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検索結果は73件です。
- 抗生剤動注療法が奏功した胆道再建後多発肝膿瘍の1例
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福富 章悟(朝倉医師会病院外科)
総胆管十二指腸吻合術後の多発性肝膿瘍に対し抗生剤動注療法が奏功した1例を経験したので報告する。症例は77歳、女性で総胆管結石による胆管炎にて当院内科入院となった。胆管蛇行が強く内視鏡的乳頭切開術が困難で、また傍乳頭に比較的大きな憩室も認められたため1ヶ月後に外科紹介となった。開腹により総胆管を切開・切石、胆嚢は蓄膿症の状態で、胆嚢を切除し、総胆管十二指腸端側吻合を行った。退院後発熱を認め再来受診、...
第101回九州支部例会 >
- 当院にて経験した門脈ガス血症6例の検討
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藤田 俊浩(国立病院機構指宿病院)
門脈ガス血症は、腹部超音波検査や腹部CTにて門脈内にガス像を認める病態である。従来、予後不良であり、緊急開腹術が救命に必須であるとされてきたが、近年、保存的加療にて経過観察可能であった症例の報告が散見される。当院では、H21年3月からH24年6月までの期間に、6例の門脈ガス血症を経験した。3例は発症時すでに全身状態不良であり、緊急開腹術に至らず死亡したが(A群)、残る3例は全身状態が比較的良好であ...
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- 自己免疫性肝炎を合併した長期寛解潰瘍性大腸炎の1例
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松本 章子(長崎成人病センター消化器内科)
【症例】80歳女性【主訴】全身倦怠感、黄染【既往歴】56歳時 左大腿骨頭壊死にて人工股関節置換術 輸血歴:複数回【生活歴・家族歴】特記事項なし【現病歴】1976年に潰瘍性大腸炎(全結腸炎型)を発症した。再燃寛解型であり、再燃時にはステロイド治療が行われた。治療経過が長く、ステロイド総投与量は不明である。1998年に左大腿骨頭壊死を発症したため、ステロイドは中止となった。2000年より当院外来フォロ...
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- Stage IIIa結腸癌(Rsを含む)に対する術後補助化学療法と再発危険因子の検討
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重政 有(佐世保中央病院 外科)
【目的】StageIIIa結腸癌(Rsを含む)について行われた術後補助化学療法と再発危険因子について検討した。【対象】当科で2001年1月から2011年12月の間に根治切除をおこなったStageIIIa結腸癌(Rsを含む)は102例であった。術後在院死した4例、術後フォローがなかった1例、他の癌腫で死亡した3例を除いた94例を対象とした。Stage分類は大腸癌取り扱い規約第7版を用いた。年齢、性別...
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- 腸閉塞を呈した右鼠径ヘルニア・陰嚢膀胱ヘルニア合併例
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平崎 照士(杏和会 城南病院)
症例は59歳, 男性。若干の知能発達障害があり施設入所中であった。2012年4月11日、朝から間欠的に起こる腹痛と嘔気のため救急外来を受診した。腹部X線では二ボーを認め腹部CT所見とあわせて腸閉塞と診断された。さらに腹部CTにてS状結腸の右鼠径部への嵌入と膀胱の一部が右鼠径部へ突出し陰嚢まで達している像が認められ、右鼠径ヘルニア(陰嚢膀胱ヘルニア合併)と診断された。救急外来受診時、本人が外科手術に...
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- 膵漿液性嚢胞腺腫(SCN)の1切除例
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座喜味 盛哉(沖縄県立中部病院 消化器内科)
【背景】膵漿液性嚢胞腺腫(以下SCN)は、malignant potentialも低く経過観察とされることが多いが、有症状例や他の腫瘍を除外困難な場合、腫瘍径が大きい場合は手術適応とする報告もある。今回、画像上SCNが疑われたものの、MEN1型による膵神経内分泌腫瘍(以下PNET)が否定できないことや径が大きいことを理由として切除した1例を経験したので報告する。【症例】症例は76歳女性。IgA腎症...
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- Dieulafoy潰瘍による消化管出血の経過中に早期胃癌が発見されたHelicobacter pylori感染合併肥厚性胃炎の1例
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檜沢 一興(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科)
症例は54歳、男性.生来著患なく検診歴はない.仕事中に意識喪失し当院救急搬入された.多量のタール便が出現し緊急内視鏡を施行した結果、胃体中部大弯後壁にDieulafoy型の出血性潰瘍を認めクリップにて止血処置を行った.第2病日の内視鏡検査で活動性出血は認めなかったが、胃底腺領域の皺襞は腫大し粘膜は粗大顆粒状であった.肥厚した皺襞には小さなびらんが散在し、体下部後壁には欠損治癒状の不整潰瘍を認めた....
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- 肝性胸水発症後に多発性の肝偽小葉壊死を来した肝硬変の1剖検例
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道免 和文(国家公務員共済組合連合会千早病院 内科)
はじめに:虚血性肝障害は循環不全などの肝虚血後に生じる肝機能障害であり,AST, ALTの上昇が特徴的である.虚血性肝障害は一過性であることが多く,また瀰漫性の肝細胞虚血のために特徴的な画像所見を示すことは稀である.われわれは肝性胸水後に肝偽小葉の壊死を超音波検査(US),断層撮影(CT)にて結節として捉えられた虚血性肝障害症例を経験した.肝性胸水に伴う低酸素血症による...
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- てんかん重積発作に対してのホスフェニトイン単回投与後に急性肝不全をきたした一例
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金山 泰成(福岡徳洲会病院 総合内科)
【症例】71歳,女性【現病歴】右被殻出血後遺症ともやもや病術後(両側STA-MCAバイパス術)で症候性てんかんがあり,ゾニサミドを内服中.軽度の左片麻痺と高次機能障害があるがADLは自立,夫と2人暮らし.今回は朝6時に起床しないことを心配した夫が呼びかけに反応しない状態を発見したため救急要請となり当院搬入となった.【経過】 来院時の意識状態はJCS300,両側右共同偏視がありジアゼパム投与にて消失...
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- 腹膜透析の既往がない被嚢性腹膜硬化症の一例
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藤井 美緒(長崎大学病院移植・消化器外科)
症例は57歳男性。13年前より全身性エリテマトーデスの治療中であり、プレドニン5mg/日を内服していた。また、ループス腎炎に伴う腎不全にて5年前に血液透析を導入されていたが、腹膜透析の既往はなかった。2011年12月開腹歴のないイレウスの診断で入院したが、保存的加療にて軽快した。その後も同様の症状を反復し、外科的治療目的に2013年2月当科入院となった。腹部は腹水貯留のため膨満し、臍下にmass様...
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- 著明な好酸球数増多症を来した好酸球性胃腸炎の1例
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相馬 渉(有田胃腸病院)
症例は73歳女性。数日続く嘔吐、水様下痢、左腹部痛にて当院来院。腹部CTにて小腸大腸壁の浮腫状肥厚を認め、肝周囲に腹水貯留を認めた。採血にてWBC16100/mm3(Eosino 40%)と好酸球数が著明に増加しており、好酸球性腸炎を考えた。上部内視鏡検査では胃・十二指腸粘膜に発赤が散在しており、生検にて好酸球の密な浸潤を認めた。全大腸内視鏡検査では終末回腸に軽度の発赤を認める以外に大腸粘膜の明ら...
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- 潰瘍性大腸炎の術後に呼吸器病変、胃・十二指腸病変を合併した1例
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園田 光(社会保険中央総合病院 炎症性腸疾患センター)
症例は65歳、女性。2007年に潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis : UC)を発症した。下痢や血便などの症状が増悪したため2011年10月に入院となり、薬物治療抵抗性であったため、11月24日に結腸亜全摘術+回腸人工肛門造設術を施行した。術後Prednisolone (PSL)の中止に伴い気管支・肺病変を発症したがPSLで軽快した。しかしPSLの中止に伴い新たに胃・十二指腸病変と...
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- 腫瘍の肺浸潤により死亡したと考えられた肝臓癌の一例
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山下 信行(新小倉病院 肝臓病センター)
症例は60歳代女性.8年前C型慢性肝炎と診断され,ペグインターフェロン・リバビリン併用療法48週を受けたが再燃した.2012年腰痛,腹部膨満感,全身倦怠感,心窩部痛,頸部腫瘤などが次々に出現し,発症約1カ月後に当院を受診した.初回入院時の理学所見では,右頚部に母指頭大ほか数個のリンパ節を触知した.検査成績からはChild-Pughスコア5点であった.腫瘍マーカーはAFP 918 ng/mL,L3分...
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- ERCP時に胆道から樹状胆栓を排出した総胆管結石症の1例
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千住 猛士(飯塚病院肝臓内科)
症例は68歳男性。16歳時に虫垂切除術、66歳時に急性心筋梗塞による冠動脈ステント留置術施行の既往があり、高血圧、糖尿病、陳旧性心筋梗塞にて近医で加療を受けていた。2013年1月より心窩部の不快感と疼痛が持続し、症状が悪化したため近医を受診した。腹部超音波検査で胆嚢腫大を指摘され、翌日当科を受診し急性胆嚢炎の診断で入院した。入院時、貧血、黄疸はなく、胸部に異常所見を認めなかった。腹部は平坦、軟で心...
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- Epithelial cystを伴い診断に苦慮した膵内副脾の1例
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加藤 新(沖縄県立中部病院 消化器内科)
【背景】膵内副脾にepithelial cystを伴う症例の報告は稀である。その形態から他のmalignant potentialを有する腫瘍との鑑別が困難であることが多い。充実腫瘍の嚢胞変性を疑わせる画像所見を呈し診断に苦慮した、epithelial cystを伴った膵内副脾の1例を経験したので報告する。【症例】33歳女性。検診の体外式エコーで膵尾部腫瘤を指摘され、精査目的に紹介となった。血液検...
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- 十二指腸副乳頭部に発生した神経内分泌腫瘍(カルチノイド)の一例
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佐々木 善浩(国立病院機構 災害医療センター 消化器内科)
【症例】60歳男性 【既往歴・家族歴】高血圧。それ以外は特記すべきことなし 【現病歴】心窩部痛、下痢等認め、当院受診となり、精査のため上部消化管内視鏡検査施行した。食道、胃、十二指腸球部、ファーター乳頭部には明らかな異常はなかったが、十二指腸副乳頭部に10mmの隆起性病変を認め、生検施行した。病理組織では細胞質が広く、核は小型円形で異型度が低く、大きさや形の揃った腫瘍細胞が包巣状に増殖...
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- 溶血性尿毒症症候群に対して血漿交換療法が有効であった感染性腸炎の一例
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今村 祥子(長崎大学病院消化器内科)
〈症例〉15歳、女性〈主訴〉腹痛〈既往歴〉アトピー性皮膚炎〈現病歴〉生来健康であった。201X年9月29日に焼き肉を摂取した。同年10月2日に腹痛、下痢症状あり、2日後に前医を受診し、乳酸菌製剤、抗生剤を処方されるも腹痛は改善されなかった。10月7日の再診時に血小板減少、LDH高値、腎機能障害を認めたため当院紹介となった。来院時、体温37.4℃と微熱を認めた。右下腹部に圧痛を認めたが、腹膜刺激徴候...
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- B―RTO先行脾摘術によりIFN療法導入が可能となった胃十二指腸静脈瘤合併肝硬変の1例
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上原 英雄(中津市民病院 外科)
症例は、59歳の女性。約14年前にC型肝炎ウィルス陽性を指摘された。2011年7月に当院消化器内科にてペグインターフェロンα2bとリバビリンの併用によるIFN治療を開始したが、血小板減少症により継続困難であったため、脾機能亢進症に対する脾摘術目的に当科紹介となった。血液検査では血小板数5.6万/μlと低値であり、HCVジェノタイプは2型、高ウィルス量であった。腹部CTでは、著明な脾腫、脾腎シャント...
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- 胃十二指腸病変の関連が疑われるイレウスを契機に診断に至ったEnteropathy type T-cell lymphomaの1例
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岡野 荘(熊本中央病院消化器科)
症例は65歳女性、2012年7月に6月ごろより続く腹痛を主訴に当科を受診。初診時の上部消化管内視鏡検査にて胃および十二指腸に原因不明の多発する平坦隆起性病変を認めていた。同病変は生検にて炎症所見のみであった。その後、各種検査施行となったが、診断に至らなかった。9月末に腹痛出現時に受診され、小腸に壁肥厚を認め、同部位を起因としてイレウスを呈していた。精査加療のため入院となりイレウスは加療にてすぐさま...
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- 当院におけるヘリコバクターピロリ除菌治療の現状 ~過去5年間の検討~
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遠藤 広貴(済生会唐津病院 内科・消化器センター)
【背景と方法】ヘリコバクターピロリ(以下ピロリ)除菌が保険適応になって約12年経過し、さらに平成25年2月にはピロリ感染胃炎に対する除菌の保険適応が追加承認され、今後ピロリ菌を起因とする疾患や胃癌発生の抑制などが期待されている。そこで今回我々は当院における近年のピロリ除菌治療の評価のために、2007年1月から2011年12月までの5年間の治療完遂し除菌後の判定をしえた計456症例(平...
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