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検索結果は73件です。

門脈腫瘍栓を伴う混合型肝癌が疑われた胆管炎の一例
立石 昌樹(九州医療センター 肝胆膵外科)
門脈腫瘍栓を伴う混合型肝癌と術前診断した胆管炎の一例を経験したので報告する。症例は64歳男性。脳梗塞発症し、近医加療中、38℃の発熱と肝酵素の上昇を認め精査。肝腫瘍を指摘され当科紹介となった。紹介時の血液生化学検査においてAST/ALT 33/64 IU/l, γ-GTP 111 IU/l, ALP 482 IU/l, CRP 0.93mg/dlと軽度の肝胆道系酵素上昇と炎症所見を認めた。腫瘍マー...

第101回九州支部例会

膵胆管合流異常に合併した胆嚢全体癌の一例
立石 昌樹(九州医療センター 肝胆膵外科)
胆嚢壁全体が癌化、このうち胆嚢管・胆嚢頸部の病変が総胆管を圧排し、術前には胆管リンパ節転移や腫瘍の総胆管直接浸潤などが考えらえた胆嚢癌を経験したので、報告する。症例は76歳女性。約2か月前から右下腹部に無痛性の腫瘤を自覚。3キロの体重減少も認め精査した結果、胆嚢癌疑いにて当科紹介となった。来院時の血液生化学検査上、肝胆道系酵素に上昇なし。腫瘍マーカーはCA19-9が83IU/mlと軽度上昇するもC...

第101回九州支部例会

直腸癌再発に伴うフルニエ症候群の一救命例
古橋 聡(済生会熊本病院・外科センター)
【はじめに】直腸癌は再発すると生命予後に影響するばかりでなく、感染や消化管・尿路系の通過障害の原因となるため注意が必要である。今回我々は直腸癌再発後にフルニエ症候群を発症し、集学的治療により救命できた一例を経験したため報告する。【症例】症例は88歳女性。2010年11月直腸癌と上行結腸癌に対して右結腸切除術D2郭清[SS N0 H0 P0 M0 StageII]および高位前方切除術D2郭清[SE ...

第101回九州支部例会

上部消化管内視鏡検査を契機に診断されたCowden病の母子発症例
一瀬 理沙(九州大学大学院病態機能内科学 )
症例1(母)は65歳、女性。2012年3月、定期健診目的で施行された上部消化管内視鏡検査で食道に密生するglycogenic acanthosisを認め、Cowden病が疑われ5月に当科紹介入院となった。入院時、BMI 31.2の肥満と頭囲59cmの巨頭症を認めた。また、歯肉には乳頭腫が密集して見られ、四肢、体幹皮膚に血管腫が散在していた。内視鏡検査では、食道のglycogenic acantho...

第101回九州支部例会

一卵性双生児双方に発症したHLA DR9陽性潰瘍性大腸炎の1例
クリステンセン めぐみ(沖縄赤十字病院)
[はじめに] 近年UC患者数の増加は著しいが、一卵性双生児の双方にUCが発症した報告は、わが国ではまれで、世界的にも報告例は少ない。今回、ステロイド依存性の一卵性双生児の兄の治療経過を参考にintensive GCAPにて寛解導入できた初発の重症全大腸炎型でHLA DR9およびPR3ANCA陽性UCを経験したので報告する。[症 例]30代男性、主訴:腹痛、血便、既往歴;特記事項なし、家族歴;一卵...

第101回九州支部例会

NAFLD患者における脂質粒子サイズの検討
古賀 浩徳(久留米大学内科学講座消化器内科部門)
症例は42歳、男性。健康診断で肝機能異常を指摘され、当科を受診した。現病歴、血液生化学検査および腹部超音波検査にて非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease, NAFLD)、高血圧症、脂質異常症と診断された。身長169 cm、体重72.1 kg、BMI 25.2、血圧154/96 mmHgの他、特記すべき身体所見はなかった。家族歴として、両親に高...

第101回九州支部例会

肝原発神経内分泌腫瘍の1例
大野 香織(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学)
症例は40歳女性。皮膚の紅斑を主訴に当院皮膚科受診し、生検の結果、蕁麻疹様湿疹が考えられ、鑑別に皮膚筋炎が疑われた。皮膚疾患に由来する悪性腫瘍の検索目的で、当科紹介受診となった。当科で施行した腹部超音波検査にて、肝S4/8に約30mmの高エコー腫瘍を認めた。腹部単純CT検査で腫瘍はlow density、造影CT動脈相で中心部はlowで辺縁部から濃染を呈し、平衡相で軽度wash outされた。また...

第101回九州支部例会

腹壁に発生したsolitary fibrous tumor(SFT)の一例
廣石 和章(中津市立中津市民病院 外科)
症例は64歳女性。20年程前より左鼠径部腫瘤を自覚していたが放置していた。57歳頃近医を受診し鼠径ヘルニアと診断され経過をみていたが、その後も徐々に腫瘤が増大してきたため当科外来を受診した。来院時現症にて左鼠径部に小児頭大の弾性、軟な腫瘤を触知したものの、皮膚の発赤や圧痛は認めなかった。画像所見ではCTにて左鼠径部皮下に11×6cm大の著明な造影効果を伴う境界明瞭な腫瘤を認めた。中心部に増強不良な...

第101回九州支部例会

腹腔鏡下に胃部分切除を行った胃GISTの3例
白岩 祥子(戸畑共立病院)
腹腔鏡下に胃部分切除を行った胃GISTの3例戸畑共立病院 外科白岩祥子、谷脇智、今村鉄男、佐藤英博、宗宏伸、高山成吉、新田智之、竹谷園生、森田敏夫、今井伸一腹腔鏡補助下に胃部分切除を行った胃上部(穹隆部)gastrointestinal stromal tumor (GIST)の3例を経験したので,手術適応と術式の要点について報告する。患者背景:年齢47~84歳,全例女性,腫瘍径は40~60mm,...

第101回九州支部例会

当院におけるH.pylori 除菌療法の成績
宮崎 正史(福岡山王病院消化器内科)
【目的】Helicobacter pylori (H. pylori )除菌療法は、現在プロトンポンプ阻害薬(PPI)、アモキシシリン水和物(AMPC)およびクラリスロマイシン(CAM)の3剤併用による一次除菌と、PPI、AMPCおよびメトロニダゾール(MNZ)による二次除菌が保険適応である。2013年2月よりH.pylori 感染胃炎における除菌が追加承認されたため、除菌者数が増加することが予想...

第101回九州支部例会

薬剤起因性自己免疫性肝炎の1例
宮副 由梨(国立病院機構長崎医療センター肝臓内科)
 薬剤起因性自己免疫性肝炎(DIAIH)は自己免疫性肝炎(AIH)のうち約10%を占めると報告されている。今回我々はステロイド抵抗性で免疫抑制剤の併用を必要としたDIAIHの1例を経験したので報告する。 症例は46歳、男性。2010年4月前医で多発性硬化症と診断され、同年8月上旬より病状進展抑制のためインターフェロン-β-1bの投与が開始された。さらに同時期より副鼻腔炎に対しクラリスロマイシン・L...

第101回九州支部例会

多発性硬化症を合併した原発性胆汁性肝硬変症、CREST症候群、自己免疫性肝炎のオーバーラップ症候群の1例
本多 敬和(医療法人聖和会有明成仁病院消化器内科)
【症例】43歳、男性。 主訴:全身倦怠感、左半身のしびれ、冷感 。【既往歴】40歳時、胆石で胆嚢摘出術。気管支喘息、うつ病で通院歴あり。 【飲酒歴】機会飲酒。 【輸血歴】なし。 【現病歴】多発性硬化症の治療で、2005年8月から2008年9月までIFN-βを投与されていた。 IFN-βの投与開始以来、肝機能障害を来たし、ALP600台、γ-GTP580位と高値であった。 IFN-βによる副作用と言...

第101回九州支部例会

内視鏡的診断が困難であった十二指腸癌の一例
吉成 元宏(熊本労災病院)
内視鏡的診断が困難であった十二指腸癌の一例, 熊本労災病院症例は80歳男性. 嘔吐を主訴に受診され腸閉塞が疑われたため入院となった. 腹部CTで十二指腸下行脚の壁肥厚と全周性の狭窄を認めた. 高度の狭窄, 粘膜の引きつれのため, 内視鏡はなんとか通過できたが, 内視鏡的に腫瘍を確認することはできず, 乳頭部の確認もできなかった. 初回の十二指腸粘膜生検で悪性所見は認めなかった. 2回目の生検でad...

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