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検索結果は14件です。

午後施行する超音波内視鏡検査における空腹感軽減への取り組み
細野 邦広(横浜市立大・消化器内科)
【目的】消化管内視鏡検査は通常前夜からの絶食後、翌日に施行されているが、超音波内視鏡検査は医師や施設の時間的制約などから午後に検査を行うこともある。午後の検査の場合、前夜から翌日午後までの長い絶食時間を強いることとなり、激しい空腹感を来すともに、基礎疾患をもつ症例や脱水になりやすい高齢者にとって偶発症のリスクとなる。通常食の摂取では、食残渣により検査困難となる可能性があるため、本検討においては消化...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

上部消化管内視鏡検査が楽に行える咽頭麻酔の検討
大高 雅彦(山梨大・1内科)
背景:近年上部消化管内視鏡検査で咽頭喉頭領域の観察を行い中下咽頭癌の早期発見に役立っている.咽頭喉頭領域の十分な観察は被検者に発声をさせる等協力無しでは困難である.鎮静/鎮痛剤を用いた検査では咽頭観察は不十分で,強力な咽頭麻酔が必要となる.同時に本来の上部消化管内視鏡検査も楽に行えると考える.演者らはリドカイン塩酸塩ビスカス5mlを3分間咽頭に保持した後吐き出し,リドカイン噴霧剤1回(8mg)を1...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

リドカイン飴とリドカインビスカスの上部消化管内視鏡検査における麻酔効果と苦痛度の無作為前向き比較試験
楠本 聖典(丹後中央病院・消化器内科)
【背景】上部消化管内視鏡検査(以下GIE)の咽頭麻酔は従来リドカインビスカス(以下「ビスカス法」)が主流であるが、苦味が強く咽頭内に数分間保持する麻酔自体の苦痛や、麻酔効果が不十分でGIE中に咽頭の苦痛が強いという被験者も多く、より苦痛の少ない咽頭麻酔法が望まれる。【目的】今回我々は今里らにより考案された4%リドカイン液1.4ccと砂糖を混合した「リドカイン飴」による咽頭麻酔法(以下「飴法」)を行...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

細径経口用マウスピースの有用性の評価
緒方 健志(長崎県上五島病院・内科)
【目的】現在、患者の受容性が良好である経鼻内視鏡検査は広く普及しているが、鼻腔が狭く検査実施困難となることや検査中の鼻痛や鼻出血が問題となることがある。また前処置において手間と時間を要する課題もある。細径経口用マウスピース(商品名:エンドリーダー)用いた細径経口内視鏡検査が経鼻内視鏡検査と同等の受容性があれば上記の問題を解決できる可能性があり両者の前向き無作為化比較試験を行った。【方法】対象は当院...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

定圧自動送気内視鏡(steady pressure automatically controlled endoscopy;SPACE)による次世代の内視鏡検査
加藤 元彦(大阪大・消化器内科, Japan SPACE Study Group)
【背景】内視鏡診療において良好な視野を得るためには送気が必要である。送気不足では十分な視野が得られなくなる一方、過剰送気は患者の苦痛を増すばかりでなく循環動態への悪影響も生じ得る。鏡視下手術で行われる定圧自動送気を消化管管腔内で行うことで、より安全・確実な内視鏡診療が期待され、われわれは腹腔鏡用の自動送気装置を用いた消化管管腔内での送気システム(定圧自動送気内視鏡:SPACE)を開発し、検討を重ね...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

患者に優しい上部消化管内視鏡検査のための前処置の工夫とペパーミントオイルの有用性
引地 拓人(福島県立医大附属病院・内視鏡診療部)
【緒言】早期胃癌の診断に上部消化管内視鏡検査(EGD)は有用であるが,高い精度で施行するためには苦痛軽減が重要である.患者に優しい経口的EGDを目指した当院の工夫について述べる.【咽頭麻酔】206名を,ビスカス法106名(2%キシロカインビスカス5ml)とスプレー法100名(8%キシロカインスプレー5回噴霧)に無作為に振り分けた.麻酔時のむせりの割合(ビスカス法9.4%,スプレー法2.0%;P=0...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

マウスピース装着型口腔内持続吸引カテーテル(Continuous Suction catheter: CSC)の考案と有用性の検討
前北 隆雄(和歌山県立医大・2内科)
【目的】上部消化管内視鏡検査において、検査中の唾液流出のコントロールが困難なことがしばしば経験される。特に長時間の検査では、抗コリン剤の効果が減弱し、かつ内視鏡の出入りにより唾液の分泌が促進されることにより、口腔内の唾液による誤嚥のリスクが軽視できない問題である。従前は自然排出を期待し、唾液の貯留が確認された際にはサクションカテーテルで介助者が吸引する方法がとられてきた。一方、歯科処置の方に目を向...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

上部消化管内視鏡検査における細径内視鏡の挿入法(経口法・経鼻法)および反射部位別での循環動態、自律神経機能、受容性の比較検討
曽我部 正弘(香川県立がん検診センター・消化器科)
【目的】細径内視鏡は、通常内視鏡に比べ循環動態への影響が少なく、特に経鼻法は嘔気反射が少ないことから急速に普及している。しかし、細径内視鏡の経口法(O法)、経鼻法(N法)でも嘔気反射が強い症例は存在する。今回我々は、細径内視鏡の挿入法別(O法・N法)および嘔気反射部位別での循環動態、自律神経機能、受容性について比較検討した。【方法】対象は当センターでの細径内視鏡検診受診者50名(O法26名、N法2...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

心不全リスク別の経口・経鼻内視鏡検査の安全性の検討
結城 美佳(出雲市立総合医療センター・内科)
様々な基礎疾患を有する受検者においては上部消化管内視鏡検査中の呼吸・循環動態変動のため心筋虚血などの合併症に対する十分な配慮が必要である。最近注目されている細径スコープを用いた経鼻内視鏡検査は、受検者の受容性だけでなく、呼吸・循環動態に対して安全性が高いとされており、これまでに我々は呼吸状態不良なハイリスク受検者に対する経鼻内視鏡検査の安全性を報告してきた。【目的】今回受検者の年齢および心不全リス...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

上部消化管内視鏡検査の呼吸・循環動態に及ぼす影響と対策:高齢者と若年者の比較も含めて
太田 和寛(大阪医大・2内科)
【目的】内視鏡医は被検者の高齢化により予期せぬ偶発症・合併症を経験している。今回、我々は上部消化管内視鏡検査時に心負荷に対して鋭敏に反応するナトリウム利尿ペプチドファミリーであるhANP(心房負荷)およびhBNP(心室負荷)を測定し、内視鏡検査の呼吸・循環器系に及ぼす影響、偶発症発生の要因、対応予防などについて高齢者と若年者とを比較検討した。【対象】65歳以上の高齢者(E)群40例と65歳未満の若...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

新しい細径経鼻内視鏡を用いたBarrett粘膜・食道のスクリーニング法
柳澤 京介(東京医大病院・内視鏡センター)
目的:近年、H.pylori感率の著明な低下から、逆流性食道炎および逆流性食道炎が再生される際に生じるBarrett粘膜、さらにはBarrett食道が注目されている。Barrett粘膜はBarrett腺癌の発生母地として注目されているが、内視鏡的に異型度を評価するためには、拡大内視鏡が必要であった。新しい細径経鼻内視鏡(Y-0042)は近接することでハイビジョン画像と同等の画質を有することからBa...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

磁気誘導型カプセル内視鏡の胃観察プロトコールに関する検討
細江 直樹(慶應義塾大・内視鏡センター)
[目的]胃の観察を目的とした磁気誘導型のカプセル内視鏡(Magnetically Guided Capsule Endoscopy:MGCE)が開発され、MGCEと上部消化管内視鏡との比較試験をフランスにて2010年2月から4月に実施した。さらなる検討のため2011年9月より第2回臨床試験を試行中である。第2回臨床試験では改良した前処置法を用いて観察を行っているが、今回その前処置法の有効性を検討し...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

当院での患者さんにやさしい胃内視鏡検査
島田 守(守口敬任会病院・外科)
【目的】当院でのミダゾラム使用による胃内視鏡検査(GS)について呼吸・循環動態の安全性、BISモニターによる鎮静の程度、及び患者サイドからみた当院のGSをアンケート調査にて評価した。【対象及び方法】対象は、平成23年3月15日より4月15日及び平成24年3月3日から3月17日にまでの47日間に当院にてGSを行った外来患者257名。内視鏡はGIF type H260(Olympus)を使用。ミダゾラ...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫

ミダゾラムを使用したoral sedationによる上部消化管内視鏡検査の有用性
山元 隆文(国立療養所星塚敬愛園・消化器内科)
【背景】近年の細径スコープや経鼻内視鏡の開発,普及により,上部消化管内視鏡検査は以前よりストレスの少ない検査といえるが,鎮静希望も多く,鎮静剤の静脈内投与を実施する症例は増えつつあると思われる.しかしながら,鎮静剤の静脈内投与は呼吸循環動態の急激な変化や血管炎、血管痛の発生を引き起こす可能性もあり,さらには血管確保自体が非常に困難な症例もまれではない.一方,他の鎮静手段として鎮静剤の経口投与(or...

第54回日本消化器病学会大会患者にやさしい上部消化管内視鏡検査の工夫