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検索結果は15件です。

大腸癌肝転移の治療において、肝切除は中心的な役割を果たす
高橋 道郎(東京大・肝胆膵外科)
【背景】大腸癌肝転移に対する治療において、肝切除が中心的な役割を果たすことは、異論をまたない。しかし新規抗癌剤や分子標的薬剤の開発により、治療方針が変わりつつある。【当科の治療方針】大腸癌肝転移を発見した時点で、積極的な肝切除を考慮している。切除適応は原発巣および肝外病変がコントロールされているものとする。肝転移個数は考慮していない。切除術式はなるべく肝組織を温存するよう、部分切除を組み合わせて行...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

肝転移を有する進行・再発大腸癌に対する治療戦略 ―多施設共同試験(ROOF試験)の結果からー
近藤 建(国立名古屋医療センター・外科)
(背景)肝転移を有する大腸癌に対する化学療法後切除の有用性が欧米より報告されている。しかし大腸癌肝転移に対する術前化学療法もしくはconversion therpyの適応、至適投与法は明らかではない。(方法)平成20年1月に多施設共同第II相試験を開始した。対象は切除不能の大腸癌肝転移症例で肝外病変を伴わないものとした。なお、切除不能とは、以下の条件のどれかを満たす場合とする。1)肝転移巣の個数が...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

大腸癌肝転移に対する最大効果を確認する術前化学療法の妥当性
竹内 正昭(久留米大医療センター・外科)
【はじめに】大腸癌肝転移症例に対する術前化学療法(化療)には、切除率の向上や微小転移の制御が期待される。大腸癌肝転移に対する肝切除の有用性に異論はないが、術前化療の期間や外科切除のタイミングは確立していない。一般的には用いるレジメンの奏功期間、肝障害や周術期合併症などを考慮し、3~4か月程度の治療期間を設定している施設が多い。教室では、術前化療を臨床の感受性試験ととらえ、切除可能と思われる肝転移巣...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

大腸癌肝転移に対する集学的治療戦略と初回肝切除症例の成績
水野 隆史(静岡がんセンター・肝胆膵外科)
【治療戦略】当院の肝転移に対する治療方針は切除適応外の肝外転移がなく, 画像上切除可能であれば転移腫瘍個数・腫瘍径に関わらず第一に肝切除術を考慮し, 原則術後補助化学療法を施行(2003-2005/7: 5FU/LV, 2005/8-現在: mFOLFOX6)している. 肝外転移併存同時性肝転移症例, 画像上切除不能症例, 急速に転移病変が増大・増加する症例は全身化学療法を導入し, 奏効が得られ切...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

大腸癌肝転移における転移病巣因子からみた術後補助療法の考え方
小寺 由人(東京女子医大・消化器外科)
大腸癌肝転移巣の病理学的な因子による臨床経過の相違から、補助療法の役割について検討(対象)2001年1月から2008年に、初回根治切除施行された156例中、肝転移巣に対して病理学的な検討がなされた90例(方法)転移巣を原発性肝がん取扱い規約に則り、門脈浸潤(vp)、静脈浸潤(vv)、胆管浸潤(b)の有無を検討し、脈管浸潤の有無が生存率に与える影響について検討した。また術後補助療法の役割も検討した。...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

予後向上を目指した術前抗癌剤投与と肝切除による大腸癌肝転移例の治療戦略
吉留 博之(千葉大大学院・臓器制御外科学)
【目的】大腸癌肝転移例では同時転移例の切除時期と化学療法を先行するかなどを考慮し、肝切除のtimingを決定することが重要である。またExpert panelで報告された治療戦略が本邦においても有効かの検証を目的とする。【方法】大腸癌肝転移初回肝切除を施行した355例を対象。Expert panelでのoncologicalにnot optimally resectableな因子(5個以上・同時性...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

当科における大腸癌同時性肝転移についての検討
久保田 喜久(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科)
当科における大腸癌同時性肝転移に対する治療方針は、手術侵襲を考慮し決定している。すなわち手術により根治可能で、肝外転移がないか、制御可能であること、75歳以下、他の臓器機能が良好、原発巣及び肝転移の手術侵襲が高度でないこと、緊急手術は除外し、これらを満たした症例に対しては同時切除を行なう(同時切除群)。それ以外の症例については原発巣切除もしくは人工肛門造設術を施行した後に、化学療法(2006年以前...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

大腸癌肝転移に対するラジオ波焼灼術(RFA)10年の成績
椎名 秀一朗(東京大・消化器内科)
大腸癌肝転移では切除可能は10~30%で、切除後の5年無再発生存は20%である。切除適応は施設毎に異なる。当科では大腸癌肝転移例にRFAを実施してきた。【対象・方法】適応は、切除不能または切除希望せず、穿刺10回/焼灼100分以内で根治や腫瘍減量を達成できること(10個/6cm程度まで)、肝外病変はあってもよいが腫瘍量が少なく予後への影響が小さいこと、再発の可能性が大きい症例では、化学療法でSD以...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

転移性肝癌に対する経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)
三枝 善伯(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科)
はじめに:転移性肝癌は、全身疾患として取り扱われていることも多く、全身化学療法が標準的治療である。近年、分子標的薬の登場により大きく予後が改善してきている。しかし、化学療法では完治を得ることは難しく、予後改善をめざした治療であるとも言える。また、癌腫によっては肝切除も標準的治療とされているが、その適応は限られている。転移性肝癌に対するRFAは、腫瘍径や腫瘍数によって治療の目的が2つに大別することが...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

切除不能大腸癌肝転移のConversion therapyにおけるラジオ波凝固療法の有用性
美馬 浩介(熊本大大学院・消化器外科学)
【目的】大腸癌肝転移に対して肝切除を主軸とし、新規化学療法・分子標的治療・ラジオ波凝固療法(RFA)を加えた集学的治療を行っている。今回、切除不能大腸癌肝転移のConversion therapyにおけるラジオ波凝固療法の有用性を検討した。【現在の治療方針】H2、H3の肝単独転移では、臨床試験に登録し、術前に化学・分子標的治療を先行する。切除可能例では肝切除を先行し、術後にFOLFOXを6コース行...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

非大腸癌非内分泌腫瘍肝転移切除例の検討
竹村 信行(癌研有明病院・消化器外科)
【背景】大腸癌肝転移に対する治療法として外科的切除が最も有効であるが、大腸癌以外の悪性腫瘍肝転移の治療適応は定まっていない。当科で行った肝除例のうち、大腸癌と比較的予後良好な膵内分泌腫瘍を除いた悪性腫瘍肝転移症例の切除成績を検討した。【対象と方法】1994年1月より2009年3月の間に175例の非大腸癌非内分泌腫瘍肝転移症例に対し191回の切除を行った。原発病変内訳は胃癌72例、乳癌33例、GIS...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

胃癌肝転移に対する手術治療の成績と予後因子
坂本 裕彦(埼玉県立がんセンター・消化器外科)
【目的】胃癌肝転移に対する手術治療は唯一の治癒的治療であるが、大腸癌肝転移に比べて切除例が少なく、手術適応にコンセンサスがあるとは言いがたい。良い適応を示すことを目的に自験例について治療成績と予後因子を検討した。【方法】1990年から2010年に当院において胃腺癌肝転移に対して肝切除を行なった53例を対象に、生存率と再発形式を検討した。生存に対する寄与を同時性、個数、転移巣最大径、原発巣の組織分化...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

当科における胃癌肝転移切除症例の検討
深谷 昌秀(名古屋大大学院・腫瘍外科学)
<背景と目的>胃癌肝転移は多発発生することが多く、また腹膜播種、大動脈周囲リンパ節などその他の非治癒因子を伴うことが多く、大腸癌肝転移と比べて手術適応になることは非常に少ない。また現時点では胃癌肝転移症例の明確な手術適応は決まっていない。<目的>胃癌肝転移の手術適応を明らかにする。<対象と方法>1987年1月から2010年12月までの23年間に肝切除を行った胃癌肝転移症例19例(同時性9例、異時性...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

分子標的時代におけるGIST肝転移に対する治療戦略
菊池 寛利(浜松医大・2外科)
【緒言】GIST肝転移に対する治療の原則は薬物療法だが,二次耐性獲得,副作用等の問題があり,外科的治療介在による予後向上が期待されている。GIST診療ガイドラインでもGIST肝転移に対する治療として,一定条件を満たす場合に手術療法が選択枝として挙げられている。今回,遺伝子解析結果をもとにGIST肝転移に対する外科的治療の適応について検討した。【方法・結果】1:肝切除先行orイマチニブ(IM)。肝転...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療

膵臓癌肝転移に対する動注療法
平山 敦(札幌厚生病院・2消化器科(胆膵科))
<目的>膵癌肝転移に対する血流改変術(AR)+動注化学放射線療法(IACRT),化学放射線療法(CRT),Gemcitabine(GEM)単剤(CT)の比較を行い,その適応について考察する.<対象と方法>2003-2007年の切除不能膵癌157例を対象とした.その臨床的効果(予後,奏功率)について,AR+IACRT35例(StageIVa15例,StageIVb20例),CRT35例(StageI...

第53回日本消化器病学会大会肝転移の治療