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検索結果は12件です。

慢性肝疾患診療における多職種による肝臓病教室の意義の評価
片山 和宏(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科)
【目的】慢性肝疾患の診療では、時として患者は適切な治療選択や治療の遂行が出来ていない。一因として、患者が必要な知識を有していないこと、治療に対する不安や不満を有していること等があげられる。2010年5月大阪で開催された読売新聞・ウイルス肝炎財団による市民公開講座「C型肝炎を治そう」で、449名から得たアンケート結果では、ペグIFN+レベトール治療者の50%、肝庇護治療者の55.1%がやや不満~不満...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

一般病院におけるチーム医療による肝臓病診療-表出する問題点に対する取り組み
津端 俊介(新潟県立中央病院・内科)
【背景】C型慢性肝炎はその経過が長く、患者ごとに病態や悩み・不安は多彩である。一方で、訴えの傾聴や正しい情報提供の舞台となるべき外来診療では、医療者と患者との対話が不十分になりがちである。当院では、特にIFN診療における両者の対話不足を補うために医師と看護師が連携して外来診療にあたるようになり、さらに看護師の呼びかけで複数の職種による勉強会が発足したことをこれまでに報告してきた。勉強会では現在、肝...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

栄養指導を活用したアルコール性肝障害の治療ならびに進展予防の提案
堀江 義則(順和会山王病院・消化器内科)
【目的】アルコール性肝硬変患者において肥満(BMI 25以上)の合併の割合が39%と高率であり、特に飲酒量5合未満の群では50%と高かった。一方、飲酒量5合以上の群では、BMI 18.5未満の例が17%(一般人口では7%)と有意に高かった。このように栄養障害がアルコール性肝障害(ALD)の進展に深く関与していると考えられる。今回、ALD患者への管理栄養士による栄養指導の効果を検討した。【方法】AL...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

肝硬変症例における入院経過中血清アルブミン濃度低下に対する栄養療法介入の検討
小川 聡志(公立八女総合病院・看護部)
【目的】当院では看護師、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカー、検査技師、医師、医療秘書による肝臓チームを結成し、肝臓教室を定期的に行っている。今回は、2011年10月より肝臓食を見直し、肝硬変の状況に応じた食事(代償性、非代償性、LES、肝性脳症に対応)を提供できるようになったため、以前の肝臓食(高カロリー、高タンパクのみ)と比較し入院中の栄養状態に変化があるかを検討した。【対象】2011年1月から...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

肝臓病教室の新展開―NSTを母体とした肝臓病教室開催―
鴨志田 敏郎(日立製作所日立総合病院・内科)
当院は2008年4月に茨城県肝疾患連携拠点病院に指定され7月に肝疾患相談支援センター開設、医療従事者研修会や市民公開講座、肝がん撲滅茨城の会など各種講演会を開催してきた。さらに肝臓病教室を立ち上げ継続的に肝疾患の啓蒙を開始することを目標とした。慢性肝疾患は、詳細な情報を提供する場合、説明が多岐にわたり、教室開催が最も難しいと考えられている。患者さんは肝細胞癌発症に対する不安と闘い、進行すれば緩和医...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

院内及び院外における肝臓病教室の取り組み
原 なぎさ(三重大附属病院・栄養指導室)
【目的】C型慢性肝炎及び非アルコール性脂肪性肝疾患に対する鉄・脂肪制限食、肝硬変(LC)に対する分岐鎖アミノ酸製剤を用いた栄養療法など、肝疾患は病態の変化に応じた栄養管理が必須であり、我々は長期継続して栄養指導を行ってきた。一方、肝臓病栄養療法においてもチーム医療が重要な事から、2004年、情報提供、診療の効率化等を目的に「肝臓病教室」を開始、2006年、志摩市とタイアップし、志摩観光ホテルにおい...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

クリティカルパスを活用した肝臓病チーム医療の実践
杉 和洋(国立熊本医療センター・消化器内科)
肝臓病診療が高度かつ煩雑になるにつれ、医師による医療行為以外に、生活、服薬あるいは栄養指導・管理、さらには医療費助成手続きや病院経営管理など多職種による役割分担と相互の連携が重要になってきている。クリティカルパス(パス)は関係する職種スタッフの共同作業により作成された診療・看護・リハビリテーションなどの時系列の計画書であり、医療の標準化とともにチーム医療の向上にも効果がある。パスの作成・見直しにあ...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

C型肝炎に対する三剤併用療法におけるチーム医療の取り組み
中島 知明(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科))
【目的】C型慢性肝炎に対するプロテアーゼ阻害剤(テラプレビル)を含む三剤併用療法は、強力な抗ウイルス作用を有する一方、貧血、皮疹などの重篤な副作用の出現が問題となる。三剤併用療法の有効性を最大限に発揮すべく、チームとして行った活動を報告する。【方法】以下の4つを活動の柱とした。(1)かかりつけ医に対する三剤併用療法の適応、有効性、副作用の情報提供。(2).C型肝炎患者への三剤併用療法の情報提供。(...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

広島大学病院での肝疾患患者に対するチーム医療の現況
高橋 祥一(広島大病院・消化器・代謝内科)
【目的】慢性肝炎,肝硬変,慢性肝不全に対する肝移植治療においては,医師,看護師,薬剤師,栄養士,理学療法士,医療相談員(MSW)などによるチーム医療が不可欠である.今回当院でのチーム医療の現況について検討した.【方法】1)肝臓病教室,2)肝疾患相談室,3)肝移植治療における各職種の連携状況を,過去の実施状況を振り返り,また出席者アンケートの結果を踏まえて検討した.【成績】1)肝臓病教室:平成23年...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

肝臓病教室や肝炎ウイルス検診啓蒙活動におけるチーム医療の取り組み
日高 勲(山口大附属病院・肝疾患センター)
【目的】肝炎総合対策として肝疾患診療ネットワークの構築や治療費助成、肝炎ウイルス無料検診などが行われている。また肝臓病教室や市民公開講座などの重要性も認知されている。これらの取り組みにおけるチーム医療の重要性は認識されているが、チーム医療がどのような恩恵を与えているかははっきりとしていない。当院では肝炎診療だけでなく、肝臓病教室や肝炎ウイルス検診の啓蒙活動にもチーム医療で取り組んでおり、効果につい...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

チーム医療で求められる病診連携の地域差~連携開業医へのアンケートから~
板倉 潤(武蔵野赤十字病院・消化器科)
【目的】チーム医療の中心は患者とその家族だが、治療・合併症予防、併存疾患治療の決定は医師が主体となる必要がある。かかりつけ医と専門医の緊密な連携が求められるが、多彩な問題がある。今回B型・C型肝炎に関して全国の赤十字病院の協力で連携先アンケートを行い、病診連携の実態について、特に地域事情に基づく問題について検討を行った。【方法】全国45赤十字病院の協力により各連携先にアンケートを配送、回収した。医...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療

肝がん死亡率日本一の汚名返上ための佐賀県肝疾患診療ネットワーク―県、市町、医師会、マスメディア、そして市民と一丸となったチーム医療
江口 有一郎(佐賀大・肝疾患医療支援学)
【背景】佐賀県は肝がん粗死亡率12年連続全国一位で、一因として肝炎ウイルス検査受診および精密検査受診率、医療連携、県民に対する情報発信などの未熟さが明らかとなった。汚名返上のため本学に県による寄附講座が設置され、肝疾患センターの運営を開始した。【活動】1)肝炎コーディネーター(Co)の養成:肝炎ウイルス検査・精密検査受診率向上のため県全域に保健師、看護師、MSW、行政、健診機関の医療職からなる13...

第54回日本消化器病学会大会チーム医療で提供する最善の肝臓病診療