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検索結果は15件です。

Palmitoleateは飽和脂肪酸によるJNKリン酸化と小胞体ストレスを抑制する
赤澤 祐子(長崎大病院・消化器内科)
【目的】血清遊離脂肪酸濃度の上昇はNASHの病態に深く関与する。特に飽和脂肪酸による肝細胞の過剰なアポトーシスは肝繊維化を促進し、長期的には発癌のリスクと関連している可能性がある。我々はこれまでに飽和脂肪酸がJNKリン酸化と小胞体(ER)ストレスを惹起し liver cell injuryを誘導することを証明した。一方、不飽和脂肪酸palmitoleate (16:1, PO)は脂肪細胞から放出さ...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

非アルコール性脂肪性肝疾患からの肝発癌における骨髄由来抑制細胞の役割
阿部 雅則(愛媛大大学院・地域医療学)
【背景】担癌状態では骨髄由来細胞の一分画であるMyeloid-derived suppressor cell (MDSC) が増加し、免疫応答の抑制に関与している。演者らは、定常状態においてもマウス肝臓にMDSCが存在しており、肝臓における免疫寛容誘導に関与している細胞群の一つであることを報告してきた。また、臨床例において肝細胞癌で末梢血中のMDSCが増加していることを観察している。そこで、肝細胞...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

非アルコール性脂肪性肝疾患からの肝発癌進展過程における自然免疫の関与
向井 香織(大阪大大学院・消化器内科学)
【目的】肥満に伴う慢性肝疾患である非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)なかでも脂肪肝炎から肝癌が発生することが明らかとなってきた。しかし、その過程における自然免疫の関与については明らかでない。自然免疫は、微生物感染だけでなく癌の発生・進展に対する宿主防御応答において重要な役割を果たす。NAFLDからの肝発癌進展過程における自然免疫の関与について検討した。【方法】C57BL/6雄マウスに対し4週...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

糖尿病モデルマウスにおける肝遺伝子発現と脂肪肝の病態進展との関連
吉嶺 陽造(鹿児島大・消化器疾患・生活習慣病学)
【目的】非アルコール性脂肪肝炎は糖尿病や脂質異常などの生活習慣病を背景に脂肪肝を発症し,酸化ストレス等によって炎症や肝線維化が進展する病態であるが,その進展因子は十分明らかではない.本研究では1型糖尿病モデルマウスであるSTAMマウスと2型糖尿病モデルマウスであるdb/dbマウスを用いて,高血糖に伴う脂肪肝の病態に,高脂肪食負荷が及ぼす影響および病態進展に関連する肝の遺伝子発現に着目して解析したの...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

NASH肝発癌に対する直接的レニン阻害薬の抑制効果
相原 洋祐(奈良県立医大・消化器・内分泌代謝内科)
【目的】肝癌の進展に血管新生は必須であり、我々はこれまでにACE阻害薬、ARBなどのangiotensin-II (AT-II) 阻害薬が血管新生を阻害し、NASH肝発癌を抑制することを報告してきた。近年、レニンに対する直接的阻害薬 (DRI)が高血圧治療薬として認可され、Renin-angiotensin (RA)系の上流阻害の薬理効果が注目される。今回DRIのNASH肝発癌抑制効果について、肝...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

肥満・高血圧発症ラットを用いた新規NASH肝発癌モデルの作製 -緑茶カテキンEGCGはNASH・高血圧に関連した肝腫瘍形成を抑制する-
河内 隆宏(岐阜大・消化器病態学)
【目的】近年、高血圧症と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の関連が報告されているが、前者が肝発癌に及ぼす影響については明らかにされていない。今回我々は、高血圧、肥満、糖尿病を発症するSHRSP.Z-Lepfa/IzmDmcr(SHRSP-ZF)ラットを用いて新規NASH関連肝発癌モデルを作製し、緑茶カテキンEGCGによる肝腫瘍形成抑制効果を検討した。【方法】7週齢の雄SHRSP-ZFラットとWKY...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

p62/Nrf2遺伝子二重欠損マウスは脂肪性肝炎を自然発症し肝腫瘍を発生する
蕨 栄治(筑波大大学院・環境分子生物学, 筑波大大学院・スポーツ医学)
【目的】転写因子Nrf2は生体の酸化ストレス応答に重要な役割を果たし,Nrf2遺伝子欠損マウス(Nrf2-null)では食餌誘発脂肪性肝炎の発症と進展が促進される(AJP2010, JG2012).一方,p62はNrf2下流の酸化ストレス誘導蛋白であり,p62遺伝子欠損マウス(p62-null)は過食肥満,耐糖能異常,高血圧,脂肪肝を発症する.我々はp62とNrf2の二重遺伝子欠損マウスを作製した...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

小胞体ストレス軽減によるNASH肝発癌抑制-NASH発癌モデルマウスを用いた検討-
今 一義(順天堂大・消化器内科)
【目的】NASHが肝発癌に至るメカニズムは不明な点が多く、予防法も確立されていない。これまでに我々は、化学シャペロンの4-フェニル酪酸(PBA)がトランス脂肪酸+フルクトース誘導の脂肪肝に対して小胞体ストレスを減少させ、肝細胞のアポトーシスを抑制することを示した。そこで本研究では、NASH肝癌モデルマウスを用いて4-PBAの肝発癌に対する効果を検討した。【方法】出生後数日の雄性C57Bl6Nマウス...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

非アルコール性脂肪性肝炎からの発癌における核内受容体CARの役割
滝澤 大地(伊勢崎市民病院・内科)
【目的】非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)からの発癌は、本邦でも重要な課題となってきている。核内受容体CARは薬物・外来異物に反応し、薬物代謝酵素やトランスポーターを制御する受容体として発見された。近年、CARは薬物代謝だけでなく、糖・脂質代謝、発癌、炎症にも関与していることが明らかになってきた。我々は、メチオニン・コリン欠乏食(MCD食)によるマウスNASHモデルで、CARはROSの産生を増加...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

非アルコール性脂肪性肝障害における肝細胞癌ハイリスクグループの拾い上げ
川村 祐介(虎の門病院・肝臓センター)
【目的】現在NASHの診断は組織診断によるが,NAFLD全例に,肝生検を行うことは困難である.そのため非侵襲的な方法で線維化進展例を拾い上げることが重要な課題となる.今回NAFLDを対象に各種線維化予測スコア(APRI,FIB4 index,NAFLD fibrosis score[以下NFS],BARD score)による肝癌ハイリスクグループの予測につき検討を行った.
【対象・方法】19...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

NASH肝癌症例と健診受診者における脂肪肝、非脂肪肝の比較
細川 貴範(武蔵野赤十字病院・消化器科)
【目的】肥満人口の増加、食生活の欧米化などから今後NASHを背景とした発癌の増加が予想される。NASH肝癌は、正常肝から脂肪肝、NASHを経て肝癌発生に至ると予想されるが、NASHの診断自体が困難であることから、脂肪肝症例における発癌の予測が重要であると考えられる。【方法】当院で初回治療を行った肝癌1504例のうちNASHを背景とする41例と当院で2007年1月から2012年2月までに人間ドックを...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

非アルコール性脂肪性肝炎を基盤とした肝癌症例の臨床的特徴
佐藤 智佳子(山形大・消化器内科)
【背景と目的】近年、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を背景とする肝癌の実態はまだ不明な点が多い。そこでNASHが原因と考えられる肝癌症例の背景因子を非肝発癌NASH例と比較し、NASH発癌例の臨床的特徴を検討した。【方法】1995年から2011年までに当科で肝癌の治療を行ったNASH例6例(肝癌群)と年齢をマッチさせた非肝発癌NASH症例18例(NASH群)の背景因子の比較を行った。【成績】平...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

非アルコール性脂肪性肝障害を基盤とした肝細胞癌に関する性差を鑑みた病理組織学的検討
谷合 麻紀子(東京女子医大・消化器内科)
【目的】非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)を基盤とした肝細胞癌(HCC)(NAFLD-HCC)の研究が集積されつつある。NAFLDの病態には性差が大きいことが知られ、今回NAFLD-HCCの癌部および非癌部肝組織の性差を鑑みた病理学的特徴を明らかにすることを目的とした。【対象と方法】当院で経験したNAFLD-HCCで、癌部および非癌部肝組織を採取しえた34例[女性12例、男性22例、HCC発...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

NAFLD/NASHを背景とした肝細胞癌切除症例の再発と死亡
木村 岳史(信州大・消化器内科)
[目的] NAFLD/NASHを背景としたHCC切除症例の再発と死亡に関連する因子を明らかにする. [方法] 1999-2012年に当院及び関連病院で肝切除術を施行された初発HCC症例のうち,以下を全て満たす症例を対象とし検討を行った;1)HBsAg/HBcAb/HBsAb/HCVAb陰性,2)アルコール摂取量20g/日以下,3)背景肝に5%以上の脂肪沈着,4) 臨床病理学的にAIH・PBCが否定...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床

肝細胞癌を発症したNASH症例の臨床および病理学的特徴
山田 和俊(金沢大附属病院・消化器内科)
【目的】近年,生活習慣病の増加によりNASHを背景肝とした肝細胞癌(HCC)の患者が増加している.インスリン抵抗性や肥満は発癌のリスクと考えられているが,未だHCCの高リスク群の抽出は不十分である.今回我々はHCCを発症したNASH患者の特徴について検討した.【方法】対象は2000年1月~2012年1月までに,当施設においてNASHを背景とするHCC加療を行った26例(NASH-HCC)とした.N...

第54回日本消化器病学会大会NASHからの発癌:基礎と臨床