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検索結果は15件です。

成人の特発性腸重積に対し徒手整復のみで軽快しえた一例
竹下 敦郎(済生会松阪総合病院 内科)
症例は20歳代女性。主訴は臍周囲痛。既往歴は特記事項なし。現病歴は20xx年8月上旬、冷汗、血便を伴う臍周囲痛が出現し、当院救急受診となった。来院時、腹部は平坦、軟で腫瘤は触知せず、上腹部正中に圧痛を認めたが反跳痛はなく、腸音は亢進していた。血液生化学検査ではWBC6500/mm3, CRP 0.2mg/dl、CK 61IU/l, LDH177IU/l、CEA 1.0ng/m...

第117回東海支部例会

門脈ガス血症で発症した消化管アミロイドーシスの1例
増田 達郎(犬山中央病院 消化器内科)
症例は85歳女性。平成20年より当院循環器内科にて心筋梗塞に対し、冠動脈形成術(PCI)施行され、経過観察されていた。平成23年10月3日より胃部不快感、嘔気、胆汁性嘔吐、吐血を訴え救急車で来院。血液検査にてHb8.4g/dlと貧血を認め、WBC上昇、CRP上昇を認めた。腹部CTにて肝内門脈ガスと胃壁のガス像を認め、精査加療目的にて当科入院となった。門脈ガス血症と診断し、絶飲食、点滴、広域抗生剤(...

第117回東海支部例会

Y. enterocoliticaによる肝膿瘍の一例
岩井 貴洋(静岡市立清水病院 消化器内科)
Yersinia enterocoliticaによる肝膿瘍の一例【症例】70代女性【主訴】食欲不振、体重減少【既往歴】約3ヶ月前からの食欲不振と10 kgの体重減少を主訴に近医受診、精査目的で当院紹介受診となった。受診時軽度の嘔気があったが、腹痛、嘔吐、下痢などの症状は認めなかった。血液検査にて肝機能異常、炎症反応高値、HbA1c 14.9%を認めた。腹部エコーにて肝S6に境界やや不...

第117回東海支部例会

胆嚢捻転症の一例
加藤 誉史(済生会松阪総合病院 内科)
【症例】80歳代女性、【主訴】右上腹部痛、【既往歴】特記事項なし、【現病歴】高齢一人暮らしの女性。20xx年6月3日より徐々に増悪する右上腹部痛と嘔吐を認め、食欲低下し自力で食事摂取困難になったため、6月10日当院へ救急搬送された。来院時、意識清明で、身長136cm、体重25.2kg、BMI13.5と著明なるい痩があり、38.0度の発熱を認めた。腹部は平坦軟で、右上腹部に圧痛を認めたが、Murph...

第117回東海支部例会

急速に増大した肉腫様肝癌の1例
市川 崇(三重県立総合医療センター 消化器内科)
【症例】67歳男性 【既往歴】高血圧症 【家族歴】特記事項なし 【現病歴】C型慢性肝炎、高血圧症にて近医通院中、2009年5月に右側腹部痛を自覚した。画像検査にて肝S5に80mm大の肝腫瘤を認め当院紹介受診。AFP 12.0ng/mlと軽度高値であり、7月1日に腹部血管造影検査を施行したところ、肝右葉を中心に多発肝細胞癌を認め、肝動脈化学塞栓療法(TACE)を施行した。その後、同年9月、10月、2...

第117回東海支部例会

急性大動脈解離発症後、壊死性虚血性大腸炎を来した一例
藤井 温子(静岡県立総合病院 消化器内科)
症例は60代、男性。約2年前に急性大動脈解離DeBakeyΙΙΙb型を発症し、当院循環器内科で降圧管理で保存的に治療後、外来で経過をみられていた。10日ほど前より下腹部痛が出現し、腹部レントゲンでイレウス像を認めたため、当科へ紹介された。造影CTで虚血性腸炎、小腸サブイレウスの診断で、腸管の造影効果、CA、SMA、IMAの血流が保たれていたことから絶食、補液による保存的治療の方針となった。約1ヶ月...

第117回東海支部例会

外科的切除で脾悪性リンパ腫と診断できた一例
藤井 温子(静岡県立総合病院 消化器内科)
症例は80代、男性。主訴は左側腹部痛で、前医での腹部エコーで脾にφ7mmの腫瘤を認め、当院消化器内科へ紹介された。当科で施行した造影CTでは脾にφ82mmの不整形腫瘤を認め、腫瘤辺縁には淡い造影効果、就寝部には出血性壊死を伴っていた。左閉鎖リンパ節がφ22mmと腫大していた。SPIO MRIでは脾頭部と内側はSPIOで信号低下、外側尾側にφ85mmの腫瘍を認め、周囲への浸潤所見は認めなかった。PE...

第117回東海支部例会

肺扁平上皮癌膵転移の一例
加藤 裕真(公立学校共済組合 東海中央病院 消化器内視鏡センター)
【症例】71歳 男性【主訴】胸部レントゲン・胸部CTにて右下葉異常陰影の指摘【既往歴】特記すべきことなし【家族歴】特記すべきことなし【生活歴】喫煙:10本/日(44年間喫煙 64歳にて禁煙)【現病歴】2012年5月、近医を受診。胸部レントゲン・胸部CTにて右下葉異常陰影を指摘され、当院呼吸器内科を紹介受診された。胸部CTにて空洞形成を伴う右下葉腫瘤・右肺門、縦隔リンパ節の腫大が認められた。腫瘍マー...

第117回東海支部例会

エンテカビル投与中のB型慢性肝炎に発症した脾原発悪性リンパ腫の1例
東堀 諒(安城更生病院 消化器内科 )
【はじめに】悪性リンパ腫は造血臓器を中心に全身に浸潤・増殖する腫瘍であり,その中でも非ホジキンリンパ腫では脾臓への浸潤がしばしば見られる.しかし脾原発悪性リンパ腫は稀であり,全悪性リンパ腫の約1%程度と報告されている.またC型肝炎ウイルス(HCV)とB細胞性非ホジキンリンパ腫との関連性を示す報告はいくつか散見されるが,B型肝炎ウイルス(HBV)に合併する悪性リンパ腫の報告例は少ない.今回われわれは...

第117回東海支部例会

胆管断端神経腫の一切除例
木下 雄貴(豊橋市民病院 消化器内科)
【はじめに】胆管断端神経腫は外科的操作で切断された神経断端においてSchwann 細胞および神経軸索が再生、増殖した肉芽組織である。胆嚢摘出術後の0.23% に発生する比較的稀な良性疾患であるが、悪性疾患との鑑別は極めて困難とされている。今回我々は、胆管断端神経腫の一切除例を経験したので報告する。【症例】70歳代女性。【既往歴】28年前に胆石症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術施行。【現病歴】検診で指摘さ...

第117回東海支部例会

後腹膜転移にて再発し水腎症を来したpStageIB胃癌の1例
加藤 亜唯(済生会松阪総合病院 内科)
【症例】60歳代女性、平成21年1月心窩部痛にて胃内視鏡検査を施行。胃体中部後壁に軽度のひだ集中を伴う不整な陥凹性病変を認め、生検は低分化腺癌であった。腹部超音波検査、CTなどでリンパ節腫脹、他臓器転移を認めず、早期胃癌0-IIc, por,T1b,N0,M0,cStageIAと診断した。平成22年2月に腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(D1+郭清)を施行した。摘出標本の病理組織学的結果はpor2,T2...

第117回東海支部例会

多発肝転移をきたした眼球メラノーマの1例
富永 新平(静岡県立総合病院 消化器内科)
【はじめに】眼球メラノーマはブドウ膜のうち,主に脈絡膜に生じる悪性黒色腫であり,高率に肝転移をきたす.しかし,欧米諸国と比較し,日本での罹患率は低いため,その肝転移に遭遇することは非常に稀であると考えられる.【症例】86歳男性.2007年2月,他院にて右眼脈絡膜悪性黒色腫の診断で,右眼球摘出術を施行.手術検体の病理診断で,眼球外浸潤なく,視神経浸潤はなかった.局所再発や全身転移なく経過観察されてい...

第117回東海支部例会

貧血、タール便、腸重積にて発症した、十二指腸原発炎症性線維性ポリープの一例
林 一郎(静岡県立総合病院 消化器内科)
【はじめに】炎症性線維性ポリープ(inflammatory fibroid polyp)は消化管にポリープ様に隆起性に発生し、好酸球やリンパ球などの炎症細胞浸潤と小血管および線維性結合織の増生を主体とする腫瘤である。今回我々は、貧血、タール便、腸重積にて発症した十二指腸原発の炎症性線維性ポリープの一例を経験したので、文献的考察を交えて報告する。【症例】39歳女性。2009年頃より鉄欠乏性貧血に対し...

第117回東海支部例会

胃病変にて診断されたびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の一例
鈴木 健人(蒲郡市民病院 消化器内科)
【症例】88歳 男性。【主訴】咽頭痛。【既往歴】糖尿病、B型肝炎キャリア。【現病歴】2011年12月、咽頭痛を主訴に当院耳鼻科受診し、左扁桃周囲腫脹を認めた。精査目的で施行した頚部CTにて甲状腺右葉下極から胸骨上端にかけての腫瘤を認め、また左咽頭間隙にも腫瘤を認めた。腫瘤の増大傾向もあり精査加療目的のため入院となった。【入院後経過】頚部腫瘤増大による気道閉塞のため気管切開を施行した。また腫瘍マーカ...

第117回東海支部例会

経過中に膵石を発生した自己免疫性膵炎の一例
片岡 邦夫(豊橋市民病院 消化器内科)
【症例】60歳代男性【主訴】黄疸【生活歴】喫煙20本/日×40年、飲酒歴ビール500mL×2/日【既往歴】特記すべきことなし【現病歴】平成18年11月、腹痛、黄疸で当科紹介。血液生化学検査で閉塞性黄疸と胆道系酵素の上昇、腹部造影CTで胆管拡張と膵腫大を認め、精査加療目的で入院となった。腹部超音波検査で膵はソーセージ様に腫大し、血清IgG4は184mg/dLと上昇していた。内視鏡的逆行性胆道膵管造影...

第117回東海支部例会