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検索結果は53件です。
- タクロリムスが奏功した壊疽性膿皮症合併潰瘍性大腸炎の1例
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宮後 冴(宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野)
【はじめに】タクロリムスが奏功した壊疽性膿皮症合併潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis:UC)の1例を経験したので、報告する。【症例】62歳、男性。34歳時にUCを発症したが、初回治療後は増悪なく、通院を自己中止していた。201×年10月より5~6回/日の血便が出現し、前医受診。大腸内視鏡検査(Colonoscopy:CS)でMayo score 3であり、UC再燃(全大腸炎型)と診...
第102回九州支部例会 >
- 敗血症を契機にcolon cast排泄を伴う広範囲な虚血性大腸炎を来たした1例
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岩尾 浩昭(宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野)
【症例】65歳、女性。帝王切開術の既往あり。201×年肺癌(StageIIIA)に対し右肺下葉切除術を施行され、3月に術後化学療法を開始された。4月に骨髄抑制による汎血球減少、肺炎、敗血症性ショックのため、前医入院となり、集中治療室にて人工呼吸器管理の上、種々の加療を施行され、状態は改善した。経過中、下痢、血便が出現し、大腸内視鏡検査(CS)では横行結腸~直腸までほぼ全周性に潰瘍を認めた。便培養で...
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- 術前画像診断を行い一期的に根治手術を行った胆石イレウスの1例
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明利 聡瑠(宮崎大学医学部附属病院 循環呼吸・総合外科学講座)
【はじめに】胆石イレウスは胆石が胆管や瘻孔を介して消化管内に逸脱し、腸管に嵌頓してイレウスを発症する比較的稀な疾患である。【症例】75歳女性、激しい腹痛を主訴に当院救急部へ緊急搬送された。腹部膨満を認め、腹部CT検査で腸管の著明な拡張を認め、イレウス状態と判断した。また、腸管拡張の先端部に高吸収域があり、結石が疑われ、口側腸管内にも複数の結石を認めていた。胆嚢は壁肥厚した十二指腸と近接しており、胆...
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- 魚骨穿刺による肝膿瘍の一例
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大津 可絵(くまもと森都総合病院)
【症例】68歳女性。【現病歴】普段からよく魚を食べる習慣があった。H22年10月に咽頭痛を伴う38℃台の発熱が出現。市販薬で軽快しないため、3日後に近医耳鼻咽喉科受診(CRP:34.0mg/dL)。抗生剤処方され解熱したが、白血球上昇・炎症反応高値が持続するため、当院血液内科へ紹介受診となった。全身検索目的で行われた腹部超音波検査にて、肝左葉に巨大腫瘤様陰影を認めたため、肝腫瘍が疑われ当科へ紹介と...
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- 診断に苦慮した回腸癌の一例
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佐久間 努(製鉄記念八幡病院 臨床研修部)
症例は50歳代、男性。2012年8月に嘔吐・食欲不振を主訴に近医を受診。上下部消化管内視鏡にて異常所見を認めず、内服加療を行うも症状は改善しなかった。体重は4ヶ月で約7kg減少し、腹部エコーにて腸管拡張、血液検査でCA19-9の軽度上昇を認めたため12月に当科紹介入院となった。腹部単純CTにて空腸の拡張を認めた。絶食のみで症状は軽快し、食事開始後も症状の再燃が見られなかったため経口小腸造影を施行し...
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- 特発性血小板減少症を急性発症したC型肝硬変症例に対し生体肝移植を施行し得た1例
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徳満 純一(長崎大学病院消化器内科)
症例は43歳、女性。1996年にHCV陽性を指摘され、2005年にC型慢性肝炎と診断されるが、その後C型肝炎に対する加療歴なし。2011年に近医再受診した際、HCV-RNA6.3logIU/ml、Genotype1bと高ウィルス量であるとともに、肝生検:A2-3/F4であることからC型肝硬変の診断となった。ご本人と相談し、肝硬変の増悪を抑制する目的で2012年ペグインターフェロン+リバビリン療法...
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- 教室で経験した膵全摘術11例の検討
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田中 貴子(鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科)
【はじめに】膵全摘術は、血糖管理及び周術期管理の発展に伴い、比較的安全に行われるようになってきた。今回当科における膵全摘術をretrospectiveに検討した。【対象と検討項目】対象:1997年から2013年の16年間に当科で経験した膵全摘術11例(異時性残膵再発による残膵切除2例を含む)。平均年齢:62.7歳(48-71歳)。性別:男性8例、女性3例。疾患:膵癌4例、IPMC3例、腎癌膵転移2...
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- 自己免疫性肝炎との鑑別が困難であり、アザチオプリン投与により増悪を認めた、抗ミトコンドリア抗体陰性原発性胆汁性肝硬変の1例
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江口 藍(国立病院機構長崎医療センター肝臓内科)
症例は65歳、女性。骨粗鬆症の既往歴あり。20XX年1月全身倦怠感あり前医を受診した。T.bil. 1.5 mg/dl, AST 85 IU/l, ALT 77 IU/l, ALP 1862 IU/l, G-GTP 455 IU/l, PT 105 %, IgG 2018 mg/dl, ANA1280倍, AMA陰性, 肝炎ウイルスマーカー陰性であり、上部消化管内視鏡検査では食道静脈瘤を認めた。ウ...
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- 副腎皮質ステロイドとアザチオプリンによる治療が奏効した、急性発症I 型重症自己免疫性肝炎の1男性例
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永田 典子(長崎医療センター肝臓内科)
症例は36歳男性。主訴は全身倦怠感。20XX年6月より全身倦怠感が出現し、同年7月には眼球黄染を認めたため近医を受診したところ、肝胆道系酵素上昇を指摘され、精査加療目的に当科紹介入院となった。生来健康であり、肝疾患家族歴、輸血歴、発症前の通院歴、薬物内服歴、海外渡航歴はなく、飲酒は機会飲酒のみであった。身長184.3cm、体重78.2kg。入院時血液検査ではT-BIL.10.3mg/dl、D-BI...
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- 逆流防止弁付き食道ステント留置後にステントの脱落・閉塞と誤嚥性肺炎を来した超高齢者進行食道癌の1例
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南曲 康多(鹿屋医療センター)
高齢化率30%を超える大隅医療圏の中核病院である当院では、後期高齢者進行癌患者に対し、全身状態・合併症・QOLを考慮し、積極的な治療は行わずbest supportive careのスタンスで治療を行う機会も多い。今回、一般外科研修期間中に超高齢者進行食道癌に逆流防止弁付き食道ステントを留置し、ステントの脱落・閉塞と誤嚥性肺炎を来した症例を経験したので報告する。症例は86歳の男性。本年4月、血性嘔...
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- 発症後早期に外科的手術に至った9歳発症の潰瘍性大腸炎の1例
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重草 貴文(宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野)
【はじめに】小児においても潰瘍性大腸炎(以下UC)は増加しているが、10歳以下で発症する例は少ない。今回、9歳で発症し、ステロイド、インフリキシマブ(以下IFX)、タクロリムス(以下TAC)などの強力な治療を行うも寛解に至らず、発症後早期に外科的手術に至ったUCの1例を経験したので報告する。【症例】9歳、女児。201×年4月(第1病日)から血便が出現。その後、発熱や嘔吐も出現し、前医入院。感染性腸...
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- 肝障害と多彩な症状を呈した伝染性単核球症の1例
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池田 貴裕(佐世保中央病院 消化器内視鏡センター)
【症例】23歳男性。200X年6月25日37℃の微熱出現。6月26日39℃の発熱を認め、近医受診。インフルエンザA、Bともに陽性でラニナミビル吸入と解熱剤処方を受けた。しかし、その後も発熱が持続するため6月28日別医受診。白血球上昇なく、ウィルス感染症と判断され、漢方薬処方を受けたが、6月30日(第6病日)嘔吐、7月1日(第7病日)黄疸を指摘され、7月2日再診。肝胆道系酵素、ビリルビン上昇を認めた...
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- 胆道閉鎖症術後の胃静脈瘤に対し、バルーン閉塞下逆行性経静脈的静脈瘤塞栓術(BRTO)を施行した一例
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篠原 希(宮崎大学医学部附属病院卒後臨床研修センター)
症例は18歳の男性。生後59日で胆道閉鎖症(IIIb1ν)に対し、肝門部空腸吻合術(葛西術)を他院にて施行された。2010年6月に当院小児外科に紹介となり、同年11月に当科紹介となった。翌月に施行した上部消化管内視鏡検査(以下GS)上、F3の胃弓隆部静脈瘤を認め、その後の経過観察上、胃静脈瘤は軽度の増大傾向を呈した。超音波内視鏡および腹部造影CT上、胃静脈瘤の径12mmと大きく、肝予備能はChil...
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