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検索結果は11件です。

W5-01 食道癌の自然史-内視鏡的経過観察例からの検討-
長屋寿彦(名古屋大学消化器内科学)
【目的】経過観察を行った症例の検討により食道癌の発育進展形式と時間的経過を明らかにすること.【対象】1995年9月から2007年5月までに当院および関連施設で内視鏡による経過観察が行われた無治療の表在型食道癌9例を対象とした.4例5病変はprospectiveに経過観察を行い(2例は民間療法を希望1例は高齢かつ治療拒否1例は他臓器癌による遠隔転移が疑われた)5例5病変はretrospectiveで...

第94回日本消化器病学会総会消化管癌の自然史を見直す

W5-02 胃型・腸型形質発現およびマイクロサテライト不安定性から見た胃癌の自然史
溝下勤(名古屋市立大学・院医・消化器代謝内科学)
【目的】胃癌は粘液形質発現によって病理組織型に関わらず引照形質を有する胃型胃癌鋳型形質を有する腸型胃癌に分類できることが知られている.我々はこれまでに胃癌での胃型・腸型形質発現の重要性を報告してきた(MizoshitaT.et aL Cancer Sci.97=38-442006).今回胃癌の自然史を胃型・腸型形質発現遣伝子修復に関わるマイクロサテライト不安定性(Microsateliite in...

第94回日本消化器病学会総会消化管癌の自然史を見直す

W5-03 急速に発育したと考えられるsm massive以深胃癌症例の臨床病理学的検討
小田丈二(東京都多摩がん検診センター消化器科)
【目的】間接X線検診や上部消化管内視鏡検査において過去2年以内の検:査歴があるにもかかわらず時に驚くような発育を来す胃癌に遭遇しretrospectiveに検討しても診断困難な症例が存在する.今回我々はそのような症例の臨床病理学的特徴を明らかにすることを目的とした.【対象および方法】1998年4月から2007年3月までに当センターで診断外科的切除が施行され病理組織学的検討が十分可能な胃癌のうち過去...

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W5-04 Retrospectiveな検討による胃癌の自然史とその特徴
中野利香(昭和大学附属豊洲病院)
【はじめに】胃癌はその発育伸展が早い癌と遅い癌があるといわれるがその全貌は明らかになっておらず様々な理由によりretrospectiveやpro・spectiveに経過観察された少ない症例の検討により推定するしか方法がない.今回発見胃癌をretroSpectiveに追跡し胃癌の自然史とその特徴につき検討を行った.【対象と方法1当院および早期胃癌検診協会において過去にX線あるいは内視鏡検査でretr...

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W5-05 内視鏡経過例からみた胃癌の発育進展の検討-大腸癌との比較初期像からの発育進展の推測-
長浜孝(福岡大学筑紫病院消化器科)
検討項目:1)累積早期胃癌率:大腸癌との比較2)臨床病理学的因子別の累積進展率の比較.対象:内視鏡的に6ヵ月以上の経過観察が可能であった早期胃癌症例86病変(遡及例75病変追跡例11病変初回検査で病変が指摘できない例最終型4型例は除外).方法:初回内視鏡検査から終回内視鏡検査までの期間を発育観察期間と定義.発育観察期間中にM癌→SM2以深癌SM2癌→MP以深癌に進行した例を進展例進行しなかった例(...

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W5-06追加 拡大観察により軽・中等度腺管腺腫と判断された小ポリープ(6mm以下)の自然史大腸癌術後例における検討
志村国彦(自治医科大学消化器外科)
【背景】大腸癌術後は異時性癌・腺腫の危険群と考えられるが6mm以下の隆起型・表面隆起型ポリープは癌である可能性はきわめて低く急速に増大するものはまれと考えられる.しかしこれを実証した報告はほんどない.【方法】97年5月より定期的に内視鏡検査を実施する大腸癌術後例(根治度A・B)のうち大腸内視鏡検査で6mm以下の隆起型・表面隆起型のポリープを対象とした.ポリープはすべて拡大観察を行い軽・中等度腺管腺...

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W5-07追加 過形成ポリープは発癌ポテンシャルを有する
宮谷知彦(徳島大学病院外科学)
[はじめに]大腸癌発生では正常粘膜が腺腫を経て癌が発生するadenoma-carci-noma sequenceが提唱される. HDAC(Histone deacetylase)は転写癌発生進展に関与する.我々は胃癌大腸癌でのHDAC1発現の悪性度について報告してきた(第105106回日本外科学会定期学術集会).大腸正常粘膜過形成性ポリープ腺腫癌切除症例で且DAC1と発癌の検討を行った[対象・方法...

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W5-08 肉眼形態からみた早期大腸癌の発育進展
池原伸直(昭和大学横浜市北部病院消化器センター)
【はじめに】大腸癌の発育進展経路にはadenoma-carcinoma sequenceとde-novo pathwayがあり我々はそれぞれをmountain routeと(lirect routeと提唱している.Hcをはじめとする陥凹型腫瘍はdirect routeであり生物学的に悪性度の高い腫瘍と報告してきた.【目的】大腸sm癌を肉眼形態別に分け病理組織学的側面から検討を行う.【対象と方法】1...

第94回日本消化器病学会総会消化管癌の自然史を見直す

W5-09 大腸腫瘍の自然史におけるRasシグナル異常-腫瘍局在による異常パターンの違いについて-
原田馨太(岡山大学消化器・肝臓・感染症内科)
【目的】大腸腫瘍発生に関与するRasシグナル異常はK-ras変異BRAF変異RASSF(12)メチル化などが知られている.しかしこれらRasシグナルの異常と腫瘍の局在に関する知見は少ない.大腸腫瘍の自然史におけるRasシグナルの異常パターンについて腫瘍の局在による違いを明らかにする.【方法】内視鏡切除により得られた大腸腺腫120検体と外科的切除により得られた大腸癌65検体でK-ras及びBRAFの...

第94回日本消化器病学会総会消化管癌の自然史を見直す

W5-10 大腸発癌過程における側方発育型大腸腫瘍(LST)
杉本貴史(東京大学消化器内科)
【背景】近年内視鏡技術の向上に伴い側方発育型大腸腫瘍(LST)が認識されるようになった.その発育形態は特徴的であり癌化を伴うものも認められている.しかしながらその発癌メカニズムは明らかでなく従来のポリープ型腺腫において提唱されている多段階発癌や陥凹型病変のde novo発癌とは異なる癌化過程である可能性がある.このことを検討するため大腸腫瘍の形態と癌化プロセスの分子生物学的特徴について解析を行った...

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W5-11 マイクロアレイ解析による大腸進行癌の発育形式
 
【目的】大腸癌の発癌経路であるadenoma-carcinoma sequence及びde novo carcinogenesisは早期癌では各々隆起型(polypoid growthtype:PG)t平坦型(non-polypoid growth type:NPG)を示している.以前我々は遺伝子不安定性に着目し両者の相違を明らかにした(Cancer Sci 2006).今回は早期癌における両者の...

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