セッション

検索結果は14件です。

肝癌局所療法における根治性の定義とその根拠
左近 賢人(西宮市立中央病院・外科)
肝細胞癌(HCC)は肝切除や十分熱凝固された組織に再発する訳はないので、局所再発は「局所」をどう定義するかが問題である。HCCは血行性転移であることから、腫瘍血液が直接流入する非癌部肝組織(腫瘍血流ドレナージ領域)は他の部位に比べて肝内転移(local IM)が存在する可能性が高い。一方、肝切除を含めた局所療法では多中心性発癌(MC)や末梢血中の癌細胞(CTC)による全肝に及ぶ転移(systemi...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

肝癌局所制御:病理の立場から
坂元 亨宇(慶應義塾大・病理学)
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第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

CTHA後期相のコロナ濃染域からの局所再発症例の検討
広岡 昌史(愛媛大大学院・先端病態制御内科学)
肝細胞癌における局所療法において局所再発を防ぐために充分な治療域を確保することは重要である。治療前にどの程度の治療域を確保すべきか、そのコンセンサスはなく、腫瘍よりもひとまわり大きく全周性に治療域を確保したにもかかわらず局所再発する症例も少なからず経験する。近年肝切除摘出標本の検討でCTHAの後期相において描出された腫瘍からの流出血管より造影された腫瘍周辺の灌流域(コロナ濃染域)に微小転移が存在す...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

肝細胞癌前治療部位の治療効果と接着分子発現-移植摘出肝からの考察-
日高 匡章(長崎大大学院・移植・消化器外科学)
【目的】欧米と比べて生体肝移植が多い本邦では、肝移植に至る前に何らかの局所療法を施行されている肝細胞癌(HCC)症例が多い。また、E-cadherin (E-cad)は接着分子の一種であり、肝切除後肝内再発を来す群で発現が低下しているとHCCは肝内転移を来しやすいと報告されている。今回、移植摘出肝を用いて、前治療による局所療法への影響と接着分子の検討を行った。
【方法】2011年2月までに当...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

MRIによるRFAのablative marginの評価
徳永 志保(鳥取大・機能病態内科)
目的】肝細胞癌(HCC)に対するRFAでは、10~20%に局所再発を認め、これを減らすために十分なablative margin(AM)を確保することが重要である。AM評価にはdynamic CTが用いられてきたが、同一画像上にAMとHCCを描出できず、RFA後の炎症性充血とHCCの残存との区別が困難であった。我々はMRIを用いたAM描出能について検討してきたが、今回、非造影法及びRFA前にEOB...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

EOB-MRIによる肝癌RFA治療効果判定:narrow ablative margin(NAM)の有用性
大久保 裕直(順天堂大練馬病院・消化器内科)
【目的】肝細胞癌(肝癌)に対するRFAでablative margin(以下AM) の判定には、RFA前後での造影CTの異時性比較や、リピオドール沈着を利用した方法などがある。しかし、RFA部は熱変化により辺縁部は不明瞭であり、乏血性肝癌などを治療対象とすることもあり、AMの厳密な評価は困難である。われわれはGd-EOB-DTPA(以下EOB)造影肝にRFAを行い、MRIにてAMを明瞭化する手法を...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

小肝癌の経皮的ラジオ波焼灼術後の局所再発と悪性度、結節部位、焼灼marginの検討
黒松 亮子(久留米大・消化器内科)
【目的】小肝癌の経皮的ラジオ波焼灼療法(PRFA)後の局所再発について、腫瘍肉眼型を含んだ悪性度と結節部位、焼灼marginに注目し検討した。【方法】2001年1月から2009年3月にPRFAが施行され2年以上経過観察された初発肝癌336例449結節を対象とし、腫瘍径、腫瘍個数、分化度、腫瘍マーカーの腫瘍悪性度、腫瘍部位 (血管近傍結節、肝表面結節) を用い局所再発に関わる因子を検討した。さらに、...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

肝癌RFA後局所再発に関する検討
玉城 信治(武蔵野赤十字病院・消化器科)
【目的】肝細胞癌(HCC)に対するRFA後、一定の頻度で局所再発を認める。そこで、肝癌RFA後、局所再発に関与する因子について検討した。【方法】2008年3月以降に、初発HCCに対して病理学的に診断され、RFAを施行した110例を対象とした。術前の因子より局所再発に寄与する因子を検討した。再発に関しては治療痕に接する再発を局所再発と定義し、その他同区域再発、多部位再発と分類して検討を行った。【結果...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法における局所再発の検討:特に脈管に接する肝癌について
岩田 郁(福岡大・消化器内科)
【目的】当科では2000年8月より肝腫瘍に対する経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)を導入し、のべ1500回以上の治療を行っている。小肝癌に対するRFAの治療効果は肝切除と比較して遜色のない治療効果が得られているが、RFAでは肝切除には少ない局所再発が問題となる。また、RFAでは脈管近傍の腫瘍は脈管の血流による冷却効果のため焼灼不十分となり、局所再発を起こす可能性が示唆されている。我々は、2004年に...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

当科におけるRFAの局所制御と安全性に関する対策と工夫
高木 慎太郎(広島大・消化器・代謝内科)
【はじめに】肝癌に対するRFAの局所再発は、焼灼部の近傍に多発再発、肉腫様変化、門脈腫瘍栓で再発する場合もある。そのためRFAの際にTACEやPEIを追加する場合もある。一方で、脈菅損傷や他臓器への影響を考慮し人工胸腹水などを併用し安全に施行する工夫もなされる。【目的】当院におけるHCCに対するRFAのRFA導入後から現在に至るまでの治療としての安全性と十分な局所制御が得られているかを検証する。【...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

肝細胞癌局所治療における局所・同亜区域再発の頻度及び予後への影響
川村 祐介(虎の門病院・肝臓センター)
【目的】RFAにおける局所・同亜区域再発の頻度及び予後に与える影響を検討.
【対象・方法】2005年1月より2009年9月までに単発・3cm以下のHCCに対して根治的肝切除が施行された60症例,ラジオ波凝固療法(RFA)治療が施行された149例を対象に,治療法別局所・同亜区域再発の頻度及び予後につき検討した.
肝切除、RFA両治療間での背景の比較:以下中央値(最小-最大)で示すが,年齢...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

腫瘍径3 cm超の肝細胞癌に対するLip-TACE併用RFA療法―RFA単独療法との無作為化比較試験
森本 学(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター)
【背景と目的】血流遮断を併用した冷却軽減効果はラジオ波焼灼 (RFA) による壊死域を拡大することが可能である.また,リピオドールを用いたTACE (Lip-TACE) において坦癌区域に薬剤を圧入して塞栓を行うと,門脈を含めた塞栓効果が得られることが知られている.今回は非切除肝細胞癌症例におけるLip-TACE併用RFA療法の局所コントロールへの寄与を検証する.【症例と方法】2002年1月以降,...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法後の亜区域再発率の検討
建石 良介(東京大・消化器内科)
【目的】単発の肝細胞癌に対する根治的ラジオ波焼灼療法(RFA) 後の亜区域・亜区域外再発率とその後の予後を明らかにする。【方法】1999 年より2004 年までに当科に入院、RFAにて加療された初発の肝細胞癌患者569 人のうち、単発の303 人(平均年齢67.6 歳、男/女=191/112、ChildPugh A/B/C=213/75/6) を対象とした。再発を同亜区域内、亜区域外に分け、再発部...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化

肝細胞癌の局所再発率低減に向けた切除術式の工夫
進藤 潤一(東京大・肝胆膵外科)
【目的】肝細胞癌(HCC)の切除後局所再発抑制を目的とし、担癌Segmentの解剖学的切除と切除断端距離が再発率に与える影響について検討を行う。
【方法】過去14年間に根治的肝切除を行った初発HCC症例のうち、術前の画像診断で明らかな脈管侵襲を認めず、主腫瘍が単発であった384例を対象とした。局所再発低減を狙った解剖学的切除の成績と切除断端距離の意義について解析を行った。
【結果】解剖...

第53回日本消化器病学会大会肝癌局所制御の標準化