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検索結果は15件です。

胆道血腫をきたした膵仮性動脈瘤破裂の一例
大江 迪子(金沢大学附属病院 消化器内科)
症例:60代男性 主訴:上腹部痛 現病歴:アルコール性慢性膵炎のため近医に通院中であったが、飲酒を継続しており膵炎急性増悪のため入退院を繰り返していた。2013年4月下旬に飲酒後から腹痛が出現し自宅で経過をみていたが、2日後に増悪したため近医を受診した。精査の結果、CTで膵仮性動脈瘤破裂、胆管炎と診断され、膵仮性動脈瘤破裂に対する塞栓術目的に当院に夜間搬送された。緊急血管造影で脾動脈近位部の仮性動...

第117回北陸支部例会

膵神経内分泌腫瘍に甲状腺髄様癌を合併した1例
島田 麻里(福井県済生会病院 外科)
【はじめに】甲状腺髄様癌は全甲状腺癌の約2%と稀な内分泌疾患であるが、今回われわれは膵神経内分泌腫瘍に甲状腺髄様癌を合併した1例を経験したので報告する。【症例】症例は62歳、女性。家族歴は特になし。糖尿病、高血圧で通院中、上気道炎症状の精査目的のCTで偶然、膵体部腫瘍を指摘された。腫瘍マーカーはCEA 37.28ng/mlと高値であった。腹部単純CTで膵体部の膵実質内に29×25×25mmの類円形...

第117回北陸支部例会

ステロイドが著効した嚥下障害を伴う好酸球性食道炎の1例
齊藤 恭志(公立小浜病院 消化器内科)
2013年3月末頃より嘔気と食欲不振を認めたため当院を受診した。血液検査では明らかな異常は認めず、上部内視鏡検査では胃食道逆流症を疑う所見を認めた。PPIを処方され経過観察となったが、症状は改善せず、経口摂取不良、嚥下障害を認めたため精査加療目的に入院となった。【検査結果及び入院後経過】血液検査では好酸球分画の上昇(11.0%)を認めた。上部内視鏡検査では上部食道より粘膜の小白斑や縦走溝を認めた。...

第117回北陸支部例会

肝膿瘍治療中に眼内炎を併発した2例
松川 弘樹(黒部市民病院 胃腸科)
【症例1】75歳 男性【既往歴】74歳 肺扁平上皮癌 放射線治療【嗜好歴】飲酒4合/週4、喫煙 40本/日【現病歴】2型糖尿病、高血圧症、慢性心房細動、陳旧性脳梗塞にて内科へ通院加療中。2011年8月13日未明より発熱、呼吸困難感を認め救急搬送。採血にてAST 86U/L、ALT 73IU/L、CRP 22.95mg/dlと肝酵素および炎症反応の高値を呈していた。発熱、炎症反応高値の精査目的に入院...

第117回北陸支部例会

C型肝硬変を合併した局所進行膵癌に対してS-1併用化学放射線療法を行った一例
太田 亮介(石川県立中央病院 消化器内科)
【症例】66歳女性【現病歴】C型慢性肝炎の診断で1998年よりインターフェロンを導入したが、薬疹にて中止となり、肝庇護剤で加療したが肝硬変に至った。2012年5月より3週間続く上腹部痛認め6月に当科受診となった。腹部CT検査で膵鉤部に上腸間膜動脈浸潤を伴う膵腫瘤を認め、精査加療目的に入院となった。【経過】腹部CTおよびPET-CTでUICC 分類cT4N0M0の膵癌と診断した。肝予備能はChild...

第117回北陸支部例会

肝細胞癌との鑑別を要したadrenal rest tumorの一例
石田 晃介(金沢大学附属病院 消化器内科)
【症例】80代女性。高血圧、脂質異常症にて近医通院中であった。下腹部痛があり腹部CT検査を行ったところ、肝S7に33mm大の腫瘍を認め、精査加療目的に当院紹介となった。造影CT、造影MRI検査では肝S7の右副腎と接する部位に、脂肪成分を有する多血性の腫瘍を認めた。血液検査では肝逸脱酵素は正常で、γ-GTPのみ軽度上昇していたが、肝炎ウイルスマーカーは陰性であり、明らかな背景肝疾患は認めなかった。血...

第117回北陸支部例会

全身化学療法が奏功した結腸原発neuroendocrine carcinoma(NEC)の一例
大村 仁志(市立砺波総合病院 消化器科)
【症例】70代男性【主訴】下痢【現病歴】平成24年5月、十二指腸潰瘍穿孔による汎発性腹膜炎のため、腹腔鏡下十二指腸穿孔部縫合大網被覆術を施行した。退院後から徐々に下痢の頻度が増加したため、平成25年2月に当院外来を受診した。その際に、臍上部に20mm大の皮下腫瘍を触れ、CTで肝腫瘤、全身性多発リンパ節腫脹、右肺腫瘤、腹膜播種、腹水を認めた。皮下腫瘤の摘出術および、原発巣検索目的の大腸内視鏡検査で指...

第117回北陸支部例会

抗ミトコンドリア抗体陰性、抗核膜抗体陽性であった原発性胆汁性肝硬変の一例
大和 雅敏(国立病院機構金沢医療センター 消化器科)
【症例】60歳代女性、ビール700ml/日・30年の飲酒歴がある患者。現病歴では、以前から会社の健康診断にてγ-GTPの高値を指摘されていたが節酒の指導のみで精査は受けていなかった。関節痛にて近医を受診し精査された際に抗核抗体が陽性であったため、肝障害に関して自己免疫疾患の関与も疑われ当科紹介となった。来院時検査では、γ-GTP高値(168 IU/l)、ALP正常(296 IU/l)、B型・C型肝...

第117回北陸支部例会

無症状で発見され、画像所見から細胆管細胞癌が疑われた一例
谷川 明希子(福井赤十字病院 消化器科)
【症例】70才代 女性【主訴】特になし【現病歴】検診での胸部異常陰影で当院呼吸器内科受診した。その際の胸部CTで肝門部に腫瘤を指摘され、精査目的に当科紹介受診となった。【既往歴】大腿骨頸部骨折【検査所見】採血:WBC 10400/μl、Hb 13.8 g/dl、Plt 19.2×104/μl、Na 143 mEq/l、K 4.1 mEq/l、Cl 107 mEq/l、BUN ...

第117回北陸支部例会

小腸内視鏡検査にて術前に診断しえた小腸海綿状血管腫の1例
赤澤 悠(福井大学医学部附属病院 消化器内科 )
【症例】64歳 女性。【主訴】黒色便。【既往歴】虫垂炎、子宮筋腫、関節リウマチ。【現病歴】2013年3月より黒色便を自覚し、近医にて上部及び、下部消化管内視鏡検査を施行したが、活動性出血は認めなかった。その後も黒色便が持続し、精査加療目的で当科紹介受診した。【検査結果及び入院後経過】入院後、Hb 6.7g/dlと貧血を認め、濃厚赤血球2単位を輸血した。腹部CT検査では、骨盤内小腸に造影効果の遷延す...

第117回北陸支部例会

特異な画像所見を呈しステロイド投与が有効であった薬剤性重症肝障害の一例
有塚 敦史(福井県立病院 消化器内科)
【背景】今回、ステロイド投与にて改善が認められ、特異的な画像所見を呈した薬剤性重症肝障害の一例を経験したため報告する。【症例】症例は51歳の男性。肝疾患の既往は認められなかった。飲酒は機会飲酒であり、常用薬の内服はなかった。20XY年2月中旬に歯周炎に対し、鎮痛剤と抗生剤が投与された。3月初旬より左背部痛が認められ近医を受診し、血血検査にて肝胆道系酵素の上昇が認められ当科紹介入院となった。【結果】...

第117回北陸支部例会

術前放射線化学療法により病理学的完全寛解を得られた直腸癌の一手術例
奥出 輝夫(石川県立中央病院 消化器外科)
症例は62歳の男性.下血を主訴に近医受診し,精査にて下部直腸癌と診断され,当科紹介となった.臨床病期は3a(cAN1H0P0M0). S-1併用術前放射線化学療法を施行したところ,原発巣は内視鏡上・CT上,著明な縮小を認めた.またCT上,腫大リンパ節の縮小を認めた.腹腔鏡補助下直腸低位前方切除(内肛門括約筋切除を伴う),両側側方リンパ節郭清,回腸瘻造設術施行した.病理学的所見では下部直腸に陥凹部を...

第117回北陸支部例会

5-ASA製剤によると考えられた薬剤性急性間質性腎炎の一例
鳥居 志充(福井赤十字病院 消化器科)
症例は29歳、男性。2012年6~8月に血便、軽度下痢あり、近医での加療にて軽快していた。2013年6月に入ったころより腹痛、血便、水様便を認めるようになり紹介医を受診した。上部消化管内視鏡検査では発赤の強い胃炎を認めた。下部消化管内視鏡検査では直腸に粘膜肥厚を伴うびらん、発赤、、血管透見不良像を認め、潰瘍性大腸炎が疑われた。そのためアサコール®3600mg投与が開始されたが症状の改善がみ...

第117回北陸支部例会

NSAIDs投与により大腸に多発性潰瘍を来した1例
明石 桃子(富山大学 内科学 第三講座)
【はじめに】NSAIDsによる大腸潰瘍の発生頻度は約3%と報告されている。今回、NSAIDs投与中に大腸に多発性の潰瘍形成を来し、重篤な病態を呈した1例を報告する。【症例】83歳、女性。【現病歴】2013年2月より骨粗鬆症と逆流性食道炎のため近医でメロキシカムとランソプラゾールを処方されていた。2013年3月下旬より下痢と腹痛が出現したため、S状結腸内視鏡が施行されたが、びらんを認めるのみであった...

第117回北陸支部例会

肝癌に対するバイポーラ方式RFAの使用経験
清島 淳(金沢大学付属病院 消化器内科)
【背景】肝癌のラジオ波焼灼療法(RFA)に 2012年10月よりバイポーラ方式のアプリケーターが採用された。今回我々はバイポーラ方式によるRFAの使用経験について報告する。【対象と方法】2013年6月から2013年9月までの期間、当科で肝腫瘍に対してバイポーラ方式を用いてRFAを施行した10例16結節(肝細胞癌(HCC)12結節:転移性肝癌4結節)を対象とした。RFAアプリケーターはCelonPO...

第117回北陸支部例会