- S5-01 腸炎惹起性免疫記憶リンパ球の恒常的循環を遮断する炎症性腸疾患治療ストラテジー
-
金井隆典(東京医科歯科大学消化器内科)
炎症性吉凶患慢性化永続化にIL-7依存性腸炎惹起免疫記憶リンパ球の骨髄腸管恒常的循環の重要性を報告してきた.本研究では炎症性腸疾患治療戦略として腸管局所制御ではなく腸炎惹起免疫記憶リンパ球の全身循環制御を目指した新規免疫調整剤スフィンゴシン1一リン酸(2-arnino-2一(2一[4-oc-tylphenyl]ethyl)一13-propanediol hydroehloride[FTY720])...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-02 アデノシン受容体をターゲットとした炎症性腸疾患に対する治療法
-
長沼誠(慶應義塾大学医学部消化器内科)
【目的】近年炎症性腸疾患に対するシクロスポリンインフリキシマブの有効性が報告されているがこれらに反応しない難治例も存在する細胞表面にあるアデノシン受容体などのGタンパク質共役型受容体は免疫細胞の免疫抑制性cAMPレベルを上昇させることにより抗炎症効果を発揮ことが報告されている.今回我々はアデノシン受容体の1つであるA2A受容体(A2AR)アゴニストによるT細胞樹状細胞(DC)産生炎症性サイトカイン...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-03 新規DNAワクチンを用いたマクロファージ遊走阻止因子を標的にした炎症性腸疾患治療の基礎的検討
-
大川原辰也(北海道大学消化器内科・北海道情報大学医療情報学科)
【目的】我々はMacrophage migration inhibitory factor(MIF)が炎症性腸疾患の病態進展に関与しtMIFの活性阻害による腸炎に対する治療応用の可能性を報告してきた.今風我々が開発した新規MIF-DNAワクチンを用いMIF活性阻害による炎症性腸疾患の可能性について基礎的検討を行った.【方法】抗MIF自己抗体を産生させるために㎞munodominant T-help...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-04 HO-1誘導による実験腸炎の抑制とその分子機構
-
中道郁夫(九州大学・病態機能内科学)
【目的】我々は炎症性腸疾患治療に対する新規標的分子としてヘムオキシゲナーゼー1(HO-1)に着目しヘミンを用いてマクロファージにHO-1を誘導することでDSS腸炎が軽症化することを報告している.この際にTh1に分化誘導するIL-12のサブユニットp40の分泌とSTAT1シグナルが抑制されていることを示したがさらに分子機構を明らかにする必要があると考えられた.【方法】マクロファージ由来のRAW264...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-05 Cyclooxygenase-2阻害によるcolitic cancer chemoprevention
-
井上拓也(大阪医科大学第二内科)
【背景】潰瘍性大腸炎(UC)には様々な合併症がみられるがその中で長期経過例における癌およびdysplasiaの発生は頻度も高く晩期合併症として重要な問題と考えられている.一方でCyclooxygenase-2(COX-2)の発現は腫瘍の増殖進展に関与する可能性が示唆されておりヒトでは背景粘膜に慢性炎症を有さない通常の大腸腫瘍においてCOX-2選択阻害剤は腫瘍抑制効果に大きな関心がもたれている.【目...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-06 術後クローン病に対するInfliximabの有効性の検討
-
吉村直樹(社会保険中央総合病院)
【目的】活動期クローン病(CD)の緩解導入に本邦でInfliXimab(IFX)が認可され6年経ち治療法の工夫によりCD患者の緩解導入維持率は向上しているが腸管切除症例に対するIFXの有効性は明らかではない.今回腸管切除症例にIFXを導入した治療成績を検証し術後CDに対するIFXの有効性を検討した.【方法】2002年6月から2007年8月までに当院にてIFXを導入した280例中腸管切除既往症例11...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-07 罹病期間によるレミケード治療の有効性の検討
-
赤坂理三郎(岩手医科大学内科学第一講座)
クローン病に対するレミケード(IFX)治療は大きな変化をもたらし早期にIFX治療を始めるTop-Down療法が注目されている.【目的】クローン病の罹病期間におけるIFXの改善率および継続投与について検討した.【対象】クローン病患者22例(男性13例女性9例)を対象とした.病型は小腸型6例小腸大腸型12例大腸型4例平均年齢30歳(15-54歳)平均罹病期間は66ヶ月(0-214ヵ月)であった.【方法...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-08 クローン病大量出血例に関する臨床的検討
-
中村志郎(兵庫医科大学下部消化管科)
【目的】クローン病(以下CD)の経過疎には時に生命予後にも影響するような大量出血を生じる場合があり原因病変が深部小腸に存在する場合も多いことなどからしばしば内科治療に難渋し診療上の問題となっている.今回治療に2単位以上の輸血を要する様な大量出血をきたしたCD13例を対象にその臨床的な特徴と治療について特にinfliximabの有効性について検討を行った.【結果】症例の男女比は11:2患者の年齢は2...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-09 Infliximabによるクローン病小腸病変の治療戦略
-
渡辺憲治(大阪市立大学大学院医学研究科消化器器官制御内科学)
【目的】Infiiximab(IFX)によりクローーン病(CD)の治療は変化を遂げているがその主な投与対象は外甥と栄養療法抵抗例が多い大腸病変(CL)である.一方CD小腸出血例においてIFX投与が有効との報告がありt小腸病変(SL)にも有効と推測される.SLは血液検査画像診断でCしに比べ認識困難で狭窄や痩孔に至った場合CLより外科手術となる可能性が高い.我々のIFX投与例における大腸内視鏡(CS)...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-10 クローン病における腸病変および肛門病変に対する外科治療後のレミケードの使用成績
-
佛坂正幸(宮崎大学腫瘍機能制御外科学)
【はじめに】今回外科的治療後にレミケードを投与した症例について検討した.【対象】腸病変:手術を施行した55例のうち24例において術後にレミケードを使用した.症例の内訳は男性17例女性7例で手術時の平均年齢は32、O±9.6歳(平均±標準偏差)であった. Vienna Classhicationによる病型はB1:4例B2:14例B3:6例であった.手術は回腸部分切除(+狭窄形成):3例吻合部切除(+...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-11 InfliximabによるCrohn病緩解維持療法の有用性に関する前向き研究
-
梅村賢(東北大学大学院消化器病態学)
【背景】Crohn病(以下CD)は原因不明の難治性炎症性腸疾患であり未だ根治療法は確立されていない.本邦の治療指針改定案では緩解維持療法として在宅経腸栄養療法と5-ASA製剤内服等の薬物療法が示されているがそれらを施行しても緩解維持困難例が少なからず存在する.近年緩解導入療法として認可され頻用されつつあるInfiXimab(以下IFX)は欧米では8週ごとの反復投与による緩解維持療法の有用性が報告さ...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開
- S5-12 難治性潰瘍性大腸炎に対する抗TNF-α抗体(Infliximab)の緩解導入と維持投与による長期成績
-
那須野正尚(札幌厚生病院第一消化器(胃腸)科)
【目的】米国では潰瘍性大腸炎に対しても抗TNF一α抗体(In且iximab)での治療が承認されているが本邦においてはその適応を考慮することも時期早出とされる一方多施設臨床試験が進行中である.私たちは米国での大規模臨床試験(ACT1およびACT2)の成績が公表された以後にCyA持続静注療法の再燃例などを中心に難治性潰瘍性大腸炎13例にIn且iximabを投与し緩解導入成績と計画的維持投与による長期成...
第94回日本消化器病学会総会 >
炎症性腸疾患:分子標的療法の新展開