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検索結果は14件です。

日本における好酸球性食道炎の実態およびその病態
古田 賢司(島根大・2内科)
好酸球性食道炎(EE)は、食道の上皮層中に多数の好酸球の浸潤が認められ慢性的に持続するアレルギー疾患である。本疾患では食道扁平上皮の透過性の亢進、増殖促進、粘膜下層の浮腫・線維化が見られ、嚥下障害、胸やけ等の症状の他、食道の狭窄が生じる可能性がある。世界的にも本疾患の報告例が増加傾向にあり現在注目されている。今回、我々は厚生労働科学研究費補助金、難治性疾患克服研究事業にもとづく研究の一部として、2...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

好酸球性食道炎の臨床像
阿部 靖彦(山形大附属病院・2内科)
【目的】好酸球性食道炎(EoE)の臨床像を明らかにすること。【方法】当科および関連多施設の食道生検で15個/1視野/HPF(400倍)以上の好酸球浸潤(食道好酸球増多;E-eos)が確認された33例(男28例、平均48歳)を対象とした。症状、アレルギー疾患の合併、末梢血好酸球増多、内視鏡所見、E-eosの程度、さらに治療を行った症例ではその効果について検討した。好酸球増多症候群、逆流性食道炎を合併...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

当院で経験した好酸球性食道炎10例の臨床像-特に食道壁肥厚を中心に-
友松 雄一郎(藤田保健衛生大坂文種報徳會病院・内科)
【目的】好酸球性食道炎(eosinophilic esophagitis、EE) は食道上皮への好酸球浸潤を主とする稀なアレルギー疾患である。食道壁肥厚を中心にEEの臨床像を明らかにする。【方法】2010年5月から2011年12月までに当院で経験したEE10例を対象とし、EEの臨床的および内視鏡的特徴を検討した。また、EUSにより健常食道壁20例(コントロール群)と比較しEEに食道壁肥厚は必須であ...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

本邦での好酸球性胃腸炎の実態調査~当院での経験も含めて~
石川 智士(福岡大筑紫病院・消化器内科)
【背景】好酸球性胃腸炎(以下EGE)は比較的まれな疾患であり、明確に確立された診断基準はない。【目的】平成21年度より「好酸球性食道炎/好酸球性胃腸炎の疾患概念確立と治療指針作成のための臨床研究」として厚労省研究班が発足した。今回EGEの疾患概念を確立し、診断基準と治療指針を作成することにより臨床の場で診断、治療を適切に行うことを目的とする。【方法】H21年度、EGEに関する全国調査アンケートを実...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

市中病院での好酸球性胃腸症における、カプセル内視鏡を用いた全消化管の検討
倉本 貴典(阪和住吉総合病院・消化器センター, 大阪医大・2内科)
【目的】好酸球性胃腸症の病態についての検討が、近年注目されてきている。しかし、症例がまれであり、治療法など経過観察についても治療計画が明らかでないこともあり、日常診療で苦慮しているのが現状である。大学病院などの施設に紹介されることが一般的ではあるが、種々の事情で市中病院での経過観察を余儀なくされる場合も存在する。今回我々は一般市中病院における、好酸球性胃腸症の可能性を疑う症例についての病態と治療の...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

我が国における炎症性腸疾患とセリアック病の関連について
渡辺 知佳子(防衛医大・2内科)
【目的】セリアック病は、遺伝的要素と麦類蛋白(グルテン)摂取の後天的要素がきっかけとなって発症するグルテン不耐性腸症である。従来は両素因が日本には極めて関係が薄いため、稀な疾患と見過ごされてきたが、最近、国内でセリアック病との関連が疑われる消化管悪性リンパ腫や神経障害患者が散見され、食生活の西洋化に伴い顕在化している可能性が示唆される。しかし我が国では診断のための血清抗体検査が困難で、その検討は進...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

下痢型過敏性腸症候群の食餌抗原およびCeliac disease抗原の検討
千葉 俊美(岩手医大・消化器・肝臓内科)
下痢型過敏性腸症候群(IBS)は便秘型と比較して血清MCP-1の高値などIBSと微少炎症との関与を報告している(Chiba T, et al. Hepato-Gastrienterol, 2011)。【目的】下痢型IBS患者における食物アレルギーの関与について検討し、Celiac disease抗原についても検討した。【対象】Rome III criteriaを用いて診断したIBS下痢型患者20例...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

当院で経験したFood protein induced enterocolitis syndrome(FPIES)の6例
川本 愛里(済生会横浜市東部病院・こどもセンター肝臓・消化器部門)
【背景】FPIESは、ミルクまたは母乳を開始後に、血便、嘔吐などの消化器症状が出現する疾患である。特異的IgEを介さない細胞依存性アレルギーが主体とされ、診断に困難を極めることがある。【対象と方法】2007年の開院から5年間で、生後3か月以内に血便・嘔吐などの消化器症状を主体とし、FPIESと診断された6例(男:女=4:2)を対象とした。出生歴、家族のアレルギー歴、栄養法、症状の出現時期、臨床症状...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

アレルギー性紫斑病における内視鏡所見の検討
堀木 紀行(三重大附属病院・光学医療診療部)
【目的】アレルギー性紫斑病(シェーンライン・ヘノッホ紫斑病)は、毛細血管~細動静脈の血管に発生するアレルギー性血管炎で、細菌やウイルス感染、食物などのアレルゲンに対するIgAを介した免疫学的機序が考えられている。皮膚症状は特徴的ではあるものの、腹部症状が先行することもあり、また確定診断する特殊な検査が存在しないこと、激しい腹痛を伴うことが多く、ときに下血を伴うことより消化器科を受診し、消化器病変が...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

移植片対宿主病における消化管内視鏡所見、病理組織学像の検討
高木 智久(京都府立医大大学院・消化器内科学)
【目的】移植片対宿主病(GVHD)は骨髄移植や末梢血幹細胞移植などの造血幹細胞移植治療において重要な合併症の一つである。GVHDは移植片中にドナーT細胞が含まれることによりIV型アレルギーの一つとして発症し、時に消化管障害を来すことが知られている。この消化管病変の内視鏡像は極めて多彩であり、その詳細については不明な点も多い。そこで、本研究では移植後GVHD発症患者と化学療法単独治療後に認められる消...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

自己免疫性膵炎はアレルギー性疾患か?
来間 佐和子(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科)
【目的】自己免疫性膵炎は高齢の男性に好発しステロイドが著効しすぎるなど通常の自己免疫疾患に合致しない点がある。また自己免疫性膵炎ではアレルギーに関与するIL-4やIL-5などを産生するTh2型免疫やIL-10やTGF-βの産生を促すメモリー制御性T細胞が亢進している事が分かった。自己免疫性膵炎の発症機序にアレルギーが関与しているか否かを調べるために自己免疫性膵炎におけるアレルギー素因について検討し...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

薬物性肝障害の実態
堀池 典生(済生会今治第二病院・内科)
目的)薬物性肝障害の診断に際して苦慮する例があったが、新しい診断基準(DDW-Japan 2004診断基準)が提案され広く受け入れられている。本診断基準を用いて最近の薬物性肝障害の実態、特にアレルギー機序の関与について調査した。方法)対象1は第44回日本肝臓学会の主題展示で全国集計を行った29施設、最近10年間(1997年―2006年)の薬物性肝障害1676例である。年齢は平均55.0歳、男性72...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

薬剤リンパ球刺激試験(DLST)陽性の薬物性肝障害の現況
鳩岡 正浩(広島市立安佐市民病院・消化器内科)
【目的】薬物性肝障害の多くには遅延型アレルギーが関与すると考えられており, その起因薬物の確定法として薬剤リンパ球刺激試験(DLST)は有用である。今回我々はDLST陽性例の薬物性肝障害の現況について検討した。【方法】対象は2000年1月から2011年12月までに当院にて薬物性肝障害と診断され, DDWJ2004ワークショップのスコアリングで5点以上(可能性が高い)であった162例(男性72例, ...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態

薬物性肝障害の臨床像と薬剤リンパ球刺激試験の関連
高木 章乃夫(岡山大病院・消化器内科)
【目的】アレルギー性機序による薬物性肝障害の診断は、末梢血中好酸球増多や薬剤リンパ球刺激試験(DLST)の陽性反応を参考に行われるが、診断に苦慮する症例も多く存在する。今回、当院で経験した薬物性肝障害の臨床像とDLST結果の関連について検討した。【方法】対象は、当院にて診断・加療された薬物性肝障害32例。薬物性肝障害の診断はDDW-J 2004基準に従った。【成績】全体では、年齢は中央値で49歳(...

第54回日本消化器病学会大会アレルギー性消化器疾患の実態