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検索結果は14件です。

IL28B・ITPA遺伝子検査に基づいたペグインターフェロン・リバビリン治療効果予測
松浦 健太郎(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
【背景・目的】C型慢性肝疾患に対するPEG-IFN/RBV療法においてIL28B,ITPA遺伝子多型の測定は治療効果,貧血の予測に有用である.今回,PEG-IFN/RBV療法における1) ITPA遺伝子多型を含んだ貧血関連因子,2) IL28B,ITPA遺伝子多型と治療効果について検討した.【方法】対象は全国多施設共同研究におけるgenotype 1,高ウイルス量例.(検討1)解析対象462例,治...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

ウイルス変異と宿主ゲノム解析から見たPEG-IFN+RBV療法とprotease阻害剤の適応の検討
坂本 穣(山梨大附属病院・肝疾患センター, 山梨大・肝疾患地域先端医療システム学)
【目的】C型慢性肝炎に対するPEG-IFN(P)+RBV(R)療法の治療効果をウイルス変異と宿主ゲノムから総括し、P+R+Protease阻害剤(PI)適応につき検討した。【方法】2003年12月から当科および関連施設で組織するY-PERSに登録されたP+R 1004例、55.0±10.4歳(17~80歳)、M/F=568/436、1b/2a/2b/その他=660/182/130/32を対象とし、...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

これまでの標準治療の治療効果と発癌リスクの検証に基づくC型肝炎の新規治療戦略
朝比奈 靖浩(武蔵野赤十字病院・消化器科)
【目的】特異的HCV増殖阻害剤の導入により治療効果が向上し予後の改善が期待されるが、わが国には線維化進展例が多いなどの問題も多い。これまでの標準治療における治療効果寄与因子と発癌リスクを検証し新時代の治療戦略を検討する。【方法】[1] PEG-IFN/RBV施行943例(平均58歳、M/F=566/377、1b/others=772/171)を対象とし、多変量解析にて治療効果寄与因子を検討した。 ...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

宿主およびウイルス因子からみた1b高ウイルス量C型慢性肝炎に対する治療方針
今村 道雄(広島大大学院・分子病態制御内科学)
【目的】宿主およびウイルス因子からみたPEG-IFN/RBV併用療法の成績をもとに,1b高ウイルス量C型慢性肝炎に対する今後の治療方針をたてる.
【方法】対象は,2004年から現在に至るまで当科および関連施設(広島肝臓Study Group)においてPEG-IFN/RBV併用療法を施行した1b高ウイルス量のC型慢性肝炎患者1440例.IL28B(rs8099917)多型およびCore70変異...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

難治性C型肝炎に対する新薬を踏まえたPeg-IFN/Ribavirin併用療法の適応と限界
平松 直樹(大阪大・消化器内科)
新たな治療薬であるProtease阻害剤/Telaprevirでは、Peg-IFN/RBVとの併用により、genotype1型C型肝炎の約7割で著効が得られるが、貧血や皮疹などの副作用が増強される可能性があり、治療への忍容性が低い症例の適応が難しい。特に、発癌リスクの高い高齢者では、より早期のHCV排除が望ましいが、Peg-IFN/RBV療法による著効率は約3割であるため、治療早期から効果予測を行...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

Genotype 2かつ高ウイルス量C型慢性肝炎に対するResponse-guided therapy
佐藤 賢(群馬大附属病院・病態制御内科学)
【背景】C型肝炎患者のSVR率は、Peginterferon alpha-2bとribavirin(PEG-IFN plus ribavirin)併用療法の投与4週間後のHCV-RNAの陰性化(RVR; rapid virological response)と密接に関係している。Genotype 2かつ高ウイルス量C型慢性肝炎の24週治療は約70-80%のSVR率であり十分とはいえない。今回我々は...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

C型肝硬変に対するPEG-IFN/Ribavirin併用療法の治療成績
会澤 信弘(兵庫医大・内科(肝・胆・膵科))
【はじめに】C型肝硬変に対するIFN投与は、予後を改善させることが期待されている。しかし、肝硬変に対するIFN単独治療ではSVR率が低い。また、肝硬変症例では、IFN治療にあたって血小板数が問題となり、その対策として脾摘・PSEが行われている。今回、我々は本学倫理委員会承認のもとC型肝硬変を対象にPEG-IFN/RBV併用療法を行いその治療成績と脾摘・PSEの有用性について検討した。【方法】画像検...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

ALT値の安定化を目指した少量Peg-IFN/RBV併用療法の試み
市川 雪(信州大・消化器内科)
【目的】C型慢性肝炎に対するIFN療法の著効率(SVR率)は上昇してきている。一方、高齢や副作用のため、SVRが得られない患者も存在する。今回我々は、これらの症例に対しPegIFNα2b/RBV少量併用療法で、生化学的治癒(SBR)を目指す治療法について検討した。【対象と方法】1群(後ろ向き研究)当院および関連施設にて、PegIFNα2b/RBV療法を導入され、治療効果を判定し得た120例(男性6...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

C型肝炎症例におけるPEG-IFNα2a少量長期投与による肝発癌抑止効果の検討:全国多施設共同研究
泉 並木(武蔵野赤十字病院・消化器科)
【目的】HALT-C研究の長期観察によって欧米ではPEG IFNα2a長期投与によってnon-responderの肝線維化進展例で肝発癌が証明されたが、わが国での十分な成績はない。そこで、厚生労働省「ウイルス性肝炎における最新の治療法の標準化を目指す研究班」で全国多施設共同研究(21施設)を行い、PEG-IFNα2a少量長期投与による肝発癌抑止効果を検討した。【方法】48週以上のPEG IFNα2...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

Vitamin D とその代謝産物の抗HCV作用の検討
松村 卓哉(昭和大・消化器内科)
【目的】現在、慢性C型肝炎の治療としてペグインターフェロンとリバビリンの併用療法が行われているが、その効果は十分ではなく副作用の点からも満足できるものとは言えない。そのため新たな治療法の確立が望まれている。最近、慢性C型肝炎の治療においてVitamin D (VD)併用における抗HCV作用の改善が報告され、VD投与における治療の有効性が期待されている。しかし、VDの抗HCV作用機序は明らかではなく...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

C型慢性肝炎に対する二重濾過血漿交換療法(DFPP)併用ペグインターフェロン・リバビリン療法の適応
酒井 明人(金沢大・消化器内科)
【目的】1型高ウイルス量C型慢性肝炎に対してペグインターフェロン・リバビリン(PegIFN/Rib)併用療法が広く行われ、さらに新規薬剤の開発治験が進んでいるが、副作用などにより適応には制限があると予想される。二重濾過血漿交換療法(DFPP)は2008年4月に保険収載となったが、今後どのような症例に適応があるか検討した。【方法】全国50施設集計でPegIFN/Rib併用療法開始時にDFPP併用を行...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

HCV JFH-1キメラ株を用いたNS5A阻害剤の株特異的抗ウイルス活性の評価
加藤 孝宣(国立感染症研究所・ウイルス第2部)
【目的】現在、C型慢性肝炎に対しペグインターフェロンとリバビリンによる治療が行われているが、その治療効果は十分ではなく副作用も認められる。近年、治療効果の向上を目指しHCV蛋白質を標的とした薬剤が開発され、良好な成績が報告されている。特に内服投与が可能なNS5A阻害剤は、培養細胞でのHCV複製を強力に抑制することから注目されている。これらの薬剤の治療効果評価には、培養細胞でのHCV感染増殖系が有用...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

IL28B genotype (rs8099917)、HCVコアアミノ酸70置換と治療前血清I-P10値からみた治療効果
狩野 吉康(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科))
【目的】PEG/RBV療法にプロテアーゼ阻害剤を加えたC型肝炎に対する新たな抗ウイルス療法の承認が目前に迫っている。IL28B genotype(rs8099917)、HCVコアアミノ酸置換および自然免疫の指標として血清IP-10を用い、PEG/RBV療法、PEG/RBV+プロテアーゼ阻害剤療法の効果を規定する因子を検討する。【方法】PEG/RBV療法を施行した遺伝子型1b高ウイルス量のC型慢性肝...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開

C型肝炎に対する新規薬剤(プロテアーゼ阻害剤、NS5A阻害剤)の治療効果
鈴木 文孝(虎の門病院・肝臓センター)
【目的】現在C型慢性肝炎に対する治療はPeginterferon(PEG-IFN)とRibavirin(RBV)併用療法が主体となっている。しかし本邦で最も多いGenotype 1型、高ウイルス量症例に対するPEG-IFNとRBV併用療法での完全著効(SVR)率は、約50%であり十分な成績とはいえない。またC型肝炎患者の高齢化に伴い、IFN療法が使用できない症例も増加してきている。プロテアーゼ阻害...

第53回日本消化器病学会大会C型肝炎治療の新たな展開