- PD8-01 肝癌治療後のSVRを目指したインターフェロン療法
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福田和人(市立池田病院消化器科)
【目的】わが国においてC型肝炎患者の高齢化が進みHCV陽性肝細胞癌患者も高齢化している.今回高齢C型肝炎患者におけるIFN治療の発癌抑制効果ついて検討するとともに肝癌治療後のRibavirin(Riba)併用療法を中心としたIFN治療効果について検討した【方法】1)1992年より1995年の間に6ヶ月間のIFN単独治療をうけた568例(IFN群)および未治療の157例(対照群)のC型肝炎患者を対象...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-02 肝癌根治療法後の抗ウイルス療法による再発抑制に関する検討
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小林正宏(虎の門病院肝臓センター)
【目的】肝細胞癌は多くの症例が背景肝病変を有しており根治治療後もしばしば多中心性発癌をはじめとする再発が問題となる.このため背景肝病変に対する治療により再発抑制・発癌抑制を行っていくことが長期生存のための必須条件となってくる今回はHCV・田3V肝癌根治療法後のIFNによる再発抑制効果について検討し・さらにHBV関連肝癌についてはLamivudineによる抑制効果についても検討した【対象】2005年...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-03 C型肝炎関連肝細胞癌の再発抑制におけるインターフェロン治療と術式選択
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上西崇弘(大阪市立大学肝胆膵外科)
【目的】C型肝炎(HCV)関連肝細胞癌(肝癌)の治療成績向上には転移再発とともに多中心性再発の抑制が必要である【方法】1990年から2007年8月末までに切除されたHCV関連肝癌のうちJIS scoreが0から2であった364例を対象とした.IFN治療は77例に施行されており血清中HCV-RNAが陰性化した(SVR)36例と血清中HCV-RNAは陰性化しなかったがAST/ALTが正常化した12例を...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-04 初回ラジオ波焼灼術(RFA)根治症例における分岐鎖アミノ酸製剤(BCAA)長期投与の臨床的意義~肝癌再発抑制と累積生存率の向上~
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土谷薫(武蔵野赤十字病院消化器科)
【目的】近年BCAAのインスリン抵抗性改善作用によりインスリン依存性の発癌・増殖を抑制する可能性が報告され臨床的にもBCAA長期投与はBMI25kg/m2以上またはAFP20ng/mL以上の非代償性肝硬変患者の発癌を抑制することが示された.今回我々は初回RFA根治例に対するBCAA長期投与の臨床的意義について検討した.【方法】当院にて1999年4月から2005年9月まで初回治療でRFAを施行し局所...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-05 血管新生因子VEGFを標的とした肝癌再発抑制:ACE阻害剤ビタミンK併用療法の臨床的検討
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吉治仁志(奈良県立医科大学第三内科)
【目的】我々はこれまでに主要な血管新生因子であるVEGFが実験的肝発癌過程において重要な役割を果たしていることを報告してきた(He-patology 3915172004など).今回はVEGF抑制作用を有するACE阻害剤perindopril(ACE-1)および肝発癌抑制作用が期待されるビタミンK(VK)を用いACE-1とVK併用投与による臨床的肝癌再発抑制につき作用機序を含めて検討した.【方法】...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-06 肝異時性多発再発のリスクファクター解析と肝内転移再発に対する治療戦略
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金村普史(徳島大学外科学)
【目的1肝癌術後の肝異時性多発再発における臨床病理学的危険因子の解析と術後FN併用全身化学療法の有用性につき検討する.【対象・方法】2000年1月~2006月12月に肝切除を施行した119例(術後無再発:47例単発再発:33例多発再発:39例).(1)多発再発の危険因子の解析(2)多発再発に対するIFN化学療法の有用性の検討:Vp2以上の肝癌症例25例を術後IFN+FP投与群(IFP群T n=10...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-07 肝癌再発進展阻止を目指して:術後再発高危険群に対する経皮的肝灌流併用による外科集学的治療
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富永正寛(神戸大学肝胆膵外科)
目的:肝細胞癌(HCC)は低切除率(30%)高再発率(術後2年以内60%)を特徴とし予後不良である.この現状を打破すべく私達は経皮的肝士流(PIHP)を導入し従来切除不能例でも肝機能に応じてPIHP或は減量切除+PIHPにより飛躍的な予後改善を認めた.今回は再発危険因子を伴うHCC治癒切除例における予防的PIHPの有効性及びVp34の治療戦略につき検討した.方法:1)HCC切除例(治癒度B以上の区...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-08 肝細胞癌に対する経動脈的治療法の位置付け
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田中基彦(熊本大学消化器内科学)
【目的1根治的治療が困難な肝細胞癌に対してはTACEがさらにTACEによる治療制御が困難な進行肝癌に対しては肝動注化学療法が選択される場合が多いt今回TACE肝動注化学療法の治療成績と寄与因子の解析を行った.【対象と方法】2004年以降に当科で施行し評価可能であったClsplatin(CDDP)またはEpiru・bicin(EPI)により治療したTACE施行例221例332肝癌結節について直接治療...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-09 高度進行肝細胞癌に対するIFNと5FU系製剤の併用療法-肝内病変に対する治療法と肝外病変に対する治療法-
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宇賀公宣(広島大学分子病態制御内科学)
【目的】近年高度進行肝細胞癌(肝癌)に対するIFN併用5FU動注化学療法(IFN/5FU)の有用性が報告されている今回当科にて施行したIFN/5FU及び肝外転移合併例に対するTS-1とIFNの併用療法(TS-1/IFN)の治療成績を検討した1方法】対象はA. IFN/5FUを施行したStage]皿一IVB進行肝癌93例.(Stage lll/IVA/IVB23/44/26例)B.肝外転移合併例に対...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-10 肝癌再発抑制を目的とした樹状細胞による免疫療法の開発
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水腰英四郎(金沢大学医学部附属病院消化器内科)
【目的】これまでに我々は肝癌に対する新しい治療方法として肝動脈塞栓療法(TAE)時に樹状細胞を投与する免疫療法(DC療法)の開発を行いその安全性と有効性を確認してきたしかしながらDC療法が肝癌の再発抑制に寄与するかどうかは検討されていない.本研究ではDC療法の肝癌特異的免疫反応の誘導能と肝癌局所治療後再発に与える影響について検討した.【方法1免疫学的解析が可能であった13例のDC療法施行患者を対象...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-11 肝癌の再発予防あるいは進展阻止を目的とした自家がんワクチン療法
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古倉聡(京都府立医大免疫内科)
【目的】自家がんワクチン療法は患者自身の癌組織からワクチンを作成しそれを皮内に投与するワクチン療法である.われわれは2004年10月頃り各種癌に対して80例を超える自家がんワクチン療法を行なってきた.今回肝癌に対する根治的肝切除術後の癌再発予防および術後再発肝癌に対して局所療法施行後の再発予防を目的とした自家がんワクチン療法の有効性について検討したので報告する.【方法】肝癌の根治的肝切除手術直後あ...
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肝癌再発進展阻止を目指して
- PD8-12 レチノイド核内受容体RXRαを標的分子とした肝細胞癌化学予防-非環式レチノイドとclonal deletion-
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清水雅仁(岐阜大大学院消化器病態学)
【背景・目的】発癌刺激に曝された肝全体から癌の芽(clone)を除去すること(clonal deletion)は肝発癌予防における有効な手段である我々は今までレチノイド核内受容体RXRαのリン酸化修飾による機能不全がヒト肝発癌に強く関与していることまたRXRαを分子標的とする非有式レチノイド(ACR)が臨床研究において肝癌再発予防効果を示したことを報告してきた。今回我々は1.リン酸化修飾がRXRα...
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肝癌再発進展阻止を目指して