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検索結果は12件です。

膵液細胞診・超音波内視鏡下生検併用による膵癌早期診断への取り組み
松本 和也(鳥取大・消化器内科)
【背景】膵腫瘤に対する超音波内視鏡下穿刺吸引生検(以下EUS-FNA)の正診率は約90%とされ、10%を正診できないことが課題である。またEUS-FNA施行可能な施設は限られ、多くの施設で施行できる膵液細胞診の診断精度を高めることも重要である。さらに、慢性膵炎・膵嚢胞などの膵癌リスク症例に対し腹部CT・MRIで検査が終了し、経過観察とされていることが多い。【目的】膵癌リスク症例の紹介を医師会・市中...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

膵癌早期発見を目指した地域医療連携
深澤 光晴(山梨大・1内科)
【目的】膵癌の治療成績向上のためには無症状期での早期診断が必須であり,そのためには危険因子の啓蒙,検診精度の向上,医療連携が重要である.検診施設と大学病院の共同研究により,膵癌検診の実状と地域医療連携の効果ついて解析した.【方法】2001年~2010年までの検診受診者のべ605,948例(膵癌発見75例)および同時期に当院で診療した膵癌250例を対象とした.2009年以降は,検診施設と連携して初回...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

地域医師会と連携した膵癌早期診断プロジェクト
飯星 知博(尾道総合病院・内視鏡センター)
【目的】地域連携およびENPD留置下膵液細胞診断の有用性を検討し、膵癌の早期診断成績の向上を図る。【対象・方法】平成19年以降、地域医師会と連携して膵癌早期診断プロジェクト(膵管拡張・膵嚢胞などの間接所見を認めた症例に対して腹部CT、MRCPを撮影後、EUSもしくはERCPを積極的に施行)を行った。また、ERCP施行時にENPD(CATHEX社製:ショートα型5Frカテーテル)を留置後、一晩かけて...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

膵がん高危険群に対する超音波による定期検査の有用性
高倉 玲奈(大阪府立成人病センター・検診部)
【目的】我々は前向き試験により膵のう胞(5mm以上)および主膵管の拡張(膵体部で2.5mm以上)がそれぞれ独立した膵癌の高危険因子であり、両所見を併せ持つ人の膵がん罹患リスクは27.5倍、5年累積膵がん罹患率は5.6%であることを報告してきた(Tanaka S et al. Radiology 2010)。これらの高危険群に対する超音波を主体とした定期検診の膵がん早期診断に対する有用性について検討...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

膵管癌の危険因子としての膵嚢胞性疾患(多施設前向き観察研究による膵癌早期診断及び膵嚢胞の自然史解明の取組み)
大野 栄三郎(名古屋大附属病院・光学医療診療部)
【目的】当院における分枝型(BD-)IPMNの癌化危険率及び治療成績の検討。並びに東海地区で開始した本学を中心とする膵嚢胞性疾患を対象とした多施設前向き観察研究による早期膵癌診断の取組みの報告。【対象】2011年12月までに当院にて診断したBD-IPMN388例中、6か月以上の経過観察が可能であった250例。男性:女性=142:108例。平均年齢64.4歳。経過観察はEUSを中心に基本的に6-12...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

慢性膵炎とIPMNにおける経過観察中発生膵癌の検討
小山内 学(手稲渓仁会病院・消化器病センター)
【目的】膵癌高危険群である慢性膵炎(CP)と膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の経過観察中に発生した膵癌例について検討する。【対象と方法】2011年3月までに入院加療もしくは内視鏡検査歴のあるCP613例とIPMN601例を対象とした。検討項目は、1)膵癌発生頻度、2)膵癌例の臨床的特徴、3)治療内容と予後、4)膵癌発見前画像所見の再検討。【結果】1)膵癌発生は、CP9例(1.5%)、IPMN11例...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

膵癌を合併した分枝型IPMN経過観察例からみた膵癌早期発見の問題点と必要な取組み-北海道多施設調査に基づく膵癌診断の現状
丹野 誠志(琴似ロイヤル病院・消化器病センター)
【目的】膵癌高危険群観察例における合併膵癌の診断過程を知ることは早期発見に必要な取組みを解決する糸口となる可能性がある。今回、効率的な膵癌早期発見に繋がる取組みについて検討するため、分枝型IPMN経過観察例に合併した膵癌がどのような症状、診断法、病期でこれまでに発見されているのかを北海道多施設調査を基に解析した。【対象と方法】北海道17施設で1年以上の経過観察が施行された838例を対象に膵癌合併例...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

小膵癌の臨床病理学的検討と超音波検診による早期診断
長川 達哉(札幌厚生病院・2消化器科(胆膵科))
【目的】比較的早期に発見された膵癌像と考えられるpStageI症例ならびに上皮内癌の臨床病理学的背景を検討し,膵癌の早期診断戦略として超音波検診の精度向上に関する試みを紹介する.【小膵癌の臨床病理学的検討】対象は当科にて精査後,切除されたpStageI膵癌7例,上皮内癌5例,計12例.1) pStageI膵癌の平均年齢は68.3歳,男女比は4:3,初発症状は腹痛14%,症状なし86%,発見契機は検...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

Stage0/I膵癌の臨床的特徴
宮田 剛(近畿大・消化器内科)
【目的】膵癌は予後不良な癌腫であり、その予後向上のためには早期診断が重要である。【対象と方法】2001年3月から2011年11月までに当科にて診断した通常型膵癌584例を対象とし、その中でStage0/I症例(17例)とStage2以上の症例(567例)での臨床・検査所見の違いについて比較・検討を行った。腹痛、背部痛、黄疸、体重減少および糖尿病の悪化を有症状とした。各腫瘍マーカー(CEA、CA19...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

pT1膵癌の臨床病理学的特徴 ‐膵癌早期発見に向けて‐
石井 将太郎(仙台市医療センター仙台オープン病院・消化器内科)
【目的】pT1膵癌の臨床病理学的な特徴から、早期診断につながる有用な所見を明らかにすること【対象・方法】1984年1月から2011年12月まで、当センターにて外科的切除を施行し、詳細な検討が可能であったpT1膵管癌13例とCIS1例を対象とした。男女比は10:4、平均年齢66±9.3歳、膵頭部5例、体部8例、尾部1例で、平均腫瘍径は13.4±3.6mmであった。組織型はtub1 10例、tub2 ...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

膵管内乳頭粘液性腫瘍の術前診断におけるセルブロック細胞診の有用性
門前 正憲(東京女子医大病院・消化器病センター消化器内科)
【背景と目的】膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は悪性化リスクが高く、腺腫(IPMA)と腺癌(IPMC)の鑑別が重要で、細胞の異型度や悪性化リスクの高いものは膵切除術の適応となる。セルブロック細胞診は組織形態が保持され形態学的検討、粘液ムコ多糖蛋白(MUC)染色、P53発現などの評価が可能である。本研究ではERCP下に採取した膵液のセルブロック細胞診によるIPMNの悪性度診断の精度について検討した。...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み

唾液による膵癌診断法の開発
梅田 純子(東京医大病院・消化器内科)
【目的】膵癌は早期発見が困難な癌であるため、低侵襲かつ簡便で、安価なスクリーニング法の確立が必要である。我々は代謝物と呼ばれる低分子を網羅的に測定するメタボローム解析技術を用い、唾液を用いた膵癌診断法を開発した。【方法】健常者(N=10)、慢性膵炎(12)、IPMN(1)、膵癌(45)の唾液中代謝物をCE-TOFMS(キャピラリー電気泳動・飛行時間型質量分析装置)を用い網羅的に解析した。切除術施行...

第54回日本消化器病学会大会膵癌早期発見に向けた取組み