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検索結果は13件です。

急性膵炎後合併症の治療に難渋した3症例の検討
永松 秀康(大分赤十字病院)
【目的】今回我々は、治療に難渋した急性膵炎後の仮性嚢胞に関し検討を行った。【対象及び結果】症例1は、51歳の男性で、アルコール性膵炎の診断で入院となった。予後因子5点、造影CT gradeでgrade3の重症膵炎で、第55病日に感染性仮性嚢胞に対し、前腹壁直下と後腹膜の2か所より経皮的ドレナージを行った。当初、ドレナージ不十分で、第67病日からは、ドレーン口径の大きい、Ring-Maclean d...

第098回九州支部例会

血液型不適合生体肝移植:当科の戦略と成績
高槻 光寿(長崎大学移植・消化器外科)
背景と目的:血液型不適合生体肝移植の成績は種々の工夫により成績が向上しているが、その治療内容はまだ標準化されておらず、施設ごとに異なる。当科における戦略と成績を報告する。患者と方法:2011年8月までに施行した生体肝移植初回例143例のうち、21例(15%)が血液型不適合症例であった。男性10例女性11例、年齢の中央値は53歳(0-70歳)であった。原疾患はC型肝硬変9例(うち肝細胞癌併発7例)、...

第098回九州支部例会

胆道閉塞に合併した肝膿瘍の予後改善を目指した抗生剤肝動注療法の試み
杉本 理恵(国立病院機構九州がんセンター)
【目的】肝胆道系悪性腫瘍による胆管狭窄に合併した肝膿瘍は難治性で予後不良である。抗生剤動注療法が有効であるとの報告もあるが症例の選択、時期等一定の見解はない。今回我々はレトロスペクティブに黄疸を伴う胆道狭窄合併の肝膿瘍症例の予後を検討し極めて予後不良である事を確認、予後改善目的で新規発生肝膿瘍症例の承諾の得られた者に抗生剤動注療法を併用した。それらに関して予後や投与タイミングについて検討した。【方...

第098回九州支部例会

治療に難渋する肝細胞癌の治療戦略 - 血小板減少症に対する摘脾の有用性 -
釘山 統太(国立病院機構 長崎医療センター 外科)
背景)血小板減少症合併肝細胞癌(HCC)は治療に難渋する。これは、血小板値減少により治療法の選択範囲が狭められることが大きな要因である。我々は、このような症例に対し積極的に摘脾を行い、各種のHCC治療を施行してきた。今回、血小板減少症合併HCC症例に対する脾摘の有用性を検討した。対象と方法)2005年より2010年までに血小板値50x103mm3,以下で...

第098回九州支部例会

Hyperglycemic crisesを合併した重症急性膵炎の2例
肱岡 真之(九州大学病態制御内科)
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)や非ケトン性高浸透圧性昏睡(HONK)などのHyperglycemic crisesに急性膵炎を合併する報告例は散見される。大量インスリン療法や輸液など治療において通常の膵炎に比べて注意すべき点が多い。(症例1)51歳男性。元々大酒家であり、飲酒後に腹部膨満感・意識混濁を認め、前医を受診。血糖1299mg/dl、血清Amy 273IU/lと高値であり、腹部CTにて...

第098回九州支部例会

重症型アルコール性肝炎に対するステロイド非併用例顆粒球除去療法(GCAP)7例の検討
蓮池 悟(宮崎大学医学部内科学講座消化器血液学分野)
【目的】重症型アルコール性肝炎(SAH)は予後不良の疾患であり、その治療として副腎皮質ステロイド(CS)、血漿交換、白血球(顆粒球除去)療法など が行われている。当科では以前よりSAHに対してCA非併用での顆粒球除去療法(GCAP)を施行し成績を報告してきた。今回炎症性サイトカインならびに 酸化ストレスの指標となるD-ROMテストでの検討を追加したので報告する。【方法】対象は2003年から2010...

第098回九州支部例会

慢性膵炎に対する外科的治療
大野 慎一郎(長崎大学大学院移植・消化器外科)
【背景と目的】慢性膵炎では、内科的治療により病態のコントロールを行うことが一般的だが、難渋する症例も経験する。我々は、内科的治療に抵抗性、あるいは癌の存在が否定できないものには、積極的に外科的治療を適応している。当科で外科的治療を行った慢性膵炎を解析し有効性を明らかにする。【対象】1999年から2011年までに当科で治療を行った慢性膵炎症例30例。男性28例、女性2例。平均年齢は56.5歳(36~...

第098回九州支部例会

肝持続動注化学療法が奏効した胆管浸潤を伴う肝細胞癌の3例
岩尾 正雄(大分医療センター 消化器内科)
【はじめに】肝持続動注化学療法は、肝細胞癌(HCC)に対する化学療法として長年施行されている治療法であるが、胆管浸潤を伴うHCCでの治療効果は良好とは言えない。今回、胆管浸潤に対して肝持続動注化学療法が奏効したHCCの3例を経験したので、若干の考察を加えて報告する。
【症例】
症例1:60歳・女性。背景肝は脂肪肝。平成21年7月、黄疸に対する精査加療目的で当科に入院。総胆管までの胆管浸...

第098回九州支部例会

科における膵石合併慢性膵炎に対する治療検討
沖本 忠義(大分大学消化器内科)
【目的】慢性膵炎の合併症である膵石症は、急性膵炎や腹痛を繰り返し引き起こし、内科的治療に抵抗性であることがしばしば認められる。近年膵石症に対してESWL併用内視鏡治療が多くの施設で行われている。今回、当科でのESWLを用いた膵石治療成績について報告する。【対象と方法】当科では1995年から現在まで59症例に対してESWLを行っている。今回このうち2002年12月から2011年7月までにESWLを施...

第098回九州支部例会

膵石症に対するESWL・内視鏡併用療法の有用性と限界
大谷 圭介(朝倉健生病院消化器内科)
[目的]従来、膵石症に対する治療は外科手術による膵石除去や膵管の減圧術が行われてきた.内視鏡治療を行うも治療困難で、患者が外科的治療ではなく内科的治療を希望することも多い.そこで今回当院で施行した膵石症に対する非観血的治療の成績について検討し、ESWLと内視鏡治療の有用性と限界を明らかにすることを目的とした.[対象と方法]2009年7月から2011年8月に当院でESWL・内視鏡治療を行った膵石症1...

第098回九州支部例会

GemcitabineおよびS-1への不応膵がん症例における追加化学療法の有効性についての検討
久野 晃聖(国立病院機構九州がんセンター)
【目的】膵癌は5年生存率4%と極めて予後不良であり治療困難ながんのひとつである。切除不能膵癌においてはGemcitabine(以後GEM)やS-1が標準治療として用いられ生存期間の延長が認められているが、これら2剤が不応となった際、特にPSが良好な場合に今後の治療の選択において苦慮することが多い。そこで追加化学療法の有効性についてGEMおよびS-1ともに不応となった症例でBest supporti...

第098回九州支部例会

原発性硬化性胆管炎進行例に対する内科的治療
宮瀬 秀一(健康保険 八代総合病院 消化器内科)
原発性硬化性胆管炎(PSC)は原因不明の進行性の胆汁うっ滞型肝障害である。究極的治療は肝移植であるが、黄疸が出現すると治療は難渋する。我々は黄疸が出現したPSCで薬剤投与、胆管ステント留置術が有効であった2症例を経験した。【症例1】45歳、女性。胆のう切除術後に胆汁うっ滞型肝障害を指摘された。MRCPおよびERCPにてPSCと診断されてウルソデオキシコール酸(UDCA)が投与され、ときおり胆管炎を...

第098回九州支部例会

膵頭十二指腸切除術後の肝内結石症に対し、2方向からPTCS下切石術を行った1例
皆川 亮介(遠賀中間医師会 おんが病院)
【緒言】胆道再建の合併症の一つに肝内結石症がある。経口内視鏡による治療が困難なことが多くその治療には難渋することがある。今回我々は膵頭十二指腸切除術後8年目に発症し、総肝管より直接分枝した後区域枝に嵌頓しているため治療に難渋した肝内結石症を経験したので報告する。【症例】70歳の女性。膵のう胞腺腫に対し8年前に他院で膵頭十二指腸切除術が施行された。糖尿病のfollowのため当院内科へ紹介となったが、...

第098回九州支部例会