セッション

検索結果は12件です。

左肝管原発IPNB(Intraductal papillary neoplasm of the bile duct)の1例
西村 廣明(済生会松阪総合病院 外科)
IPNBは胆管内での胆管被覆上皮の乳頭状増殖、粘液の産生性、病変部胆管に隣接した中枢側胆管腔の拡張といった特徴を有する病変として定義づけられている。今回我々は粘液による閉塞性黄疸にて発症した左肝管原発のIPNBの1切除例を経験したので報告する。【症例】70歳代女性。【主訴】上腹部痛。【既往歴】10年前両側ソケイヘルニア手術。1年前急性胆嚢炎にて他院にて開腹胆摘。【現病歴】2012年7月中旬 右上腹...

第118回東海支部例会

腸管スピロヘータ症の2例
東堀 諒( 安城更生病院 消化器内科)
【症例1】56歳、男性。主訴は心窩部痛と血便。既往歴は高血圧、痔核、大腸ポリープ、鼠径ヘルニア。1ヶ月前より水様性下痢が出現、その後も心窩部痛と血便が持続するため当院内科受診。発熱や腹部の圧痛は認めなかった。WBC 10100/μL, CRP 0.2mg/dL. 腹部CTで上行結腸から横行結腸に浮腫と周囲脂肪織濃度の上昇を認めた。下部消化管内視鏡検査では全結腸にびらんや粘膜発赤が散在し、回盲弁およ...

第118回東海支部例会

膵仮性嚢胞内出血の脾弯曲部結腸穿破が疑われた慢性膵炎の一例
町野 英徳(藤枝市立総合病院)
【症例】60歳男性【主訴】血便【既往歴】高血圧、糖尿病、アルコール性慢性膵炎、外傷性くも膜下出血【家族歴】特記事項なし【生活歴】飲酒歴:ウイスキー2~3杯現在まで、喫煙歴:30本×40年【現病歴】1997年アルコール性急性膵炎発症。2005年慢性膵炎急性増悪時に膵頭部の膵仮性嚢胞内出血が十二指腸に穿破しTAEを施行した。2009年膵尾部に膵仮性嚢胞が出現した。2012年8月膵尾部の膵仮性嚢胞内に出...

第118回東海支部例会

食道癌の小腸転移が穿孔した一例
南部 美佳(藤枝市立総合病院 消化器内科)
【症例】72歳男性【主訴】発熱、恥骨周囲痛【既往歴】高血圧【生活歴】日本酒:2合、喫煙:20本/日【現病歴】胸のつかえ感を契機に精査したところ食道扁平上皮癌、cT4N3M0 stage4aと診断、FP療法および放射線療法施行するに至った。その後、3コース後には原発巣、リンパ節、その後出現した肝転移巣も縮小したが、肺と上顎歯肉に転移を認めた。FP療法4コース施行中、投与後4日目から、上記主訴が出現し...

第118回東海支部例会

食道粘膜下へ完全迷入した針金による食道異物の1例
多和田 祥子(土岐市立総合病院 内科)
症例は68歳、男性。主訴は胸部違和感。既往歴は胃潰瘍瘢痕。家族歴に特記事項なし。平成24年9月頃より食道にひっかかった感じを自覚していたが放置していた。同年11月に近医で上部消化管内視鏡検査(以下EGD)を施行した。胸部上部食道に粘膜下腫瘍様病変を指摘され、平成25年1月31日に当院紹介となった。2月6 日に当院にてEGDを施行した。切歯から25cmの食道に肉芽組織を伴った粘膜下腫瘍様病変を認め、...

第118回東海支部例会

カプセル内視鏡がその存在診断に有用であった小腸follicular lymphomaの1例
後藤 峻作(刈谷豊田総合病院 内科)
【症例】71歳,男性.【主訴】空腸腸間膜リンパ節腫大の精査.【既往歴・家族歴】特記事項無し.【経過】2012/10/5に左鼡径部が腫れていることに気づき,当院外科を受診.左鼡径ヘルニアが疑われ、10/22に腹部CT施行し左鼠径ヘルニア,陰嚢水腫が疑われるため,手術予定となった.同時に腹部CTで空腸腸間膜リンパ節腫大を認め,当科にて精査となった.腹部CT,PET-CTでは,空腸領域の腸間膜脂肪織濃度...

第118回東海支部例会

盲腸軸捻転の3例
小島 悠揮(春日井市民病院 消化器科)
<症例1>47歳,女性【主訴】腹痛【現病歴】持続的な上腹部痛が出現したため当院を受診,精査加療目的に入院.【経過】CTでは盲腸が拡張しており,左側上方に偏位していた.腸管と腸間膜のwhirl like appearanceを認め,盲腸軸捻転と診断し,外科的整復術施行.開腹すると,回盲部の長軸が時計回りに360°捻転しており,徒手的に捻転を解除した.経過良好で術後9日目で退院となった.<症例2>76...

第118回東海支部例会

門脈ガス血症の生存21例と死亡例10例
山本 晃大(藤枝市立総合病院 診療部)
【目的】門脈ガス血症は腸管壊死などの重篤な疾患に伴う予後不良な徴候とされてきたが、近年では軽症例や保存加療施行例の報告も多く必ずしも致死的な病態ではないとされている。しかしながら重症度の評価項目について一定のコンセンサスが得られていないのが現状である。今回、当院において門脈ガス血症を認めた症例のうち生存例と死亡例を比較し予後予測に有用な指標があるかを検討した。【方法】2005年9月から2013年3...

第118回東海支部例会

HCVによる肝癌の肝切除術後のペグインターフェロン、リバビリン治療後の再発率・生命予後に関する検討
山下 有己(小牧市民病院 消化器内科)
【目的】HCVによる肝癌に対する肝切除後の予後に対してのインターフェロン治療の有用性は報告されているが、ペグインターフェロン、リバビリン治療の有用性の報告は未だわずかである。今回当院におけるHCVによる肝癌に対する肝切除術後患者におけるペグインターフェロン、リバビリン治療の有用性に関しての検討をおこなった。【方法】当院において2004年9月~2012年11月の期間において、過去にインターフェロン治...

第118回東海支部例会

いわゆる黒色食道を呈した急性壊死性食道炎の1例
加藤 誉史(済生会松阪総合病院 内科)
【症例】40代男性。糖尿病にて30代よりインスリン治療を受けていたが、5年前より経済的理由で中断し無治療であった。2週間前より歩行障害、食事摂取不良あり、徐々に増悪し意識障害を来し2013年2月救急搬送された。血糖350mg/dl、HbA1c15.8%(NGSP)と高血糖、白血球30600/μl(好中球90.6%)と高度上昇、アルブミン1.7g/dlと著明な低アルブミン血症を認めた。また糖尿病性ケ...

第118回東海支部例会

グリコーゲン沈着が原因と考えられる肝障害を繰り返した1型糖尿病の1例
小崎 陽平(名古屋大学 医学部 消化器内科)
症例は41歳女性。2歳時に1型糖尿病を発症、血糖コントロール不良にて頻回の入院歴あり。糖尿病性動眼神経麻痺に対してステロイドパルス療法後、血糖高値が持続し、パルス療法後15日目にAST843IU/L、ALT830の肝障害が出現したため当科紹介。各種ウイルスマーカー、抗核抗体、抗ミトコンドリア抗体を測定したが急性肝障害の原因は認めず。腹部CTでは肝腫大(1758cm3)および肝...

第118回東海支部例会

卵巣癌術後16年後に切除された転移性大腸癌の1例
小島 健太郎(岐阜市民病院 消化器内科)
患者は70歳女性。1995年に卵巣癌の診断により他医で両側卵巣摘出術を受けた。その後はとくに自覚症状はみられなかったが、2011年3月に下腹部不快感を主訴に近医を受診。大腸内視鏡検査(CF)で S状結腸に粘膜下腫瘍様病変(SMT)を指摘され、2011年9月に当科に精査紹介となった。当科のCFでは同部位に中央に深い陥凹性病変を伴うSMTを認めた。超音波内視鏡検査では壁外から大腸内に浸潤する低エコー領...

第118回東海支部例会