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検索結果は53件です。
- 胃幽門部浸潤を認めた原発性早期十二指腸球部癌の1例
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燒田 有希恵(潤和会記念病院 外科, 宮崎大学医学部卒後臨床研修センター)
原発性十二指腸癌は全消化管悪性腫瘍の約0.3%と比較的稀な疾患であるが、近年は上部消化管内視鏡検査の普及により早期癌の報告例も散見される。治療は外科的切除が原則とされているが、深達度がmの早期癌では内視鏡的切除も行われている。今回我々は十二指腸球部より発生し、幽門前部への進展を認めた比較的大きな原発性早期十二指腸球部癌の1例を経験したので報告する。症例は64歳女性。自覚症状はなく、検診で施行された...
第102回九州支部例会 >
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した胆嚢捻転症の一例
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眞田 雅人(公益社団法人鹿児島共済会 南風病院 消化器内科)
症例は80歳代、女性。2013年4月、夜間から腹痛、背部痛を自覚し、朝になっても改善しないため、当科受診となった。理学的に心窩部に圧痛はあるも腹膜刺激症状は見られず、血液検査では軽度の炎症所見を認めるのみであった。腹部超音波検査にて、胆嚢結石は見られなかったが、胆嚢の緊満感のある著明な腫大と胆嚢壁の全周性肥厚がみられた。腹部造影CTでも同様の結果で急性胆嚢炎と診断し、経皮経肝胆嚢穿刺(percut...
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- 潰瘍性大腸炎術後の門脈血栓症に対してワルファリン療法が有効であった一例
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中村 有里(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
【背景】潰瘍性大腸炎(以下、UC)に合併する血栓症の頻度は1.2%から6.4%との報告がある。今回我々はUCの術後に門脈血栓症を合併しワルファリンカリウムの内服で血栓の消失が得られた一例を経験したので報告する。【症例】70歳代男性 【経過】平成25年1月に血便があり近医にて左側大腸炎型UCと診断。リンデロン坐剤で経過を見られていた。平成25年3月に1日5回以上の血便、腹痛の増悪があり当院紹介受診。...
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- 腹腔鏡下腹膜生検後に粟粒結核を生じた、結核性腹膜炎の1例
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堀 麻美(健康保険諫早総合病院消化器内科)
症例は77歳、女性。2013年5月に食欲不振を主訴に前医受診。6月に腹部CTで腹水貯留と腹膜肥厚、腸間膜の脂肪織濃度上昇と、38度台の発熱を認め6月13日、腹膜炎の診断で前医入院。抗生剤投与にて改善なく、腹水の細菌・抗酸菌培養陰性、結核菌PCR陰性、細胞診class2であり腹膜炎精査目的に6月28日当院紹介転院となった。転院時のCTでは両側胸水の貯留が新たに出現していたものの両肺に異常陰影は認めな...
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- Sweet病に合併した大腸癌の一例
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上野 碧(九州大学病院)
症例は、69歳女性。平成25年3月に38℃台の発熱、右肘から上腕にかけて有痛性の皮疹が出現し、徐々に増悪したため福岡大学筑紫病院に緊急入院となった。血液検査でWBC 10000/μl、CRP 17.5mg/dlと炎症反応高値を認め、皮膚生検でSweet病と診断された。ステロイド内服により速やかに解熱し皮疹も消退したが、入院中に施行された下部消化管内視鏡検査で上行結腸に粗大な隆起性病変を認めた。大腸...
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- 胆嚢-横行結腸瘻の一例
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西藤 智照(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科)
症例は60歳代男性。元来大酒家で、以前よりしばしば右季肋部痛を自覚していたが放置していた。2013年5月中旬、右季肋部痛が出現し次第に増強したため翌朝当科受診。痛みは徐々に移動し、その後肛門に違和感が持続し、その後便とともに4cm大の茶色の結石状の塊を排出。それ以降、痛みは消失したが、下痢が持続した。血液検査では肝胆道系酵素、炎症反応の上昇がみられるも腹部超音波検査、DIC-CT、MRCPでは胆石...
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- 関節リウマチに対するMTX漸減中に発症した自己免疫性肝炎の1例
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吉留 彩(製鉄記念八幡病院肝臓内科)
【症例】55歳女性。飲酒歴なし。2010年より関節リウマチの診断でMTX開始された。MTX 8mg/wで寛解維持できていたため漸減の方針となった。2012年9月(MTX6mg投与中)より徐々に肝酵素が上昇した。薬剤性肝障害を疑い、内服していたロスバスタチン、MTX(6月時点で4mg投与中)をそれぞれ、2013年5月、6月に中止したが、肝酵素の急速な上昇を認めたため、当科紹介、入院となった。...
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- 白血球増多を伴った原発性肝Malignant Fibrous Histiocytoma (MFH)の1例
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藤田 智之(国立病院機構 長崎医療センター 外科)
今回我々は、白血球増多を伴ったMalignant Fibrous Histiocytoma (MFH)の1切除例を経験したので報告する。症例は60歳代・女性。腹痛を主訴に近医受診、腹部CTで肝右葉を占拠する巨大腫瘍を認め当科紹介となった。右季肋下4横指に腫大した肝を触知し、白血球の著明な増加を認めた (21000/mm3、好酸球22%)。しかし、炎症反応の上昇はCRP 0.7mg/dlと軽度であっ...
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- 各種画像検査にて肝細胞癌との鑑別が困難であった肝線維化巣の一例
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小出 憲呼(長崎大学病院消化器内科)
【症例】47歳 男性【主訴】全身倦怠感【既往歴】13歳:虫垂炎、25歳:肺炎2003年:2型糖尿病 2005年~インスリン治療、気分障害2013年:慢性甲状腺炎、肺気腫【家族歴】父:急性心筋梗塞【生活歴】飲酒:機会飲酒、喫煙:40本/日 19歳~【現病歴】2003年より2型糖尿病にて当院代謝、内分泌内科にて外来加療を受けていたが不定期受診であった。2012年口渇、多飲、多尿、全身倦怠感、体重減少あ...
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- Infliximab投与によりGBSを発症したクローン病の1例
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阿南 悠平(国立病院機構九州医療センター 消化器科)
【はじめに】Guillan-Barre症候群(GBS)は急性の運動麻痺をきたす炎症性脱髄性ニューロパチーである。今回、抗TNF-αモノクローナル抗体製剤Infliximab投与によりGBSを発症したクローン病の1例を経験したので報告する。 【症例】20歳男性。20XX年10月に腹痛精査のため当院消化器科を受診、小腸X線検査で遠位空腸・回腸に多数の狭窄・偽憩室様変形・敷石状変化を散見し、下部消...
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- 移動性盲腸により左下腹部痛にて発症した急性虫垂炎の1例
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向坂 秀人(福岡大学)
症例は70歳代女性。元来健康で腹部手術歴はなし。2013年4月、便秘の精査目的に当科入院となった。下部消化管内視鏡検査を施行し、上行結腸に憩室の散在と内痔核を認めるのみであった。検査後も腹部症状なく経過していたが、入院4日目に左下腹部を中心に腹痛が出現した。同部位に軽度の圧痛を認めるも反跳痛なく、また、McBurney点、Lanz点にも圧痛、反跳痛を認めなかった。その後、左下腹部痛が増強し、腹膜刺...
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- 止血困難だった出血性十二指腸潰瘍の一例
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長友 周三郎(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は72歳女性で、33歳時に小腸・大腸型Crohn病を発症し、当院外科で回腸と上行結腸を切除されている。その後近医でサラゾピリン製剤のみで加療されていたが、Crohn病は寛解を維持していた。2013年2月頃より下痢、全身倦怠感が出現し、5月1日より前医で入院加療されていたが改善なく、5月末頃より構音障害、嚥下障害、四肢失調が出現したため、当院転院となった。入院時は意識清明で、頭部CT・MRIで頭...
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- 小腸壊死を伴う上腸間膜静脈.脾静脈血栓症の1救命例
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竹島 裕貴(済生会熊本病院)
【はじめに】門脈血栓症は様々な基礎疾患を背景に起こる。上腸間膜静脈にまで血栓形成が進展した場合には消化管壊死を惹起して緊急手術を必要となることがあり、その死亡率は8~17%と報告されている。【症例】症例は62歳女性。2011年に脳梗塞にて当院で治療癧がある。その際、脳梗塞の原因としてプロテインC欠損症を指摘され、抗凝固療法を行っていた。今回は2013年7月X日頃から腹痛が出現した。その4日後には腹...
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- Crohn病に伴う続発性アミロイドーシスに対しジメチルスルホキシドを併用した集学的治療が奏功した1例
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田中 智子(佐賀大学医学部附属病院消化器内科)
【症例】53歳、女性。【主訴】発熱、倦怠感。【現病歴】2012年6月に発熱、全身倦怠感が出現、近医にて咽頭炎と診断され抗生剤投与を行われるも症状改善に乏しかった。その後腹痛、下痢も出現し経口摂取困難となり、発症より約1か月で著明な体重減少(55kg→45kg)を認めた。血液検査上はWBC、CRPの著明な上昇と、BUN、Crの上昇を認め急性腎不全、慢性炎症の精査加療目的に当院に紹介となった。来院時に...
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- 単孔式腹腔鏡下手術と術中内視鏡を併用してポリープ切除を施行したPeutz-Jeghers症候群の1例
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田崎 慎吾(久留米大学病院)
Peutz-Jeghers症候群(PJS)のポリープは過誤腫であるが,1cmを超えると腺腫や癌を合併する可能性が5%程度と言われ,内視鏡的切除が推奨されている.小腸ポリープも小腸内視鏡にて切除が可能となってきたが,腸閉塞や腸重積を合併した場合は手術適応である.今回,術前腸重積と診断され,腹腔鏡補助下に,術中内視鏡を併用しポリープ切除を施行したPJSの症例を経験したため文献的考察を含め報告する.症例...
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- 壊疽性膿皮症を合併した潰瘍性大腸炎の1例
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生駒 今日子(慈愛会今村病院 消化器内科)
【症例】30代女性.2012年6月に下痢,血便が出現し,その後腹痛も認め,7月に潰瘍性大腸炎と診断された.プレドニゾロン60mg/日で治療を開始,臨床的に寛解したため漸減し,2013年1月から5-ASA 4g/日内服のみで加療していた. 5月中旬より再度下痢,血便を認め,5-ASA注腸を追加したが改善無く,下部消化管内視鏡検査(CS)では下行結腸から直腸に活動性の病変を認めた.また,7月より下痢,...
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- 続発性ネフローゼ症候群を呈した成人Schoenlein-Henoch紫斑病の1例
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島 晃大(慈愛会今村病院 消化器内科)
【症例】35歳男性.2013年6月末, 鼻汁と発熱を認めたが自然軽快した.7月初旬より両側手背,下腿の浮腫と両側膝関節痛が出現,持続した.近医を受診したが原因不明で経過観察されていた.翌日には両下肢に紫斑が出現し,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛を認めた.紫斑は増大傾向で腹痛も持続したため,紫斑出現2日後に前医を受診した.腹部超音波検査と腹部造影CT検査で回腸末端から上行結腸にかけて全周性の壁肥厚を認め,精...
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- Fanconi貧血と続発性ヘモクロマトーシスに肝細胞癌を発症した一例
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中野 未来(浜の町病院肝臓病科)
【症例】37歳、男性【主訴】肝腫瘍の精査加療目的【現病歴】4歳時にFanconi貧血と診断され、20歳以降にダナゾールやメテロノンの投与を受けていた。貧血のため23歳から28歳まで3,4週毎に4単位の赤血球輸血を要した。血清フェリチン値が高値のため鉄キレート剤を投与されていたが高値が持続していた。10年以上、肝障害を認めていたが、37歳時に増悪あり腹部超音波検査を行ったところ多発肝腫瘍を認めたため...
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- 若年発症の腹膜膿瘍に対してドレナージと癒着剥離術で救命できた一例
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土田 晋平(宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野)
【症例】19歳男性. 【現病歴】生来健康であった. 2013年4月より右下腹部痛を自覚した. 徐々に増悪傾向を認め, 腹部膨満感, 激しい腹痛を伴い近医を救急受診した. 腹部CTにて腹腔内に大量腹水を認め, 精査のため当科紹介転院となった. 【経過】炎症反応は正常値で, 胸腹CTにて明らかな腫瘍は指摘できなかった. PETにて右上腹部に淡い集積を認めたが, 上下部消化器内視鏡検査にて有意な所見を認...
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- 内視鏡的に切除し得たgastritis cystica profundaの1例
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荒田 緑(宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野)
【症例】63歳男性。【現病歴】2012年6月の検診の胃透視にて胃体下部大弯に粘膜隆起を指摘され近医受診した。上部消化管内視鏡検査にて同部に径10mm程度の粘膜下腫瘍様の隆起を認めた。近医にて定期的にfollowされていたが、腫瘤の増大を認め、精査のため当科紹介となった。超音波内視鏡検査にて第2-3層を主座とする隔壁を有する多房性の腫瘤で、第4層は保たれていた。本人家族より積極的な内視鏡加療を希望さ...
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