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検索結果は73件です。
- 集学的治療を行った原発性小腸癌の一例
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赤星 慎一(労働者健康福祉機構 熊本労災病院外科)
【緒言】原発性小腸癌は比較的まれな疾患である。また症状に乏しく、スクリーニング検査も容易ではない。発見された時点で進行癌であることが多く、予後不良とされている。治療に関しても一定の見解がない。今回我々は原発性小腸癌に対し、集学的治療を行った一例を経験したので報告する。【症例】55歳の女性。既往には子宮全摘術以外に特記すべきことはない。持続する嘔吐を主訴に平成22年5月下旬当院紹介となった。上下部消...
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- FDG-PETで高集積を示した若年男性の膵solid-pseudopapillary neoplasm
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岩木 宏介(公益社団法人鹿児島共済会 南風病院 消化器内科)
今回、我々はFDG-PETで高集積を示した若年男性の膵solid-pseudopapillary neoplasm(SPN)を経験したので報告する。症例は22歳、男性。検診で肝機能障害を指摘され当院受診となった。腹部超音波検査で膵尾部に30mm大の低エコー腫瘤を認め、MRIではT1で低信号、造影すると腫瘍辺縁より漸増性に染まり、T2WIでやや高信号、拡散強調画像で高信号を呈する、乏血性かつ充実性腫...
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- 肝臓疾患と嗜好品の関連性について
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森田 茂樹(長崎県立大学人間健康科学研究科)
【目的】;肝疾患患者を対象に嗜好品と肝機能・他の血液検査値との関連性について検討した。 【対象および方法】;調査対象はN大学病院消化器内科外来に通院中の患者の内、同意を得て調査用紙を回収できた165名(男性85名、女性80名。B型肝炎ウイルス感染者41名、C型肝炎ウイルス感染者58名、その他の肝疾患患者67名)に、7種類の嗜好品の1日摂取量をアンケート形式で調査し、患者の年齢・性別・病名・...
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- バルーン型チューブ式胃瘻チューブのBall Valve Syndromeにより十二指腸穿孔をきたした1例
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馬場 真二(朝倉医師会病院消化器内科)
症例: 82歳女性。主訴: 胃液様嘔吐、胃瘻チューブ刺入部周囲のびらん。現病歴: 脳梗塞後遺症のため平成18年胃瘻造設術施行され, 以後老健施設でバルーン式胃瘻チューブからの経管栄養を受けていた. 平成22年5月17日より胃液様嘔吐を認め, 胃瘻チューブ刺入部周囲からも腸液の逆流と、周囲の皮膚びらんを認めるようになる。 平成22年5月20日近医で血液検査施行され, 著明な白血球増加を指摘。精査加療...
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- 肝腫瘍生検で診断しえた肝血管肉腫の一例
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奥 雄一朗(社会医療法人共愛会戸畑共立病院消化器病センター)
【背景】肝血管肉腫はまれな腫瘍だが, 肝原発非上皮性悪性腫瘍の中では1.8%と最も多く, 60~70歳代の男性発症が多いとされる. 本腫瘍の誘因にはトロトラストなど挙がるが原因不明の症例が多い.症状は非特異的で, 発見時には進行例が多く, 急速に進展し極めて予後不良である. 可及的速やかに診断することは治療方針決定や予後推測に肝要である.今回我々は肝腫瘍生検で診断しえた肝血管肉腫の1例を経験したの...
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- 当院のおけるペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビル3剤併用療法の検討
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合谷 孟(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター)
【目的】当院におけるGenotype1b、高ウイルス量のC型慢性肝疾患に対するペグインターフェロンα-2b+リバビリン+テラプレビル3剤併用療法(以下、3剤併用療法)についてテラプレビルの忍容性と治療成績について検討した。【方法】2012年1月より11月までに当院で3剤併用療法を導入した22例(男性11例、女性11例)を対象とした。平均年齢は60.4歳であり、65歳を超える高齢者が7例含まれている...
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- 小腸壁内血腫の一例
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西嶋 健一(原三信病院)
症例は、69歳男性。陳旧性脳梗塞、慢性心房細動にて低容量アスピリン、ワーファリン 3mg/日内服治療中であった。平成25年1月初旬より食欲不振と頻回の嘔吐が出現し、1月7日に当院受診。来院時、嘔気症状を認めるが、腹痛や下血はなく、バイタルも安定していた。血液検査では、Hb 11.6g/dlと小球性貧血があり、BUN・Creの上昇と、PT-INRのと著名な延長(6.44)を認めた。腹部単純Xp検査で...
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- 慢性膵炎確診例への進展が観察し得た自己免疫性膵炎の1例
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木原 康之(北九州総合病院)
【症例】78歳、女性。2型糖尿病に対して前医で経口血糖降下薬で治療されていたが、2010年6月血糖が増悪し、膵癌が疑われ、画像検査が行われた結果、膵頭部から体部にかけて膵が腫大し、辺縁は平滑化しており、造影早期相で増強効果が不良となる膵全体を取り囲むrim状構造が認められたことから紹介された。ERCP検査で膵頭部から体部にかけて膵管は限局性に不均一に狭細化し、それより上流の膵管は軽度拡張していたが...
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- 当科における腹腔鏡下肥満外科手術の成績
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太田 正之(大分大学消化器外科)
【はじめに】わが国では2000年から腹腔鏡下肥満外科手術が開始され、2012年末までに749例が施行された。その主な術式は腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)、Roux-en-Y胃バイパス術、調節性胃バンデイング術(LAGB)である。当科では2005年からLAGBを、2006年からLSGを開始している。今回、当科で施行した腹腔鏡下肥満外科手術の成績を検討したので報告する。【方法】2005年8月から...
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- 萎縮肝に認めた肝細胞癌の一切除例
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谷本 博徳(新小倉病院肝臓病センター)
症例は70歳代女性。C型慢性肝炎で当科外来に通院中、2013年1月の腹部USで著明に萎縮した肝右葉のS7領域に25mm大の腫瘍を認めた。約20年前に胆嚢摘出術を受けており、その影響で以後肝右葉の肝内胆管の拡張が続いており、徐々に肝右葉が萎縮してきたようである。画像上は肝臓との交通の有無が明らかでなく、右副腎腫瘍との鑑別が必要であった。ただし、AFP 260.5ng/ml(L3分画 16.8%)、P...
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- インスリン製剤からGLP-1作動薬に変更し、体重減少と肝組織所見の改善が得られた肥満糖尿病合併NASHの1例
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岩尾 正雄(大分大学医学部付属病院消化器内科)
症例は64歳、男性、20歳の頃は60kgであったが、24歳で結婚後、徐々に体重が増加した。平成15年、54歳時に118kgまで体重が増加し、糖尿病も合併した。飲酒の習慣はないが、AST 68.3 IU/L、ALT 85.0 IU/L、γGTP 70.6 IU/L、血小板11.8万と肝障害を認めた。肝生検の結果架橋形成を伴うNASHと診断した。そのグラフ化体重日記を導入し、体重は110kgで推移した...
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- 胆嚢空腸吻合術後に発症した総胆管結石症2例の検討
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佐々木 隆光(福岡大学医学部外科学講座消化器外科)
今回我々は、胆嚢空腸吻合術後に生じた総胆管結石症を2例経験したので報告する。症例1、80歳男性、32年前胃潰瘍に対して幽門側胃切除術(B-II再建)が施行されている。6年前、胆嚢結石に対して開腹胆嚢摘出術が試みられたが、高度の胆嚢炎のため、胆嚢空腸吻合術を施行された。その後経過観察されていたが、肝機能障害を指摘され紹介受診し、総胆管結石の診断で経皮経胆嚢的内視鏡下砕石術を行い完全切石した。結石は9...
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- 腸閉塞を来たした腸間膜脂肪肉腫の1例
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林 海輝(九州労災病院門司メディカルセンター)
症例は86歳、男性。下腹部痛、嘔吐を主訴に当院を受診し、腹部単純X線でニボー像を認め、イレウスと診断され、入院となった。腹部CTでは骨盤内正中に約6cm大の境界明瞭な腫瘍を認め、それより口側の小腸の拡張、腸液貯留を認めた。腫瘍の内部は一部濃度上昇を含む脂肪濃度であり、脂肪腫や脂肪肉腫が疑われた。イレウス管を挿入して経過観察したが、腫瘍による腸管の牽引、狭窄がイレウスの原因と考えられたため、入院第5...
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- 壊死性胆嚢炎との鑑別が困難であった重症型アルコール性肝炎の一剖検例
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垣内 誠也(大牟田市立病院 内科)
【はじめに】アルコール性肝炎の多くは断酒と適切な治療により比較的速やかに改善する。その中には急激な肝不全や多臓器不全を来し、発症早期に死亡するような重篤かつ予後不良な病型が存在し、重症型アルコール性肝炎と呼ばれている。今回我々は、壊死性胆嚢炎との鑑別が困難であった重症型アルコール性肝炎の一例を経験したので報告する。【症例】33歳男性。以前より大量飲酒によるアルコール性肝障害で精神科受診歴(詳細不明...
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- IgG4関連自己免疫性肝炎を疑う1症例
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奥 雄一朗(社会医療法人共愛会戸畑共立病院消化器病センター)
【症例】75歳男性【既往歴】平成15年 前立腺肥大症 慢性腎不全【現病歴】平成15年2月、前立腺肥大症に伴う腎後性腎不全となり他院で入院加療歴あり(詳細不明). 退院後は定期受診されていたが途中で自己中断した. 平成23年4月頃より食欲低下と倦怠感を認めて当院救急外来を受診した. 採血でBUN 142.0mg/dl Crea 13.3mg/dl K 8.4mmol/lであり緊急透析を導入した. そ...
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- ステロイド抵抗性の重症潰瘍性大腸炎に対しタクロリムス導入し、対照的な転帰をたどった2症例
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山本 隆裕(小倉記念病院消化器内科)
【症例1】37歳男性。下血を主訴に前医受診、CSにて直腸から約25cmにわたり発赤を伴う浮腫状粘膜を認め生検にてUCの診断、加療目的にて当科紹介入院。血液検査上CRP:13.4と高度の炎症所見を認めた。5-ASA:4g/day内服にPSL:60mg/day点滴投与を併用し加療開始、下痢を主体とした症状は改善を認めずステロイド抵抗性UCと判断しDay16よりタクロリムス:2mg/dayにて内服開始、...
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- Telaprevir3剤併用療法中に急性膵炎を発症した1例
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正 宏樹(大分大学医学部消化器内科)
症例:44歳男性 主訴:心窩部痛 現病歴:5歳の時に交通事故で頭部外傷を受傷し多量に輸血を受けた。社会人になってからは会社の健診は毎年受けており、2001年頃から肝障害を指摘されていたが治療は行わず経過観察していた。2011年心窩部痛のため近医を受診しGISを施行された際の採血でC型慢性肝炎と指摘され、当院での治療を勧められて同年1月に当院に初診となった。2012年8月からPeg-IFNα2b ...
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- 術前診断に難渋し腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術を施行したIPMN併存膵癌の1例
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秋山 泰樹(産業医科大学 第一外科)
【始めに】膵管内乳頭粘液性腫瘍( intraductal papillary mucinous neoplasm : IPMN )は約3~9%に通常型膵癌を合併すると言われている。今回、我々は腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術を施行したIPMN併存膵癌を経験したので報告する。【症例】85歳男性。20年前に胃癌に対し幽門側胃切除術及び胆嚢摘出術を施行された。今回、腹壁瘢痕ヘルニアにて当科に紹介となった際に画...
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- 脱落した胆管ステントによりS状結腸穿孔を起こした1例
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有留 玄太郎(九州労災病院門司メディカルセンター, 産業医科大学第三内科学)
症例は87歳男性。2012年11月に総胆管結石による閉塞性黄疸のため入院となった。第2病日にERCPを施行したところ、総胆管内に10mm前後の結石が多数充満していたため、胆管ステント(7Fr 7cm, ストレート型)を挿入して減黄術を開始した。総胆管結石は減黄後に総胆管切開切石術による治療を予定していたが、ステント留置後27日目に腹痛が出現した。血液検査で黄疸と炎症反応上昇を認め、腹部レントゲンに...
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- 早期大腸癌と腺腫を合併したCronkhite-Canada症候群の一例
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松岡 英彦(産業医科大学若松病院)
症例は82歳女性。元来便秘がちであり下剤を服用することが多かったが、2011年4月頃から下剤を服用しなくても5-6行/日の排便を認めるようになった。スクリーニング目的で施行された検査で貧血、便潜血陽性を認めたため、上部・下部消化管内視鏡検査が行われた。消化管に広範囲にわたり多発するポリープを認め、消化管ポリポーシスの精査目的で8月に当科へ紹介された。低アルブミン血症も進行しており全身状態も不良で...
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