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検索結果は12件です。

新規バイオマーカーとしての血中circulating microRNAの有用性
星野 敢(千葉大大学院・先端応用外科学)
【背景・目的】microRNA(miRNA)は19-22塩基からなるRNAの一種であり、標的mRNAの不安定化や翻訳阻害によりその発現を制御している。近年になりmiRNAが血中において比較的安定して存在することが明らかとなったが、その存在意義についてはいまだ不明な点が多く今後の検討が待たれるところである。今回我々は難治性の癌である食道癌を対象とし、血中のmiRNAの発現プロファイリングを施行し、癌...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

新たな胃癌ハイリスク群を対象にした診断法-Helicobacter pyloiri (HP) 関連非萎縮性胃炎からの発癌への対応
渡邉 実香(和歌山県立医大・2内科)
【背景】HP関連萎縮性胃炎が胃癌ハイリスクであることに疑問の余地はなく、この経路からの発生胃癌対策の方法論は、ほぼ確立されている。一方、未分化癌を中心に40%近い癌が萎縮性胃炎を経由せずに発生するとされているが、この発癌経路の詳細は不明である。演者らは、血液検査と画像診断を組み合わせる事により、萎縮性胃炎合併を認めないHP感染者の中に未分化癌のハイリスク群を、具体的に同定可能であることを見出したの...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

末梢血液検体を用いた新たな消化器癌診断法とその有用性
小村 卓也(金沢大大学院・恒常性制御学)
【目的】過去に当科では末梢血液における遺伝子発現解析により消化器癌を診断しうる可能性を報告した(Biochemical and Biophysical Research Comm 400 (2010) 7-15)。また、2011年の本会にて、消化器癌患者の末梢血液で、有意に発現変動する遺伝子のプローブを搭載したカスタムチップによる消化器癌診断の可能性を報告した。そこで今回、過去の我々の検討により導...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

糞便中ポルフィリン類の測定による消化管がんスクリーニング検査法の開発
山本 敏樹(日本大・消化器肝臓内科)
【目的】癌細胞中にポルフィリン(PO)類が蓄積することが知られており、臨床の場でも皮膚がんや脳腫瘍ではPOの蓄積を利用した治療が行われている。我々は胃がん患者の糞便中にプロトポルフィリンIX(PPIX)が増加していたことから、糞便中PPIXの測定による消化管癌のスクリーニング検査法について検討を行ってきた。これまでの検討では進行癌と対象群との間でPPIXの測定値は有意差がみられたが、大腸癌では免疫...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

便中メチル化CpG検出による消化器癌スクリーニング
永坂 岳司(岡山大大学院・消化器外科学)
我々は大腸癌に高頻度に認められるメチル化異常をバイオマーカーに用いた便中メチル化CpGs検出技術の開発を行い, その便中メチル化CpGs検出によって, 大腸癌だけでなく他の消化器癌をもスクリーニングできることを報告した. 今回, 我々は, その検出技術をFOBTと同等量の便検体を用い, 8つのプロモーターCpGsのメチル化異常を検出する方法に改良し, 本試験参加者170例(大腸癌[n=57], 大...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

糞便中のCOX-2 mRNAとmicroRNAの発現を組み合わせたFecal RNAs testの大腸がんスクリーニングの現状と展開に向けて
栗山 茂(浜松医大・1内科)
【目的】我々は糞便中のCOX-2 mRNA(以下COX-2)発現を指標にした大腸がん診断法を開発し、その有用性を報告してきた。また大腸がんでは一部のmicroRNA (miRNA)の発現が亢進している。今回、大腸がん患者における糞便中COX-2及び5つのmiRNAsの発現を解析しその大腸がん診断能について検討した。【方法】内視鏡的・病理的に診断された進行腺腫(AA)26例、がん(Ca)138例(病...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

大腸癌の早期・精密化診断を実現するペプチドバイオマーカーの開発および有用性の検討
内山 和彦(京都府立医大・消化器内科)
【目的】大腸癌死亡率は欧米諸国では低下傾向にあるのに対し、わが国では上昇傾向にある。大腸癌発見のGold Standardである内視鏡検査は、内視鏡医の数など第一次スクリーニング法としての集団検診への導入にはなお問題が多い。そこで本検討は、大腸癌の第一次スクリーニング法として簡便かつ有用な大腸癌の新規血清ペプチドバイオマーカーを検索し、その有用性を解析することを目的とした。【方法】従来の血中ペプチ...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

PET検査を用いた大腸がん検診の位置づけ FOBT vs PET
浦上 尚之(がん研有明病院・内視鏡診療部)
【目的】近年,消化器がん健診でPET,PET/CT検査によるスクリーニングが増加しており,PET異常集積部位精査のために大腸内視鏡検査を施行する機会も多い.新しいモダリティであるPET検査による大腸癌がん検診としての有効性について明らかにする.【方法】当健診センターにおいて2005年9月から2011年11月までに健診目的に施行されたPETおよびPET/CT検査(PET)3,820例のうち,PETお...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

多施設共同臨床試験Japanese National CT Colonography Trial(JANCT)による大腸3D-CTの精度検証
永田 浩一(マサチューセッツ総合病院・ハーバードメディカルスクール, 大腸3次元CT研究会)
【目的】欧米では大規模臨床試験によるエビデンスに基づき、大腸がん検診目的の大腸3D-CT(CT colonography)が急速に広まっている。本邦では大腸がん死亡率が今なお高いため、新たな大腸がん検査法である大腸3D-CTの柔軟な活用も視野に入れる必要がある。本邦に大腸3D-CTを本格的に導入するためには日本発の精度検証が必要不可欠であることから、多施設共同臨床試験JANCT(UMIN2097,...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

画像強調内視鏡を併用した大腸腫瘍性病変に対する効率的な診断戦略
花房 正雄(大阪府立成人病センター・消化管内科)
【背景と目的】1)全ての大腸ポリープを摘除すると大腸癌の死亡割合を減少させることが報告され、正確により多くのポリープ性病変を発見し治療する重要性が再認識されている。2)より正確に病変を発見すれば、内視鏡治療だけでなく病理診断に伴う労力や費用の増加も問題となる。内視鏡観察で組織型を診断する、いわゆるoptical diagnosisを実践することによって、癌や高異型度腺腫といったhigh risk ...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

改良型PIVKA-II測定試薬「NX-PVKA」を用いた新しい肝細胞癌診断の試み
谷口 達哉(徳島大・消化器内科)
【目的】PIVKA-IIは、肝細胞癌(肝癌)の腫瘍マーカーとして頻用されているがwarfarin服用や黄疸、アルコール飲酒などによるビタミンK欠乏により上昇して偽陽性になることが問題点として指摘されている。そこで本研究では、ビタミンK欠乏時に誘導されるPIVKA-IIを特異的に認識する改良型PIVKA-II測定試薬を用いてNX-PVKAを測定し、PIVKA-II/NX-PVKA (以下NX-PVK...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開

癌検診における各種モダリティー別の費用効果―最も効果的な検診方法は?
田中 弘教(兵庫医大・内科(肝・胆・膵科), 兵庫医大超音波センター)
【目的】各種画像検査の近年の進歩に伴って肝癌のスクリーニングの選択も造影超音波やEOB-MRIなど多くなった。そこで近年の医療事情を鑑み肝癌検診システムとして最も効果的な検査方法を費用対効果の観点より検討した。【方法】 C型慢性肝炎患者の自然史をシミュレートしたマルコフモデルを構築、スクリーニング方法を5群[無群(スクリーニング無),US単独群(3M毎のUSのみ),造影US群(3M毎のUS+6カ月...

第54回日本消化器病学会大会消化器がん検診における新しい診断法の展開