セッション

検索結果は12件です。

茶葉ポリフェノールによるFunctional Dyspepsiaの治療効果と安全性
菊池 浩史(日本大・消化器肝臓内科)
【目的】近年食品の機能を生体の防御,疾患の予防,治癒,老化防止等につき再評価する働きが提唱されている. Functional Dyspepsia(FD)は,我が国における高齢化,ストレス社会のため近年増加傾向が認められる,FDの原因,症状は様々であり,未だ確立された治療方針がない.我々は,茶葉ポリフェノ-ル(カテキン)の持つ消化器生理機能作用がFDに及ぼす効果を検討すると共に安全性を検討し興味ある...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

梅の実摂取習慣が及ぼすH. pylori(HP)関連胃炎抑制と胃食道逆流症状改善効果
前北 隆雄(和歌山県立医大・2内科)
【目的】HP関連胃炎や胃食道逆流症状には,個々の生活習慣,特に食事の関連が想定される.以前,我々は梅肉エキスの抗HP作用を報告した.今回,健常成人を対象として,梅の実摂取習慣によるHP関連胃炎抑制および胃食道逆流症状改善効果に関して検討した.【方法】検討1:梅の実摂取習慣及び血清抗HP IgG抗体価を測定した1358人(男586:女772 平均54.6歳)を対象とし,梅の実摂取が血清抗HP IgG...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

非アルコール性脂肪肝に対するβ-クリプトキサンチン高含有果汁飲料の有用性の検討
松浦 文三(愛媛大大学院・地域生活習慣病・内分泌学)
β-クリプトキサンチンは,抗酸化作用を有するカロテノイドの一種であり,温州ミカンに特徴的に含有される.演者らは,非アルコール性脂肪肝炎(NASH),単純性脂肪肝(SS),健常ボランティアのカロテノイドに関する症例対象研究で,NASHではSSに比し,β-クリプトキサンチン,レチノールの摂取量および血中濃度が有意に低下していることを報告した.今回,β-クリプトキサンチン高含有果汁飲料を作成し,非アルコ...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

ケルセチンの非アルコール性脂肪性肝疾患の発症・進展に対する予防効果の検討
堅田 和弘(京都府立医大・消化器内科)
【目的】メタボリックシンドロームやその肝臓での表現型とされる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は,動脈硬化性疾患,糖尿病,悪性疾患の高危険群であり,その病態に脂質代謝異常,酸化ストレスの関与が示唆されているが,その詳細は明らかではない.またコレステロールの肝臓への取り込みと蓄積に,酸化ストレス由来タンパク質の修飾反応の重要な役割が報告されている.ケルセチンは,タマネギに多く含まれる主要フラボ...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

ポリフェノールによるインスリン抵抗性改善効果の分子機構
大野 元子(東京大・消化器内科)
【目的】従来から,ポリフェノールを含む様々な機能性食品が肝の脂肪化を抑える報告があるが,多くの場合その科学的根拠は不明であった.いっぽう非アルコール性脂肪性肝炎や併存するインスリン抵抗性はmicroRNAの過剰な作用によって惹起される可能性が示されている.そこで我々は,まずカフェインとポリフェノール成分のmicroRNAの機能に与える影響とその分子機構を解析し,その結果に基づいた病態改善効果をマウ...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

アミノ酸の肝脂肪化に対する影響
大澤 陽介(岐阜大・薬理病態学, 岐阜大・消化器病態学)
【目的】アミノ酸サプリメントは,トレーニング効果を高める目的や美容効果を目的として使用されている.ロイシン(leu)は肝脂肪化を抑制し,トリプトファン(Trp)は肝脂肪化を誘導するとの報告がある.非アルコール性脂肪肝は食事の欧米化により増加しているが,肝脂肪化に与えるアミノ酸の影響とその機序についての研究は少ない.そこでTrpとLeuの肝脂肪化における影響を検討した.【方法】4週齢雄性マウスに高脂...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

エイコサペントエン酸(EPA)は大腸上皮の増殖を抑制しACFを減少させる:二重盲検無作為対照試験
日暮 琢磨(横浜市立大・消化器内科)
【緒言】エイコサペントエン酸(EPA)はイワシなどの青魚に豊富に含まれるω3脂肪酸のひとつであり,大規模臨床試験JELISにおいて冠動脈疾患を有意に予防し,すでに脂質異常症・閉塞性動脈硬化症などにおいて臨床応用されている.消化器領域においては,家族性腺腫瘍患者のポリープを縮小させたと報告されており,EPAによる大腸腫瘍抑制効果の可能性がある.今回,我々はEPAの大腸腫瘍化学予防効果を検討するために...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

癌治療におけるeicosapentaenoic acid (EPA)の新たな可能性
山田 岳史(日本医大・外科)
【背景】eicosapentaenoic acid (EPA)は過剰な免疫反応や炎症反応を抑制する.進行癌患者では癌による持続的な炎症が誘発され,体蛋白の異化が亢進する.我々は癌に誘発される持続性炎症により大腰筋容積が減少すること,癌患者にEPAを服用させることによりCRPが低下し,EPAは癌悪液質による蛋白減少の改善に有効である可能性があることを報告してきた.更にEPAはサイトカイン産生を抑制し...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

C型慢性肝炎,肝細胞癌とn-3系多価不飽和脂肪酸の関連について
田中 寛人(和歌山県立医大附属病院紀北分院・内科)
【はじめに】エイコサペンタエン酸(EPA),ドコサペンタエン酸(DHA)などのω-3系多価不飽和脂肪酸は,炎症に対して抑制的に働くことが報告されている.さらに,肝細胞癌(HCC)発症に対して予防的に働く可能性が動物実験で示されている.今回,C型慢性肝炎,HCC患者の脂質,脂肪酸プロファイルを測定し,病態との関連を評価したので報告する.【対象と方法】対象は,C型肝炎患者24例とHCC患者12例で生活...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

伝統的発酵食品ふなずし由来新規プロバイオティクスの樹状細胞を介した大腸炎抑制機序
岡田 義清(防衛医大・2内科)
【目的】現在,炎症性腸疾患(IBD)の予防および治療に供されているプロバイオティクスは,腸管あるいは乳製品より単離された菌が多くを占める.演者らは,伝統的発酵食品「ふなずし」より新規プロバイオティクスを単離・同定した(Lactobacillus buchneri s193株およびparabuchneri s292株).今回,これらの菌株の大腸炎抑制効果とその機序を検討し...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

難治性下痢症例に対するシンバイオティクス療法の有用性についての検討
福泉 公仁隆(国立九州医療センター・消化器内科)
[目的] NST介入患者に,抗生剤起因性下痢や経腸栄養による難治性下痢を経験する.難治性下痢を示した症例に対してシンバイオティクス療法を行い,有用性について検討する[対象,方法] 2010/5/1~2012/12/31に当院NSTで介入した538名中,重症腸管感染症や急性循環不全の合併がなく難治性下痢を示した22例(男性6名,女性16名 平均年齢 69.5±16.8才)にシンバイオティクス療法を導...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割

経腸栄養時の下痢に対する卵黄レシチン配合流動食の効果
明石 哲郎(済生会福岡総合病院・内科)
【目的】経腸栄養中に下痢の発生は多い.卵黄レシチンは機能性脂質で天然の乳化剤として使用されている.低pH条件下でもエマルションが壊れにくく,乳化状態が安定しているため胃酸による乳化破壊がなく下痢改善に関与すると考えられる.その効果を(1)脂質吸収の影響を胆管結紮ラット(2)下痢改善効果を小腸広範囲切除ラットで検討した.また(3)経腸栄養時の下痢に卵黄レシチン配合のジャネフK-2S,K-LECに変更...

第55回日本消化器病学会大会機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割