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検索結果は35件です。
- 胃内視鏡検診における胃癌偽陰性の検討
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清水 佐知子(NTT東日本札幌病院 消化器内科)
【背景・目的】胃内視鏡による検診の受診者は年々増加している.しかし,実際には見落とし・見逃しと判断せざるを得ない偽陰性例が存在する.今回,我々は胃内視鏡検診における胃癌偽陰性例の原因を検討する.【方法】2004年4月から2011年3月までの期間に当院の胃内視鏡検診で診断された胃癌41例中,3年以内の胃内視鏡検診で胃癌なしとされた32例を偽陰性例とし,前回内視鏡画像を見直してその原因を検討した.【成...
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- 十二指腸癌肉腫の1例
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飯田 智哉(市立室蘭総合病院 消化器内科)
【症例】59歳、男性【主訴】上腹部痛、背部痛【現病歴】平成21年11月頃から上腹部痛、背部痛を自覚し近医にて上部消化管内視鏡検査が施行されるも慢性胃炎の所見のみであり、経過観察となっていた。その後も症状改善せず、発熱も伴ってきたため平成22年1月下旬、精査目的に当科紹介、同年2月初旬、当科入院となった。【入院後経過】腹部単純CTで十二指腸に腫瘍性病変の存在が疑われ、直視鏡及び側視鏡で十二指腸下行脚...
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- トラスツズマブ併用療法後根治切除を施行し組織学的CRが確認されたHER2陽性胃癌の1例
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我妻 康平(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
症例は66歳,男性.2011年12月頃より心窩部不快感を自覚し,2012年6月上部消化管内視鏡検査にて胃前庭部の2型進行胃癌(生検病理:Adenocarcinoma, tub2, HER2 3+(IHC法))と診断された.術前診断cT3N2M0,stageIIIAにて切除を試みたが,腫瘍と幽門下リンパ節が一塊となり,結腸間膜にも浸潤していたため根治切除不能と判断され,バイパス手術となった.HER2...
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- 当院における内視鏡的大腸ステント挿入例の検討
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沼田 泰尚(帯広協会病院 消化器内科)
【背景】大腸用ステントが2012年1月に保険収載され、悪性腫瘍による大腸閉塞に対する術前の閉塞症状の解除及び緩和的外科治療が困難な患者における姑息的治療を、内視鏡的に行うことが可能になった。当院における同ステントの治療成績について報告する。【対象】2012年4月から2013年5月までに、当院において悪性大腸閉塞に対しBoston Scientific社のWallFlex Colonic Stent...
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- Cystic Pancreatic Neuroendocrine Tumorの1例
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内海 辰哉(旭川医科大学 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
症例は60歳代女性.平成23年12月より上腹部に腫瘤を触知するも放置していた.平成24年9月にかけて腹部違和感の増強,食欲不振を認め近医を受診.画像検査より膵頭部腫瘤が疑われ当科紹介初診となった.血液生化学検査は軽度膵酵素上昇を認めるのみで腫瘍マーカーは正常であった.CTにて,膵頭部に約75mmの境界明瞭,辺縁平滑な単房性嚢胞性腫瘤を認めた.嚢胞成分が主体で,淡い漸増性造影効果を伴う被膜は薄く,内...
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- 神経内分泌腫瘍との鑑別にEUS-FNAが有用であった十二指腸消化管間質腫瘍(GIST)の1例
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池田 裕貴(伊達赤十字病院 消化器科)
十二指腸消化管間質腫瘍 (GIST)は全GISTの3-5%の発生頻度であり、比較的まれな疾患である。今回、十二指腸の神経内分泌腫瘍との鑑別に際し、EUS-FNAが有用であったGISTの1切除例を経験したので報告する。症例は55歳、女性。平成6年甲状腺癌 (乳頭癌)手術。術後当院外科に通院中、平成24年6月のスクリーニングのCTで膵頭部近傍に辺縁に著明な造影効果示す20mm大の低吸収値腫瘤を認めたた...
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- erythromycin内服を契機に発症し長期間持続した肝障害の一例
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櫻田 晃(札幌医科大学医学部 腫瘍・血液内科学講座)
患者は50歳台女性.2010年1月に咳嗽と喀痰にて当院呼吸器内科受診し,びまん性汎細気管支炎の診断で8月よりerythromycinが処方された.10月の採血で肝障害(AST/ALT=109/144)が出現し,当科紹介入院となった.同薬剤休薬後も肝障害が改善せず,PSL内服が開始された.その後肝障害は改善し2011年4月にはPSLの休薬が可能となった.同年10月に咽頭痛と発熱,肝障害(AST/AL...
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- 腹腔鏡内視鏡合同手術を施行した胃inflammatory fibroid polypの1例
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佐々木 基(市立室蘭総合病院 消化器内科)
消化管Inflammatory fibroid polypは1953年にHelwigらが独立した疾患概念として初めて報告した比較的稀な炎症性腫瘤である。胃に最も多くみられ、前庭部に発生するものが最多である。肉眼型は小さなものでは表面平滑な亜有茎性~有茎性の粘膜下腫瘍の形態を示すことが多く、腫瘤の増大に伴い表面に潰瘍を形成し、ドーム状の二段隆起の形成や陰茎亀頭様の外観と呈する事もある。超音波内視鏡所...
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- 分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の経過観察中に発見されたpT1膵癌の1切除例
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在原 洋平(伊達赤十字病院 消化器科)
近年、分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍 (BD-IPMN)と通常型膵管癌 (膵癌)が高率に合併することや、BD-IPMNの経過観察中に膵癌が比較的高率に発生することが報告されているが、pT1膵癌の発生例の報告は散見されるのみである。今回我々は、BD-IPMNの経過観察中に発見されたpT1膵癌の1切除例を経験したので貴重な症例と考え報告する。 症例は84歳、男性。平成14年11月の検診のUSで主膵管...
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- 急性食道粘膜病変(AEML)において緊急上部内視鏡検査は必要か
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巽 亮二(札幌東徳洲会病院 消化器センター)
【背景と目的】緊急内視鏡検査を要する上部消化管出血のなかで、急性食道粘膜病変(AEML)は重要な鑑別疾患として挙げられる。しかし、AEMLを有する症例では併存疾患のために全身状態不良例も多く、緊急内視鏡検査の施行が躊躇される症例も存在する。そこでAEMLを認めた症例を後ろ向きに調査し緊急内視鏡検査の必要性を検討した。【方法】2006年1月から2013年9月までに当院受診後12時間以内に緊急内視鏡検...
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- Double Pylorusを伴った進行胃癌の1例
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平田 裕哉(KKR札幌医療センター 消化器内科 )
Double Pylorusは正常の幽門以外に胃と十二指腸が交通をきたした状態である。今回我々はDouble Pylorusに胃癌を合併した症例を経験したので報告する。症例は65歳男性、近医で胃潰瘍、高血圧、脂質異常症で経過観察されていた。胃潰瘍は難治性であり、2009年の内視鏡検査では胃と十二指腸の間に瘻孔を指摘されていた。今回3年ぶりに上部消化管内視鏡を行ったところ、胃癌を指摘され、当科紹介と...
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- 大腸ステント留置後の腸管損傷に関する臨床病理学的検討
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高橋 慶太郎(旭川厚生病院 消化器科)
大腸ステント留置後の合併症としてステント辺縁でのびらん、潰瘍や穿孔といった腸管損傷が報告されている。今回、我々はBridge To Surgery目的に大腸ステントを留置した症例においてステント辺縁での腸管損傷を病理学的に検討した。【対象】2012年1月~2013年5月までに大腸ステントを留置して外科切除を行った8例。ステント留置部位はS状結腸:3例、下行結腸:3例、横行結腸:2例。ステントは全例...
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- 食道原発mucoepidermoid carcinomaの1症例
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斉藤 健太郎(市立札幌病院 外科)
<食道原発mucoepidermoid carcinomaの1症例>市立札幌病院 外科斉藤健太郎、大島隆宏、上坂貴洋、西澤竜矢、奥田耕司、菊地一公、武田圭佐、大川由美、三澤一仁、佐野秀一症例は73歳女性。嚥下困難を主訴に近医を受診し、上部消化管内視鏡により食道狭窄を指摘され、精査目的に当院消化器内科を紹介受診となった。上部消化管内視鏡では鼻孔より30-35cmの部位に潰瘍を伴う腫瘍性病変を亜全周性...
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- 胆嚢癌との鑑別に苦慮した底部型胆嚢腺筋症の1切除例
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木井 修平(釧路労災病院 外科)
<演題>胆嚢癌との鑑別に苦慮した底部型胆嚢腺筋症の1切除例<抄録>【はじめに】胆嚢腺筋症は胆嚢壁肥厚を呈する良性疾患の一つであり、その診断として画像的にcomet like echo、pearl neckless signなどとしてRokitansky-Aschoff sinusおよび壁内結石を描出できれば診断は比較的容易である。しかし、典型的な画像所見を示さず、胆嚢癌との鑑別が困難な症例では診断...
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- ダブルバルーン内視鏡にて診断し得た空腸MALTリンパ腫の一例
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田中 一之(旭川医科大学 内科学講座 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
MALTリンパ腫は1983年にIsaacsonらにより提唱された疾患概念で,粘膜関連リンパ組織に由来する節外性のリンパ腫の総称である.消化管原発のMALTリンパ腫の報告例の多くは胃原発であり,小腸原発は比較的稀である.今回,ダブルバルーン内視鏡にて診断し得た空腸MALTリンパ腫の一例を経験したので報告する. 症例は80歳代男性.2012年8月頃より腹痛があり,同年10月に前医を受診.上下部消...
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- ESDにて診断・治療をした胃顆粒細胞腫の1例
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中嶋 千紗(王子総合病院 消化器内科)
症例は49歳女性。1か月前からの心窩部不快感を主訴に2013年1月近医受診。上部消化管内視鏡検査にて胃粘膜下腫瘍を指摘され、精査・加療目的に同年2月当科紹介初診となった。当院での精査において、上部消化管内視鏡検査では胃体上部後壁に立ち上がりが比較的に急峻で正色調、表面にごくわずかな陥凹を伴う10mmの粘膜下腫瘍を認めた。腫瘍は超音波内視鏡検査において第3層に主座を置く均一で低エコーな腫瘤として描出...
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- 鋸歯状腺腫に併存した大腸低分化腺癌の一例
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赤保内 正和(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
症例は64歳,女性.合併症に関節リウマチと間質性肺炎.2012年11月,前医にてS状結腸の径20mm大の隆起性病変に対して内視鏡的粘膜切除術が行われた.病理組織学的所見では,鋸歯状腺腫に併存して低分化腺癌のSM深部浸潤を認めた(por1,SM2以深,INFb,med,ly1,v1,HM1,VM1).追加腸切除を行う方針となり,同年11月に当科紹介となった.内視鏡治療時のCTでは明らかな肝転移は認め...
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- 一般地方病院でのESD研修~ESD初学者の成績を中心に~
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松田 可奈(網走厚生病院 内科・消化器科)
【目的】当院は若手(11年目以下)が中心に内視鏡関連手技を行い,ESDを専門に行う医師が不在の地方病院である.我々が赴任した2011年4月から胃腫瘍性病変に対してESDを積極的に導入し,年々症例数は増加傾向である.ESD初学者の2年間における治療成績について検討を行った.【対象・方法】H23年4月からH25年5月までに施行したESD症例77例.施行医は5名.それぞれ13-19例のESDを行った.E...
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- 広範な腹膜播種を伴った肝外発育型肝細胞癌の1例
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永井 一正(手稲渓仁会病院消化器病センター)
【背景】肝外発育型の肝細胞癌(以下、HCC)はHCC全体の0.2~3.0%と比較的まれである。一方、HCCの腹膜播種も頻度は少なく、破裂後や医原性あるいは末期にみられる病態である。今回、未治療の初発時に極めて広範囲に高度の腹膜播種を伴ったHCCの 1例を経験したので報告する。【症例】60歳代男性。2012年9月、検診で胃の壁外性圧排所見を指摘され前医を受診。腹部USにて胃近傍に5cm大の腫瘤性病変...
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- 内視鏡的粘膜生検後の出血に関する検討
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福田 昂一郎(札幌医科大学 医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
【目的】内視鏡的粘膜生検は出血低リスク手技に分類され、生検後出血はまれな合併症である。大規模な検討が少なく正確な発症頻度は不明であるが概ね0.2%以下という報告が多い。抗血栓薬継続下での生検後出血の頻度も不明であるが、欧米ガイドラインおよび2012年の日本消化器内視鏡学会ガイドラインのいずれも、単剤の抗血栓薬服用例では生検時の休薬は不要と記載されている。今回我々は当院で施行した内視鏡的粘膜生検を...
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