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検索結果は13件です。

高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害 -当院の高齢者出血性消化性潰瘍におけるNSAIDs関与の現状-
山田 雅彦(安城更生病院・消化器内科)
【目的】 NSAIDsは様々な効能を有し,幅広い領域で重用されるが,近年重大な副作用である消化管障害が高齢者を中心に重要な問題となっている.高齢者出血性消化性潰瘍の臨床的特徴,特にNSAIDs関与について検討したので報告する.【対象と方法】2002年4月から12年3月までに止血術を行った胃十二指腸潰瘍のうち,消化管悪性腫瘍合併例を除外した848例を,65歳以上の高齢群と65歳未満の非高齢群に分類し...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

高齢者出血性胃十二指腸潰瘍における低用量アスピリンの関与
山内 康平(佐賀県立病院好生館・消化器内科)
【目的】様々な基礎疾患を有する高齢者の出血性胃十二指腸潰瘍患者が大きな問題となっている.今回,高齢者出血性胃十二指腸潰瘍における抗血栓薬(特に低用量アスピリン)の関与について,県内中核病院1施設で経験した症例を中心に検討した.【対象】1999年より2011年の13年間に緊急内視鏡検査を施行した461例の出血性胃十二指腸潰瘍で検討した.内訳は男性327名,女性134名で,平均年齢は62.9±16.8...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

高齢者のNSAIDsによる上部消化管出血性潰瘍の検討
岸野 真衣子(東京女子医大・消化器内科)
【目的】高齢化に伴い動脈硬化性疾患や整形外科領域の疾患が増加している.これにより低用量アスピリン(以下LDA)を含めたNSAIDsの使用も必然的に増加している.今回我々は高齢者のNSAIDs上部消化管出血性潰瘍について特徴や背景を考察することを目的とし検討した.【方法】1995年1月1日から2012年12月31日までに当科で内視鏡的止血術を要した上部消化管出血性潰瘍患者683例中,65歳以上で且つ...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

非ステロイド性消炎鎮痛薬・低用量アスピリンが胃十二指腸潰瘍患者の上腹部症状に与える影響
富田 寿彦(兵庫医大・内科(上部消化管科))
【背景】非ステロイド性消炎鎮痛薬(Non-Steroidal anti-inflammatory drugs; NSAIDs)や低用量アスピリン(Low-dose aspirin; LDA)は消化性潰瘍や上部消化管出血のリスクファクターとして知られている.一般的に薬剤性消化性潰瘍患者では症状発現が乏しく,突然発症すると考えられてきた.しかしこれらの研究は非NSAIDs服用患者を対照として設定してお...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

血清ペプシノーゲン値による低用量アスピリン胃粘膜傷害のリスク評価に関する検討
飯島 克則(東北大・消化器内科)
我々は,低用量アスピリン(LDA)による胃粘膜傷害の発生は胃酸分泌のレベルと関連し,低酸分泌者に比べ,高酸分泌症例では,高度の胃粘膜傷害の起きるリスクは10倍上昇することを報告した(JG 2010).しかし,胃酸分泌の測定は,汎用性に問題がある.一方,我々は,血清ペプシノーゲン値は,胃酸分泌と良好に相関し(JG 2005 & 2009),適切なcutoffを設定することで,低酸分泌,高酸分泌者を識...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

NSAIDs起因性小腸粘膜傷害に対する治療とプロトンポンプ阻害薬内服の影響
加藤 元嗣(北海道大病院・光学医療診療部)
【目的】超高齢社会を迎え,アスピリンやNSAIDを内服する患者が増加してきている.その中でNSAIDs起因性小腸傷害の実態が次第に明らかとなり,適切な治療戦略が課題である.また,NSAIDS起因性胃十二指腸潰瘍に対してプロトンポンプ阻害薬(PPI)による予防治療が保険適用となり,NSAIDs使用者におけるPPI内服が増えてきている.しかし,PPI内服は腸内細菌叢のdysbiosisを引き起こし,N...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

NSAIDs長期使用時におけるPPI併用の問題点と対策
倉本 貴典(大阪医大・2内科, 守口敬任会病院・消化器内科)
【目的】NSAIDsは,胃のみならず小腸においても粘膜傷害を惹起することが知られているが,未だ明らかでない点が多い.現在,上部消化管の病変を抑制するためにPPIが第一選択に用いられる場合が多いが,Wallaceらにより,PPIはNSAIDsによる小腸粘膜傷害を逆に悪化させるとの報告がなされた.今回我々は,(1)上部消化管においてlow riskと考えられる健常ボランティアを対象として,PPIと防御...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

COX-2選択性NSAIDsによる上部消化管障害のrisk factorの解析
沢井 正佳(奈良県立医大・中央内視鏡・超音波部)
【目的】COX-2選択性NSAIDs(COX-2阻害薬)による上部消化管(UGI)障害(びらん,潰瘍,)の実態を明らかにする【方法】2008年1月~2011年12月に当院でCOX-2阻害薬を1ヶ月以上投与され上部消化管内視鏡検査を施行された99例(男34例,女65例,年齢中央値70歳)を対象とした.背景因子,内視鏡所見,心血管障害の発生頻度を調査し,COX-2阻害薬投与例におけるUGI障害のris...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

NSAIDs起因性小腸傷害および膜様狭窄の発症リスクと予防・治療,予後
大宮 直木(藤田保健衛生大・消化管内科)
【目的】近年,カプセル内視鏡(VCE)やダブルバルーン内視鏡(DBE)によりNSAIDs起因性小腸傷害(SBI)が的確に診断できるようになった.今回,SBIの発症リスクと予防・治療,予後について検討した.【方法】VCEまたはDBEを施行した1262人中,NSAIDs内服患者156人を対象とした.CYP2C9*2*3*13遺伝子多型はTaqManPCR法...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

低用量アスピリン服用者における小腸潰瘍のリスク因子解析~多施設前向き登録のデータから~
遠藤 宏樹(横浜市立大附属病院・内視鏡センター)
【目的】高齢化社会を背景にして低用量アスピリン(LDA)の使用は増加しており,これに伴い消化管傷害の増加が問題となっている.これらLDA服用者のマネージメントにリスク因子の同定は非常に重要である.しかしLDA服用者における小腸傷害のリスク因子を検討した報告は全くない.今回我々はLDA常用者における小腸びらん・潰瘍のリスク因子を検討した.【方法】本研究データは,カプセル内視鏡(CE)を用いてLDA常...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

Propensity-score マッチング解析を用いた非ステロイド系抗炎症薬常用関節リウマチ患者における小腸傷害の発症と高年齢との関連性の検討
谷川 徹也(大阪市立大・消化器内科)
【背景と目的】近年のカプセル内視鏡(VCE)およびダブル・シングルバルーン小腸内視鏡の普及により非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)が高率に小腸傷害を誘発することが明らかとなっている.NSAIDs起因性上部消化管傷害に関しては高年齢が発症危険因子であることが知られているが,NSAIDs起因性小腸傷害に関する年齢の影響については不明である.本研究ではNSAIDs常用関節リウマチ(RA)患者における...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

NSAIDs起因性小腸・大腸病変症例の臨床的検討
蔵原 晃一(松山赤十字病院・胃腸センター(消化器科))
【目的】NSAIDs起因性腸病変の臨床的特徴を明らかにすること.【方法】1996年以降の最近18年間に当院および協力大学病態機能内科学関連病院においてNSAIDs起因性小腸病変ないし大腸病変と診断した症例を対象とし,その臨床的特徴を遡及的に検討した.診断基準は,1. 小腸病変ないし大腸病変の確認,2. NSAIDs(低用量アスピリンを含む)の使用歴の確認,3. 他疾患の除外(病理組織学的と細菌学的...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害

当院でのNSAIDsの処方状況と下部消化管出血との関係
進士 明宏(諏訪赤十字病院・消化器科)
方法 1. 2010年1月~2012年12月までの当院受診患者を対象とし,電子カルテからNSAIDs(バイアスピリンを含む)の処方患者を抽出し,処方状況を確認した.2. 同時期に血便を主訴に当院で緊急下部消化管内視鏡検査を施行した症例について,高齢者(65歳以上)と非高齢者に分け,内服状況(A群:抗凝固・抗血小板剤・NSAIDsの服用なし,B群:COX選択性のないNSAIDs単独,C群:COX2選...

第55回日本消化器病学会大会高齢化社会におけるNSAIDs消化管障害