セッション

検索結果は14件です。

日本のコホート研究が慢性ウイルス性肝疾患対策・診療に果たした役割
田中 英夫(愛知県がんセンター研究所)
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第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

九州X町住民のコホート研究から得られた知見と解決策
長尾 由実子(久留米大・消化器疾患情報)
【目的】本シンポジウムでは、1990年より実施したコホート研究から得られた肝疾患の自然史、肝外病変の病態、死因、治療介入、予後因子、医療連携の実態と住民の医療認識に関する知見、福岡県の方策を紹介する。九州X町(成人人口約7,400名、HCV抗体陽性率23.6%)で実証した主な内容は以下の通りである:(1)女性はHCV自然排除率が高く、肝障害も少ない(2)肝癌死・肝硬変死に関する独立因...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

過去3回の調査に見る大阪市あいりん地域におけるHCV感染状況の変遷について
榎本 大(大阪市立大大学院・肝胆膵病態内科学)
【目的】我々は大阪市あいりん地域でのHCVの感染率が非常に高いことを報告してきた。今回は過去3回の調査より同地域におけるHCV感染状況の変遷につき総括する。【対象と方法】対象はCohort A)1986~91年の検診受診者143人(平均49歳)、Cohort B)1990年のS病院外来受診者281人(平均54歳)、Cohort C)2005~08年のS病院入院患者1,162例(平均57歳)、全例男...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

C型慢性肝疾患の長期予後とIFN治療のインパクト
山崎 一美(奈良尾医療センター)
【目的】C型慢性肝疾患の長期予後を明らかにし、その生命予後にIFN治療はどれほど修飾できるのか検討した。【方法】1990年より地域の全住民(人口2.3万人)を対象にHCV抗体スクリーニングを開始。2007年3月までに17,712名が受診、HCV抗体陽性例は1,343名(7.6%)。このうちHCVRNA陽性でHBs抗原陽性を除外した792例を対象とした。またスクリーニング受診者のうちHCV抗体陰性か...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

C型肝炎ウイルス高浸淫地区におけるコホート研究
吉澤 要(国立信州上田医療センター・地域医療教育センター, 信州大・消化器内科)
【背景・目的】当時原因不明の肝炎が多発したため、1985年から10年間にわたり長野県の一山村で、住民検診を中心に調査を行った。この肝炎コホート研究について、経緯、活動内容、成果、地域住民への貢献、その後の経緯について解析する。【経緯・結果】長野県N町において肝炎患者が多発し、A地区とH地区では住民の約20%が肝疾患に罹患していた。このため、1985年にN町、地域保健所、地元医師会、地域の病院および...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

地域コホート研究からみたC型肝炎ウイルス持続感染者の自然史
渡辺 久剛(山形大・消化器内科)
【目的】C型肝炎に関する多くの宿主側、ウイルス側因子の解明が進んでいるにもかかわらず、HCV持続感染後の自然史については明らかでない点も多い。HCV感染者の多くは無症状で経過するため、その自然史の理解には長期的な地域コホート研究の果たす役割が大きいと思われる。教室では過去20年にわたり、C型肝炎高浸淫地域の7,925名を対象にコホート追跡してきた。今回はこれまでの研究から明らかとなったウイルス自然...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

肝炎ウイルス持続感染者の病態推移に関する数理疫学的研究
田中 純子(広島大大学院・疫学・疾病制御学)
【目的】肝炎ウイルスの持続感染による肝病態推移率を明らかにすることは、治療介入効果を推定する上でも重要である。抗ウイルス療法を行わない場合の肝病態間の年推移確率をもとにMarcov過程に基づいた累積肝発癌率等を明らかにする。【方法および対象】1)【献血を契機に見つかったHCVキャリアコホート(広島県)】1991-2009年に献血を契機に見いだされたHCVキャリア3377人のうち1097人(33%)...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

県下肝炎ウイルス検診陽性者の検診後病態進展度
酒井 明人(金沢大・消化器内科)
【目的】Cohortとしての肝炎ウイルス検診陽性者の経過は十分に把握されていない。当県では検診当初より行政が継続フォローアップし、さらに平成22年度より「肝炎診療連携」事業により検診陽性者に年1回専門医受診勧奨を行い、専門医による診断が行われている。今回当県肝炎ウイルス検診陽性者をCohortとしたウイルス性肝炎の経過、治療状況を検討した。【方法】平成14年から18年の間の肝炎ウイルス検診陽性27...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

原爆被爆者の長期追跡コホートにおけるウイルス性肝炎研究
大石 和佳(放射線影響研究所・臨床研究部)
【目的】我々は、1958年より約2万人の原爆被爆者コホートの健診調査を行い、肝炎スクリーニングを繰り返し実施してきた。被曝線量はHBVキャリアの増加に関連することが明らかになったが、HCV抗体陽性者の増加に関連するという知見は現在のところ得られていない。また近年、NKG2D(NK細胞活性レセプターの1つ)のリガンドであるMICA遺伝子のSNPが肝細胞癌(肝癌)リスクと関連することが報告された。目的...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

C型肝炎の自然史は如何に変化したか、慢性肝炎・肝硬変の病理組織からの検討
楡井 和重(日本大・消化器肝臓内科)
【目的】昨今日本の臨床の場においては、その複雑な手技や危険性の回避などより、肝疾患おける針肝生検が敬遠される傾向にある。我々は今まで、慢性C型肝炎・肝硬変の病理組織所見について種々の検討を加えてきた。1990年から2000年までの間に、本邦の慢性C型肝炎・肝硬変について、1)F3,F4 stageからの発癌が年率7%程度とF2未満に比較して極めて高率となり高癌化状態にあること。2)このF stag...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

C型肝炎IFN治療後の発癌ポテンシャル評価 ~大規模コホート研究~
安井 豊(武蔵野赤十字病院・消化器科)
【目的】C型肝炎インターフェロン(IFN)治療は多数例に施行され、長期経過観察症例も増えた。今回発癌寄与リスクにつきIFN治療前肝生検施行例を対象に大規模コホート研究を実施した。また、非癌部organic anion transporter (OAT) 2発現が肝癌切除後の再発マーカーとして有用との報告(工藤ら肝臓学会総会2011)に基づき、OAT2の発癌マーカーとしての有用性を検討した。
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第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

B型慢性肝炎に関する全国調査結果
伊藤 清顕(国立国際医療研究センター・肝炎・免疫研究センター, 愛知医大・消化器内科)
【目的】これまでにB型急性肝炎におけるgenotype Aの占める割合が年々増加しているという調査結果を報告してきた。Genotype Aでは他のgenotypeと比較して慢性化しやすい傾向にあるため、B型慢性肝炎においてもgenotype Aの占める割合が増加していることが予測された。我々は、2000年と2005年にB型慢性肝炎の全国調査を行っており、今回さらに5年経過した2010年から2011...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

遺伝子型によるB型慢性肝疾患の臨床像の検討―単施設コホート研究―
小関 至(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科))
【目的】遺伝子型別のB型慢性肝疾患の臨床像を明らかとする.【方法】2011年までにB型慢性肝疾患と診断した1258例(A型23例、B型275例、C型960例)を対象とし、遺伝子型別の背景因子、肝炎の病期、治療介入状況を調査した。次に遺伝子型B型とC型の5年以上経過観察例を対象に肝発癌率とHBs抗原消失率を検討した。遺伝子型はPCR Invader法あるいはEIA法を用いた。【成績】1 ) 背景因子...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明

HBs抗原消失及び発癌からみたB型肝炎の長期予後
小林 万利子(虎の門病院・肝臓研究室)
【目的】今回我々は、HBs抗原消失及び発癌からみたB型肝炎の長期予後について検討した。【対象・方法】対象は、経過観察15年以上の2112例の自然経過1130例と治療982例とした。内訳:男性1431例(68%)、年齢38(1-81)歳、CH 2031例(96%), HBV genotype A:B:C(4%, 13%, 81%)であった。方法は、初診時の年齢,性,家族歴,初診時診断,AST,ALT...

第54回日本消化器病学会大会Cohort研究からみたウイルス性肝炎の解明