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検索結果は12件です。

W8-1 肝細胞癌におけるNK活性化レセプターリガンドの発現機構の解析
 
【目的】肝癌におけるNK細胞感受性は活性化レセプター(NKG2D)と抑制性レセプターのシグナルのバランスにより規定されている.肝癌はNK:G2DのリガンドMICA(MHC class 1-related chain gene A)を高発現しているがこれらは細胞膜上で切断され血清申に可溶型MICAとして放出されNKG2D発現低下を介したNK活性の低下を惹起する.我々は肝癌組織におけるMICAの切断機...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-2 消化器癌に対するIL-4とCpGとの併用による免疫療法の抗腫瘍効果と作用機序
梶原敦(昭和大学消化器内科)
【目的】癌に対する免疫療法の臨床効果はまだ十分とは言うことができず新規治療法の開発が望まれる.癌患者は免疫力が低下しておりさらに消化器癌は低免疫原性であることが多い.強力に免疫を誘導する目的でマウス低免疫原性大腸癌(MC38)に対して共に抗腫瘍効果を発揮することが知られている几一4とCpGとを併用した免疫治療を試みその抗腫瘍効果と作用機序を検討した.【方法】樹状細胞とIL-4遺伝子導入MC38細胞...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-3 膵癌腫瘍微小環境におけるSemaphorin 4Dシグナルの解析
加藤真吾(横浜市立大学消化器内科)
1背景】ISemaphorin4D(Sema4D)は乳癌組織において腫瘍関連マクロファージに発現している分子であり癌細胞上の受容体PleXinBlを介して癌細胞の浸潤能を増強させることが報告されている我々はtこれまでに膵癌におけるSema4D経路の解析を行ってきた.膵癌組織中ではSema4D発現細胞がリンパ球であるという相違点を認めたがリガンドとしてのSema4Dの機能は乳癌の場合と同じであり浸潤...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-4 ラット胃発癌モデルでの腫瘍免疫における樹状細胞の誘導と発癌物質の感受性
 
【目的】胃発癌には個体差がありtHelicobacter pylori感染発癌物質曝露および塩分摂取など外的要因とともに腫瘍免疫など宿主要因が病態成立に関与しているラットモデルも同様でN-methy卜N’一nitro-N-nitr〔>soguanidine(MNNG)投与後の胃発癌はACIラットではBuffaloラットに比して高率である.この個体差は単一遺伝子によるものでありt発癌感受性は常染色体...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-5 末梢血サイトカイン産生能および制御性T細胞解析による細胞移入療法の効果予測に関する検討
 
1背景】抗腫瘍免疫においてIFNγ等のTh1サイトカインの重要性が認識されておりまた末梢血制御性T細胞(Treg)数は癌患者の予後との関連が報告されている.今回、膵癌患者において末梢血サイトカイン産生能およびTreg数を細胞移入療法前後で評価しこれらの免疫学的指標と予後との関連について検討したII方法1関連施設にて免疫細胞療法を施行した46例の進行・再発膵癌患者を対象とした.免疫細胞療法は従来のC...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-6 肝細胞アポトーシスの持続によるマクロファージの活性化と肝発癌
疋田隼人(大阪大学消化器内科学)
【背景/目的】肝細胞癌の主な発生原因であるウイルス性肝炎や脂肪性肝炎では肝細胞のアポトーシスが多数認められる.そこで持続的な肝細胞アポトーシスが肝発癌に関与するか検討することを目的とした.【方法11肝細胞特異的Bcl-xLノックアウト(K:0)マウスMd-1 KOマウスは持続的な肝細胞アポト ・一一シスを認めることを報告してきた(Takehara Tet al. Gastroenterolagy2...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-7 ペプチドワクチンによる肝細胞癌免疫療法の開発
水腰英四郎(金沢大学消化器内科)
【目的】これまでに我々は肝細胞癌(HCC)に特異的な腫瘍関連抗原(TAA)とその細胞障害性T細胞(CTL)エピトープを同定してきた.今回HCCに対する免疫療法に有用と考えられるエピトープを選定しペプチドワクチンとしての安全性・免疫誘導効果について検討したので報告する.【方法】31例のHLA-A24陽性宜CC患者の末梢血リンパ球と腫瘍浸潤リンパ球を用いて14種類のTAAと27種類のCTLエピトープに...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-8 腫瘍血管ペリサイトを標的とした新たながん免疫療法とGIST治療への応用
 
1目的】:ペリサイト(以下PC)は血管内皮細胞の外側に位置して血管を構築し挙揚血管の進展・形成に重要な役割を演じている.腫瘍血管PCを標的とした新たながん免疫療法のメカニズムを基礎研究により解明し消化管間質腫蕩(GIST)給療への応用の可能性:につき検討を行った.【方法IBALB/cマウス皮下に形成されたCMS-4腫瘍内にIL-12遺伝子を導入した樹状細胞(dendriticcen以下DC)を局注...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-9 胃癌患者の免疫細胞におけるNKG2D発現と免疫逃避機構の検討
齊藤博昭(鳥取大学病態制御外科)
【目的】癌細胞に対して細胞障害活性を有する免疫細胞としてCD8Tリンパ球NK:細胞浦T細胞などがありこれらの細胞は相補的に標的細胞を認識して細胞障害活性を示すことにより広く効寧日に標的細胞を排除する.一方で癌患者においてはこれらの免疫細胞の機能が低下しておりその結果として腫瘍が進展していくと考えられている.しかし癌患者においてこれらの免疫細胞の機能低下が誘導されるメカニズムの詳細はこれまでのところ...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-10 胃癌胃潰瘍慢性委縮性胃炎十二指腸潰瘍患者におけるTLR24遺伝子多型の検討
 
【目的】消化管粘膜に局在するTLR(Toll一・like receptor)はさまざまな病原体の構成成分を認識し自然免疫応答を誘導するが抗原提示細胞であるマクロファージや樹状細胞にもTLRは発現しておりヒト免疫機構においてきわめて重要な働きをしている.ヒト胃粘膜にはTLR2459が発現しているがH.pylori感染についてはTLR2と4の関与が報告されている.本研究はH.pylori感染に関連する...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-11 肝細胞癌患者における宿主免疫監視機構からみたソラフェニブの有用性
永井英成(東邦大学医療センター大森病院消化器内科)
【背景】Thl細胞は宿主免疫における抗腫瘍免疫を高めTh2細胞は低下させると言われているが癌細胞は宿主の免疫監視機構から回避していることも言われている.我々はC型肝硬変(LC)症例の発癌における宿主免疫を検討し発癌によってTh2細胞優位な宿主免疫の状態になることを報告しているが(Cancer Chemother Pharmacol 2008:62:401-406)進行肝細胞癌(aHCC)治療におけ...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療

W8-12 大規模前向きコホート研究を用いた大腸癌における腫瘍浸潤T細胞と分子生物学的異常・予後との関係
能正勝彦(札幌医科大学内科学第一講座)
【目的】宿主免疫応答である腫瘍浸潤T細胞は大腸癌において良好な予後との相関があると報告されている.しかしながらそれらは分子生物学的異常特にmicrosatellite instability(MSI)と有意な相関を認めることが報告されているためどちらの影響によって予後が規定されるかは明らかにされていない.壁皿我々は大規模前向きコホート研究を用いてt大腸癌症例における腫瘍浸潤T細胞と分子生物学的異常...

第98回日本消化器病学会総会消化器癌の免疫学的解析と治療