セッション

検索結果は16件です。

慢性肝疾患の肥満・生活習慣病の合併に関する検討―非アルコール性脂肪性肝疾患を中心に―
戸張 真紀(東京女子医大・消化器内科)
【目的】慢性肝疾患における肥満・生活習慣病の実態や病態への影響を明らかにすることを目的とした.【対象と方法】対象は2003年~2013年2月に当科に初回入院し,臨床病理学的に診断した慢性肝障害1889例[B型肝炎ウイルス関連(B)156例,C型肝炎ウイルス関連(C)855例,PBC148例,アルコール性(ALD)213例,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) 517例]である.原因肝疾患別に肥...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

NAFLD患者におけるリポ蛋白粒子サイズの検討
古賀 浩徳(久留米大・消化器内科, 久留米大先端癌治療研究センター・肝癌部門)
【背景】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は,2型糖尿病,高血圧症,脂質異常症を多く合併し,放置すれば予後不良な病態へと進行しうる憂慮すべき疾患である.近年,NAFLDに伴う糖代謝異常への理解と啓蒙はある程度進んだが,脂質代謝異常に関しては十分とは言えない.一方,日常臨床においてはLDL-cholesterol (C)/HDL-C比(L/H比)が,心血管イベントの発生リスク予知...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

慢性C型肝炎患者に見られる血清コレステロール値低下のメカニズム
池上 正(東京医大茨城医療センター・消化器内科)
コレステロール(Chol)はHCVの増殖に重要であり,in vitroや動物実験でHMGCoA還元酵素(R)の発現増加が報告されている.一方,多くの疫学的研究で慢性C型肝炎(CHC) 患者は健常人に比して血中Cholの低下傾向があることが示されてきた.これらの乖離を説明するため以下の検討を行った.【方法】CHC患者血清(n=55),ならびに性・年齢をマッチさせた健常者(CTL)血清(...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

C型慢性肝疾患患者における微量元素と糖・脂質代謝異常との関連について
樋本 尚志(香川大附属病院・総合診療部)
【目的】C型肝炎ウイルスの持続感染によってインスリン抵抗性,肝脂肪化や脂質代謝異常をしばしば惹起する.一方,亜鉛 (Zn),銅 (Cu) およびセレン (Se) 等の微量元素は,血糖や脂質の恒常性に重要な役割を果たしている.また,非アルコール性脂肪性肝疾患患者における肝組織中の Cu値と肝脂肪化の程度が逆相関するとの報告もみられる.今回,C型慢性肝疾患(CLD-C) 患者における糖・脂質代謝異常と...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

肝硬変患者における脂肪酸吸収障害の機序とBCAA製剤による小腸脂肪酸吸収能の改善効果
山本 安則(愛媛大大学院・消化器・内分泌・代謝内科学)
【目的】肝硬変患者における吸収不良・栄養障害の一つに食事由来脂質の吸収障害があるがその病態は十分解明されていない.演者らは,肝硬変患者で小腸粘膜に形態変化が生じ,栄養吸収に影響しうることを報告してきた.また,BCAA製剤は小腸粘膜再生促進,粘膜保護作用など消化管機能への関与の報告がみられている.そこで今回,肝硬変患者の小腸脂肪酸吸収能と脂肪酸吸収関連分子を解析し,脂肪酸吸収障害の機序の解明とBCA...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

自己免疫性肝炎と原発性胆汁性肝硬変における糖尿病の頻度と管理
松本 直樹(日本大・消化器肝臓内科)
【目的】慢性肝疾患において糖尿病は比較的頻度の高い合併症であり,非アルコール性脂肪性肝疾患,C型慢性肝炎,B型慢性肝炎などでは詳細な検討がされている.糖尿病の発症において肝線維化進展の関与も報告されており,その他の慢性肝疾患でも経験される.自己免疫性肝炎(AIH)はプレドニゾロン(PSL)の使用,原発性胆汁性肝硬変(PBC)は高脂血症の合併と,糖尿病と関連する因子があるにも関わらず報告は少ない.今...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

肝での糖・脂質代謝異常に伴うPPARγ活性低下を介した炎症・発癌・癌増殖の促進機序の解明
久保木 知(千葉大・臓器制御外科)
【目的】PPARγは糖・脂質代謝を調節する転写因子で,その活性低下は耐糖能・脂質代謝異常を惹起するが,近年PPARγ活性亢進の抗炎症,抗腫瘍効果が報告される.今回,糖・脂質代謝異常に伴うPPARγ活性低下の肝での炎症・発癌・癌増殖への影響を検討.【方法】若年マウスと老年マウスを用いてI/R障害肝でのPPARγ活性と炎症の関連を解明.硬変肝やHCCでのPPARγ活性の発癌や癌増殖への影響をin vi...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

肝細胞癌と糖・脂質代謝異常―外科切除例の検討―
原 康之(東北大病院・移植・再建・内視鏡外科)
【背景】生活習慣病やNAFLD/NASH等と関連の強い非B非C型(NBNC)肝細胞癌が増加傾向にある.今回我々は肝細胞癌に対する初回肝切除症例について糖・脂質代謝異常の観点から臨床像・病理組織像・治療予後について検討した.【対象】1999年2月~2012年11月の間に肝細胞癌に対し当科で施行した初回肝切除206例.【結果】NBNCHCC(NBNC群)51例,肝炎ウィルスが関与するもの(BC群)15...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

肝胆道系におけるNiemann-Pick C1 like 1 protain (NPC1L1)の存在と機能~選択的阻害薬Ezetimibeを用いた臨床研究と基礎的検討~
岸川 暢介(広島大大学院・病態薬物治療学)
【目的】腸管コレステロール吸収を担うNPC1L1の選択的阻害薬であるEzetimibeが脂質異常症治療薬として用いられるようになり,当講座はEzetimibeが胆汁脂質に与える影響に着目し,臨床的に検討してきた.一方でNPC1L1はコレステロールだけでなく,食事由来の酸化ステロールの吸収にも関わっているとの報告もあり,肝胆道系疾患と酸化ステロールの関連も注目されている.そこで肝胆道系の細胞を用いて...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

糖・脂質代謝異常は総胆管結石の危険因子か?
柘野 浩史(津山中央病院・消化器・内視鏡センター)
【目的】糖質・脂質代謝異常症は胆石症に高率に合併し,胆嚢結石の形成過程への関与が明らかになっている.一方で,総胆管結石は形成過程がやや異なり,胆嚢結石の落下以外には胆道感染に起因するものが殆どとされているが,糖質・脂質代謝異常の関与については未だに不明な点が多い.今回我々は,総胆管結石への糖質・脂質代謝異常の関与を検討し,代謝異常の調節による治療的意義についても検討した.【方法】当院で過去8年間に...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

全国調査からみた急性膵炎における耐糖能障害
菊田 和宏(東北大大学院・消化器病態学)
【目的】膵内分泌障害により糖尿病(DM)をきたすことは知られているが,急性膵炎(AP)における耐糖能障害については不明な点が少なくない.APにおける高血糖は厚生労働省旧基準やRansonスコア等で予後因子とされるが,患者背景により予後因子としての重みが異なる可能性がある.APと耐糖能障害の関連を明らかにするために,全国調査で得られたデータに基づいて疫学的検討を行った.
【方法】2007年1年...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

自己免疫性膵炎における糖代謝異常
来間 佐和子(がん・感染症センター都立駒込病院・内科)
【目的】自己免疫性膵炎は,膵腫大を呈し高齢男性に好発する疾患で,ステロイドが奏効する.IgG4関連疾患の膵病変と考えられ,合併する種々の膵外病変もステロイド治療により軽快する.膵実質の破壊により膵内外分泌機能が低下し,耐糖能異常を呈することが多い.自己免疫性膵炎患者の糖代謝異常の臨床像やステロイド治療後の経過を検討した.【方法】自己免疫性膵炎88例において,糖尿病合併群(合併群)と非合併群に分け,...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

膵性糖尿病の酵素補充療法-治療後の血糖コントロールと栄養状態に関する検討-
松本 敦史(弘前大大学院・内分泌代謝内科学)
【目的】膵性糖尿病(PDM)では,膵内分泌不全だけでなく外分泌不全を伴うため,膵消化酵素補充療法(pancreatic enzyme supplementation: PES)を適切に行い,栄養状態を維持する必要がある.我々はPDM症例に対しPESを行い,脂質だけでなく糖質の消化吸収改善を認めた3例を経験したので報告する.[症例1]71歳男性, 膵全摘術後(膵癌):13C-B...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

進行膵癌の集学的治療における膵性糖尿病および消化吸収障害の治療の重要性
河邉 顕(国立九州医療センター・消化器内科, 国立九州医療センター・臨床研究センター)
【目的】膵癌は膵内外分泌障害(膵性糖尿病,消化吸収障害)を合併していることが多い.今回我々は,膵癌の集学的治療において,膵性糖尿病と消化吸収障害の治療が,その生存期間に与える効果について検討した.【方法】2009-2011年に当科で治療した切除不能進行膵癌47例において,糖尿病の有無,糖尿病治療法別,膵酵素消化剤投与の有無に分け,各群間における全生存期間(OS)を比較した.【結果】全47症例は,平...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

13C-Trioctanoin呼気試験からみた膵頭切除術後の脂肪消化吸収能の検討―膵機能温存術式の有用性についてー
越智 隆之(藤田保健衛生大・外科)
【目的】近年,膵頭切除は安全に行われるようになったが,術後体重減少や糖尿病などの遠隔時合併症を認める症例がある.一方,低悪性度の腫瘍に対して,根治性と機能温存のバランスを考慮した臓器温存術式が開発されてきている.そこで,膵頭切除術後各種術式別に消化吸収の代謝を把握するため,13C-Trioctanoinによる呼気試験を用い,機能温存術式の有用性について検討した.【対象,方法】PD(胃切除を伴う膵頭...

第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常

中田 浩二(東京慈恵会医大・外科)
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第55回日本消化器病学会大会肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常