セッション

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司会の言葉
 
 進行肝細胞癌を適応とするネクサバールが発売され,国外におけるエビデンスに加えて国内においても多数の使用経験が蓄積されてきた.適正使用に加えて,有効な対象の選択,有効性の判定,副作用対策,無効例に対する後治療など解決すべき課題が明らかとなってきた.また,我が国では,以前から進行肝細胞癌に対して動注化学療法が広く実施されてきた.このパネルディスカッションでは,これらネクサバールの課題に対する取り組み...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

白金製剤を用いた肝動注・肝動脈化学塞栓療法不応例における薬物変更による再治療の意義
近山 琢(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科)
【目的】肝切除,局所療法の適応とならない肝細胞癌は,白金製剤を用いた肝動注(TAI)ないし肝動脈化学塞栓療法(TACE)が第1選択であるが,これが奏功しない不応例が存在する.その際,分子標的療法を実施する場合が多いが,その前に白金製剤を変更して再治療する意義を検討した.【方法】対象は2010年2月~2012年7月にCDDPないしミリプラチンを用いてTAIまたはTACEを施行した肝細胞癌880例.1...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌におけるソラフェニブ再増量の検討
小笠原 定久(千葉大学大学院医学研究院消化器・腎臓内科学)
【目的】進行肝細胞癌におけるソラフェニブの治療において有害事象により減量を要した症例の再増量について考察した.【対象と方法】2009年5月から2012年5月までに当科にてソラフェニブを通常用量(800mg/日)で分子標的薬一次療法として導入した93例,および治療期間中に再増量を試みた14例をレトロスペクティブに解析した.増量は400 mg/隔日→400mg/日→600mg/日→800mg/日と段階...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法治療効果におけるBCAA顆粒製剤併用の影響
今中 和穗(大阪府立成人病センター肝胆膵内科)
【目的】進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法治療効果におけるBCAA顆粒製剤投与の影響について検討した.【方法】進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法の治療成績に対し,BCAA顆粒製剤投与の有無を含む因子の検討をレトロスペクティブに行った.【成績】対象は,進行肝細胞癌に対してソラフェニブ療法を導入され,1か月以上の投与が行われた52名.79%が男性,52%がHCV陽性,71%がChild-Pugh ...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌における経皮的肝灌流化学療法の位置づけ
木戸 正浩(神戸大学肝胆膵外科)
(はじめに)進行肝癌に対する化学療法における第一選択薬は欧米ではsorafenibとなっており,European GuidelineにおけるBCLCのadvanced stage(C)のMSTは9.5ヶ月となっている.Intermediate stage(B)はTACEとなっており,MSTは20ヶ月である.(目的)stage B,Cに対する経皮的肝灌流化学療法(PIHP)を軸とした集学的治療の成績...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

肝機能から見た肝癌化学療法の選択
大西 秀樹(岡山大学分子肝臓病学)
【背景】本邦では進行肝細胞癌に対してsorafenibと肝動注化学療法(HAIC)が選択される.これまで我々はStage IVAおよびVp3,4を有するStage IVB症例ではHAICの先行が効果的であると報告してきた.一方,sorafenibの適応はChild-Pugh(C-P)Grade Aであり,HAICの不用意な継続による肝予備能の増悪は,後治療の実施不能の原因となる.【目的】肝機能悪化...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌5年生存を目指した集学的治療戦略~治療法変更のタイミングと次治療法の選択~
土谷 薫(武蔵野赤十字病院消化器科)
【目的】進行肝細胞癌治療では経過中不応となった場合に次治療をタイミングよく開始することが重要である.今回我々はソラフェニブ治療例において治療法変更のタイミングと次治療法の選択について考察した.
【方法】2009年7月から2012年5月までに当院でソラフェニブを投与した108例を対象とした.投与開始前・4週間毎にAFP,PIVKA-II,plasma VEGFを測定,投与開始前・4週後・以降8...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌合併肝硬変症例に対する集学的治療におけるsorafenib併用の有用性
永井 英成(東邦大学医療センター大森病院消化器内科)
【背景】進行肝細胞癌(aHCC)の集学的治療において,sorafenib(SF)投与が既存治療の肝動注化学療法(HAIC)に比し予後をさらに改善するかどうかは,まだ検討の余地が残されている.【目的】aHCC合併LC症例に対する集学的治療におけるSF投与の有用性を,HAIC単独治療と比較検討することで明らかにする.【対象】Child A/B,Stage IVのaHCC合併LC患者で,2000年3月か...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌に対する肝動注化学療法を中心とした治療戦略
永松 洋明(公立八女総合病院肝臓内科)
【目的】当院では進行肝細胞癌(HCC)に対してcancer freeを目標に肝動注化学療法(HAIC)を中心に治療を行っている.HAICは治療に伴う肝機能低下などが危惧されるが,効果がみられると長期生存も可能となる.当院における進行HCCに対するHAICの治療成績をretrospectiveに検討した.【対象】2003年6月から2012年8月の期間,当院にてHAICを行った201例のHCC症例(C...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌におけるsorafenibと肝動注化学療法の治療成績
中馬 誠(北海道大学消化器内科)
【目的】進行肝細胞癌におけるsorafenibと肝動注化学療法の治療成績を比較し,病期別の有効な治療法の選択について検討した.【方法】2002年10月から2011年10月までに進行肝細胞癌(stage III,IVA,B)に対して,肝動注療法を施行後Sorafenibの内服が行われなかった91例(H群)とSorafenibが投与された後肝動注療法が施行されなかった89例(S群)を対象とし,両群にお...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

高度進行肝細胞癌に対する治療選択―ソラフェニブと動注化学療法の比較
田中 基彦(熊本大学消化器内科学)
【目的】高度進行肝細胞癌(HCC)に対するソラフェニブ(SOR)治療をそれ以前より施行している動注化学療法(HAIC)と比較し,両治療のより適切な治療選択を検討した.【方法】4週以上の治療を行ったSOR投与63例,HAIC施行118例を対象とした.効果は1ヵ月以降のModified RECISTにより判定し生存,病勢進行期間(TTP)について検討した.SOR治療の20例(PR/SD/PD 5/12...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

進行肝細胞癌に対する内科的治療戦略 肝動注化学療法とソラフェニブ治療
山下 竜也(金沢大学消化器内科)
【対象】対象は2003年から2011年まで当科にて肝動注化学療法(HAIC)またはソラフェニブ(Sora)にて治療した症例を対象について後ろ向きに検討した.肝動注化学療法には,4週で1サイクルのインターフェロン併用5-FU持続肝動注化学療法を基本として治療した.ソラフェニブ治療は全例800mgにて開始し副作用に応じて減量増加した.ソラフェニブの前治療または後治療に肝動注化学療法を行った症例は重複を...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略

肝外転移非合併進行肝細胞癌に対する肝動注化学療法とソラフェニブの比較
河岡 友和(広島大学病院消化器・代謝内科)
【目的】肝外転移非合併進行肝細胞癌(肝癌)に対する肝動注化学療法(HAIC)とソラフェニブの成績,およびHAIC不応例に対するソラフェニブの成績を検討した.【対象】対象は,これまでのHAIC295例,ソラフェニブ112例のうち,肝外転移非合併,Child Pugh score7点以下の症例において,1)経過中ソラフェニブ治療歴のないHAIC164例.Stage II/III/IVa=5/41/11...

第99回日本消化器病学会総会進行肝細胞癌に対する化学療法の治療戦略