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当院における重症・再燃潰瘍性大腸炎の内科治療の限界と外科治療へのタイミング
大宮 美香(関西医科大学香里病院)
【はじめに】ステロイド(PSL)、免疫調節薬、生物学的製剤、血球成分除去療法(CAP)など潰瘍性大腸炎の内科的治療ストラテジーは豊富になったが、同時に外科的治療に踏み切るタイミングを誤らないように留意することも重要である。今回、当院開院後3年間の重症・再燃潰瘍性大腸炎入院患者の治療とその後の経過について検討を行った。【対象と方法】対象は2010年7月~2013年6月に入院した重症・再燃潰瘍性大腸炎...

第100回近畿支部例会

クローン病肛門管腫瘍に対するサーベイランスと治療方針の検討
十河 光栄(大阪市立大学大学院 消化器内科学)
【目的】本邦の長期経過例増加とともにクローン病(CD)関連腫瘍の増加が危惧される。本邦のCD関連腫瘍は肛門管病変が大半を占めることが知られているが、その病理学的特徴や早期発見を目指したサーベイランス法は未確立で、治療成績も概ね不良である。【方法】当院のCD肛門管腫瘍症例の臨床的、病理学的データを解析し、内視鏡的サーベイランスに基づいた治療成績について検討した。【成績】2006年9月~2013年10...

第100回近畿支部例会

難治性潰瘍性大腸炎における早期手術予測因子
伴 宏充(滋賀医科大学 消化器内科)
【目的】当院では中等症から重症の難治性潰瘍性大腸炎に対して、積極的にカルシニューリン阻害剤(calcineurin inhibitor : CNI)による寛解導入療法を行っており高い有効性を示しているが、治療抵抗性で早期に手術を必要とする症例も少なからず存在する。今回我々はCNI導入時の検査所見から早期に手術へ移行する予測因子の検討を行った。【方法】1999年7月から当院にてCNIによる寛解導入療...

第100回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎に対するタクロリムスの有用性
佐々木 翔(淀川キリスト教病院 消化器センター 消化器内科 )
【目的】潰瘍性大腸炎の治療としてタクロリムスが承認され治療効果が報告されている。当院におけるタクロリムスの治療成績、副作用、予後などを検討した。【方法】対象は2013年10月までに当院にてタクロリムスを経口投与された潰瘍性大腸炎17例(男13例、女4例、平均38.7歳)とした。重症度は中等症10例、重症7例、罹病期間は平均4.9年、病型は全大腸型11例、左側型6例であった。ステロイド依存例8例、抵...

第100回近畿支部例会

重症潰瘍性大腸炎患者における手術予測因子についての検討
南 尚希(京都大学医学部消化器内科)
【背景】タクロリムス(TAC)、インフリキシマブ(IFX)の登場は、重症潰瘍性大腸炎(UC)患者の短期・長期治療成績を大きく変化させた。一方、これら治療に対する抵抗症例は手術に至る。従って、手術を行う適切な時期を逸さないために手術予測因子の同定は重要である。今回、我々は当院で経験した重症UC患者の治療後経過をretrospectiveに解析し、その手術予測因子について検討した。【方法】2001年1...

第100回近畿支部例会

クローン病外科手術後に抗TNFα抗体の投与は必須なのか?
津田 早耶(和歌山県立医科大学第二内科)
【背景】クローン病(CD)において瘻孔・狭窄・膿瘍などの腸管合併症を併発している場合,外科手術が行われる.外科手術後の内科的治療では,抗TNFα抗体が導入されることが多いが,手術後の状態は基本的に重篤な病変が切除された状態であり,そのような症例に本当に抗TNFα抗体の使用が適切なのかについては,抗TNFα抗体製剤があまりに高価であることを考えると疑問の余地がある.そのため,当院では,全例に術後抗T...

第100回近畿支部例会

炎症性腸疾患に合併する肛門病変の治療
橋本 可成(順心病院 外科, 三菱神戸病院 消化器科)
【目的】炎症性腸疾患に合併する肛門疾患は難治かつ複雑で患者さんのQOLを損なう大きな問題となっている。また、その診断治療において消化器内科医は外科医に委ねようとし、外科医は肛門科医に、肛門科医は全身管理と腸管病変の治療ができずに、原疾患の増悪を招く結果となる。当科においては腸管病変から肛門病変まで同一科で診断、加療を行ってきた。今回当科の治療成績、工夫について報告する。【方法】当科で経験した潰瘍性...

第100回近畿支部例会

内瘻を伴ったクローン病患者に対する生物学的製剤治療効果の検討
荒木 学(大阪大学 消化器内科)
【背景】クローン病(CD)の内瘻に対する生物学的製剤(Bio)の治療効果は低いとされ,特に狭窄を伴う病変には手術を選択される症例も多い.しかし,近年のBio使用経験の増加に伴い,内瘻に対するBioの有効例も報告されており,内瘻の一部にはBioが有効な可能性がある.【目的】Bio投与中に内瘻および腹腔内膿瘍を伴うCD患者の特徴とBioの効果について検討を行った.【方法】2004年6月から2013年9...

第100回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎手術症例からみた年齢別の特徴と手術タイミング
内野 基(兵庫医科大学 下部消化管外科)
高齢の潰瘍性大腸炎(UC)では急速に悪化することがあり手術タイミングが重要とされている.しかし高齢とはいえ60-80歳までは幅がありその背景は異なる.今回,手術症例から年齢別に特徴,問題点を検討した.【対象】2000年1月~2013年2月までに当院で手術を行ったUC1,122例を対象としA60歳未満(n=949)B60歳代(n=118)C70歳以上(n=55)に区別して検討した.【結果】病悩期間に...

第100回近畿支部例会

無床診療所における内科治療の現状と限界-IBD-P診療実態調査をもとに-
村野 実之(むらのクリニック)
【はじめに】本邦のIBD患者数は著増しており、近い将来大学病院など基幹病院での対応が困難になることが考えられる。我々はIBDを診療の中心とする診療所の集団でIBD診療の向上を図る目的で2010年にIBD-privateを組織した。今回その診療内容の現状と限界を明らかにする目的で入院治療を要したIBD患者の背景及び治療奏効性について検討した。【対象と方法】IBD-P施設に通院され本研究の趣旨に同意が...

第100回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎の外科治療移行に関与する因子の検討
田中 信(京都府立医科大学付属病院 消化器内科)
【目的】中等症・重症潰瘍性大腸炎(UC)症例において、内科治療により寛解導入が得られた症例と外科治療へ移行する症例との臨床的背景の違いを検討した報告は少ない。今回我々は、寛解導入治療が行われた中等症以上の活動期UC患者を対象に、外科治療移行に関与する因子についての後ろ向きコホート研究を実施した。【方法】当院において2008年10月から2013年10月までの期間に、寛解導入治療が行われた中等症以上の...

第100回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎の手術適応におけるインフリキシマブの位置づけ
田中 梨絵(近畿大学 医学部 消化器内科 )
【背景と目的】生物学的製剤の登場により炎症性腸疾患の治療戦略は大きく変化した。当院では今まで、インフリキシマブ(IFX)を除く既存治療が無効である症例に手術が施行されてきた。この当院の手術適応およびIFXの有効性の、潰瘍性大腸炎の病態の層別化における有効性について検討した。
【方法】2009年1月から2013年10月までに当院消化器内科を受診した潰瘍性大腸炎患者257例のうち9例に手術が施行...

第100回近畿支部例会