- PD1-01 高密度SNPアレイによる網羅的検索により明らかとなった大腸癌におけるChromosomal Instabilityと臨床病理学的背景因子ならびに予後との関連
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多田素久(東京大学消化器内科)
【目的】これまで我々は大腸癌細胞株および大腸癌手術検体を対象に高密度SNPアレイを用いてChromosoma1 instabhity(CIN)の網羅的解析を行ってきたSNPアレイを用いることにより過去に報告のないものも含め多数のCINが存在することを見出してきた.今回それらのCINと臨床病理学的背景因子および生存予後との関連を検討した.【方法】AffYmetriX GeneChipHuman Ma...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-02 エピゲノム解析による大腸発癌の分子機構と診断・治療への応用
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豊田実(札幌医科大学内科学第一講座)
【背景と目的】大腸癌の発生と進展にはジェネティックエピジェネティックな異常が関与する、本研究ではDNAメチル化のゲノム網羅的解析により得られた情報から新しい大腸発がん経路の解析診断・治療への応用について検討した.【方法】遺伝子発現に関してはmicroarray法real-time PCR法によりDNAメチル化に関してはpyrosequence法によりピストン修飾に関してはクロマチン免疫沈降法により...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-03 ヘリコバクター・ピロリ(H.pylori)感染による特定遺伝子のメチル化と低転写の関与
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中島健(国立がんセンター中央病院内視鏡部)
【目的】H. pylori as染は胃粘膜DNAメチル化異常を強く誘導しH.pylori陰性者での胃粘膜DNAメチル化レベルは胃がんリスクと相関する[Maekita et al.Clin Cancer Res.12:9892006Nakajima et aLCancer Epidemiol Biomarkers Prev15:23172006].しかし胃粘膜DNAメチル化異常が特定の遺伝子に誘発さ...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-04 先進医療となったCYP2C19遺伝子多型に基づくテーラーメイドのH.pylori除菌療法
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古田隆久(浜松医科大学臨床研究管理センター)
緒言:演者等はCYP2C19の遺伝子多型によるPPIのPKの違いに注目しその臨床的意義をH. pyloriの除菌療法とGERD治療において検討してきた.そしてCYP2C19多型に基づくH. pyloriのテーラーメイドの除菌療法を先進医療として認可された.これは本邦で初めて研究ベースではなく医療制度として認められたゲノム情報に基づく個別化治療である、よってその内容を報告する原理:正1pyloriの...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-05 日本人クローン病感受性遺伝子(TNFSFI5-HLA-DQB1TNFα)と長期予後との関連について
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松浦真樹(東北大学消化器病態学)
【背景と目的】炎症性腸疾患は多因子疾患であり連鎖解析・相関解析よりいくつかの疾患感受性座位・遺伝子が報告されているこれまで日本人のクローン病(以下CD)感受性遺伝子としてTNFsF15HLA-DQBI、TNFαが報告されている.今回これらの感受性遺伝子とCDの長期予後(累積非再燃率T累積非手術率)につき検討した.【方法】1998年1月から2006年12月まで当科を受診したCD患者を対象としTNFS...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-06 過敏性腸症候群のセロトニン受容体3遺伝子多型
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福土審(東北大学大学院医学系研究科行動医学)
〔目的〕過敏性腸症候群(BS)に遺伝の関与があることが双生児研究から明らかにされている.遺伝子の中でセロトニン関連遺伝子はIBSのストレス反応を規定する遺伝子の候補である.われわれはセロトニントランスポーター遺伝子多型がIBSを含む個体の不安・うつに関連することを報告して来た一方目測トニン受容体は脳腸双方に豊富に発現しているが中でも5-HT3受容体の拮抗薬が欧米でIBSに使用されている.しかしその...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-07 HCV複製増殖に関連する遺伝子群および細胞内シグナルネットワークの網羅的解析
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櫻井幸(東京医科歯科大学消化器内科)
【目的】細胞内でのHCV増殖には種々の宿主因子が関連する.今回我々はHCV replicon rw胞を用いHCV増殖の影響による遺伝子発現変化と宿主細胞株の選択による遺伝子変化を分離して網羅的に解析しHCV増殖に関与する遺伝子群および分子間ネットワークの解析を行った【方法】Naive Huh7HCV genotype lb2a replicon細胞およびcured細胞における遺伝子発現プロファイル...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-08 B型及びC型慢性肝炎から肝癌の進展に関わる網羅的遺伝子発現解析
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本多政夫(金沢大学医学系研究科消化器内科)
【目的】我々はこれまでに慢性肝炎肝癌の網羅的遺伝子発現解析を報告してきた.今回これらの遺伝子発現情報を有機的に結びつけるアルゴリズムを用いて慢性肝炎から肝癌発症に関わる遺伝子群の解析を試みた.【方法】B型慢性肝炎37例(CH-B)B型肝癌17例(HCC-B)及びC型慢性肝炎35例(CH-C)C型肝癌17例(HCC一一C)を用いた.マイクロアレイはln house-liver chip 10Kを用い...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-09 肝疾患に認められる遺伝子メチル化の進行とHCVの関与
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西田直生志(京都大学消化器内科)
【目的】種々の遺伝子メチル化は肝癌においても数多く報告されているがその大部分は定性的な解析である.一方メチル化の意義の解釈や遺伝子診断への応用には正常肝を含めた各種の肝疾患でのメチル化レベルを定量的に知ることが不可欠である本研究では各種肝組織の遺伝子プロモーターのメチル化を定量的に解析し肝炎ウイルスがその進行にどのように関わるかを検討した.【方法】計180例の肝組織(肝炎ウイルス陰性の組織学的正常...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-10 遺伝子変異による機能異常と膵炎
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粂潔(東北大学大学院消化器病態学分野)
【目的】近年慢性膵炎と関連する遺伝子異常が明らかにされている.1996年に遺伝性膵炎の原因遺伝子としてカチオニックトリプシノーゲン(uniGene名:PRss1)の機能獲得型変異R122Hが同定された.2000年には膵分泌性トリプシンインヒビター(SPI]VKI)遺伝子変異と若年性膵炎との強い関連が報告された.最近ではアニオニックトリプシノーゲン(PRSS2)の多型G191Rによる機能喪失が膵炎発...
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消化器領域におけるゲノム解析の現状と展望
- PD1-11 切除不能膵癌に対する超音波内視鏡下生検(EUS-FNA)標本を用いた遺伝子発現解析の有用性
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重川稔(愛知県がんセンター消化器内科)
【目的】EUS-FNA標本を用いた遺伝子解析にて切除不能膵癌に対する抗癌剤感受性や予後の予測が可能かどうか検討した.【方法】当院にて2004年11月~2007年5月にEUS-FNAを施行した膵腫瘤性病変243例中95例に本検討用標本の採取を試みた.穿刺針は22G19G針を使用した.標本からRNAを拍出後RT-PCRにてcDNAを作成し133種の薬剤感受性関連遺伝子および転移・浸潤関連遺伝子を網羅し...
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