院を不定期に受診していたが、禁酒の指示が守れず服薬も遵守できなかった。9月下旬に自宅で発熱と意識混濁が出現したため家族が救急搬送を要請したが、同院は対応困難のため当院に搬...
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- 血小板減少と乏尿を伴い重症化したベロ毒素陰性病原性大腸菌0-157感染の1例
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宗像 紅里(水戸済生会総合病院 消化器内科)
【緒言】腸管出血性大腸菌(enterohemorrhagic Escherichia coli; EHEC)感染は、ベロ毒素を産生する病原性大腸菌によって引き起こされ、溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome; HUS)を合併する等、重症例や死亡例もみられる。血清型0-157の大腸菌感染はEHECの8割以上を占めると言われ、診断治療は早期に適切に行われるべきである。【...
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- 当院におけるBRTO・PTOの治療成績の検討
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小林 優也(国立病院機構 災害医療センター 消化器内科)
【目的】BRTO(balloon-occluded transfemoral obliteration)とPTO(Percutaneous transhepatic obliteration)は、現在孤立性胃静脈瘤の治療目的として行われている。治療適応としては、破裂または破裂の危険性のある胃腎シャントのある胃静脈瘤、肝性脳症の原因となる門脈大循環シャントが存在する場合に施行されている。そこで、当院...
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- 典型的な画像所見を呈した、高齢者の原発性ヘモクロマトーシスの一例
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後藤 駿吾(横浜市立大学附属病院消化器内科)
症例は71歳、女性。33歳時に甲状腺腫に対して甲状腺摘出術施行され、その後甲状腺機能低下症・副甲状腺機能低下症で内服加療されていた。50歳頃より不安神経症も認めていた。過去に肝機能障害の既往や飲酒歴、輸血歴はなくHBs抗原及びHCV抗体は陰性であった。今回、近医で肝脾腫及び血小板低下を指摘され、精査・加療目的に当科紹介、入院となった。当科入院時の身体所見では、右肋弓下で肝を2横指触知し、手指・顔面...
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