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検索結果は14件です。

数年来胆管拡張を認めていた粘液産生胆管腫瘍の1例
蓑輪 彬久(いなべ総合病院)
【症例】87歳男性【主訴】黄疸【既往歴】#1.慢性C型肝炎、#2.自己免疫性膵炎(疑)、#3肝内胆管・総胆管拡張(2004年から指摘)、#4脳出血、#5出血性胃潰瘍、#6 認知症【現病歴】#1-#3にて他院通院中、2012年1月に#4を起こし、当院に入院したため、通院が困難となり、#1-#3に対し当院内科に紹介。2012年10月の定期受診時の採血にて、黄疸を認め、精査目的にて入院しERCP施行した...

第119回東海支部例会

工夫した内視鏡生検にて確定診断に至ったMEN-1ガストリノーマの1例
鈴木 孝典(名古屋第二赤十字病院)
[症例] 67歳男性 [主訴]背部痛 [既往歴]十二指腸潰瘍 [家族歴]兄、妹:原発性副甲状腺機能亢進症[理学所見]特記事項なし[現病歴]2012年1月、上記主訴にて近医受診された。腹部超音波検査にて左副腎腫瘤を指摘され、当院内分泌内科に紹介受診となった。腹部CTでは左副腎に18mm×18mm大の腫瘤が認められた。また、採血でCa 11.4mg/dlと高値を認め、家族歴から副甲状腺機能亢進症が疑わ...

第119回東海支部例会

抗血小板が原因で再出血をきたし、IVRにて止血し得た回腸憩室出血の1例
中村 しの(木沢記念病院 消化器科)
【症例】64歳、男性。2008年4月、心筋梗塞にてステント留置術施行され、以後近医にてアスピリン、クロピトグリルなどの内服加療されていた。2012年4月11日、血便を認めたため当院救急外来受診した。検査所見ではHb 9.3g/dlと貧血を認めた。12日に洗腸後、先端に透明フードを装着しCF施行したところ回腸に多発するびらん、終末回腸に憩室を認めた。憩室内に凝血塊、びらんを認め、同部からの出血と診断...

第119回東海支部例会

ソラフェニブが著効した肝細胞癌・前縦隔転移の一例
斉木 良介(三重県立総合医療センター)
症例は70歳男性。C型慢性肝炎に対しIFN治療無効。2010年8月腹部US上肝S4に20mm大のHCCが疑われ受診。AFP56ng/ml、PIVKAII299.0mAU/ml、EOB-MRI肝細胞相にてS4に26mm、S5に9mmの低信号を認めHCCと診断。同年9月に腹部血管造影検査を施行。CT-AP like imageにてS4に欠損像を認めるも腫瘍濃染を認めずlipiodolのみ注入。lipi...

第119回東海支部例会

アダリムマブ投与中に発症した肝膿瘍の1例
安田 聡史(蒲郡市民病院 消化器内科)
【症例】49歳 男性【既往歴】41歳 尋常性乾癬 2012年6月よりアダリムマブ投与開始。【現病歴】2013年2月28日より熱発を認め、同日当院受診。来院時体温39℃、悪寒、戦慄を認めた。血液・生化学検査にて炎症反応上昇(WBC11000、好中球75%、CRP20.0)及び肝・胆道系酵素上昇(AST 62U/l、ALT 88U/l、γ‐GTP 138 U/l)を認め、腹部CTにて肝右葉に6.2×7...

第119回東海支部例会

多発肝転移を有する膵神経内分泌癌に対して化学療法を行い一時奏効した1例
齋藤 高志(小牧市民病院 消化器科)
【背景】膵神経内分泌腫瘍に対して分子標的薬であるエベロリムスとスニチニブが保険適応となったが、膵神経内分泌癌に対しては標準治療が存在せず、肺小細胞癌に準じた化学療法が有用とされる。今回、多発肝転移を有する膵神経内分泌癌に対して肺小細胞癌のレジメンに準じて化学療法を行い一時的にPRとなった1例を経験した。【症例】82歳 男性【現病歴】2012年3月腹部膨満感を主訴に当院受診し、急性膵炎疑いにて入院し...

第119回東海支部例会

胆嚢十二指腸瘻からの胆石性十二指腸イレウス(Bouveret症候群)の一例
安達 健(小牧市民病院 消化器科)
【背景】胆石イレウスは診断が難しい疾患の一つである。今回、Bouveret症候群と呼ばれる、胆嚢十二指腸瘻から胆石性十二指腸イレウスをきたした症例を経験したため報告する。【症例】76歳女性【主訴】胸痛、背部痛【既往歴】高血圧症、高脂血症、糖尿病、胆石【現病歴】2013年7月26日より胸痛、背部痛自覚。近医で点滴受けるも改善せず、症状持続するため8月2日に当院救急外来受診。診察にて右季肋部圧痛あり、...

第119回東海支部例会

肝内胆管癌と鑑別が困難であった盲腸癌肝転移の1例
桑原 聖典(藤田保健衛生大学 肝胆膵内科)
【症例】70歳代男性【主訴】肝内胆管拡張精査【既往歴】2005年脳梗塞、症候性てんかん。2008年11月盲腸癌で回盲部切除術。【現病歴】2011年、盲腸癌術後の経過観察のために施行した腹部CTでB2の胆管拡張を認めたため、外科より当科に精査依頼された。腹部US、EOB-MRIでは、腫瘤は指摘できなかったが肝内胆管B2の拡張起始部に狭窄を認めたため、肝内胆管癌を疑い2011年10月にERCPを施行し...

第119回東海支部例会

アルコール性肝硬変に合併し肥満低換気の関与が示唆された肝性脳症の一例
野田 健太朗(桑名東医療センター 消化器科)
【症例】54歳、男性【主訴】意識障害【飲酒歴】日本酒4合/日、30年以上【現病歴】2003年よりアルコール性肝硬変にて当科外来通院中であり、近年は肝性脳症を繰り返し発症していた。また半年間で10kg程度の体重増加を認めていた。 2012年5月中旬にサウナ入浴中に意識レベルが低下し、救急搬送された。【理学所見】身長175.5cm、体重12kg、BMI40.6、羽ばたき振戦あり、球結膜に黄疸軽度あり、...

第119回東海支部例会

肝硬変に伴う出血性十二指腸静脈瘤に対しB-RTOが有用であった一例
植村 友稔(小牧市民病院)
【背景】B-RTO(balloon-occluded retrograde transvenous obliteration)は胃腎シャントを有する胃底部静脈瘤の第一選択の治療法である。十二指腸静脈瘤は比較的まれな症例であり、十二指腸静脈瘤に対するB-RTOの有効性は確立されていない。今回十二指腸静脈瘤に対しB-RTOが奏功した一例を経験したため報告する。【症例】64歳、女性【現病歴】2012年1...

第119回東海支部例会

ESDを施行した超大型早期胃癌の一例
山本 麻里子(済生会松阪総合病院 内科)
【はじめに】胃癌治療ガイドラインでは、適応拡大病変として潰瘍合併のない分化型粘膜内癌では大きさは問わないとされている。ESDは大型病変の一括切除を可能とした優れた治療法であるが、超大型病変の報告は少ない。今回我々は切除径が100mm以上となった超大型適応拡大病変を経験した。国立がん研究センター中央病院(NCCH)の超大型病変症例の考察を加え報告する。【症例】70代女性、2013年5月に近医で軽度貧...

第119回東海支部例会

腸管内魚骨が短時間に穿通し大網内に移動した一例
小田 隆夫(JA愛知厚生連 尾西病院 外科)
<主訴>右下腹部痛<既往歴>高血圧 高脂血症 脳動脈瘤<現病歴>平成23年2月8日右下腹痛にて近医より紹介され当院救急外来受診。腹部単純CTにて回盲部付近の腸管内に線状のhigh density認め魚骨による異物穿孔疑われ外科コンサルトとなった。炎症所見は軽度上昇認めるのみであったため待機的手術を前提に経過観察入院となった。翌日CTを再検すると魚骨は若干肛門側に移動しており明らかな穿孔や周囲腹腔脂...

第119回東海支部例会

急性肝炎症状にて発症しデング熱と診断された1例
津本  知沙(トヨタ記念病院 消化器科)
【患者】54歳女性【主訴】発熱、全身倦怠感【既往歴】気管支喘息、糖尿病、甲状腺機能低下症、肝障害【家族歴】なし【飲酒歴】なし【現病歴】8月下旬、実家のあるフィリピンに滞在。8月末から38-39度台の発熱、倦怠感、頭痛生じ日本に帰国後近医受診。肝酵素上昇を指摘され、当院紹介受診。急性肝炎疑いで同日入院。【現症】体温39.5度、黄疸なし、頚部リンパ節腫脹なし、上腹部に軽度圧痛、皮疹なし【血液検査】AS...

第119回東海支部例会

胸膜中皮腫の胆嚢浸潤の1例
竹下 晴菜(小牧市民病院 消化器科)
【症例】77歳、男性。【既往歴】膀胱癌にてTUR-BT、COPD。【現病歴】2012年10月健診Xp異常にて当院一般内科受診。右胸水貯留を認め、セルブロックより腫瘍細胞を検出した。同年11月局所麻酔下胸腔鏡生検施行し、胸膜中皮腫(上皮型)の診断となった。その後、カルボプラチンとペメトレキセドによる化学療法を施行するもPDであり中止となった。2013年3月21日心窩部痛を主訴に消化器内科受診し、急性...

第119回東海支部例会