セッション

検索結果は14件です。

大腸上皮性腫瘍の質的診断におけるFICEの役割
中川 正(奈良県立医大・消化器・総合外科)
当科では、血管性・炎症性・腫瘍性など様々な大腸病変に対し通常観察と同時に適宜FICE観察を併せて行っている。概して血管構造が強調されることにより病変がより明瞭に観察される印象があるが、具体的advantageを実感するには未だ至っていない。一方、大腸上皮性腫瘍については、retrospectiveに2010年3月から9月に当科で切除された大腸腫瘍性病変について、FICE拡大観察画像を広島大学のKa...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

NICE分類と広島分類を用いた大腸NBI観察所見に関する検討
田丸 弓弦(広島市立安佐市民病院・内科)
【目的】NICE分類と広島分類を用いた大腸NBI観察所見に関して検討する。【対象と方法】対象はNBIとpit pattern観察を施行した大腸腫瘍性病変2375病変(過形成性ポリープ(HP)/腺腫(A)2033病変,M癌273病変,SM-s癌15病変,SM-m癌54病変)。HP/A~SM-s癌:内視鏡治療,SM-m癌:外科治療の適応とした。検討1:NICE分類は,色調,微小血管構築,表面模様により...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸腫瘍深達度診断におけるIEE拡大とpit pattern診断の比較~NBI vs. FICE拡大所見の比較検討
平賀 裕子(県立広島病院・内視鏡内科)
【目的】画像強調方法の異なるNBIと FICEでは毛細血管の見え方に差異があり、NBI拡大分類がFICEでも適応可能かは未だ明確ではない。我々の施設では両方の機器が使用可能であり、NBIとFICE所見の比較についてpit pattern診断との比較も含め検討したので報告する。【対象・方法】NBIあるいはFICE観察と同時に色素併用拡大観察も行い病理組織診断された大腸腫瘍901病変(非腫瘍65、腺腫...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸腫瘍性病変の異型度・深達度診断におけるNBI拡大観察の有用性
斎藤 彰一(東京慈恵会医大・内視鏡科)
【目的】NBI拡大観察による組織診断、特に早期大腸癌の治療法選択に関しての有用性について検討をした.【方法】当院で切除が施行された551病変(うち早期大腸癌317病変)を対象とした.SM浸潤距離1000μm未満をSM slight(以下SM-S)癌、以深をSM massive(SM-M)癌とした.NBI拡大観察下における血管模様の分類は走行が認識されない1型、血管径が軽度拡張する2型、血管拡張が著...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸上皮性腫瘍の診断に対するNBI併用拡大内視鏡の有用性
久部 高司(福岡大筑紫病院・消化器内科)
【背景】NBI併用拡大内視鏡診断においてVS classification systemを用いた微小血管構築像と表面微細構造の評価が、大腸上皮性腫瘍の診断において有用か検討する。【対象】2010年12月までに福岡大学筑紫病院で摘除された大腸腺腫および早期大腸癌のうちNBI併用拡大内視鏡による観察が行われ、クリスタルバイオレット染色でpit patternが十分に観察できた287症例(腺腫138病変...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸病変のNBI拡大観察によるvascular patternおよびsurface patternの深達度診断能の評価
和田 祥城(昭和大横浜市北部病院・消化器センター)
【目的】大腸病変においてnarrow band imaging(NBI)拡大観察の質的・深達度診断に対する有用性および、早期大腸癌におけるsurface patternの深達度診断に対する有用性について検討を行った。【方法】2006年1月から2010年12月までNBIおよび色素拡大観察を行い、切除された5852病変。内訳は過形成性ポリープ194病変、腺腫4437病変、早期癌(M~SM微小浸潤癌[S...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸腫瘍に対するFICEによるvascular patternおよびsurface pattern観察の有用性
吉田 直久(京都府立医大・消化器内科)
[背景および目的] 我々は大腸腫瘍に対するFICEによる血管および表面構造の拡大観察は,その有用性が報告してきた(J Gastroenterol 2011).FICE拡大観察はNBIと比べやや血管の見え方が異なるがNBIに準じた分類を用いることが可能である.現在NBI・FICE拡大観察においては統一された分類はないがvascular patternおよびsurface patternを加味し評価を...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸腫瘍のpit pattern診断とNBI拡大観察のすみ分け
中山 奈那(広島大・内視鏡診療科)
【背景】大腸腫瘍のNBI拡大観察所見広島分類 (Kanao H, Tanaka S, et al. GIE 2009)は,surface (S) patternとvascular (V) patternの総合評価分類であり,大腸腫瘍の質的診断に有用であることを報告してきた。【目的】NBI拡大所見における病型別のS pattern/V patternと組織型・深達度との関係を検討し,従来の色素を用い...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

短時間の講義後に得られた大腸腫瘍・非腫瘍の鑑別能は、その後維持されるのか?
東 玲治(広島市民病院・内科, 岡山大大学院・消化器・肝臓内科学)
【目的】NBIと拡大観察未経験の消化器内科医(一般消内医)は、短時間の講義によって熟練医と同等のNBIによる大腸腫瘍・非腫瘍の鑑別診断能を習得できる可能性があることを明らかにしたが(Higashi R, et al. GIE 2010)、習得した診断能がその後維持されるか否かを今回の検討目的とした。【方法】大腸内視鏡検査時に発見された5mm以下の病変に対して、前向きに通常、NBI(非拡大, 拡大)...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸腫瘍性病変におけるNBI診断の一致性の検討
村元 喬(国立がん研究センター東病院・内視鏡/消化管内科)
【背景】大腸病変の診断に対するNBIの有効性は明らかになってきた一方で、分類が多様である問題点が残されている。またNBIの所見に関してexpert・non-expertの一致性は明らかでない。【目的】観察者間の診断一致性を検討、その特徴を明らかにする。【対象と方法】大腸病変30例(Adenoma 10例、M、SM1 10例、SM2-3 10例)のNBI拡大像を提示し、52名の内視鏡医にCapill...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

大腸腫瘍性病変の鑑別診断におけるインジゴ・カルミン撒布下拡大観察とNBI下拡大観察との前向き非無作為化クロスオーバー比較試験 ~拡大内視鏡観察併用での病理診断省略(DISCARD-ME)の実践にあたって~
花房 正雄(大阪府立成人病センター・消化管内科)
【背景】狭帯域光観察(NBI)は拡大内視鏡観察(ME)の併用がなくても腫瘍と非腫瘍との鑑別ができ、10mm未満の病変に対しては病理診断の省略が可能(DISCARD trial, Lancet Oncology 2009)となる。しかしMEの併用なしでは時に癌と非癌との鑑別が困難な場合もあり、実際にはすべての病変にDISCARDを実践できるとは限らないと考える。そこでMEを併用したoptical b...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

NBI拡大画像を用いたVn領域のSurface pattern―腺窩上皮の領域分割
澤谷 学(弘前大大学院・消化器血液内科学)
【目的】 NBI拡大観察の有用性の一つは、通常拡大観察では可視化できなかった腺窩上皮を描出できることである。しかしながら、通常のNBI拡大観察では、腺窩上皮の描出感度が低く、Vn領域の判定には染色法によるpit patternの評価が必須とされてきた。研究の目的は、腺窩上皮を高感度で領域分割する画像解析手法を開発し、Vn領域におけるSurface patternを調べることである。<...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

表在型大腸低分化腺癌の拡大内視鏡所見の検討
坂本 琢(国立がん研究センター中央病院・消化管内視鏡科)
【目的】大腸低分化腺癌の内視鏡像 (通常および拡大内視鏡) について検討する。【方法】当院の病理データベースより、2000年以降に “poorly differentiated adenocarcinoma” を最終診断としている症例を検索した (91例)。全対象症例中、内視鏡的に表在型 (0型) と診断した8症例について、色素拡大内視鏡像、NBI拡大内視鏡像を含めた内視鏡所見について検討した。【...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線

潰瘍性大腸炎における色素拡大内視鏡・NBI拡大内視鏡観察―活動性や再発との関連性―
植原 亮平(長崎大・消化器内科)
【目的】潰瘍性大腸炎(UC)患者に対し、色素拡大内視鏡・NBI拡大内視鏡観察を行い、活動性の指標や再発との関連性を検討する。【方法】軽症から中等症の潰瘍性大腸炎21例を対象とした。全例Matts2以下であった。NBI拡大内視鏡及びクリスタルバイオレット(CV)染色による色素拡大内視鏡を施行した。NBI拡大観察による微小血管像・CV色素拡大観察による腺管構造の異常所見を調べ、背景因子・病期・病型・臨...

第53回日本消化器病学会大会下部消化管疾患に対する拡大内視鏡の最前線