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検索結果は12件です。

自己免疫性肝炎急性期症例の早期診断の重要性
阿部 雅則(愛媛大大学院・地域医療学)
【目的】 自己免疫性肝炎(AIH)は通常ステロイドが奏功し、その予後は良好である。しかし、急性肝炎期例では急性肝不全に移行すると予後不良となる。今回、当科で経験したAIH急性肝炎期例の臨床像を中心に、早期診断の有用性について解析した。【方法】組織学的検索を行い急性肝炎と診断したAIH 31例。ステロイド投与前に肝生検を行った症例の肝組織像を解析した。また、関連病院との間で重症肝炎・肝移植診療につい...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

急性発症した自己免疫性肝炎の検討
倉井 修(大阪市立十三市民病院・消化器内科)
【目的】急性発症した自己免疫性肝炎(AIH)症例の肝組織所見を含めた臨床的特徴について検討した。【対象・方法】当科にて臨床的にAIHと診断された82例中35例が急性発症例であり、内訳は急性肝炎期8例,急性増悪期27例であった。この2群における検査データ,肝組織所見,診断時スコアおよび治療法について検討した。【成績】(1)急性肝炎期8例を検討すると平均年齢52±14.8歳で全例女性であった。ALP:...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

自己免疫性急性肝不全についての考察
藤原 慶一(千葉大大学院・腫瘍内科学)
【目的】HBVキャリア急性増悪・劇症化例と自己免疫性肝炎(AIH)急性発症・劇症化例の非移植救命率は20%以下で、劇症肝炎の中でも最も予後不良である。この2年間の厚労省全国調査における内科的救命率はそれぞれ0/29 (0%)、2/15 (13%)であった。今回、自験例の急性発症型AIHについて総括した。【方法】2000-2012年に経験した急性発症型AIH例を対象として、臨床病理学的検討を行なった...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

急性発症型自己免疫性肝炎の早期診断と治療介入
海老沼 浩利(慶應義塾大・消化器内科)
【背景と目的】本邦における自己免疫性肝炎(AIH)の多くは慢性の経過を辿りステロイド治療に良好に反応する症例が多いが、中には急性に発症し肝不全へと移行する予後不良の症例が存在する。この急性発症型自己免疫性肝炎(AAIH)は自己抗体陽性や高IgG血症といった典型的特徴を呈さず、さらには凝固能低下のため組織学的検索が行えず、早期診断ができないことが多い。さらに、急性肝不全へと移行すると致命的な経過を辿...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

血清中抗PD-1抗体を用いた自己免疫性肝炎と薬物性肝障害の鑑別診断
山本 和秀(岡山大病院・消化器内科)
【目的】近年、活性化状態のリンパ球表面に発現する抑制性補助刺激分子programmed cell death-1(PD-1)の機能不全が自己免疫性肝炎(AIH)の病態に関与している可能性が報告されている。また、我々は、AIH患者の血清中に抗PD-1抗体の存在することを報告してきた。今回、血清中抗PD-1抗体によるAIHと薬物性肝障害の鑑別診断および抗PD-1抗体とAIH患者の臨床像について検討した...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

当科における急性肝炎様発症の自己免疫性肝炎の臨床的特徴と重症度評価
阿部 和道(福島県立医大・消化器・リウマチ膠原病内科)
【目的】自己免疫性肝炎(AIH)は急性肝炎様に発症し急性肝不全(ALF)の経過を呈する例がある.昏睡型ALFのAIHは予後不良で,早期診断や肝移植時期の判断が重要である.今回我々は, 急性肝炎様発症AIHの臨床的特徴及び重症度との関連について検討した.【対象と方法】当科及び関連施設で経験したAIH 156例中,先行する慢性肝疾患がない急性肝炎様に発症(ALT 200 IU/L以上)した71例を対象...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

重症自己免疫性肝炎の臨床病理学的検討
守屋 圭(奈良県立医大・消化器・内分泌代謝内科)
【目的】近年,本邦では自己免疫性肝炎(AIH)が高齢化しつつある.多くはステロイド治療が奏効するが,その病像はさまざまで難治例や死亡例も存在する.本研究では当科で経験した全AIH症例を急性肝不全症例と対比しながら分析し,重症化要因の抽出を試みた.【方法】過去20年間に当科で精査加療したAIH 171症例およびAIHを含む急性肝不全症例(PT40%未満) 79例に臨床病理学的な解析を加えた.【結果】...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

小児の『急性肝炎として発症した自己免疫性肝炎』の治療と予後
十河 剛(済生会横浜市東部病院・こどもセンター肝臓・消化器部門)
【目的】2011年、厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班より「急性肝炎ないしは重症肝炎,急性肝不全として発症する自己免疫性肝炎(AIH)の病態についての提唱」が発表され、組織学的に急性増悪期および急性肝炎期の2型に分類されることが示された。とくに急性肝炎期の症例では診断困難であり、治療開始が遅れ、急性肝不全に移行するとステロイド抵抗性となり、きわめて予後不良とされている。我々は当科...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

自己免疫性肝炎におけるコルチコステロイド治療無効例の特徴
有永 照子(久留米大・消化器内科)
【目的】自己免疫性肝炎(AIH)の多くはコルチコステロイド(CS)治療に奏効し予後は良好である。しかしCS治療に反応せず治療の選択に難渋する例もある。そこで、今回AIHに対しCS治療を行った症例を対象に有効例と無効例とを比較検討しCS無効例の臨床的特徴と予後を明らかにした。
【対象と方法】当科及び関連病院のAIH 205例のうちCS治療を行った166例(81.0%)を対象とした。平均年齢は5...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

ステロイド治療抵抗性自己免疫性肝炎例の臨床像の検討
高橋 宏樹(東京慈恵会医大大学院・消化器内科学)
【背景】自己免疫性肝炎(AIH)治療には副腎皮質ステロイド(PSL)が用いられるが、寛解導入や導入後再燃の治療が困難なPSL抵抗例も存在する。こうした症例の臨床像を明らかにすることは重要である。【方法】当科でAIHに対しPSL治療を行った186例を対象とした。PSLで寛解導入でき再燃のない症例(A群)、寛解導入中・導入後に再燃しPSL増量で安定した症例(B群)、寛解導入中・導入後に再燃しアザチオプ...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

自己免疫性肝炎における難治要因の解析と予後
鈴木 義之(虎の門病院・肝臓センター)
【目的】自己免疫性肝炎(AIH)患者における難治要因には大きく分けて二つのパターンが存在する。まず、急性発症例で、治療開始が遅れてしまう症例や確定診断困難症例があげられる。次に治療開始後も治療反応性が不良である症例と再燃をきたす治療抵抗例とがある。今回は急性発症例と治療抵抗例の病態と治療の反応性を解析し、いかに有効な治療を行うべきかを検討したので報告する。【方法】1979年から2011年までに当院...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法

自己免疫性肝炎肝不全に対する肝移植の現状
冨樫 順一(東京大・人工臓器・移植外科)
【目的】本邦の自己免疫性肝炎は、ステロイド抵抗例の重症肝炎あるいは急性肝不全症例において生体肝移植が良い適応となるが、その実施数はかなり限定され、長期成績含め不明な点がいまだ多いのが現状である。東京大学における自己免疫性肝炎の生体肝移植の成績を検討した。【方法】1996年から2011年3月までに当科で施行した肝移植502例(生体485例、脳死17例)中、AIH症例18例(生体17例、脳死1例)を対...

第54回日本消化器病学会大会自己免疫性肝炎-重症・難治例の現状と対処法