セッション

検索結果は14件です。

司会の言葉
 
 C型肝炎に対してテラプレビルを含む3剤併用療法が認可され,治療効果は著明に向上した.しかし貧血,血小板減少,うつ,高齢,腎不全,腎移植後や肝移植後などのために通常のインターフェロン療法が困難な症例があり,無理をしてインターフェロン治療を行っても治療効果が低い.またテラプレビルを含む3剤併用療法でも治療効果が期待できない症例もある.新しい抗ウイルス薬の開発により数年後にはこれらの症例に対しても有効...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

C型慢性肝炎難治例におけるペグインターフェロン・リバビリン併用療法の治療効果と発癌抑制効果
本多 隆(名古屋大学大学院消化器内科学)
【目的】C型慢性肝炎患者の高齢者や線維化進展例ではPegIFNとリバビリン併用療法の効果は低下するが,高齢者や線維化進展例における発癌率は高く,このような症例において発癌を抑制することは重要である.そこで高齢者と線維化進展例における治療効果及び発癌抑制効果について検討した.【対象,方法】当院および関連施設において併用療法を施行したC型慢性肝炎1243例を検討した.平均年齢54.0歳,男/女 647...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

肝発癌/薬剤耐性リスクを考慮したTelaprevir併用難治例の治療選択―次世代deep sequencerを用いた耐性変異の検討―
芥田 憲夫(虎の門病院肝臓センター)
【目的】Telaprevir(TVR)併用療法は高い治癒率が期待されるが,難治例では薬剤耐性の問題が存在する.今回は肝発癌/薬剤耐性リスクを考慮した難治例の治療選択と,deep sequencerによる耐性変異検出の有用性を検討する.【方法】[検討1]当院でPEG-IFN/RBV/TVR併用(T12PR24)を導入されたHCV-1の284例中SVR判定可能な61例から難治要因を検討.[検討2]検討...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

高齢者C型肝炎に対する抗ウイルス療法の現況と有用性―多施設共同研究―
小瀬 嗣子(大阪大学消化器内科学)
[目的]高齢化社会が進み,高齢者C型肝炎患者に対する抗ウイルス療法の是非が問題となっている.今回,高齢者C型肝炎に対するTVR/Peg-IFN/RBV併用療法とPeg-IFN/RBV療法の治療効果ならびにPeg-IFN/RBV療法の発癌抑制効果を検討した.[方法]検討1.TVR/Peg-IFN/RBVを開始した1型高ウイルス量C型肝炎160例のうち治療開始後12週以上経過した85例(男/女=47/...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

血小板数低値のC型慢性肝炎に対するPSE先行3剤併用療法の検討
近藤 千紗(日本医科大学千葉北総病院消化器内科)
【目的】現在の1型高ウィルス量のC型慢性肝炎に対する標準的治療はPEG-IFN/ribavirin/Telaprevirの3剤併用療法である.PEG-IFN/ribavirin療法では血小板低値症例に対するPSE先行治療が施行されてきた.今回我々は血小板数低値のC型慢性肝炎に対しPSE先行治療を施行し3剤併用療法を導入した症例について検討したので報告する.【方法】血小板数10万/μl以下の1型高ウ...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

血小板減少を伴うC型肝炎に対する部分的脾動脈塞栓療法(PSE)を用いたIFN治療の適応と限界
高橋 祐幸(大分循環器病院消化器内科)
【目的】我々は血小板減少を伴うC型肝炎に対しPSE併用IFN治療を行っている.その治療効果,合併症などを検討し,PSEの適応と限界を検討した.【対象と方法】当科でIFN治療を施行した1266例の内,血小板数が10万未満の80例をPSE群26例と非PSE群54例に分けて検討した.検討項目1)背景の比較.2)ウイルス量及び型別のSVR率の比較.3)1b-high群とothers群に分け血小板数別にSV...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

血小板低値・C型慢性肝疾患のIFN療法における脾摘・PSEの適応
会澤 信弘(兵庫医科大学内科学肝胆膵科)
【はじめに】血小板低値のC型慢性肝疾患ではIFN治療のアドヒアランスが悪く治療効果も乏しい.そこで,IFN治療の有効性を高めるために,脾臓摘出術(脾摘)や部分脾動脈塞栓術(PSE)が推奨されている.今回,我々はC型肝硬変へのPEG-IFN/RBV療法施行例を対象に,治療成績と脾摘・PSEの有用性について検討した.【方法】(1)臨床的に肝硬変と診断し,PEG-IFN/RBV療法を施行したC型肝硬変1...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

生体肝移植後C型肝炎再発に対する治療戦略
池上 徹(九州大学消化器総合外科)
(はじめに)C型肝炎に対する生体肝移植後の肝炎再発はほぼ必発である.しかしその治療は容易ではなく,また施行方式に関しても未だ一定の見解は得られていない.(対象と方法)当科において2011年11月までにC型肝炎に対して生体肝移植を施行した153例を対象とした.当科では,組織学的C型肝炎再発を認めたものにペグインターフェロン・リバビリン療法を行っており,VR後48週継続治療を基本としている.(結果)9...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

セロタイプ2型C型慢性肝炎再治療例に対する対策
神田 達郎(千葉大学消化器内科)
【目的】本邦のセロタイプ2型(G2)C型慢性肝炎に対してはペグインターフェロン(PEG-IFN),リバビリン(RBV)併用24週間の治療が行なわれ,SVR率は初回治療例では80%近いが,再治療例では60-70%とされ,C型肝炎治療困難例の一つと考えられ,その対策は重要である.【方法】2008年3月から2012年9月まで当院ならびに県内協力施設にてPEG-IFN-alfa-2a,RBV併用療法が行な...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

C型肝炎を有するIDUsに対するIFN-β・リバビリン併用療法の検討
森川 浩安(大阪社会医療センター附属病院内科)
【目的】諸外国において,HCVの新規感染患者の大部分は注射による薬物使用者(Injection drug user,IDU)である.IDUsは通常多岐にわたる精神障害を有していることが多く,うつ症状を惹起する可能性のあるIFN治療については推奨されていないのが本邦の現状である.2001年以降先進国では,IDUsに対するIFN治療の見直しがなされている.当施設が位置する地域はIDUsが多く,HCV感...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

65歳以上の高齢者における発癌リスク因子と,ペグインターフェロン単独投与による予後改善効果の検討
鈴木 祥子(武蔵野赤十字病院消化器科)
【目的】テラプレビルを含む3剤併用療法によりウイルス学的著効率は向上したが,65歳以上の高齢者においては副作用の観点から同療法を施行することは困難である.これらの症例に対しても有効な新規治療薬が期待されるが,発癌リスクの高い症例においては治療待機中の発癌を抑止するための対策も必要である.本研究では65歳以上の高齢者における発癌リスク因子を分析し,PEG-IFN単独療法による発癌抑止効果を検討した....

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

PEG-IFN少量長期投与療法の有効性の検討
井出 達也(久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門)
【目的】C型慢性肝疾患に対するインターフェロン(IFN)療法は,著効を目指す治療と肝疾患の進展抑制があるが,高齢者やIFN不応例,合併症を持った例では,IFN少量長期療法が選択されることがある.今回,この少量長期療法を行った例を検討した.【対象】対象は当院および関連病院にて,PEG IFNα2aを90μgまたは45μgを1~4週に1回投与し,6ヶ月間以上投与した41例である.平均年令66.1±7....

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

C型肝炎治療困難例に対する瀉血療法,IFN-β療法,脾摘/PSE後のPEG-IFN療法の検討
川部 直人(藤田保健衛生大学肝胆膵内科)
【目的】C型肝炎では貧血,血小板減少,高齢,うつ等のため通常のペグインターフェロン(PEG-IFN)やリバビリン(RBV)を含む治療が困難な症例も少なくない.本研究ではC型肝炎治療困難例について検討した.【方法】当院のC型慢性肝炎~肝硬変症例のうち,瀉血療法を施行した25例,IFN-β療法を施行した10例(8例でRBV併用;血小板低値7例,うつ3例),脾臓摘出術(脾摘)または脾動脈塞栓術(PSE)...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策

当科におけるC型慢性肝疾患に対する瀉血療法の実際
島上 哲朗(金沢大学附属病院消化器内科)
【目的】C型慢性肝疾患に対する瀉血療法はALT値,AFP値改善など対処療法として重要であるが,新規薬剤使用可能となった現在での再評価が必要である.【方法】当科において6カ月以上瀉血療法を行った14症例(男12例,女2例,瀉血開始時平均年齢58.1歳)をretrospectiveに検討した.瀉血療法は原則月に1回200~400cc行い,低鉄食指導を併用し,フェリチン値20ng/mL未満を目標に瀉血を...

第99回日本消化器病学会総会C型肝炎治療困難例への対策