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検索結果は12件です。
- cDNAバンクを用いた消化器癌の転移および予後予測因子の検索
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大島 貴(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター)
【目的】外科学教室は,手術によって多くの臨床検体とそれに対応する臨床病理学的データを得られるという点で,研究における大きなadvantageを有しているが,臨床に多くの時間を要することから研究時間を十分に確保出来ていないのが現状である。そこで,当教室ではこのadvantageを生かしながら,効率的に有用なデータを得る方法としてcDNAのバンク化をすすめ,消化器癌の予測因子を検索してきた。これまでに...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 進行食道癌におけるVEGF-C,VEGFR-3発現とリンパ管新生
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尾本 至(鹿児島大・腫瘍制御学)
【背景】近年,リンパ節転移における腫瘍リンパ管新生の重要性が報告され,治療を行ううえでの分子標的として注目されている。リンパ管新生因子であるVEGF-C,VEGFR-3の食道癌における発現と腫瘍リンパ管新生,リンパ節転移,予後との関連について検討した。【対象・方法】術前未治療で外科的切除を行った進行食道癌80例を対象とした。原発巣におけるVEGF-C,そのレセプターであるVEGFR-3発現を免疫組...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 胃腫瘍性病変におけるマイクロRNA発現プロファイルの有用性
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斎藤 義正(慶應義塾大・消化器内科)
【目的】 マイクロRNAは21-25塩基程度の低分子RNAであり、複数の標的遺伝子を抑制し、がんなどの疾患に重要な役割を果たしている。また、マイクロRNAの発現プロファイルが腫瘍の性質やがん患者の予後などと深い相関を示すことが報告されている。本研究では胃腫瘍性病変におけるマイクロRNAの発現プロファイルを網羅的に解析し、新たな分子診断および分子標的治療の開発を目指すことを目的とした。 ...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 胃癌の悪性度におけるES細胞特異的Ras,ERas遺伝子発現の意義
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片岡 洋望(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
【目的】ERasは,ES細胞のみに特異的に発現する新規Rasファミリー遺伝子で,移植されたES細胞が奇形腫を形成する際の原因遺伝子として発見された (Nature, 2003).ERasは変異のない状態で常に活性化状態にあり,遺伝子変異の無いES細胞の腫瘍形成能,増殖能において重要な役割を果たしている.ERasは成体の正常組織には発現していないが,我々は胃癌細胞での発現を発見し,今回,ERasの胃...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 血液中微量癌細胞検出の臨床的意義: 大腸癌における新規循環癌細胞マーカーの臨床的意義について
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横堀 武彦(群馬大大学院・病態総合外科学, 九州大病院別府先進医療センター・外科)
循環癌細胞circulating tumor cells (CTCs)は癌患者の転移、進展に関与するだけでなく、治療効果のマーカーとしても現在注目されている。現行のCTCs検出には主にepithelial cell adhesion molecule (EpCAM)やcytokeratinに対する抗体が使用されているが、この検出アプローチは癌細胞の転移、進展に重要と考えられているepithelia...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 腫瘍先進部における浸潤免疫細胞(CD10陽性)の意義
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目片 英治(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科)
大腸癌のStage I,II,III症例に対する治療戦略、特に補助化学療法の適応に関しては、各施設において一定な方針がなく、治癒を目指すための方針を確立しなければならない。本発表では、我々の施設で抽出した再発危険因子について述べる。癌の局所環境において、腫瘍、間質、免疫の細胞があるが、腫瘍、間質に関しては、多くの知見が発表されているが、免疫細胞についての注目度は低い。今回、腫瘍の先進部に存在する免...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- Atoh1発現大腸癌における悪性形質獲得機構解析
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加納 嘉人(東京医歯大・消化器病態学)
【背景、目的】以前より我々は腸管上皮細胞分化遺伝子であるAtoh1/Hath1とがん形質の関連に着目し、APC変異の大腸癌においてAtoh1蛋白がGSK3依存性のユビキチンプロテアソーム系蛋白分解により、大腸癌細胞が未分化形質を維持することを明らかとした。一方で、APC変異のない粘液癌ではAtoh1蛋白が発現し分化形質を有するが予後不良と言われている。Atoh1発現における大腸癌の悪性度、予後への...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 幹細胞性GSEA/パスウェイ解析に基づいた肝癌臨床への展開
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田中 真二(東京医歯大・肝胆膵・総合外科)
【目的】難治性癌と幹細胞性の関連が報告されているが、肝癌における臨床的意義や生物学的機能には不明な点が多い。我々は幹細胞遺伝子特性のgene set enrichment analysis (GSEA)法により肝癌臨床症例を解析し、さらに幹細胞性機能に基づいたネットワーク・パスウェイ解析により、臨床診断・治療標的を示唆する知見を得たので報告する(JACS 2009, Surgery 2010, A...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 肝癌の発生・進展を規定するゲノム異常の次世代シーケンサー解析
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池田 敦之(京都大大学院・消化器内科学)
【目的】ヒト肝癌の特徴として、発生母地となる背景病変からの発癌リスクが極めて高いことがあげられる。実際に、本邦における肝癌の大部分は、肝炎ウイルス感染による慢性肝疾患を背景に発生することが知られている。一方、肝癌組織においては、高分化型腫瘍の内部に低分化の腫瘍細胞が出現することはよく経験され、肝癌の発生から進展、悪性度の増大に伴い、様々なゲノム・エピゲノム異常が多段階的に生じているものと推定される...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 肝癌症例における末梢血および組織中のmicroRNAの意義
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江口 英利(大阪大・消化器外科)
【背景】近年、癌組織と非癌組織でのmicroRNA(miR)の発現差が発癌、癌の進展、悪性度に関わることが明らかになってきている。さらに癌組織中のmiRは末梢血中に放出されCirculating miRとして検出可能なため、腫瘍マーカーとして利用できる可能性が示唆されている。各種miRの中でもmiR-21は多種の癌組織で発現上昇が報告されており、悪性度診断や存在診断に利用できる可能性がある。
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 膵癌特異的なマイクロRNA発現プロファイル解析からの悪性化因子の同定
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濱田 晋(東北大・消化器内科)
【目的】膵癌は浸潤傾向が強く非常に予後の悪い癌である。一方、膵管内乳頭状粘液腫瘍(IPMN)は同じく膵管を発生母地としながら浸潤傾向が低く予後が良い。そこで、膵癌とIPMNのマイクロRNA発現プロファイルを比較することにより、膵癌の悪性度を規定する因子を同定することを目的とした。【方法】IPMA6例、IPMC6例、浸潤性膵癌5例よりマイクロダイゼクションにて採集した腫瘍腺管と、ヒト膵癌細胞株5種よ...
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消化器癌の悪性度・予後における分子診断
- 大腸癌と食道癌の遺伝子多型の臨床的意義
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三森 功士(九州大病院別府先進医療センター・外科)
大腸癌および食道癌の発生、進展に関わる生活習慣および遺伝子多型を解析し、両者の発癌機構の違いを明らかにしたい。1)大腸癌:全国9機関の研究協力体制を確立し、アンケート、血液サンプル(全3609例:症例群1511例、対照群2098例)を集積。解析を実施した。全ゲノム相関解析による大腸癌発症関連遺伝子多型の探索を行いスクリーニング(GWAS)を実施した結果10p14に4つの多型を同定した。このうち最も...
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