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検索結果は73件です。

副乳頭近傍原発性十二指腸癌術後に判明した胆管末端adenomyomatous hyperplasiaの1例
福島 真典(長崎県五島中央病院 内科)
症例は84歳女性。貧血・便潜血陽性の精査目的に当院内科紹介となった。上部消化管内視鏡検査にて十二指腸下行部の副乳頭部に20mm大、易出血性の隆起性病変あり。生検にてGroup5(高分化腺癌)と診断された。腹部CTでは総胆管は下部で拡張しており十二指腸副乳頭部の腫瘍による胆管浸潤が疑われた。腹腔内のリンパ節や他臓器への転移は認めなかった。EUSでは腫瘍部の4層は保たれており粘膜下層までの深達度と思わ...

第101回九州支部例会

HCV関連肝細胞癌の治療経過中に出現し肝腫瘍生検後に壊死した肝内胆管癌の1例
重松 宏尚(北九州市立医療センター)
【はじめに】肝細胞癌(HCC)と肝内胆管癌(ICC)の重複癌は比較的稀である。今回我々はHCV関連肝細胞癌の治療経過中に出現した乏血性腫瘤を肝腫瘍生検でICCと確定診断後に腹腔鏡下肝切除を行い、切除標本で完全壊死を確認した1例を経験したので報告する。【症例】72歳 男性【主訴】肝内腫瘤の精査【生活歴】10年前に禁酒、禁煙【既往歴】20歳時 肺結核【現病歴】2004年6月より慢性C型肝炎、高血圧、パ...

第101回九州支部例会

原発性胆汁性肝硬変症の診断9年6ヵ月後に自己免疫性肝炎を合併したPBC-AIH overlap 症候群の1 例
福泉 公仁隆(国立病院機構九州医療センター消化器内科、臨床研究センター)
症例は63才女性、2003年9月(54才時)に全身倦怠感、浮腫、皮膚掻痒を主訴に近医を受診し肝胆道系酵素上昇を認め当科へ紹介された。AST 308IU/l,AST 308 IU/l,ALP 670 IU/l,γ534 mg/dl,IgG 1189mg/dl,IgM 305mg/dl, ANA80x, AMA 80x、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性、肝生検所見では慢性非化膿性胆管炎を認めないもののP...

第101回九州支部例会

高齢者の慢性C型肝炎患者(2a型高ウィルス量)にペグインターフェロンα-2a少量長期単独投与が著効した一例
岡 進(社会医療法人 鹿児島愛心会 笠利病院)
<はじめに>日本のC型慢性肝炎の70%は60歳以上の高齢者であり今後80歳以上の高齢者の治療が開始されると思われる。82歳より3年間の治療で著効を得た一例を報告する。
<患者>82歳 男性 現役の農夫
<既往歴>69歳でC型急性肝炎、入院治療インターフェロン(IFN)治療を受けHCV消失といわれた。72歳で2度目のIFN治療法を受けた。
<現病歴>糖尿病で外来治療していたところ腹...

第101回九州支部例会

肝内胆管癌との鑑別が困難であったIPNBの1例
塩屋 公孝(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は65歳女性。2006年9月、十二指腸乳頭部癌に対して他院で幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PpPD)施行。術後経過観察されていたところ、2012年7月、MRCPで左肝内胆管拡張を指摘され当院紹介となった。腹部超音波検査では門脈臍部近傍の左肝内胆管内に約2cmの充実性腫瘤を認め、これより末梢の胆管は拡張していた。同腫瘤は、ドプラーエコーで比較的豊富な血流信号を認め、造影CTでは造影効果の乏しい軟...

第101回九州支部例会

北九州市若松区で同時期に発症した感染経路不明のE型急性肝炎の2例
本間 雄一(産業医科大学若松病院消化器内科, 産業医科大学第3内科学)
今回我々は、北九州市に土着したHEV株によると思われる、E型急性肝炎の2例を経験したので、文献的考察を踏まえ報告する。症例はいずれも70歳代の男性。2012年8月に肝機能障害を認めたため当科紹介となった。2例とも北九州市若松区在住であるが、互いに交流はなく、イノシシやシカなど野生動物の生肉の摂取歴や海外渡航歴は認めなかった。IgA-HEV抗体陽性、HEV RNA陽性でありE型急性肝炎と診断した。ト...

第101回九州支部例会

十二指腸への直接浸潤による消化管出血に対して放射線治療が奏功した肝細胞癌の一例
大穂 有恒(製鉄記念八幡病院肝臓内科)
【症例】73歳、女性。2型糖尿病と高血圧症で近医通院中の2010年9月に肝酵素上昇、腹部エコーで肝腫瘍を指摘され当院受診。造影CTにて肝内に動脈相で濃染、平衡相で低吸収を呈する病変が散在しており肝細胞癌の診断となった。2010年10月よりTACE, Lp-TAIを5回施行した後、2012年1月に肝門部の腫瘍増大による閉塞性黄疸に対して、両肝管へのチューブステント留置ならびに放射線照射を行った。20...

第101回九州支部例会

輸血歴のない中間型サラセミアによる続発性ヘモクロマトーシスに合併した肝細胞癌の一例
荒武 良総(国立病院機構九州がんセンター消化器肝胆膵内科)
症例は56歳、男性。右側腹部の違和感を主訴に近医受診しCTで肝腫瘤と後縦隔腫瘤を指摘され当科初診。家族歴:父と姉、父方祖母にサラセミア。生活歴:焼酎 1合/日、喫煙 20本/日。既往歴:20歳時にサラセミアの診断で脾摘、その後長期的な通院なし。輸血歴なし。現症:結膜に貧血と黄疸を認める以外特記所見なし。検査所見: Hb 8.6 g/dl, MCV 77.3 fl, Plt 44.6万 /μl, 網...

第101回九州支部例会

膠原病に合併した門脈圧亢進症の1例
成田 竜一(大分赤十字病院 肝胆膵内科)
【はじめに】今回我々はFelty’s syndromeに胃静脈瘤を合併し、BRTOにて治療しえた胃静脈瘤の症例を経験したので、若干の文献的考察を含め報告する。【症例】60代、女性【主訴】胃静脈瘤【現病歴】生来健康で特に通院歴はなかった。また、健康診断を受けられることもなかった。2011年6月右膝の痛みを自覚し近医を受診された。この時の採血にてWBC 2,000/μl, RBC 269×104/μl...

第101回九州支部例会

保存的治療にて軽快した特発性腸間膜血腫の一例
田崎 貴子(大分市医師会立アルメイダ病院)
症例) 64歳 男性主訴) 腹痛 腹満現病歴)1週間前からの腹痛と腹満を訴え近医受診.CT上腸管の血流障害を指摘され当院紹介.来院後嘔吐を繰り返した.発熱なし、血便なし、3日前から排便なし.腹部打撲の既往なし.腹部所見としては、心窩部から右季肋部にかけて圧痛を認めるが筋性防御をみとめず.検査)WBC11400×104μ/L CRP 3.59mg/dl腹部造影CT)十二指腸水平脚の右尾側を主体に径8...

第101回九州支部例会

後腹膜への穿破を介して腹腔内破裂を来した膵仮性嚢胞の一症例
安田 幹彦(中津市民病院 消化器内科 )
膵仮性嚢胞は急性膵炎および慢性膵炎の経過中にみられる合併症の中でも頻度が高く、時に腹腔内破裂や周囲臓器(消化管や脾臓、肝臓)への穿通を来すことが知られている。今回、慢性膵炎急性増悪後の膵仮性嚢胞が後腹膜に穿破し、後腹膜を介して腹腔内破裂を来した一症例を経験したので報告する。症例は、61歳の男性。約40年間、アルコール多飲を繰り返していたが、特に症状なく経過していた。2012年○月頃より左季肋部痛を...

第101回九州支部例会

Triaxial microcatheter method によりTACEを行った肝細胞癌の2例
松垣  諭(戸畑共立病院 肝臓内科)
【序言】HCCに対するTACEは、DSA・マイクロカテーテルの発達・最近では Cone-beam CTの開発により、super selective TACEが可能となった。super selective TACEは超選択的にカニュレーションすることで、ラジオ波熱焼灼術(RFA)に匹敵するほどの治療効果と正常肝への障害を軽減することが可能である。しかしながら、血管の分岐角度や蛇行によりsuper s...

第101回九州支部例会

ビタミンB6欠乏性痙攣を基礎にもつ若年肝硬変肝癌の1例
新垣 伸吾(琉球大学医学部附属病院 第一内科)
症例は17歳男性で、生後まもなくビタミンB6依存性痙攣と診断されその後重度の心身障害と精神遅滞を伴ったがビタミンB6の経口投与を継続しながら近医で経過をみられていた。兄も同じビタミンB6依存性痙攣があり加療されている。2011年1月に感冒様症状で近医受診の際に血球減少(WBC 2100/μl Plt 2.8万/μl)と肝障害(AST 54IU/L ALT 45IU/L)を指摘され当院小児科紹介受診...

第101回九州支部例会

IFNβ+Ribavirin併用療法再燃後にIFNβ少量長期投与が著効した慢性C型肝炎の一例
織部 淳哉(大分大学消化器内科)
症例は50歳代、男性。平成20年検診でHCV抗体陽性を指摘された。同年7月に当科初診、血液検査でHCVは2a型、高ウイルス量であり、IFN導入目的で9月16日当科1回目入院となった。肝生検施行後、PEG-IFNα2b100μgとリバビリン800mgの投与が開始となった。その後外来で投与継続したが、好中球、血小板の減少があり、インターフェロンの減量が必要だった。全身倦怠感、易疲労感などの副症状と血球...

第101回九州支部例会

当科で経験した小児B型急性肝炎の1例
今中 大(鹿児島大学消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】1985年に開始された「B型肝炎母子感染防止事業」によって、小児のHBVキャリア率は0.024%と、事業開始前と比較して1/10以下となっている。しかし、現状でもHBVキャリアから創部を介しての感染など、小児におけるB型急性肝炎の報告が散見され、ユニバーサルワクチンの導入が望まれている。今回我々は、家族外からの水平感染と考えられる小児B型急性肝炎の1例を経験したため報告する。【症例】9...

第101回九州支部例会

当院におけるHBV再活性化症例の検討
谷本 治子(小倉記念病院消化器内科)
【目的】当院で経験したHBV再活性化症例について検討を行った。【対象】平成23年1月~平成24年12月に当院にて、B型肝炎に対する核酸アナログ治療を行った症例71例(男性37例、女性34例、年齢42~79歳)。【結果】HBVキャリアにおいて免疫抑制・化学療法を行うに当たっての肝炎予防的な核酸アナログ投与は15例、de novo肝炎による核酸アナログ投与は5例であった。全例での肝炎の沈静化が得られた...

第101回九州支部例会

粘膜切除術にて診断された大腸elastosisの一例
藤本 真澄(三佼会 宮崎病院 消化器科)
症例:53歳男性. 主訴:便潜血. 既往歴・家族歴:特記事項なし.現病歴:生来健康.検診便潜血陽性であったため,精査の為当院を受診した.現症:特記すべき異常所見なし.血液性化学検査所見:異常なし.下部消化管内視鏡検査:下行結腸に黄白色の立ち上がりのなだらかな隆起性病変と平坦な病変が並列して見られた.拡大NBI観察では,隆起部位には拡張した腺管構造を,平坦な病変には腺管構造がなく血管像が見られた.診...

第101回九州支部例会

十二指腸に発生した孤立性Peutz-Jeghers型ポリープの1例
村岡 正武(消化器)
症例は81歳、男性。近医で上部消化管内視鏡検査を施行し十二指腸ポリープを認めたため当院へ紹介となった。当院で検査したところ十二指腸球部に長径20mmの有茎性ポリープを認めた。頭部の色調は周囲粘膜と同色調で、分葉結節状であり、びらんや潰瘍は認めなかった。茎部は細く4mm程度で、基部に粘膜の集中などはなかった。ポリペクトミーを施行した。病理学検査では腺上皮の過形成と粘膜筋板の樹枝状増生を認めPeutz...

第101回九州支部例会

腸管出血性大腸菌O157感染に溶血性尿毒症症候群を合併した1例
梶本 展明(大分厚生連鶴見病院)
【症例】73歳,女性. 2012年12月10日に鹿肉を生で食し, 2日後より下腹部痛と血性下痢が出現したため, 12月13日に当院入院となった. 既往歴は慢性B型肝炎. 家族歴,生活歴に特記事項なし. 入院時の血液検査ではWBC 9860/μl, plate 27.2万/μl, CRP4.23mg/dl. CT検査にて上行結腸から横行結腸を主体に浮腫状肥厚と周囲の脂肪織濃度上昇を認めた. 直腸鏡で...

第101回九州支部例会

成長ホルモン分泌不全症によるNASHの1例
柴田 大介(琉球大学医学部第一内科)
【症例】20歳代、女性【主訴】肝機能障害【既往歴】汎下垂体機能低下症、成長ホルモン分泌不全症、悪性杯細胞腫瘍にて左付属器切除術【現病歴】幼少期から10代後半まで成長ホルモン分泌不全症にて成長ホルモンの注射による加療を行っていたが、それ以後は自己中断していた。悪性杯細胞腫瘍術後2006年から当院婦人科に定期的に通院していた。2008年初めより肝機能障害が認められていたが軽度にて経過観察されていた。2...

第101回九州支部例会