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検索結果は36件です。

インフリキシマブ投与中に膿疱性乾癬を発症した潰瘍性大腸炎の1例
土田 真平(宮崎大消化器血液学)
インフリキシマブ(IFX)投与中にIFXによると思われる膿疱性乾癬を合併した潰瘍性大腸炎(UC)の1例を経験したので報告する.症例は63歳,男性.20XX年3月発症の全大腸炎型のUCで,5-ASA内服,注腸にて症状の改善なく,4月に当科入院.入院時,中等症であり,大腸内視鏡(CS)ではMatt’s Grade 3であった.感染巣の除外を行った上でIFXを投与した.特に有害事象なく,翌日より血便は消...

第101回九州支部例会

肝原発神経内分泌癌の一例
岡村 卓真(長崎大学病院 消火器内科)
症例は52歳、女性。持続的な腹痛・背部痛が出現し近医を受診、採血にて肝機能異常を指摘されたが経過観察となっていた。2ヶ月後に再診した際の採血にて黄疸・低栄養状態を認め、腹部単純CTにて肝門部腫瘍による閉塞性黄疸を疑われたため、精査加療目的に当院消化器外科に紹介となった。当院来院時の採血ではT.Bil、PIVKAIIの上昇を認めたが、CEAおよびCA19-9、AFPは正常範囲内であった。腹部造影CT...

第101回九州支部例会

膵体部癌術後8年6か月目に発症した残膵の膵頭部癌の一例
三宅 淳(九州医療センター 肝胆膵外科)
膵体部癌に対して、脾臓合併膵体尾部切除術を施行した術後8年6か月目に残膵の膵頭部に新たに膵癌を発症した一例を経験したので報告する。症例は83才、男性。2004年7月に糖尿病のコントロールが困難となり、精査の結果、膵体部に2cmの腫瘍を認め、同年9月、脾臓合併膵体尾部切除術を施行した。病理組織はIntraductal papillary-mucinous adenocarcinoma (IPMC)....

第101回九州支部例会

急速な増大を示したIPMAの一例
沖本 隆司(産業医科大学 医学部 消化器内分泌外科)
【症例】74歳、女性。2006年から膵体部に22mmの嚢胞性腫瘍を指摘され、Intraductal papillary mucinous neoplasm(IPMN)の診断で経過観察されていた。2012年6月、便の狭小化を主訴に下部消化管内視鏡検査施行した際に、S状結腸に3/4周性のType 2病変を認め、Group 5 中分化腺癌の診断で手術予定であった。術前に施行した腹部CTで膵体部の分枝型I...

第101回九州支部例会

腸管気腫性嚢胞症を合併した潰瘍性大腸炎の1例
川名 遼(宮崎大学医学部第一内科)
【患者】74才女性【主訴】血便【現病歴】10年前に潰瘍性大腸炎(UC)を発症し、ステロイド療法にて寛解に至った。経過良好であり、6年前からはステロイド投与は中止され、1年前からは5ASA製剤も中止されていた。20XX年11月下旬より腹痛、血便、下痢(5-8回/日)が再燃し、前医にて5ASA製剤、PSL 30mg/日が開始されたが、寛解導入が得られなかった。CMV陽性のためganciclovirも追...

第101回九州支部例会

転移リンパ節が胃・膵浸潤を来した食道癌に対し、化学放射線療法が奏効し手術可能となった1例
酒井 克也(宮崎大学医学部附属病院卒後臨床研修センター)
症例は58歳男性。嚥下困難、体重減少を主訴に近医を受診した。上部消化管内視鏡で食道門歯より26-32cmに発赤調で全周性の0-IIcを認め、生検にて扁平上皮癌であった。また、胃体上部後壁に約5cmの潰瘍形成を伴った粘膜下腫瘍を認め、生検で扁平上皮癌であった。CTでは胃小弯側の約5cmの転移リンパ節が、胃体部後壁、膵体部へ直接浸潤しており、内視鏡で認めた胃粘膜下腫瘍に相当すると判断した。以上よりcT...

第101回九州支部例会

ミリプラチンを用いた経カテーテル的肝動脈化学塞栓術(TACE)に抵抗性を示したがエピルビシンによるTACEが著効した多発肝細胞癌の1症例
遠矢 政和(九州中央病院 内科)
 症例は82歳、男性。平成19年胃癌のため他医で胃全摘を受けたが、その際HCV抗体(+)を指摘された。22年12月肝S1に径5.7cm、S2に径2.4cmの肝腫瘍を指摘され、23年1月前医受診。多発肝細胞癌の診断で、以後1月、6月、10月と計3回ミリプラチンを用いた経カテーテル的肝動脈化学塞栓術(TACE)が行われたが、短期間で増加・増大傾向であった。12月当院に転院。当科初診時WBC 4660、...

第101回九州支部例会

胃静脈瘤破裂による上部消化管出血を契機に診断された若年発症の特発性門脈圧亢進症の1症例
平井 良樹(九州中央病院 内科)
 症例は24歳、女性。平成24年12月嘔気、吐血のため当院救急外来に搬送された。来院時WBC 4940/μL(N 52.4%)、Hb 10.7g/dL、Ht 32.9%、Plt 18.5万/μL、PT活性 48.9%、APTT-時間 28.4秒、T.P 5.6g/dL、Alb 3.4g/dL、T.Bil 0.4mg/dL、AST 12IU/L、ALT 6IU/L、LDH 110IU/L、ALP 1...

第101回九州支部例会

横行結腸捻転症の1例
関戸 祐子(済生会熊本病院)
[はじめに] 横行結腸捻転症は結腸捻転症の約4%と報告され、まれな疾患である。今回、われわれは横行結腸捻転症の1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。[症例]患者は47歳、女性。主訴は腹痛。既往歴に便秘症があり下剤を内服していた。2012年8月半ばに腹痛を自覚し近医受診。腹痛に対して鎮痛剤使用されるも改善ないため、急性腹症の診断で当院紹介となる。腹部全体に圧痛を認めたが反跳痛は認めな...

第101回九州支部例会

肝サルコイドーシスに合併した肝細胞癌の1例
成田 翔平(長崎医療センター肝臓内科)
症例は50歳、女性。2011年9月、住民検診で胸部異常陰影を指摘され当院呼吸器内科受診。抗酸菌感染症、肝疾患の既往歴なし。内服薬なし。健康食品の摂取なし。AST 28IU/l、ALT 15IU/l、ALP 446IU/l、γ-GTP 53IU/l、LDH 250IU/l、WBC 2100/µl、RBC 405万/µl、Plt 5万/µl、ACE 52.9IU/l...

第101回九州支部例会

経口小腸造影検査後に敗血症性ショックを生じたクローン病の一例
野田 貴穂(宮崎大学医学部附属病院卒後臨床研修センター, 宮崎大学医学部第一内科)
【症例】40歳代、男性
【主訴】右下腹部痛
【経過】
22歳時に小腸大腸型クローン病と診断され、回盲部切除術を施行された。その後も吻合部狭窄と小腸狭窄に対し、計2回の開腹手術を施行された。20XX年2月、右下腹部痛が再燃し、同年4月に当科入院となった。大腸内視鏡検査(CS)では回腸結腸吻合部およびその3cm口側の回腸に強い狭窄部を認めた。CSより2日後に100 w/v% バリウム...

第101回九州支部例会

薬剤性肝障害の合併が示唆された自己免疫性肝炎の1症例
仁田畑 智紀(九州中央病院 内科)
 症例は65歳、男性。平成19年以降痛風・高尿酸血症の診断で近医にてクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物、アロプリノール、ジクロフェナクナトリウム、レバミピドなどで加療されていた。21年10月~11月頃より発毛治療のためアルビックス+セファランチンなどの内服を開始し、12月以降エトドラク、ニザチジンを併用していた。23年10月肝障害を指摘され、ジクロフェナク、市販薬(テプレノン+ソウジュツ乾...

第101回九州支部例会

集学的治療により良好にコントロールできている多発肝細胞癌の一例
中尾 康彦(長崎大学病院 消化器内科)
背景:2004年肝細胞癌に対し、定位放射線治療(SRT)が保険適応となった。SRTのガイドラインにおいて、50mm単発病変が治療の適応と定められているも、対象、治療効果、安全性について議論が行われているところである。今回我々はSRTを用いた集学的治療を経験したので報告する。症例:82才、男性。既往歴:78才時に右肺癌切除、輸血歴なし。家族歴:特記事項なし。現病歴:20XX年5月に近医の腹部エコーに...

第101回九州支部例会

Klebsiella pneumoniae肝膿瘍に髄膜炎、眼内炎、敗血症性肺塞栓を合併したいわゆる侵襲性肝膿瘍症候群の1例
山本 紗子(宮崎大学医学部内科学講座消化器血液学)
【症例】74歳男性、生来健康で通院歴なし。20XX年1月3日に40度の発熱・右背部痛あり当番医を受診し、感冒と診断された。7日に嘔吐あり前医を受診し、感染性胃腸炎と診断された。8日夜間に悪寒、発熱、意識障害を認め前医へ緊急入院となった。AST47、ALT66、ALP959、BUN86.1、Cr4.9と肝腎障害を認め、CRP20.3、白血球23600と著明な炎症所見を認めた。血小板5.1万、FDP2...

第101回九州支部例会

非炎症性虫垂疾患の切除症例の検討
末金 彰(潤和会記念病院外科)
虫垂の腫瘍は虫垂切除例の1%、消化管腫瘍の0.5%と非常に稀で治療としては外科切除が基本となっている。今回、2004年10月~2012年12月までに当院で切除し、病理組織学的に確定診断の得られた初発の虫垂疾患117例について臨床病理学的検討を行った。2004年10月~2012年12月までに当院で施行した虫垂手術件数は115件で内訳としては虫垂炎 96例、慢性虫垂炎 9例、虫垂腫瘍 11例(慢性虫垂...

第101回九州支部例会

胆管内乳頭状腫瘍との鑑別に苦慮した大腸癌肝転移の1例
廣島 肇(中津市立中津市民病院外科)
症例は、72歳の女性。2012年6月頃より下血が出現し、精査にてS状結腸癌と診断された。術前の腹部CTにて肝外側区域に20mm大の嚢胞性腫瘤を認めたが、精査にて肝嚢胞と診断した。高位前方切除術・D3郭清を施行し、外来にて経過観察中であった(pSSN0M0)。フォローアップCTにて、同部位の病変は増大傾向と内部に充実成分を認めた。また肝内胆管の拡張も伴っており、胆管内乳頭状腫瘍と診断し2013年1月...

第101回九州支部例会