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司会の言葉
 
 1992年にEUS-FNAが初めて臨床応用されてから約20年が経過しました.本邦でも2000年頃から先進施設を中心に施行されてきましたが,2010年に保険収載されてからは飛躍的に普及し,胆膵診療における重要性は広く認識されています.更には,2012年に本手技を応用した超音波内視鏡下瘻孔形成術も保険収載され,ますますInterventional EUSは発展していくものと考えられます.しかしながら...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

当科におけるinterventional EUSの現状~導入初期施設からの報告~
松田 暁子(山形大学第二内科)
【はじめに】EUS下穿刺術を応用した診断・治療:「interventional EUS」は,本邦において2000年頃から普及し,現在はその有用性と安全性が高く評価される手技となっている.当科では先進施設からのご指導を仰ぎながら,2010年より本格的に臨床応用を開始した.今後の手技・診断能向上のため,これまで当科で経験したinterventional EUS施行症例について検討し報告する.【結果】(...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)導入初期における問題点と対策
美登路 昭(奈良県立医科大学消化器内分泌代謝内科)
【目的】当科では2010年までは必要時に機器をレンタルしてEUS-FNAを施行していたが,2011年にオリンパス社製GF-UCT260,Aloka prosound-α10が採用されて以来,症例数は飛躍的に増加している.そこで,当科における本手技の現況を総括し,導入初期の問題点について検討する.【方法】対象は2002年12月から2012年8月までに,EUS-FNAを施行した76例(男性45例,女性...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

EUS-FNA初心者の技術習得の効率化に向けて~導入における問題点
麻生 暁(九州大学病態制御内科)
【背景】EUS-FNA(以下FNA)は胆膵疾患の診断,治療に不可欠なツールであり,保険収載により急速に普及が進んでいる.一方でFNA初心者においては導入初期における正診率のばらつきが報告されており,導入における課題である.【目的】当院内視鏡医の技術背景やFNA導入開始初期の成績からFNA初診者における問題点をレトロスペクティブに検討した.【対象】当院では2002年よりFNA導入し,指導体制が安定し...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

膵腫瘤におけるEUS-FNAの診断能と正診率に影響する因子の検討
永塩 美邦(愛知県がんセンター中央病院消化器内科部)
【背景と目的】膵腫瘤の診断・治療方針決定においてEUS-FNAの重要性は広く認識され,我が国でも飛躍的に普及している.当院では正診率の向上のため,迅速細胞診を併用した細胞診とcell blockを併用して診断を行っている.膵腫瘤におけるEUS-FNAの診断能と正診率に影響を及ぼす因子について検討することを目的とした.【方法】1997年3月~2010年5月までにEUS-FNAを施行し最終診断の得られ...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

膵腫瘍に対するEUS-FNAにおける標準化のための至適吸引法の検討~suction technique vs. slow pull technique~
中井 陽介(東京大学消化器内科)
【目的】膵腫瘍性病変に対するEUS-FNAは高い正診率が報告され,本邦ではシリンジによる吸引陰圧(suction technique:ST)が一般的に行われている.近年,針のstrokeに合わせて,スタイレットをゆっくりと引き,弱い陰圧をかけるslow pull technique(SP)を用いることによって,血液の混入が少なく,かつ十分な検体量が採取可能であると欧米から報告されている.当科でも2...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

on-site cytologist導入前後での超音波内視鏡下吸引膵組織生検診断能の検討
石井 清文(千葉大学消化器・腎臓内科学)
【目的】膵疾患に対するEUS-FNA診断能の成績を,on-site cytologist導入前後において比較検討する.【方法】2012年8月までに当科でEUS-FNAを施行した延べ379例中,膵腫瘤性病変に対してEUS-FNAを行い,かつ最終的に確定診断が得られた240例(男性155例,女性85例)を対象とした.検査技師による穿刺検体の迅速細胞診(on-site cytology)が導入された20...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

切除可能膵癌に対するEUS-FNAの成績―経乳頭的細胞診・組織診との比較を含めて―
矢根 圭(手稲渓仁会病院消化器病センター)
【背景と目的】EUS-FNAは2010年に本邦でも保険収載され,組織学的診断法として広く普及しつつあり,当センターでも2009年より切除可能膵癌に対しても,無黄疸例あるいは経乳頭的細胞診・組織診にて診断が得られなかった症例に対して施行している.今回,術前EUS-FNAの成績について検討する.【対象と方法】2009年4月から2012年3月までに当科で診療した膵癌266例のうち術前にEUS-FNAを施...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

膵神経内分泌腫瘍に対するEUS-FNAの有用性の検討―病理組織学的診断のための検体処理の工夫―
海野 純(東北大学消化器内科)
【背景】膵充実性腫瘍に対するEUS-FNAの病理組織学的診断は有用とされているが,膵神経内分泌腫瘍(PNET)に対する有用性は不明である.【目的】PNETに対するEUS-FNAの有用性を検討する.【対象】2008年1月から2012年8月までに当科で施行したEUS-FNA 382例中,最終診断がPNETであった36例.【方法】1)PNETの組織学的診断の可否,2)PNET手術例において,EUS-FN...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

当院におけるメタリックステントを用いた超音波内視鏡下嚢胞ドレナージの治療成績
池内 信人(東京医科大学消化器内科)
【背景と目的】近年,超音波内視鏡(EUS)の発展はめざましく,胆膵領域においては観察,診断だけに留まらず,ひろく治療にも応用されている.なかでもEUS下膵仮性嚢胞ドレナージ(EUS-PCD)はその有用性が多数報告されている.当院においても,これまでにEUS-PCDの有用性を報告してきた.しかしながら,使用する処置具は未だ標準化には至っていないのが現状である.一方近年,大口径の瘻孔から短期間で確実な...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

Peripancreatic fluid collectionに対するInterventional EUSの検討
加藤 博也(岡山大学病院消化器内科)
【目的】当施設で施行したPeripancreatic fluid collection(PFC)に対するInterventional EUS(IV-EUS)の成績について検討した.【方法】対象は2003年1月から2012年3月の間に当施設で経験した臨床症状を伴うPFC53例(男:女=42:11,平均年齢55歳).嚢胞径の中央値は66mm(28-217mm),感染性嚢胞が27例,非感染性嚢胞が26例...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

EUSによる膵管ドレナージの現状
多田 大和(会津中央病院消化器科)
<目的・対象>2007年から2012年まで5年間で膵管のドレナージを必要とした165例のうち,ERP応用手技でドレナージ不能であった12例を対象とした.7例は慢性膵炎の急性増悪,3例はPD後の膵液漏,1例は慢性膵炎に伴う膵液漏,1例は膵管癒合不全の副乳頭からのERPD挿入を目的としたランデブー法のために施行した.今回この通電法による手技の安全性,効果について評価を行った.<方法>2007年~201...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

超音波内視鏡ガイド下胆道ドレナージにおける胆管-消化管吻合例の短期および長期治療成績
洞口 淳(仙台市医療センター消化器内科)
【目的】超音波内視鏡ガイド下胆道ドレナージ(ESBD)における胆管-消化管吻合(BEA)の短期および長期治療成績を検証すること.【対象および方法】2007年1月から2012年6月までに,当センターでESBDを施行した46例中,BEAを行った悪性胆道閉塞42例を対象とした.対象の内訳は男女比19:23,平均年齢72歳で,標的胆管は肝外胆管26例,肝内胆管16例であった.ESBDの方法は,19G針を用...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

上部消化管再建術後症例に対する超音波内視鏡下順行性アプローチによる胆道疾患治療
岩下 拓司(岐阜大学医学部附属病院第一内科)
上部消化管再建術後症例に対する治療的ERCPはときに技術的な困難を伴う.近年,小腸内視鏡を用いたアプローチが試みられ,一定の成果をあげているが,手技的に容易でなく時間を要し,治療成功率も十分とは言えない.一方,近年ERCPに替わる胆道アプローチ法として,超音波内視鏡(EUS)を用いたいくつかの方法が開発されている.【目的】上部消化管再建術後症例に発生した胆道疾患に対するEUS下順行性治療法(EUS...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

EUS下腹腔内神経叢融解術の成績とその適応
坂本 洋城(近畿大学医学部消化器内科)
【目的】近年,腹部癌性疼痛に対して腹腔神経叢周囲および上腸間膜動脈を超えた部位に薬剤を注入する超音波内視鏡(EUS)ガイド下腹腔神経叢融解術(EUS-CPN)およびEUS下広範囲腹腔内神経叢融解術(EUS-BPN)や,神経節に直接薬剤を注入するEUS下腹腔神経節融解術(EUS-CGN)などの疼痛緩和療法が行われている.今回我々は,こられのEUS下腹腔内神経叢融解術の治療成績およびその効果に影響する...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状

当施設における胆膵疾患に対するInterventional EUS
池田 恒彦(福島県立医科大学消化器・リウマチ膠原病内科学講座)
我々は2001年からInterventional EUSを導入し,のべ1008件の診断的・治療的Interventional EUSを行ってきた.胆膵疾患に対する現状と今後の展望を報告する.診断的Interventional EUS(EUS-FNA):2012年8月まで経験した膵腫瘤性病変385例中の膵癌は275例(71.4%)であり,転移性腫瘍14,自己免疫性膵炎33,内分泌腫瘍19,慢性膵炎4...

第99回日本消化器病学会総会胆膵疾患に対するinterventional EUSの現状