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検索結果は16件です。

日本人の進行性膵神経内分泌腫瘍患者に対するエベロリムス療法の有効性と安全性
五十嵐 久人(九州大学病態制御内科)
[背景]膵神経内分泌腫瘍(PNET)は希少疾患とみなされていたが、近年増加傾向にある。治療は切除可能な病変は外科的治療が第一選択であるが、切除不能の症例に対する本邦における薬物療法については、コンセンサスが得られたものはなかった。近年、mTOR阻害薬のエベロリムスが進行性PNETに対する進行抑制効果が示され、昨年12月に本邦で保険収載された。[目的]日本人のPNET症例に対するエベロリムスの効果お...

第100回九州支部例会

慢性C型肝炎に対する新規Peg-IFN + RBV + TPV併用療法の治療成績: IL-28B SNPs毎のウイルス動態を中心に
吉本 剛志(国立病院機構九州医療センター 消化器内科・臨床研究センター)
【目的】NS3/4A阻害剤であるTelaprevir (TPV)は昨年末に認可となり、現在C型慢性肝炎に対して新規peg-IFN + ribavirin (RBV) + TPV併用療法が行われている。先行する試験の成績ではGenotype 1b症例に対して70%以上の著効率が得られており、その有用性が期待されている。IL-28B SNPsはIFN治療を行う上で最も有効性に影響する因子の一つであり、...

第100回九州支部例会

慢性C型肝炎に対するペグインターフェロン、リバビリン併用療法におけるGeranylgeranylacetone(GGA)併用の有用性
妹尾 健正(長崎大学病院消化器内科)
【背景】現在本邦において、難治性慢性C型肝炎(CHC)患者に対するもっとも効果の高い治療法は、ペグインターフェロン(PIFN)とリバビリン(R)にテラプレビル(TRP)を加えた3剤併用療法である。3剤併用療法はSVR率の大幅な上昇をもたらした。しかしながらTRPの追加に伴う副作用から治療継続が困難な症例も存在するため、PIFN+R併用療法(2剤併用療法)の効果を安全に高める薬剤を追求することは依然...

第100回九州支部例会

切除不能膵癌に対する新規化学療法Gemcitabine+erlotinib併用療法の有用性
藤森 尚(国立病院機構九州医療センター消化器内科・臨床研究センター)
【背景】切除不能膵癌に対する新規治療法として分子標的薬のerlotinibが2011年7月に保険収載され、Gemcitabine(GEM)との併用療法のみ、一次治療限定で使用可能となった。治療成績はもちろんのこと、当初から懸念されている間質性肺疾患(ILD)の発生頻度や、二剤併用の忍容性など実地臨床において解明すべき点が未だ多い。【目的】当科で施行したGEM+erlotinib併用療法をまとめ、そ...

第100回九州支部例会

高齢者におけるペグインターフェロン+リバビリン+テラプレビル3剤併用療法の効果、安全性に関する検討
本田 浩一(大分大学医学部総合内科学第一講座)
(目的)テラプレビル(TPV)併用療法により治療効果は大きく向上したが、高齢者における効果、安全性に関しては不明な点が多い。今回、当院で導入した症例について解析し検討を行なった。(方法)2012年1月より3剤併用療法を導入した18症例を対象とした。男性7名、女性11名、平均年齢64.5±9.7歳 (60歳未満8名、60-69歳3名、70歳以上7名)、初回8名、再治療10名 (再燃8名、無効2名)、...

第100回九州支部例会

C型慢性肝炎へのペグインターフェロン(PEG-IFN)α2b・リバビリン(RBV)・テラプレビル(TVR)3剤併用療法の効果と副作用:九州大学関連肝疾患研究会 (KULDS)
古庄 憲浩(九州大学関連肝疾患研究会 (KULDS))
【目的】C型慢性肝炎治療として2011年年末から保険収載となった、TVRはC型肝炎ウイルス(HCV)の複製に必須のnon-structural protein 3-4Aセリンプロテアーゼを選択的に阻害する。C型慢性肝炎への抗ウイルス療法効果は治療早期のウイルス排除が大きく関わる。今回、前向きにPEG-IFNα2b・RBV・TVRの3剤併用療法(PRT3)の早期の抗ウイルス効果および副作用について調...

第100回九州支部例会

食道アカラシアに対する新しい治療法「経口内視鏡的筋層切開術(POEM)」~当科にて施行した6例の成績~
小川 竜(大分大学医学部附属病院消化器内科)
【はじめに】食道アカラシアに対する治療として、バルーン拡張術がしばしば第一選択の治療法として行われている。また根治術として、これまでは腹腔鏡下Heller-Dor法が中心に行われてきた。2008年に井上らが経口内視鏡的筋層切開術(POEM:Per-Oral Endoscopic Myotomy)を報告して以降、その有用性から各施設でPOEMが積極的に行われてきている。当科では2010年11月にPO...

第100回九州支部例会

食道アカラシアに対する新たな低侵襲内視鏡的治療―POEM―
南 ひとみ(長崎大学病院消化器内科)
はじめに 食道アカラシアは、下部食道括約筋の弛緩不全による食事の通過障害を主訴とする食道機能性疾患である。病因や病態については不明な点が多く、症状に応じたバルーン拡張や外科的筋層切開が行われてきた。根治術としては、1913年の初回報告以来Hellerの筋層切開が行われてきたが、2007年、Pasrichaらによって報告された動物モデルでの内視鏡的筋層切開を受けて、2008年井上らが初の内視鏡的食道...

第100回九州支部例会

肝細胞癌におけるapelin/APJ系を介した新しい血管新生阻害療法の可能性
武藤 純(九州大学 消化器・総合外科)
【背景】Apelinは胎生期の血管新生において、受容体であるAPJに作用し血管径を拡張、壁を安定化する事が知られいる。乳癌や非小細胞肺癌の血管新生への関与が報告されているが、肝細胞癌の血管新生とapelin/APJ系の関与の報告はない。Sorafenibは、血管新生阻害効果を有するとされているが、肝細胞癌に対する奏効率は2%、生存期間の延長は2.8カ月とされ、効果は十分とは言い難い。【目的】肝細胞...

第100回九州支部例会

クローン病に対する当科のアダリムマブ投与状況
石田 哲也(大分赤十字病院 消化器内科)
[目的] アダリムマブ(ADA)がクローン病の治療に導入され治療の選択が広がり、インフリキシマブ(IFX)による治療で生じた諸問題に対応することが可能となった。 このようなことをふまえ、当科においてADA投与の状況とその治療成績をまとめたので報告する。[対象] 2011年5月まで当科でADAを導入したクローン病患者28例。男性18例、女性10例、平均年齢:38.6歳(16-67)、病型:小腸型8例...

第100回九州支部例会

早期胃癌に対するESDの新しい局注剤:カルボキシメチルセルロースの有用性
渡邊 龍之(産業医科大学 第3内科)
【目的】ESDの難易度の高さは、粘膜下層の剥離操作の困難度に左右される。したがって、剥離操作を安全かつ確実にするためには粘膜下層の十分な隆起を長時間得ることが必要であり、その方法として我々は高粘稠な局注剤:カルボキシメチルセルロース(sodium carboxymethylcellulose:SCMC)を開発し、動物実験でその有用性を報告した(Yamasaki M et al.2006)。当院の倫...

第100回九州支部例会

炎症性腸疾患患者に対するアドレノメデュリン療法
芦塚 伸也(宮崎大学第一内科)
【背景】アドレノメデュリン(AM)は組織虚血障害により誘導され、強力な血管拡張作用を有する生理活性ペプチドである。近年、AMが心血管保護作用をはじめ、血管新生作用や抗炎症作用、抗菌作用など種々の生理機能を有する事が判明しており、炎症性腸疾患モデル動物に対する腸炎改善効果が報告されている。我々は難治性潰瘍性大腸炎(UC)患者に対するAM持続静注療法(臨床研究)を開始し、その有効性と忍容性に関して検討...

第100回九州支部例会

当科における肝細胞癌に対する定位放射線治療の経験
大重 彰彦(鹿児島大学病院消化器内科)
【目的】2004年に肝細胞癌(HCC)に対する定位放射線治療(SRT)が保険収載され、近年その有効性が報告されつつある。今回、経皮的局所治療が困難であったHCCに対しSRTを施行し、その安全性・有効性について検討した。【対象・方法】対象は、HCCに対して肝動脈化学塞栓術(TACE)を施行後に、根治を目的としたSRTを施行した6例6結節。患者背景は、男性/女性:3/3、年齢中央値は75.5 (53-...

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PEG-IFNα2b+Ribavirin+Telaprevir 3剤併用療法による重症貧血の検討
山崎 晃裕(製鉄記念八幡病院)
【目的】PEG-IFNα2b+Ribavirin+Telaprevir(TVR) 3剤併用療法による貧血は従来の2剤併用療法に比べより重篤であると報告され、治療中止理由の最も多い副作用である。当院でも輸血を要する重篤な貧血例を4例経験した。今回当院で3剤併用療法を導入した症例において重症貧血に関わる因子を検討した。【方法】対象は2011年12月~2012年6月に当院で3剤併用療法を導入し12週以上...

第100回九州支部例会

食道アカラシアに対する新しい内視鏡的治療POEMの臨床経験
山下 兼史(福岡大学病院 消化器外科)
【はじめに】食道アカラシアは下部食道括約筋の弛緩不全及び食道体部の蠕動障害により食道から胃への通過障害をきたす疾患である。従来まで、薬物療法に抵抗性の食道アカラシアに対しては主に内視鏡的バルーン拡張術が行われてきたが、恒久性に欠けるため、繰り返し治療を行う場合が少なくなかった。一方、Heller-Dor手術は、恒久性はあるものの、術後の逆流性食道炎の併発や整容性という点で課題が残されていた。これら...

第100回九州支部例会

当院における潰瘍性大腸炎に対するタクロリムス使用経験(寛解導入と寛解維持効果について)
小篠 洋之(大腸肛門病センター くるめ病院)
【目的】潰瘍性大腸炎(以下,UC)に対する薬物治療において2009年7月に中等症から重症のステロイド(prednisolone:PSL)抵抗性・依存性(いわゆる難治性)UCの寛解導入にタクロリムス(tacrolimus:TAC)が承認され現在,広く普及しつつある.そこで当院におけるUCに対するTAC使用経験をもとに,その寛解導入効果とその後の寛解維持治療について検討する.【対象と方法】2011年1...

第100回九州支部例会