- 日本の肝移植の現状と将来
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幕内 雅敏(日赤医療センター)
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我が国の肝移植の現状と将来
- スコアリングシステムによる劇症肝炎肝移植ガイドラインを用いた治療効果判定への応用
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内木 隆文(岐阜大・消化器病態学)
【はじめに】2008年にスコアリングシステムによる新たな劇症肝炎肝移植ガイドラインを提示した.この最大の特徴はスコアリングにてその時点での予後予測が可能な点である.今回この特徴を生かし,重症肝炎から劇症肝炎に至る経過の予後予測ならびに治療効果判定として有用かどうか検討した.【方法と成績】対象は2004年以降当科にて経験した劇症肝炎10症例(平均年齢54.3歳,男性:女性3:7,FHA:FHS5:5...
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我が国の肝移植の現状と将来
- データマイニングで開発した劇症肝炎・肝移植適応ガイドライン:脳死肝移植が普及した時代における利用法
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中山 伸朗(埼玉医大病院・消化器内科・肝臓内科)
【目的】劇症肝炎の肝移植適応は日本急性肝不全研究会のガイドラインで決定しているが,その正診率は最近の症例で低下している。これは脳死肝移植が普及するとより深刻な問題となる。一方,我々はデータマイニング手法でより精度の高い予後予測モデル作成した。そこで,これらの方法を肝移植実施例に適応して予後を予測し,その成績を基に脳死肝移植が現実化した時代における用途を検討した。【方法】厚労省研究班の全国集計に登録...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 当センターで改正臓器移植法施行後に脳死肝移植登録をおこなった小児症例の検討
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垣内 俊彦(国立成育医療研究センター)
【緒言】平成22年7月に改正臓器移植法が施行され、本人の臓器提供の意思が不明な場合も、家族の承諾があれば臓器提供できるようになり脳死下の臓器提供は増加している。【目的】当センターで脳死肝移植登録をおこなった小児末期肝不全患者を検討し今後の動向を考察する。【対象・方法】当センターでの14例において、移植適応疾患名、脳死登録優先理由、PELDスコア、緊急性、転帰について評価した。【成績】肝移植適応疾患...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 小児期肝疾患に対し肝移植を施行した症例の長期成績
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大野 康成(信州大・外科)
【はじめに】わが国で小児に対する生体肝移植を開始して20年が経過した。治療成績も向上し長期生存例が増加している。今回、長期経過後の合併症について検討した。【対象・方法】当科で肝移植が施行された286例中、小児(18才未満)肝移植症例120例を対象に、術後5年以降の合併症、予後についてretrospectiveに検討した。【結果】原疾患は胆道閉鎖症87例、劇症肝炎15例、アラジール症候群5例、NBN...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 腹腔鏡補助での新しい取り組み:上腹部正中切開でのハイブリッド生体肝移植ドナー&レシピエント手術
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江口 晋(長崎大大学院・移植・消化器外科学)
生体肝移植(LDLT)ドナー手術の低侵襲化は、安全性を担保した上で追求すべき課題である。特に肝右葉採取術は女性の場合が多く、整容性も望まれる。当科ではLDLTドナー肝右葉採取術の逆T字切開→右腹直筋外縁までの切開→右肋弓下12cm切開と縮小してきた。しかし、右肋弓下切開では肝静脈根部が遠く、グラフト摘出困難であったため、2010年4月より倫理委員会承認のもと、HALS併用で上腹部12cm正中切開で...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 当院における長期経過後再肝移植症例の検討
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武市 卒之(熊本大大学院・移植外科学)
【目的】我が国では、末期肝疾患に対する生体肝移植が定着し、一定の成績を上げているが、その一方で、肝移植後長期経過した症例での肝硬変、肝不全の患者も増えつつある。当科における肝移植後1年以上経過した後の再移植症例につき、その適応、成績について検討をおこなった。【方法】2010年3月まで当科で施行した肝移植例は310例(生体:308、脳死:2)で、うち再移植症例は16例であった。このうち1年以内に再移...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 生体肝移植後C型肝炎に対するIFN治療の予後推測におけるHCV遺伝子変異、IL28B遺伝子多型測定の有用性の検討
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杉本 和史(三重大大学院・消化器内科学)
【目的】現在HCV関連肝疾患に対する肝移植が最も多い。移植後のグラフト肝にはほぼ全例にHCVが再感染し、肝炎の進展は極めて急である。予後改善にはC型肝炎再発への対策が不可欠であるが、副作用や、拒絶の問題もあり、、治療指針には一定の見解がない。そこで今回我々は当院における移植後C型肝炎に対するIFN治療の有用性について遺伝子変異、ドナー、レシピエント双方のSNPに注目し検討した。【方法】これまで当院...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 生体肝移植後の抗ウイルス療法の現状と問題点
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永濱 裕康(熊本大大学院・消化器内科学)
【背景と目的】生体肝移植(LDLT)後のC型肝炎症例では、インターフェロン(IFN)治療によるSVR率の低さが問題となる。またHBc抗体陽性ドナーからのLDLT症例では、まれにB型肝炎の再燃が問題となる。今回我々はLDLT症例に対する肝炎対策としての、C型肝炎症例に対するインターフェロン投与およびHBc抗体陽性ドナーからのLDLT症例に対するHBIG投与について、その有効性ならびに問題点について検...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 肝移植成績向上のための取り組みと将来展望
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丸橋 繁(大阪大大学院・消化器外科学)
肝移植における課題として、原疾患としてはC型ウイルス肝硬変、肝細胞癌、ABO血液型不適合移植、技術的には右葉グラフト静脈再建、過小グラフト、胆管再建、動脈再建などが挙げられるが、様々な工夫により各々成果を挙げてきた。さらに、肝移植術後合併症や免疫抑制剤の副作用、肝生検病理診断などの経験も蓄積され、肝移植術後成績は年々改善している。一方で、我が国における脳死肝移植症例は依然少なく、アロケーションシス...
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我が国の肝移植の現状と将来
- 肝移植の治療成績向上を目指した我々の新しい取り組みと展望
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吉住 朋晴(九州大大学院・消化器・総合外科学)
【目的】1. 過小グラフト症候群(SFSG)の予防、2. 肝癌への移植基準拡大、3. ABO不適合肝移植の新たなレジメン開発、4. IL28B周囲の遺伝子多型(SNP)解析によるC型肝炎再発後PEG-インターフェロン(IFN)療法効果予測、5. カルシニューリン阻害剤(CNI)長期投与例の腎障害に対するミコフェノール酸モフェチル単剤療法(MMF mono)に取り組んできた。これらの効果を検討する。...
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- C型肝硬変に対するABO不適合肝移植後の低用量Peg-IFN/RBV療法の有用性
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居村 暁(徳島大・消化器・移植外科)
【はじめに】ABO不適合肝移植(ABO-i LT)が克服すべき壁のひとつに液性拒絶防止があるが、2000年代よりリツキサン(Rit)導入等により成績は向上した。しかしC型肝炎症例では術前からの強力な免疫抑制のためHCV増殖による肝炎の再燃増悪が危惧されており、ABO-i LT後のHCV治療は未だ確立されていない。今回、われわれのABO-i LTプロトコールに加え、CyAおよび低用量Peg/RBV療...
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- ドナー由来活性化リンパ球細胞療法による生体肝移植後の敗血症予防
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田代 裕尊(広島大大学院・先進医療開発科外科学)
肝移植後の敗血症はその予後を左右する重篤な術後合併症の一つである。広島大学病院では、ドナー由来活性化リンパ球細胞療法を肝細胞癌やC型肝硬変に対する肝移植において再発予防目的で施行し、このドナー活性化リンパ球が、抗腫瘍・抗ウイルス作用を併せ持つことを報告してきた。また、リンパ球は、殺細菌作用も示すことが報告されている。そこで今回、肝移植症例においてこの細胞療法が肝移植後敗血症の発症を抑制するか否か検...
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- 生体肝移植後サイトメガロウイルス感染に対するvalganciclovir(バリキサ錠)とganciclovir(点滴静注デノシン)の治療効果に対する無作為比較試験
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冨樫 順一(社会保険中央総合病院, 東京大・人工臓器・移植外科)
目的:生体肝移植後のサイトメガロウイルス(CMV)感染におけるpreemptive therapyに関して、valganciclovir(VGCV;バリキサ錠)による治療がganciclovir(GCV;点滴静注デノシン)と同等の効果を示すかの報告はまだない。対象・方法:2005年12月より無作為比較試験を施行した。当科で施行された生体肝移植症例のうち移植後6カ月以内にCMV感染を発症したレシピエ...
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- 肝移植における抗体関連拒絶制御の現状と課題
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江川 裕人(東京女子医大・消化器外科)
リツキサンの登場により血液型不適合肝移植はほぼ克服された。一方で、抗HLA抗体の臨床的意義についてはいまだ定まった見解がない。従来の細胞傷害性リンパ球クロスマッチ(XM) 検査(LCT)は、検査手技の熟練度の影響が大きい。フローサイトメトリ法(FCM)は、細胞傷害度を測定するものではないが感度がよい。新しいシングルビーズ法は、クラス1、クラス2別にスクリーニングする事が可能であり、個々の対象抗原を...
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古川 博之(旭川医大・消化器病態外科)
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