セッション

検索結果は35件です。

糖尿病患者に発症した腸管嚢胞状気腫症の1例
永縄 由美子(市立室蘭総合病院 消化器内科)
【症例】77歳 女性【主訴】腹部不快感【現病歴】糖尿病に対しα-グルコシダーゼ阻害薬を内服中。2011年4月頃より腹部膨満感、軟便、排便後の残便感などが出現。近医受診し下部消化管内視鏡検査が施行されたところ、S状結腸に粘膜下嚢胞状の多発する隆起性病変が認められたため精査目的で当科を受診した。当科での下部消化管内視鏡検査でもS状結腸に多発する隆起性病変を認め、また、造影CTでもS状結腸に限局した腸管...

第113回北海道支部例会

膵転移をきたした直腸癌術後症例
八木澤 允貴(釧路ろうさい病院 内科)
55歳男性。2006年12月直腸癌Rabに対して低位前方切除術D3郭清施行、術後病理組織結果はtub2,p ss-A,ly2,v1,pN1(251:1/14),stage3aでありR0切除であった。2009年11月のCTにて右肺に結節影出現、経過観察となったが2011年3月のCTにて増大あり転移と診断。同年4月右肺部分切除術施行し、病理組織結果は直腸癌肺転移の診断であった。2012年11月よりCE...

第113回北海道支部例会

胃・十二指腸病変を指標としたクローン病の診断能および診断一致率の検討
坂谷 慧(旭川医科大学内科学講座 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
【目的】クローン病(CD)は全消化管に異常をきたす炎症性腸疾患であり、上部消化管にも多彩な病変を認める。我々は、CD患者の胃に高頻度に竹の節状外観が認められることを報告してきた。CDに特徴的な胃・十二指腸病変は厚生労働省研究班の診断基準の副所見として取り上げられている。しかし、各所見のCDに対する特異性や診断医間での再現性は明らかにされていない。本研究では、CDの胃・十二指腸病変を解析して各所見の...

第113回北海道支部例会

進行肝細胞癌患者に対するソラフェニブの治療効果と高血圧に関する検討
平山 大輔(札幌医科大学消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
【背景】ソラフェニブは進行肝細胞癌における標準治療となったがその治療効果予測は困難である。腎癌を中心にVEGF阻害薬で発症する高血圧が治療効果予測に有用とする報告が散見される。進行肝細胞癌のソラフェニブ治療における高血圧発症が治療予測因子に有用かをレトロスペクティブに検討した。【対象】2010年1月~2013年3月までに当科および当科関連施設でソラフェニブ投与を1ヶ月以上受けた進行肝細胞癌患者38...

第113回北海道支部例会

脾摘後門脈血栓症・慢性DICにトロンボモジュリンアルファの長期投与が奏効した一例
相馬 学(旭川医科大学 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
【症例】60歳代の女性。1989年の胃がん検診にてポリープを指摘され上部消化管内視鏡を施行したところ食道静脈瘤を指摘され当科紹介となった。以降当科に入院し、数回にわたり硬化療法を施行した。1992年の食道静脈瘤治療のために入院した際に、腹腔鏡検査を施行したが、肝硬変の所見を認めず、特発性門脈圧亢進症と診断され、以降当科外来フォローとなっていた。2006年のフォローのCTにて脾静脈瘤および脾静脈の一...

第113回北海道支部例会

mFOLFOX6 + Bevacizumab療法が著効した多発肝転移を有する胃癌・大腸癌の一例
大原 正嗣(北見赤十字病院 消化器内科)
重複癌としての大腸癌・胃癌を有する症例はしばしば経験される.しかし,多発肝転移を有する大腸癌・胃癌の症例において,大腸癌に準じた化学療法を施行し,多発肝転移・胃癌の縮小・消失が認められたという報告は少ない.今回,我々は,多発肝転移を有する大腸癌(cStageIV; SS,N1,H1),胃癌(cStageIIA ; T2,N1,M0)に対してmFOLFOX6 + Bevacizumab(BV)療法が...

第113回北海道支部例会

結腸十二指腸瘻を形成したクローン病の1例
佐藤 昌則(製鉄記念室蘭病院 消化器・血液腫瘍内科)
クローン病の局所合併症として、瘻孔形成は良く知られているが、その多くは回腸結腸瘻、回腸回腸瘻、回腸膀胱瘻であり、結腸十二指腸瘻は稀とされている。今回、我々は、上行結腸周囲に著明な炎症の波及を伴い、十二指腸と上行結腸との間に瘻孔を形成したクローン病の1例を経験したので報告する。
症例は、28歳男性。20歳時に肛門周囲膿瘍、敗血症にて発症し、クローン病の診断を受けた。以後、加療を継続していた。平...

第113回北海道支部例会

十二指腸乳頭部原発神経内分泌癌の1例
松野 鉄平(製鉄記念室蘭病院 消化器内科・血液腫瘍内科)
神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor : NET)は、神経内分泌細胞に由来する腫瘍であり、同細胞が全身に分布することから全身諸臓器に発生することが確認されている。最近は疾患概念の普及に伴いその報告は増えてきているが、Vater乳頭部原発のものは非常に稀である。今回、我々は、術前生検にて診断し、手術を施行した、Vater乳頭部原発神経内分泌癌の1例を経験したので報告する。症例は、...

第113回北海道支部例会

小腸出血性病変に対するダブルバルーン内視鏡下アルゴンプラズマ凝固止血術の長期予後
大須賀 崇裕(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
【背景】本邦において、小腸出血に対してダブルバルーン小腸内視鏡(DBE)下にアルゴンプラズマ凝固止血術(APC)による止血術が広く行われているが、その長期成績については不明である。【目的】当科での小腸出血性病変に対してDBE下にAPCにて止血を行った症例の長期成績を調査し、その有効性をあきらかにする。【対象と方法】2004年4月から2013年5月までに当科で行った504回のDBE施行症例のうち小腸...

第113回北海道支部例会

内視鏡的粘膜下層剥離術にて一括切除し得た巨大平滑筋腫の一例
嘉成 悠介(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
食道平滑筋腫は良性の非上皮性腫瘍であるが、経過中に増大傾向を示す症例や何らかの自覚症状を呈する例、悪性を否定できない症例などは治療適応とされている。食道平滑筋腫に対する内視鏡的切除例の報告は散見されるが、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による切除の報告は少ない。今回、我々はESDにて一括切除し得た巨大食道平滑筋腫の1例を経験したので報告する。【症例】40歳代、男性。食道のつかえを主訴に近医を受診。...

第113回北海道支部例会

局所過進展及び#16リンパ節転移を伴うStage4b膵体尾部癌に対する放射線化学療法後に根治切除が可能であった1例
石井 雅之(札幌医科大学消化器・総合、乳腺・内分泌外科)
【はじめに】今回我々は、Stage4b膵体尾部癌に対し放射線化学療法を施行しdown stageが得られ根治切除が可能となった1例を経験したので報告する。【症例】65歳男性。健診で異常を指摘され精査施行した。膵体部に4cm大の腫瘍を認め、FNAでadenocarcimaと診断された。画像上、上腸間膜動脈・腹腔動脈周囲神経叢浸潤及び#16リンパ節転移を疑いStage4b膵癌と診断された。当初は根治切...

第113回北海道支部例会

ダブルバルーン内視鏡にて診断し得た二次性回腸形質細胞腫の一例
重沢 拓(市立札幌病院 消化器内科)
【症例】82歳男性【主訴】血便【現病歴】2011年3月、腰痛と下肢のしびれを主訴に当院整形外科を受診。MRIで腰椎L5に腫瘍性病変が疑われたため、椎体生検と骨髄生検を試行され、多発性骨髄腫(IgG-κ型、国際病期分類基準 stageI)と診断された。放射線治療(部位 L4-S1、40.0Gy/16回)を施行された後、外来で経過観察されていた。2012年11月、血便が出現し、下部消化管内視鏡検査を施...

第113回北海道支部例会

悪性胃・十二指腸狭窄に対するステント治療の現状
田中 一成(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【背景】悪性腫瘍やリンパ節転移により胃・十二指腸狭窄を生じると、嘔吐、食思不振、腹部膨満感などが出現し、QOLが著しく低下する。2010年に悪性胃・十二指腸狭窄に対してステント留置術が保険収載され、以後同法はバイパス治療に代わり標準治療となりつつある。【目的】悪性胃・十二指腸狭窄に対するステント留置術の有用性について検討する。【対象】2010年8月から2013年1月までの期間に、悪性胃・十二指腸狭...

第113回北海道支部例会

サイトメガロウイルスによる急性肝炎重症型の一例
林 秀美(旭川赤十字病院 消化器内科)
症例は60歳代男性。生来健康。2013年1月下旬の職員検診でAST 1318、ALT 1397と高度の肝機能異常を指摘され2月上旬に前医受診し、入院となった。その後、AST・ALTは低下傾向となったが黄疸は進行し、腹水も出現した。ステロイドパルス療法を行ったが、腹水はさらに増加したため2月下旬に当科紹介され、入院となった。入院時採血では、WBC 11720/mm3、Alb 2...

第113回北海道支部例会

憩室を伴う大腸手術の切除範囲決定に関する3D-CTの有用性
及能 拓朗(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座)
 大腸憩室とは、抵抗減弱部において大腸粘膜が腸管壁の筋層を貫いて外部に突出し嚢状になった状態を指すが、近年本邦では食生活の欧米化および高齢者の増加により大腸憩室疾患が増加している。 一般に大腸癌などの手術において切除範囲を決める際、病変部から十分な距離での切離、適切なリンパ節郭清、支配血管、再建方法などを考慮する必要があるが、切除範囲周辺に憩室が多発している場合には、術後の縫合不全や穿孔を回避する...

第113回北海道支部例会